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メールマガジン「週刊KU-MA」 第19号          [2008.11.5]
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■目次----------------------------------------------------------------
(1)YMコラム
     「小学校1年生、小林誠さん、チャンドラヤーン」

(2)ワンダフル宇宙
     「つづけて、いつも実験や工作──「宇宙の学校」の効用(1)」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」
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■YMコラム(19) 2008年11月5日
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 小学校1年生、小林誠さん、チャンドラヤーン
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1 国分寺の小学校に行ってきました。1年生の授業です。最初に「宇宙 飛行士がなぜ宇宙へ行くのか」を話し合ったのですが、「宇宙へ行きたく ない人」が3人いたので、一人の女の子に「なぜ?」と訊いたところ、 「ママに会えなくなるから」と答えました。そこで「じゃあママと一緒に 行こうか?」と水を向けると、「パパも来る?」と。

 可愛いですね。でも、「ママに会えなくなるから」とその子が答えたと き、すぐそばの女の子が「あ、そうだ!」という表情をしたのも気になり ました。うっかり「宇宙へ行きたい」方に手を挙げたんだけれど、考慮し ていないことがあって「しまった!」って感じなのかなと思いました。子 どもが成長していくためには、乗り越えなくてはいけないものが無数にあ りますね。

 小学校に入学したばかりの子どもたちです。「ロケットの打上げを見た ことある?」と訊ねたら、「テレビで見た!」「パパの運転する車のテレ ビに映ってた!」「えっ、車にテレビついてんの?」「ちっちゃいんだけ どね」──もう口々に力いっぱい雑談を始めるのです。15秒離すと、教室 のワイワイガヤガヤが1分ぐらい続きます。受け持ちの先生と必死で制止 して次の私の発言へ。こうしたことの繰り返しで、わずか45分の授業を終 えた時はクタクタでした。学校の先生って大変。

2 ある機会があって、ノーベル賞を受賞される小林誠さんにお会いしま した。小林さんの語ったことから、二つのことに気がつきました。

 一つの発言は、「自分の周囲には面白いことがいっぱいあり、自然とい うものは考えれば考えるほど面白く奥深いものなので、それを子どもたち には分かってほしい」というものです。これは子どもたちの質問に対して 私たちが対応する時の姿勢に関係します。受験勉強のためだけなら、質問 に対して、「テストの時にこのように書けば正解」というような筋が通っ ていて完結した解答をあげれば納得しておしまいなのでしょう。子どもの 知識欲・好奇心もとりあえず満足されるのでしょう。答えそのものが解答 でもあり、もっと先まで進んでいく刺激になるような工夫をしていかなけ れば、とか、機械的に応えることによって子どもたちをミスリードしてい ることになりかねないな、とか思いました。

 もう一つの発言は、「いろんな考え方に立った研究を並行して育ててい かないと、最前線の課題に対応できない」というもの。素粒子論の最前線 にしても、おそらくどの分野においてもそうでしょうが、時代の最先端の 問題には、どれが正しい考え方なのかはっきりとは見えないいくつかの仮 説や取組みがあるのが普通です。個々の科学者は一つひとつの仮説を前提 にして懸命に研究を深めていくのは当然のことですが、国全体として見た 場合は、相互に対立したいろいろな可能性を育んでいくことが、どうして も必要になるのでしょう。基礎科学の多様な分野を大切にしなければなら ないことをあらためて考えさせられました。

3 相模原市の「風っ子祭り」

 11月1日と2日には、相模原市の淵野辺公園というところで「風っ子祭り」 が行われました。私は土曜だけ参加したのですが、大変な盛況でした。相 模原市のすべての小中学校が美術の時間に製作したさまざまな作品が、広 い公園いっぱいに展示してあるのです。私の参加した土曜日は快晴でした が、祭りの名前通りにえらく風が強く、時々突風が吹くので、置いてある パンフレットなどが飛ばされて慌てるシーンがたびたび。でもわが子やわ が孫などの作品を見ようと、大勢の大人の人たちが会場に溢れ、手を引か れた子どもたちも楽しそうでした。

 最近わが「子ども・宇宙・未来の会」(KU−MA)に入会された長崎 さんが実行委員長を務めておられます。その関係で、宇宙関係でテントを 一つ使いませんか?と声をかけていただき、KU-MA、YAC、JAXAの三者で共 同で一つのテントの展示などをしました。ロケット、探査機、月・惑星の ペーパークラフト、ぬり絵、ミウラ折りなどを並べて作ってもらったり、 天体望遠鏡で太陽と黒点を(白い紙に映して)見たり、簡易アンテナで時 々通りかかる頭上のアマチュア無線衛星からの電波を受信したり……実に 楽しい催しでした。

4 インドのチャンドラヤーンから地球の初画像

 さる10月22日に打ち上げられたインドの月探査機「チャンドラヤーン」 は、地球周回軌道上で徐々に高度を上げているところです。11月1日現在、 近地点が465 km、遠地点が26万7000 kmになっています。これは地球を一 周するのに6日ほどかかる軌道です。月曜日に行う2分30秒の噴射によって 遠地点を38万4000 kmにし、その後11月8日に月周回軌道に入る予定です。

 日本の「かぐや」の場合もそうでしたが、月周回軌道への投入は非常に 神経を使う作業です。指令はおそらくバンガロールの地上局から送られる ものと思われますが、その他の地上局があるティルヴァナプラムはもちろ ん、モーリシャス、ブルネイ、ポートブレアなどの関係者も今から緊張し ていることでしょう。なお、母機から離れて月面に落下させる29 kgのMIP (Moon Impact Probe:月面衝突プローブ)の分離は、11月14日または15 日に行われる模様です。どこに落とすかを現在科学者たちが慎重に検討し ているところです。

 「チャンドラヤーン」に搭載したTMC(Terrain Mapping Camera:地形 マッピングカメラ)が、10月29日、バンガロールの管制センターからの 指令を受けて起動し、テスト撮像を行い成功しました。まず9000 kmの高 度からオーストラリア北岸、次いで高度7万kmからオーストラリア南岸を 撮像し、地上局に送り届けました。このカメラは白黒で解像度5 mの撮影 をします。雲が多く、オーストラリアの陸地がよく分かりませんが、画 像は非常に鮮明ですね。

  http://www.isro.org/pressrelease/Oct31_2008.htm

 閑話休題。北海道では初雪が降ったとかで、「涼しい」なんて言った ら叱られそうですが、全国的には朝晩肌寒さも感じるようになってきま したね。暑がりの私としては、これまでずっと半袖で通してきたのです が、日曜日に出かけた「三河安城」へは、「上着」と称するものを久し 振りで持参しました。みなさん、季節のかわり目をお気をつけてお過ご しください。

(YM)

■ワンダフル宇宙(19) 2008年11月5日
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 つづけて、いつも実験や工作──「宇宙の学校」の効用(1)
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 「宇宙の学校」についての説明の第一回(先週)は、宇宙の学校のイ メージと段取りを記しました。この「宇宙の学校」のどこが一体新しい のでしょうか。今週から何回かに渡って、「宇宙の学校」によって切り 拓かれる新たな宇宙教育の可能性を、実例を挙げながらご紹介します。 これまでの宇宙教育の取組みにまつわる問題点を一つ一つ挙げて、それ に対して「宇宙の学校」がどのような解決策を示すことができるかを語 りましょう。

 問題点の第一は、(宇宙教育に限ったことではありませんが)一つひ とつの催しが孤立したイベント的なものになりがちなことです。たとえ ば宇宙教室を1年間で100回やったとして、1回につき100人の子どもの 参加を得たとします。その主催の主体から見れば、これは大変な作業の 結果であって、おそらくその組織内部でも高く評価されるに違いありま せん。何しろ年間1万人もの子どもにメッセージを発信したのですから。

 しかしこれを、立場を変えて一人ひとりの子どもの側から見ると、タ ーゲットになるべき子どもたちは日本に1400万人もいるので、1万人と いうのは0.1パーセントにも満たないのですね。その0.1パーセントのわ ずかな子どもにとっても、例えて言えば年に1回プロ野球の試合を見に 行ったようなものなのです。中にはそこから強烈な印象を持ち、それが 一生の間持続するような場合がないとは言えませんが、ほとんどの子ど もにとって、これは儚い泡沫のような経験にとどまってしまうでしょう。

 ここから生じてくる課題は二つあります。

(1)まず宇宙教室を開催する主体の数を圧倒的に増やすこと。

(2)次に催しを日常的・継続的な習慣につなげることです。

 宇宙教室が国の隅々に渡って無数に行われるという状況が作り出せれ ば、一人ひとりの子どもがそれに参加する回数は圧倒的に増えるでしょ う。そのような事態をおこすためにこそ、私たちのKU-MAは創設された のです。しかしその際、「宇宙教室」という言葉で表しているのは、単 なるロケットや衛星やブラックホールなどについてのおしゃべりをする ことではありません。基本的な考え方を共有する人びとが開催する教室 である必要があります。それはどんな教室であればいいのか? そのこ とは追々お話ししましょう。

 では課題の2番目に挙げた「日常性」「継続性」はどのようにすれば かちとれるのでしょうか? 子どもが参加して一回だけの淡い経験に留 まらず、頻繁にその参加の効果が持続するような催し──どのようにし てそれは可能になるでしょうか?

 それを実現する有力な考え方の一つが「宇宙の学校」なのです。先週 述べたように、親子でやってきた参加者のための「宇宙の学校」は、

 スクーリング→家庭でやる「宿題」→スクーリング →家庭でやる「宿題」→スクーリング→・・・・・・

 という連鎖で成り立っています。

 スクーリングで一日、工作や実験を楽しく行う雰囲気を持った親子は、 家庭に「宿題」を持って帰ります。この「宿題」に掲載してあるテキス トは14冊あり、一つひとつの課題が見開き4ページに分かりやすく解説 されています。その工作や実験は、親子で一緒に楽しみながらやれるも の、たとえば「アイスクリームをつくろう」とか「紙ひこうきを飛ばそ う」などの身近な課題が紹介されています。やりたくなるような課題、 それも家庭ですぐに手に入るような材料でできるようなものがずらりと 並んでいます。

 お父さんの場合、たまの日曜日に子どものために何かしようと思って も、なかなか思いつくものがなく、つい動物園に連れて行ったり、どこ かの博物館に連れて行くといった行動が目につきますが(まあそれもい いにはいいのですが)、親子で協力して工作や実験を行うことはほとん どないと言えます。だって、そんな課題を思いつくには、お父さんがそ うした教育経験者でない限り難しいでしょうから。

 ところが、「宇宙の学校」に参加した後は、「宿題」のテキストがあ ります。それには、親子でやれば面白そうな課題がずらりと並んでいま す。ついやりたくなるのです。こうして、次のスクーリングが開催され る数ヵ月後までに、ほとんどの過程で「宿題」のほとんどが実行された というのが、国分寺の「宇宙学校」で起きたことです。「宇宙学校」を 経験した子どもは、家庭でいつも日常的に実験や工作をする習慣を身に つけていくのですね。「宇宙学校」に継続性・日常性を保証する力にあ るということは、このことです。

 さて次回は、これによって国分寺の「宇宙学校」が家庭に及ぼしたパ ワーについてお話しします。

■宇宙茫茫ヘッドライン
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【081103-01】 中国、長征3号Bによりベネズエラの通信衛星の打上げに成功
【081103-02】 NASA、Phoenix Mars Landerの段階的な機能縮小計画を公表
【081103-03】 NASA、ハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンスの更なる遅れを発表…Endeavourによ
         るSTS-126ミッションは11月14日の打上げを決定

【081103-04】 インドのChandrayaan-1、4回目の軌道変更順調…遠地点高度267,000kmに
【081103-05】 NASA、Constellation Programに関するTV記者会見開催…Ares I-Xの遅れ、
         Ares Iの有人飛行時期の繰り上げ検討等について説明

【081103-06】 NASAと韓国教育科学技術部、協力の方向を探る話し合いを開始
【081103-07】 NASAのエイムズ、月着陸機開発でOdyssey Moon Venturesと協力
【081103-08】 三菱重工、韓国の衛星KOMPSAT-3の打上げ契約獲得の見通し
【081103-09】 JAXA、「きぼう」日本実験棟に宇宙飛行士用個室を設置
【081103-10】 Alcoa、NASAにAres用のアルミ-リチウム合金を一手に供給
【081103-11】 中国、2009年に北斗衛星測位システムの衛星12基を打上げ予定
【081103-12】 NASA、142件の革新的研究に総額8,500万ドル拠出
【081103-13】 Northrop Grumman、液体酸素/液体メタンの制御用エンジンの開発一段落
【081103-14】 Boeingに対し、懲罰的賠償2.36億ドルの支払いを命ずる判決下る
【081103-15】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
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【081103-01】中国、長征3号Bによりベネズエラの通信衛星の打上げに成功
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 10月28日、中国は西昌衛星発射センタから長征3号Bにより、ベネズエラ の通信衛星“Venezuela 1 Telecom Satellite”の打上げを行い所期の軌 道への投入に成功した。

 この衛星の製造と打上げは、2005年11月にベネズエラが中国長城工業公 司に発注したもので(関連記事:【051107-12】)、製造は中国空間技術研 究院(CAST)が担当し、静止衛星用のプラットフォーム“東方紅4号(Dongfanghong IV)” をベースとしており、質量は5,100kg、設計寿命は15年とさ れている。

 なお、この衛星のプロジェクトには、後からウルグアイが2億4,100万ド ルとされているプロジェクトの費用の10%を負担する約束で加わっている。

 また、衛星は南米の著名な独立運動の英雄の名前を取って、“Simon Bolivar”と名付けられている。

  http://news.xinhuanet.com/english/2008-10/30/content_10276834.htm

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【081103-02】NASA、Phoenix Mars Landerの段階的な機能縮小計画を公表
 
関連記事:【081020-04】
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 10月28日、NASAのジェット推進研究所(JPL)は、冬に向かって日照時間 が減る中で機能の絞り込みが必要となっているPhoenix Mars Landerの段 階的な機能縮小の計画を明らかにした。

 今後数週間掛けて、搭載機器の温度を保つための4基のヒータを順に切 って、エネルギ消費を押さえ、メインカメラと気象観測機器の作動をでき るだけ長引かせることを考えている。

 10月28日に最初のヒータを切る。これにより、ロボットアーム、ロボッ トアームに取り付けられているカメラ、サンプルを加熱して分析するThermal and Evolved-Gas Analyzer (TEGA)の保温ができなくなる。これによ るエネルギー節約は1日あたり250WHと見込まれている。ロボットアームは 使えなくなるが、その先端部分に取り付けられている地中の熱と電気の伝 導率を計測する機器及び地表近くの湿度計測機器は機能し続ける。

 次に切られるヒータはこれまでに使用されたことがない装置の保温用で あり、表立った機能の低下には繋がらない。これにより、ミッションは4 日乃至5日伸びる。

 3番目には、メインカメラと気象観測機器のヒータを切ることとしてい るが、気象観測機器の作動によって発生する熱で必要な温度が保たれると 考えられており、カメラと気象観測機器の作動は継続可能である。

 最後に搭載バッテリの保温用のヒータを切ることになるが、これを11月 28日から12月13日の間の地球との直接交信不能(火星が地球から見て太陽 の反対側に位置する)期間の前に行うか、通信が再開できる様になってか ら行うかは現時点では決められていない。

  http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2008-199

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【081103-03】NASA、ハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンスの更なる遅れを発表 EndeavourによるSTS-126ミッションは11月14日の打上げを決定
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 10月28日、NASAは先に不調に終わっていた(関連記事:【081020-02】) ハッブル宇宙望遠鏡の機能回復に成功したことを明らかにした。

 この段階では、延期されたメンテナンスミッションはこれまで通り2009 年2月の打上げをターゲットとするとされていたが、30日になって、交換 が必要になっているScience Instrument Command and Data Handling (SI C&DH)の予備品の準備が整わないことが明らかになったとして、2月に は行わないことを公表した。

 1991年に製造されて以来、ゴダード宇宙飛行センタに保管されていた SI C&DHに関して、打上げまでに必要とされる確認作業及び試験に2009年 3月まで掛かる見通しになったもので、射場への搬入は4月にずれ込む。 打上げのターゲット日を何時にするかは今後検討される。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/oct/HQ_08-280_HST_Delay.html

 一方、11月14日を打上げターゲット日としていたEndeavourによるSTS- 126ミッションについては、10月29日、30日の両日開催されたNASAのマネ ージメントクラスの飛行準備審査会の結果、正式に11月14日に打ち上げる ことが明らかにされた。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/oct/HQ_08-279.html

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【081103-04】インドのChandrayaan-1、4回目の軌道変更順調… 遠地点高度267,000kmに
 
関連記事:【081027-01】
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 10月29日、インド宇宙研究機構(ISRO)は、月探査機Chandrayaan-1の4回 目の軌道変更を行い、計画通り267,000km×465kmの軌道への移行に成功し たことを明らかにした。。これまでに、搭載されている推進薬819kgの約 半分が消費されている。

 今後は11月3日に、遠地点高度384,000kmの軌道に移行し、8日に月周回 軌道に入り、その後5回の軌道変更で14日か15日に高度100kmの円軌道に入 る予定となっている。

  http://www.isro.org/pressrelease/Oct29_2008.htm

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【081103-05】NASA、Constellation Programに関するTV記者会見開催Ares I-Xの遅れ、Ares Iの有人飛行時期の繰り上げ検討等について説明
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 10月29日、NASAはTV会議を通じての記者会見を行い、Constellation Program (次期有人宇宙機及び打上げロケットの開発)の現状に関しての説明を行 い、その中で以下の点を明らかにした。

 Ares Iの試験機Ares I-Xの試験飛行は2009年4月15日に行うことを目標と してきたが、スペースシャトルによるハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンス の実施時期が2009年2月にずれたために7月12日以降に遅れる。(注:この会 見の翌日にハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンスの実施が2009年4月以降に遅 れることが明らかにされているので、Ares I-Xの飛行試験は更に遅れるこ ととなる。)

 Ares Iにクルーが搭乗して行う初飛行は、現在公式には2005年3月とされ ており、NASA内部の目標としては2004年9月を目標としているが、これを約 1年早めるには如何にすべきかの検討が、2ヵ月ほどで結論を出すべく行わ れている。この検討は前のケネディ宇宙センタの所長で、現在はラングレ イ研究センタに置かれているNASA Engineering and Safety Center の長を 務めているRalph Roeが中心となって進められている。

 この会見の直前の26日にOrlando Sentinelが、入手したNASAのシミュレ ーション結果によるとして、Ares Iはリフトオフ直後に毎秒約6mの南風を 受けると射点の構造物に接触する恐れがあるとしている点については、否 定はしないが、解決可能な問題であり、開発を危うくする様な問題ではな い。

  http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/2008/10/ares-1-x-test-flight-
  target-now-july-12.shtml


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【081103-06】NASAと韓国教育科学技術部、協力の方向を探る話し合いを開始
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 10月30日、NASAは韓国の教育科学技術部との間で、両国の宇宙航空分野 での協力の方向を探って行くことに関する共同声明に署名をしたことを明 らかにした。

 当面、宇宙探査、地球科学、惑星科学、有人宇宙飛行、航空関係の研究 等の分野での新しい協力項目についての話し合いを行うことに合意し、8 ヵ月後に、共同の報告書を出すことを目指すとしている。

 この中ではInternational Lunar Network、Global Exploration Stra- tegy及び International Space Exploration Coordination Groupに関す る韓国の関わり方についても話し合われることとなる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/oct/HQ_08277_Korea_Agreement.html

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【081103-07】NASAのエイムズ、月着陸機開発でOdyssey Moon Venturesと協力
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 10月30日、NASAはエイムズ研究センタ(ARC)が、将来の月への低コスト ミッション用の月着陸機開発で民間の企業に協力することを明らかにした。

 Odyssey Moon Ventures LLCとの間で、Reimbursable Space Act Agreement を結んだもので、NASAが小型衛星の技術データ及び経験をOdyssey Moon Venturesに提供する一方、同社は技術支援に必要なコストを負担すると共 に、同社が開発しようとしている月着陸機“MoonOne”の開発試験及び実 際の月へのミッションで得られたデータをARCと共有することとなってい る。

 Odyssey Moon Venturesはマン島に本社を置くOdyssey Moon Ltd.の米国 の現地法人で、NASAのケネディ宇宙センタの所長及びLockheed Martin Space Operationの社長を務めたベテランのJay Honeycuttが社長を務めて おり、将来の月探査向けの商用システムの開発を目指している。

 http://www.nasa.gov/centers/ames/news/releases/2008/08_92AR.html

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【081103-08】三菱重工、韓国の衛星KOMPSAT-3の打上げ契約獲得の見通し
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 10月31日、三菱重工業(株)(MHI)は、韓国の観測衛星KOMPSAT-3(Arirang 3:アリラン3号)の打上げを受注する見通しとなったことを明らかにした。

 MHIは、韓国航空宇宙研究所(KARI)が行った打上げ業者の入札に参加し、 ロシアの企業を押さえて第1交渉権を獲得したもので、今後、契約条件等 の詳細な交渉に入るとしている。契約が獲得できれば、H-IIAの初の商用 打上げの受注となる。

 KOMPSAT-3はKARIがEADSの支援を得て開発している衛星で、質量900kgで、 高度685kmの太陽同期軌道上からAEISS (Advanced Earth Imaging System) により朝鮮半島の精密地図作成を行うことを目的としている。

 打上げは、2011年夏にH-IIAで打ち上げられるJAXAの地球環境変動観測 ミッションの最初の衛星である水循環変動観測衛星(GCOM-W)との相乗り を予定している。なお、GCOM-Wは質量1,900kgとされている。

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000026-yom-sci

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【081103-09】JAXA、「きぼう」日本実験棟に宇宙飛行士用個室を設置
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 10月30日、JAXAはISSの「きぼう」日本実験棟に、長期滞在する宇宙飛 行士用の個室を設置する計画を明らかにした。

 個室は幅と奥行きが1mで高さが1.5mのもので、2009年夏にスペースシャ トルでISSに運ぶ予定としている。

 現在ISSには3個の個室があり、3人の長期滞在クルーが使用しているが、 2009年5月からは長期滞在クルーが6人体制となることから、増設すること となったもの。

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000021-maip-soci

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【081103-10】Alcoa、NASAにAres用のアルミ-リチウム合金を一手に供給
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 10月31日、NASAの次期ロケットAresプロジェクトの責任者は、プロジェ クトで使用するアルミ-リチウム合金の唯一の供給者として、Alcoaを認定 したことを明らかにした。

 Alcoaでは、NASAの月及び火星ミッションのために“100万ポンド”のア ルミ-リチウム合金の薄板を供給することになるとしている。同社は既に 2007年7月にNASAからAres Iプロジェクトで1,670万ドルの契約を受けてい る。

   http://www.qctimes.com/articles/2008/10/31/news/business/
   doc490bd2f01d94f498449799.txt


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【081103-11】中国、2009年に北斗衛星測位システムの衛星12基を打上げ予定
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 10月28日、中国で開催された“北斗衛星導航科技産業発展フォーラム” において中国衛星導航(ナビゲーション)プロジェクトセンタの冉承其 (Ran Chengqi)副主任は、2009年に12基の北斗衛星を打ち上げ、2010年 には“北斗(Beidou)衛星導航系統”(英語名:Compass)を稼働させると述 べた。

 北斗衛星導航系統は中国独自の測位衛星システムで、5基の静止衛星と 30基の非静止衛星からなるとされているが、2000年からこれまでに5基の 衛星の打上げを行って来ており、2009年に12基の打上げを行うことで測 位機能の実現が可能としている。

  http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/newscenter/2008-
  10/28/content_10267364.htm


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【081103-12】NASA、142件の革新的研究に総額8,500万ドル拠出
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 10月28日、NASAは2007 Small Business Innovation Research(SBIR) プログラムにおいて、142件の革新的研究課題を契約候補として選定した ことを明らかにした。今後、契約のネゴを経て正式に契約の運びとなり、 拠出される研究費の額は1件当たり最高で60万ドルで総額8,500万ドルの プロジェクトとなる。

 27の州の121の小規模ではあるが高い技術を有する企業が、NASAの科学 及び航空宇宙の研究目的にインパクトを与えるような新しい技術の開発 を目指す。

 今回の選定は同プログラムのフェーズ2で、半年間のフェーズ1(最高 10万ドル)でのフィージビリティスタディに基づいて行われた募集に対 する259件の応募の中から、技術メリット、先進性、フェーズ1の成果、 NASAにとっての価値、商業化の可能性、企業の能力等を加味して行われ たもので、研究期間は2年間である。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/oct/HQ_08272_SBIR.html

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【081103-13】Northrop Grumman、液体酸素/液体メタンの制御用エンジンの開発一段落
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 10月30日、Northrop Grumman Corporationは、NASAの月及び火星への有 人探査ミッションに用いられることを想定して開発してきた、クリーンな エンジンTR408の製作と組立が終了したことを明らかにした。

 TR408はNASAのPropulsion and Cryogenics Advanced Development Projectの 下で開発を進めてきたもので、液体酸素/液体メタンを推進薬とする 推力45kgfの制御用のエンジン(Reaction Control Engine:RCE)である。

 システムの構成を極力簡単にし動く部分を少なくすると同時に燃焼室に 入る段階の推進薬の状態が液体から完全にガスのなった状態までのどの様 な状態でも安定した燃焼が可能であるという特徴を持たせている。

 次の段階として、試験でRCEに対するNASAの要求性能を凌駕することの確 認を行うこと及びNASAの開発試験のためのエンジンを納入することが予定 されている。

  http://www.irconnect.com/noc/press/pages/news_releases.html?d=153433

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【081103-14】Boeingに対し、懲罰的賠償2.36億ドルの支払いを命ずる判決下る
 
関連記事:【081027-14】
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 10月31日、米国カリフォルニア州のロサンゼルス上級裁判所はBoeing Companyとその子会社Boeing Satellite Systems に対してICO Global Communicationsに懲罰的損害賠償として総額2億3,600万ドルを支払うこ とを命ずる判決を下した。判決は陪審の評決によるものであり、21日に 下された填補損害賠償に関する判決に引き続いて陪審での審議が行われ ていたもの。

 内訳は、1億7,700万ドルがBoeing Companyに、5,900万ドルがBoeing Satellite Systemsに科せられている。

 この裁判は、ICOがBoeingが発注済みの衛星の製造に応じないことから、 契約違反であるとして訴えていたもの。

  http://www.latimes.com/business/la-fi-boeing1-2008nov01,0,2555796.story

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【081103-15】JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
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10/27 島根大学と宇宙航空研究開発機構との宇宙教育に関する連携協力協定締結
10/27 採用情報 インターンシップ生による職員インタビュー
10/28 ISS・きぼうウィークリーニュース第316号
10/28 「第33回JAXAタウンミーティング in 飛騨」開催報告
10/28 宇宙・夢・人:第51回宇宙で起きていることを感じたい
10/28 宇宙科学の最前線:小惑星イトカワを探る その後の進展
10/29 宇宙教育教材サンプルの貸出しについて
10/30 平成20年度宇宙教育指導者育成セミナー九州地区の参加申込み受付を開始
10/30 「だいち」データを利用した森林監視の成果について
10/30 インタビュー 吉田哲也 大気球実験室 室長「大気球で新しいチャレンジ」
10/30 HTV技術実証機(初号機)の熱真空試験、音響試験完了
10/31 宇宙連詩:第11詩を5行詩で公募
10/31 北海道大学と宇宙航空研究開発機構との連携協力協定締結

【イベント】

11/4〜6 SpaceWire International Conference 2008
11/5    温室効果ガス観測技術衛星いぶき(GOSAT)データ利用ワークショップ
11/5〜7 第52回宇宙科学技術連合講演会
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