入会案内
コンテンツ
KU-MAについて
リンク
会員向け
KU-MAの
おすすめ

惑星MAPS
〜太陽系図絵〜


宇宙飛行の父
ツィオルコフスキー
人類が宇宙へ行くまで


ニッポン宇宙開発秘史―元祖鳥人間から民間ロケットへ


世界でいちばん素敵な
宇宙の教室


超巨大ブラックホールに迫る
「はるか」が作った3万kmの瞳


自然の謎と
科学のロマン(上)

Newton編集長の実験と工作動くもの浮くものの不思議

Newton編集長の実験と工作─光や電気の不思議─


小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッション


新しい宇宙のひみつQ&A


宇宙人に会いたい!: 天文学者が探る地球外生命のなぞ


宇宙の始まりはどこまで見えたか? 137億年、宇宙の旅

他にもおすすめがあります

<<第19号メルマガ一覧第21号>>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールマガジン「週刊KU-MA」 第20号          [2008.11.12]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■目次----------------------------------------------------------------
(1)YMコラム
     「フェニックス終了、チャンドラヤーン月周回、山崎飛行士」

(2)ワンダフル宇宙
     「家庭の雰囲気を一変する──「宇宙の学校」の効用(2)」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」
----------------------------------------------------------------------
■YMコラム(20) 2008年11月12日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 フェニックス終了、チャンドラヤーン月周回、山崎飛行士
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【フェニックス終了】

 5月25日に火星に着陸し、その北極の土壌に水を発見して脚光を浴びた アメリカの火星着陸機フェニックスは、大きなダスト・ストームを受けて 探査機のパワーレベルが低下して行き、さる11月2日の交信を最後に地球 との会話が途切れていました。そして1週間にわたって無音の状態が続い たため、フェニックスのチームでは、探査機の電池は放電してしまってい るだろうし、現地では冬が近づいているため、十分な太陽光が得られない 見通しであるため、このたびついに「ギヴ・アップ」宣言を出しました。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_08-284_Phoenix_Finishes_Mission.html

 火星を周回している他の探査機は、引き続きフェニックスからの通信に 「耳を澄ます」予定ですが、チームとしては一応の終了を告げました。も ちろん大きな成果を残した成功ミッションであったことは確かで、今後の 「生命探査」に望みをつないでくれましたね。「不死鳥が死ぬ」というの も変ですが、消え行くフェニックスに拍手。

 【チャンドラヤーン月周回】

 さる10月22日にスリハリコタの発射基地から打ち上げられ、地球から月 への旅をつづけていたインドの月探査機チャンドラヤーン1号は、遠地点 38万6000 kmの軌道にありましたが、先週の土曜日に、ペーニャのISRO追跡 センターがビャラルの深宇宙管制センター(アンテナ直径18 m, 32m)の 支援を受けて電波指令を発し、搭載したメインエンジンを817秒間にわたっ て噴射し、本格的に月を回る軌道に入りました。現在の軌道は近月点高度 500 km、遠月点高度が7500 kmの極軌道で、最終的には100 kmの円軌道をめ ざします。ISRO(インド宇宙研究機構)のマダヴァン・ナイア議長は、 「メインエンジンの噴射オペレーションの最中、私は胸がつぶれるかと思 いました。インドの探査機が史上初めて月の周りを回っています! イン ドは、月周回軌道に衛星を送った世界で6番目の国になったのです!」と 興奮気味に語っています。次のホームページには、チャンドラヤーンの軌 道が動画で入っていますよ。

 http://isro.org/pressrelease/Nov08_2008.htm

 ナイア議長は、「チャンドラヤーンに搭載したMIP(Moon Impact Probe: 月面衝突プローブ)は11月15日ごろに月面に落とすことになろう」と述べ ています。29 kgのこのMIPは、将来目標とする地点にランダーを降ろすた めのテストであり、同時に月面に接近しながらの観測も視野に入れていま す。なお、11個の観測機器のうち、大雑把に言えば、5つがインド製、3 つがヨーロッパ製、2つがアメリカ製、一つがブルガリア製となっていま す。

 【山崎飛行士】

 向井千秋飛行士につづく日本で2番目の女性宇宙飛行士である山崎直子 さんが、スペースシャトル「アトランティス」(国際宇宙ステーション組 立てミッション:STS-131/19A)に搭乗することが決まりました。打上げ は再来年の2010年2月11日以降に予定されており、約2週間滞在します。

 http://www.jaxa.jp/press/2008/11/20081111_iss_j.html

 このシャトル・ミッションは、国際宇宙ステーション(ISS)への補給 物資(実験ラック1台、クルー備品など)を搭載した多目的補給モジュー ルを輸送し、ISSに取り付けた後、これらの補給物資をISS内に搬入し、回 収物資(ESAペイロードなど)を同モジュールで地上に持ち帰るというも のです。山崎飛行士の具体的な役割としては、ロボットアーム操作技術な ど、各クルーの技量や経験を勘案しながら、これから具体的に決定される ことになります。

 嬉しいニュースですね。若い3人の飛行士のうち星出彰彦さんは今年6 月に飛びました。残るは古川聡さんだけですが、彼は野口聡一さんのクル ーに対するバックアップクルーに指名されており、ということは、おそら くはソユーズによる飛行の直近の有力候補だということです。現在選考中 の新たな飛行士たちは、ISSが完成する2010年5月以降に、ISSに乗り込ん でさまざまな実験などを行う飛行士たちです。

(YM)

■ワンダフル宇宙(20) 2008年11月20日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 家庭の雰囲気を一変する──「宇宙の学校」の効用(2)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 先週は、単なるイベントではなく、日常的・継続的な学びの機会につな がる「宇宙の学校」の側面について述べました。確かに、スクーリングか ら次の数ヵ月後のスクーリングまでに、家庭において親子の協働で取り組 みやすい「宿題」があると、お父さんやお母さん、あるいはおじいちゃん やおばあちゃんと一緒に楽しくやれる工作や実験は、子どもたちの学びを 日常的・継続的なものに変えていくに違いありません。それはこれまでの 国分寺その他での「宇宙の学校」の経験から力強く実証されているところ でもあります。

 ひるがえって家庭という場のことを考えてみると、やはり家庭というも のは、あらゆる子どもの生活にとって、毎日の生活の出発点であり終着点 ですね。日本で(あるいは世界で)起きていく数々の悲惨な事件、不幸な できごとは、社会的な基盤をひとまず措けば、その根源の多くを「家庭」 に求めることができると言っても過言ではありません。家庭が変われば、 日本の子どもたちの心に大きな変化が必ず招来できると、私は信じていま す。日本の家庭が抱える問題点の一つに、「宇宙の学校」が一石を投じる ことができるのです。

 たまの休みの日、くたびれ果てているお父さん。子どもが「ねえ、どこ か連れて行ってよ」とせがまれて、しぶしぶ動物園、博物館、美術館など に連れ立って出かけていく人もいるでしょう。たとえば動物園でも、きち んと子どもたちを誘導すれば、素晴らしい成果を子どもたちに残すことが できることは確かですが、たまには子どもと一緒に、お父さんやお母さん が家庭で気軽に実験や工作をやってみるというのもオツなものです。だっ てすぐそばに「宇宙の学校」の豊富なテキストがあり、そこに提案されて いるものの材料は、すぐそばに転がっているものばかりなのですから。

 「宇宙の学校」のテキストを眺めると、テーマには、

 ・星の動きを調べよう
 ・虹をつくろう
 ・熱気球をつくろう
 ・おどるかつおぶしのひみつをさぐろう
 ・ワサビでアメをつくろう
 ・ぴょんぴょんカエルであそぼう

 などがあります。まだまだテキストは増えていますが、いかがですか。 ちょっとやってみたいテーマも多いでしょう?

 これらはすべて学校での学習につながる内容になっていますし、それぞ れのテキストの後ろには、学校の教科書のどの単元と関わりがあるかが示 されていて便利です。こんな取組みを仲良くやっていくうちに、お父さん やお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんの「権威」が意外なところから 示されることもあるようですね。国分寺の「宇宙の学校」に参加したある お父さんは、「この学校のお陰で家庭の雰囲気が生き生きとしてきました。 何よりも私自身が家庭の中で持っている意味がよりはっきりとしてきたよ うな気がします。給料を運んでくるだけない自分の役割に気がついて、反 省とともに生き甲斐にも結びついてきたような感じですね。感謝していま す」と語っています。

 1回目のスクーリングの後で、「次のスクーリングまでにご家庭でやっ た実験や工作の様子を、カメラで撮って送ってくれませんか」とお願いし ておくと、実にほとんどの人たちが送ってくれます。次のスクーリングそ れを会場の周囲にぐるりと展示しておくと、それぞれの家庭からおじいち ゃん、おばあちゃんに至るまで多くの大人の方々がそれを見たくて「宇宙 の学校」のに来場されます。まさに「家庭を変える力がある」というのは、 そういうことです。

 さて次回は、「宇宙の学校」が「地域を変える」力になるという側面に ついてお話しします。

■宇宙茫茫ヘッドライン
───────────────────────────────────
【081110-01】 インドの月探査機Chandrayaan-1、月周回軌道に入る
【081110-02】 中国、長征2号Dによる実験、技術試験用の衛星2基の打上げ成功
【081110-03】 ILS、Proton/Breeze MによるSES ASTRAのASTRA 1Mの打上げ成功
【081110-04】 H-IIAロケット15号機による「いぶき(GOSAT)」の打上げは1月21日
【081110-05】 ISSから投棄された635kgのアンモニアタンク、大気圏に再突入
【081110-06】 「かぐや(SELENE)」、定常運用を終え後期運用に移行
【081110-07】 Lockheed Martin、GPS-III開発の最初のマイルストーンをクリア
【081110-08】 Lockheed Martin、NASAからJSCでの施設関連の大型契約獲得
【081110-09】 NASA、IYA2009に向けStudent Ambassadorを任命
【081110-10】 ESA、世界人権宣言のコピーをISSの実験棟Clumbusに保管
【081110-11】 ESAのLunar Robotics Challenge、ブレーメン大学のチームが優勝
【081110-12】 ESA、1月にCubeSatのワークショップ開催
【081110-13】 ウクライナとインドネシア、政府間の宇宙関係協力で合意
【081110-14】 フランスのDassault、戦闘機Rafaleからの衛星打上げシステム構想を公表
【081110-15】 ニューメキシコ州のオテロ郡、Spaceport Americaの建設費負担に“NO!”
【081110-16】 NASAのDigital Learning Network、11月13日に終日誕生祝いを企画
【081110-17】 SpaceX、DragonLabのポテンシャルユーザを集めワークショップ開催
【081110-18】 スペースシャトルとAres I+Orionのギャップの問題深刻
【081110-19】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
─────────────────────────────────────
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-01】 インドの月探査機Chandrayaan-1、月周回軌道に入る
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月4日、インド宇宙研究機構(ISRO)は、月探査機Chandrayaan-1の5回 目の軌道変更を行い、遠地点を380,000kmに上げることに成功した。

 Chandrayaan-1は11月8日に月に約500kmの距離まで接近した時点で地上 からの指令により、搭載している液体燃料のエンジンの817秒間の作動に より減速され、月の重力に捉えられて近月点高度504km、遠月点高度7,50 2kmの月周回軌道に入った。

  http://isro.org/pressrelease/Nov08_2008.htm

 翌9日には、遠月点での57秒間のエンジン作動により、近月点高度を20 0kmに下げた。

 高度100kmの最終軌道への投入は11月15日に予定されている。

  http://sify.com/news/fullstory.php?id=14793604

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-02】 中国、長征2号Dによる実験、技術試験用の衛星2基の打上げ成功
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月5日、中国は甘粛省の酒泉衛星発射センタから長征2号Dによる“創 新1号02星” (Chuangxin 1-02)と“試験衛星3号” (Shiyan Satellite 3) の打上げを行い、所期の軌道への投入に成功した。

 創新1号02星は、中国科学院(CAS)が開発した小型の実験衛星で、気象 観測、自然災害や環境変化の監視を行う。

 試験衛星3号はハルピン工業大学が開発した技術試験衛星で、大気環境 観測の新しい技術の試験を行う。

 なお、“創新1号”は2003年10月21日に打ち上げられている。

  http://news.xinhuanet.com/english/2008-11/05/content_10310876.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-03】 ILS、Proton/Breeze MによるSES ASTRAのASTRA 1Mの打上げ成功
 
関連記事:【081013-06】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
> 11月6日、International Launch Services (ILS)はバイコヌールから Proton/Breeze MによりSES ASTRAのDirect-to-Home (DTH)サービス用の衛 星ASTRA 1Mの打上げを行い、所期の静止トランスファ軌道への投入に成功 した。

 衛星はEADS AstriumのEurostar 3000プラットフォームをベースとして いる。

 なお、詳細は明らかにされていないが、今回の打上げでは、ロシア政府 の衛星を同時に打ち上げている。

  http://www.ilslaunch.com/news-11060

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-04】 H-IIAロケット15号機による「いぶき(GOSAT)」の打上げは1月21日
 
関連記事:【081027-05】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月5日、三菱重工業(株)とJAXAは宇宙開発委員会において、H-IIAロケ ット15号機による温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」の打上 げ予定日を2009年1月21日とすることを報告した。小型副衛星7基の打上げ も同時に行う。

 打上げは種子島宇宙センタの大型ロケット発射場からで、打上げ予定時 間は12:54から13:16、打上げ予備期間は1月22日から2月28日とされてい る。

 これに先立ちJAXAは4日に筑波宇宙センタにおいて「いぶき(GOSAT)」 を報道陣に公開した。

  http://www.jaxa.jp/press/2008/11/20081105_h2a_f15_j.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-05】 ISSから投棄された635kgのアンモニアタンク、大気圏に再突入
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月3日、NASAは2007年7月にISSから投棄されたEarly Ammonia Servi- cer (EAS)が11月2日に南太平洋の上空で大気圏に再突入したことを明らか にした。

 EASは初期の段階でISSの冷却システムの非常時に備えるために取り付け られた質量635kgのアンモニアのタンクで、ISSの冷却システムの整備に伴 い不要となったものであったが、スペースシャトルの打上げ回数が限られ ている中で、地上への持ち帰りが行えなくなり、従来のNASAの方針を変え て、軌道上で投棄されたもの。

 NASAは、大気圏再突入の際にEASは完全に燃え尽きることはなく、質量4 0gから17.5kgの15個程度の物が地上に落下すると推定していたが、今回の 落下地点は南太平洋の海上であったことから、地上での被害を心配する事 態にはなっていない。

 最大の破片の最終落下速度は毎秒46m(時速164km)に達すると見られてい たが、全く制御し得ないEASの大気圏再突入の地点が、制御可能な場合に意 図的に再突入させる地点と同じだったということが幸いしたと言える。

 なお、2007年7月にはEASと同時に96kgの外部ビデオカメラの支柱が投棄 されているが、こちらは2008年の早い時期に大気圏に再突入して燃え尽き ている。

  http://www.space.com/news/081103-space-station-debris-burnup.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-06】 「かぐや(SELENE)」、定常運用を終え後期運用に移行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月5日、JAXAは当日開催された宇宙開発委員会で、「かぐや(SELENE)」 の定常運用の終了と後期運用計画についての報告を行った。

 「かぐや(SELENE)」は2007年9月14日に打ち上げられ10月4日には月を周 回する軌道に入り、初期運用の後、12月21日から定常運用に入っていたが、 2008年10月31日に定常運用を終了したもの。引き続き後期運用に入ってい る。

 この間、月探査基盤技術の実証、月全域についての各種観測データの取 得を一部を除き順調に行って来た(成果の詳細については以下のURLからJA XAの報告書を参照方)。但し、ガンマ線分光計(GRS)が4ヶ月間観測を停 止したため、元素分布の観測に遅れを来しており、後期運用に入ってから も不足分のデータを取得する予定としている。

 後期運用では、現在より月面に近づいた軌道からの観測を行うことが予 定されており、最後は2009年8月までに、月面の目標地域へ探査機自体を 落下させる計画となっている。

  http://www.jaxa.jp/press/2008/11/20081105_sac_kaguya.pdf

 なお、JAXAでは、11月1日付けで「かぐや(SELENE)」のプロジェクトマ ネージャの交替が行われている。

  http://www.kaguya.jaxa.jp/ja/greeting/greeting_j.htm

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-07】 Lockheed Martin、GPS-III開発の最初のマイルストーンをクリア
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月3日、Lockheed Martin(LM)は米空軍との間で2008年5月に結んだ契 約の下で進めている第3世代のGPS衛星“GPS III”の開発の最初のマイル ストーンIntegrated Baseline Review (IBR)を予定通り無事に終了したこ とを明らかにした。

 この結果をベースとして、衛星の予備設計に進み、2009年の第2四半期 には予備設計審査(Preliminary Design Review:PDR)を行う予定として いる。

 Lockheed Martin Space Systems Company、ITT Corporation、General Dynamicsのチームは、Boeingを退けてこの契約を受注しており、当面の契 約は、試作要素を含んで製造された後に実用に回される予定の衛星2基を 対象として契約額は14億6,000万ドルで、最初の打上げは2014年に予定さ れている。

  http://www.lockheedmartin.com/news/press_releases/2008/1103ss-gps-iii.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-08】 Lockheed Martin、NASAからJSCでの施設関連の大型契約獲得
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月10日、Lockheed Martin(LM)はNASAからジョンソン宇宙センタ(JSC) におけるFacilities Development and Operations Contract (FDOC)を受 けたことを明らかにした。

 この契約では、NASAの次期有人飛行プログラムの訓練、飛行計画策定、 オペレーション等に関係する施設の開発、維持設計、運用、整備を行うと 共に、運用のためのユーザ用のソフトウェアの開発、維持作業を行う。

 契約期間は、当初が2009年1月1日から2012年9月30日までで、その後2回 の1年間のオプションが準備されている。

 契約額は当初の3年9ヵ月分が、6億6,730万ドル、その後の1年毎のオプ ションが、1億5,420万ドル及び1億5,550万ドルで、総計9億7,700万ドルと されている。

 LMはこの契約を受けるに際して、United Space Alliance、Honeywell、 Cimmaron、GHG、LZ Technologies、Barrios、Dittmar Associates、J&P Technologies、UTEP、Prairie View A&Mとチームを組んでいる。

  http://www.bizjournals.com/albany/stories/2008/11/10/daily8.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-09】 NASA、IYA2009に向けStudent Ambassadorを任命
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月4日、NASAは国際天文学連合(IAU)が定めた世界天文年2009 (International Year of Astronomy 2009:IYA2009)の活動への参加の一環であるStudent Ambassadors Programで46人のStudent Ambassadorを任命したことを 明らかにした。

 応募のあった約150人の米国籍の学生の中から選ばれたもので、IYA2009の 活動への参加を通じて、それぞれの地域において、天文、惑星科学、太陽物 理学の分野におけるNASAの貢献に対する強い関心を引き起こす役割を担うこ とが期待されている。

 46人の中から、更に選ばれた2人は、2009年1月にパリで開催されるIYA200 9の開会式に参加することとなっている。

 なお、Student Ambassadors Program の運営には、NASAからの資金提供を 受けて、National Space Grant Foundationが当たっている。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_08-282_IYA_Ambassadors.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-10】 ESA、世界人権宣言のコピーをISSの実験棟Clumbusに保管
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月7日にフランス外務省において、外務大臣からESAの長官に、“世界 人権宣言”(the Universal Declaration of Human Rights:UDHR)のコピ ーが手渡された。

 世界人権宣言は1948年12月10日にパリのシャイヨー宮で開催された第3 回国連総会において採択されたもので、ESAでは受領したコピーを採択60 周年を記念して、地球周回軌道上にあるISSの中の欧州実験棟Columbusの 中に保存することとしている。

 打上げは11月14日に予定されているSTS-126ミッションEndeavourで行う。

  http://www.esa.int/esaCP/SEMI1Z4KXMF_index_0.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-11】 ESAのLunar Robotics Challenge、ブレーメン大学のチームが優勝
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月4日、ESAは去る10月26日に行われた大学生による“Lunar Robotics Challenge”コンテストの結果を明らかにした。

 最終競技は大西洋に浮かぶスペイン領カナリア諸島の中のTenerife島の Teide山(標高3,718m)の山麓の月面に近い状態の火山灰地帯で行われ、7月 に第一次審査をパスした8つの大学のチームが参加したが、課題のクリア に成功したのはドイツのブレーメン大学の3輪のローバCESAR (Crater Exploration and Sample Return)だけであった。

 必然的に優勝は同チームとなったが、審査員は、全てのチームに対して、 ボーナスとペナルティを算定しており、ブレーメン大学のチームのペナル ティによる減点は2位、3位のチームよりも大きくなっている。この採点の 詳細は来年の参加者の参考とするために公表されている。

 競技は、操作者が直視できない状態で遠隔操作でローバを操り、最高斜 度40度のクレーターの壁を深さ15mの底まで下り、そこから少なくとも0.1 kgの土壌サンプルを採取して戻って来ることを競うもので、ローバの動き を把握するためにESAのErasmus Centreが将来の月探査での使用を念頭に置 いて開発した双眼鏡形式のビデオ記録装置“Erasmus Recording Binocular” (ERB)を使用しており、これのフィールドテストを兼ねた形となっている。

 また、それぞれのチームの本拠地との間の通信はHispasatの衛星AMAZONAS に搭載されているESAの通信装置AmerHisを通じて行われ、本拠地からの ローバ搭載ソフトの入れ替え等もスムースに行われた。

  http://www.esa.int/esaCP/SEMBXQ4KXMF_index_0.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-12】 ESA、1月にCubeSatのワークショップ開催
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月5日、ESAは開発中の小型ロケットVegaの初飛行に相乗りで打ち上げ る予定のCubeSatに関する2回目のワークショップを2009年1月20日から22日 にESTECで開催することを明らかにした。

 第1回のワークショップは2008年1月に開催されており、その後ESAは搭載 候補としてバックアップ2校を含む11の大学のCubeSatを選定し、それぞれ 開発に着手している。

 打上げは2009年11月に予定されており、主ペイロードはLARES (LAser RElativity Satellite)で、350km×1,450km、軌道傾斜71度の軌道に投入さ れる予定である。

 第2回のワークショップでは、11校の進捗状況の報告を含む招待講演、一 般公募の講演、ポスターセッション、パネルディスカッション等が行われる。

 一般講演のアブストラクト提出は11月末までとされており、その後12月8 日に仮のプログラムの発表とオンラインでの参加登録の開始、翌9日にはオ ンライン登録の終了という日程が組まれている。

  http://www.esa.int/esaCP/SEMAYTRTKMF_index_0.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-13】 ウクライナとインドネシア、政府間の宇宙関係協力で合意
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月6日、ウクライナ国立宇宙機関はインドネシアとの間で、政府間の 宇宙関係協力に関する合意書を取り交わしたことを明らかにした。

 この合意書の署名は、ウクライナ国立宇宙機関のYuriy Alexeyev長官の インドネシア訪問の際に行われたものである。

 協力の範囲は、宇宙研究、ロケット技術、衛星打上げ、地球の遠隔観測 及びその他の宇宙の平和利用とされている。

  http://en.rian.ru/world/20081106/118176290.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-14】 フランスのDassault、戦闘機Rafaleからの衛星打上げシステム構想を公表
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月3日付けのaviationweek.comは、フランスの航空機メーカDassault (ダッソー)が、同社製の戦闘機Rafaleを用いた人工衛星打上げシステムの 構想概要を明らかにしたと報じている。

 Rafaleの翼及び胴体下に設けられている武器吊り下げポイントを利用し て、衛星打上げロケットを吊り下げて離陸し上空で切り離してロケットに 点火する方式で、150kg程度のペイロードを高度800kmの軌道に打ち上げる 能力を狙っている。

 2本の固体ロケットモータを左右の翼の下に吊り下げ、その間を結ぶ支 持構造でメインロケットを支える方式となっており、ロケットは全体で10 トン程度で、吊り下げた状態での離着陸が可能なサイズとなっており、万 一ロケットの切り離しを行わない場合にも安全に着陸できるとしている。

  http://www.aviationweek.com/aw/generic/story.jsp?
  id=news/RAFALE110108.xml&headline=Dassault%20Pitches%20Rafale%20As%20Small%
  20Sat%20Launcher&channel=defense


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-15】 ニューメキシコ州のオテロ郡、Spaceport Americaの建設費負担に“NO!”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月4日、米国の大統領選挙に併せてニューメキシコ州のオテロ(Otero) 郡で、隣接するシエラ(Sierra)郡の南部に建設予定のSpaceport America の建設費の一部に充てるために、オテロ郡内の売上税率を0.125%上げる ことの是非を問う住民投票が行われ、反対52%で、増税を認めない結果と なった。

 シエラ郡及びもう一つの隣接郡であるドニャアナ(Do?a Ana)郡では既に 行った住民投票の結果0.25%の増税を認めることとなっており、建設事業 は総額1億9,800万ドルの予算に対して、州政府の拠出金1億4,000万ドルと 増税を認めた2郡の増加税収を見込んで既に着手されており、今回の結果 で計画自体が中止或いは先送りになることはないとされているが、オテロ 郡で見込んでいた660万ドル(全体の3.3%)の予算不足への対策が必要とな った。

  http://www.lcsun-news.com/ci_10907760

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-16】 NASAのDigital Learning Network、11月13日に終日誕生祝いを企画
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月6日、NASAは11月13日にDigital Learning Networkを使って、世界 中の学校に終日バーチャルなNASAの誕生50周年の祝いの場を提供する計画 を明らかにした。

米国東部標準時の9時から、1時間毎にNASAの10箇所のセンタのいずれか と米国内の学校並びに国外の学校をディジタル回線で結び、各センタ固有 のテーマで各45分間のビデオ会議の場を設けるということが計画されてい る。

 各時間毎のテーマと担当センタは以下の通り

  • 09:00 スペースシャトル:ケネディ宇宙センタ
  • 10:00 Project Mercury:マーシャル宇宙飛行センタ
  • 11:00 Viking Project:ラングレー研究センタ
  • 12:00 ハッブル宇宙望遠鏡:ゴダード宇宙飛行センタ
  • 13:00 Project Gemini:ジョンソン宇宙センタ
  • 14:00 ステニス宇宙センタの歴史:ステニス宇宙センタ
  • 15:00 X-43:ドライデン飛行研究センタ
  • 16:00 Icing Research Tunnel:グレン研究センタ
  • 17:00 アークジェット施設:エイムズ研究センタ
  • 18:00 Phoenix Mars Lander:ジェット推進研究所
 この誕生祝いはNASA、Discovery Education、U.S. Distance Learning Association、Polycomの協力の下に行われる。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_08-283_DLN_50th_Bdayparty.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-17】 SpaceX、DragonLabのポテンシャルユーザを集めワークショップ開催
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月6日、Space Exploration Technologies Corp.(SpaceX)はカリフォ ルニア州ホーソンの本社において、同社がNASAのCOTS Demosプログラムで 開発しているDragonカプセルを利用した宇宙実験室DragonLabのポテンシ ャルユーザを集めたワークショップを開催した。

 DragonLabはISSにドッキングすることを前提に開発しているDragonカプ セルを流用して、単独飛行を行う宇宙実験室として提供しようというもの で、加圧部分と非加圧部分(放出する小型の衛星も可能)を有し、加圧部分 を地上に回収することができる。打ち上げ時の搭載可能質量は6トンで、 帰還時にはその半分を持ち帰ることができる。

 SpaceXでは完全に商業ベースでペイロードを募集し、一杯になった時に 打ち上げるという考え方を示している。なお、最初の打上げは、COTS Demos での3回の試験飛行が終了してからとしており、最後の試験飛行が2010 年3月の予定となっているので、それ以降となる。

  http://www.theregister.co.uk/2008/11/07/spacex_dragonlab_announced/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-18】 スペースシャトルとAres I+Orionのギャップの問題深刻
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 11月4日付けのfloridatoday.comは、NASAのスペースシャトルのマネー ジャJohn Shannonが、2010年以降もシャトルの飛行を続ける場合には、年 間で20億ドルの予算を必要とすると述べたと伝えている。

 NASAは現在ブッシュ大統領の方針に基づき、2010年9月にISSの建設を終 えた上でシャトルを引退させることで動いているが、一方で次期の有人打 上げシステム、Ares I及びOrion、の初飛行は2015年3月に予定されている。 この間、ISSへのクルーの往復はロシアのSoyuzに頼らざるを得ないと認識 されている。

 この事態を改善するために、次期大統領の座を争ってきたオバマ、マケ イン両候補は共に、次期有人打上げシステムの開発加速のために20億ドル を手当すると述べているが、それによっても4年半のギャップの全ては埋 まらない。

 NASA予算の総額が増えない状況で、シャトルの延命に予算をつぎ込むこ とは、そのままAres I+Orionの予算縮小、開発の遅れに繋がることで問題 の解決にはならない。

 また、11月3日には米国の議会予算局(Congressional Budget Office: CBO)が議会の求めに応じて行ったNASAのAres I+Orionの開発計画に関する 調査の結果を公表しているが、この中で、ISSの建設が予定通り終了しシ ャトルが2010年9月に引退する確率、Ares I+Orionの初飛行が2015年3月ま でに行われる確率について述べている。

 前者の確率は、NASAの公式の推定で40%から69%の間、CBOの見解では 20%から60%の間としている。また、後者の確率は、NASAの公式の推定で 65%としている。

  http://www.floridatoday.com/article/20081104/NEWS02/811040314/1006/NEWS01

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【081110-19】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
11/4 ISS・きぼうウィークリーニュース第317号
11/4 「JAXA International Top Young Fellowship システム構築・運用」に係る
    情報提供要請(RFI)

11/4 衛星利用推進サイト ケーススタディ「目で見る金沢”いま・むかし”」
11/4 「学校壁新聞」にだいちの画像が掲載されました
11/4 「すざく」50億光年のかなたに宇宙で最もホットなガスを確認
11/6 第29回宇宙ステーション利用計画ワークショップの開催について
11/6 組織図(平成20年11月1日現在)
11/7 氷結晶成長実験の紹介ページを開設しました
11/7 「JAXA宇宙航空技術研究発表会」のお知らせ
11/7 ISASニュース2008年10月号
11/7 月の裏側のマグマ噴出活動の長期継続に関する論文のサイエンスへの掲載

【イベント】

11/21 第6回試験技術ワークショップ
11/28 平成20年度宇宙開発品質保証シンポジウム
    
<<第19号メルマガ一覧第21号>>

TOPKU-MAについて入会案内リンク会員向け

このサイトの内容の無断転載・複製を禁止します