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メールマガジン「週刊KU-MA」 第23号          [2008.12.3]
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■目次----------------------------------------------------------------
(1)YMコラム
     「レンジャー7号のころ」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」
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■YMコラム(23) 2008年12月3日
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 レンジャー7号のころ
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 日本の「かぐや」、中国の「嫦娥」、インドの「チャンドラヤーン」と いう3機の探査機が現在月を周回しています。月の探査の新しい時代が始 まったのです。とりわけ「かぐや」は、次々と豊富で精細なデータを提供 し、月の科学を塗り替えつつあります。しかし思い返してみると、人類の 月探査は、実に困難な幕開けだったのです。最初はなかなかロケットが月 面に届かなかったんですね。

 もちろん当時月をめざした国はアメリカと旧ソ連の二国だけでした。と りわけ1958年にパイオニアという月探査機打上げの第1段ロケットの爆発 から始まったアメリカの挑戦は、次々と打上げロケットが故障を起こし、 1964年7月のレンジャー7号までは、14機が連続失敗という凄さでした。 この中でわずかに部分的な成功と言うことができそうなのは、1959年のパ イオニア4号(目的とは異なるが初の人工惑星)と1964年のレンジャー6 号でしょうか。この凄まじい失敗の連続は、「よく国民がクレームをつけ なかったな」という感じですが、むしろ当時の旧ソ連との宇宙競争の激し さ・熱さを示すものと言えるでしょう。

 1964年7月28日にアトラス・アジーナ・ロケットで発射された366kgのレ ンジャー7号は、7月31日に「雲の海」に衝突、月面に降下しながら、衝 突の瞬間まで撮影を続け、4316枚の写真を届けることに成功したわけです。 2種類のカメラが使われました。一つは視野角25度、口径25ミリ、口径比 1の広角カメラです。もう一つは視野角8度、口径75ミリ、口径比2のカメ ラでした。秒速1.6 kmで動いている探査機から写真を撮るので、露出の時 間は200分の1秒から500分の1に抑えられました。

 代表的な1枚の写真を見ていただきましょう。まず以下の写真は、月面 から1335 km上空から撮影した雲の海です。

 http://master.redorbit.com/images/gallery/the_moon/guericke_crater
 _as_seen_by_ranger_7/16/10/index.html


上が北、右が東です。太陽は23度の高さで西空にありました。これ全体が 関東平野くらいの広さで、「ゲーリッケ」と名づけられたクレーターが見 えています。白っぽいのは陸地で暗い部分が「海」と呼ばれた低地ですね。 この1枚の写真を前にして、当時大学生だった私は、あれこれ想像をたく ましくしたものです。なつかしいですね。

 これだけを小学生や中学生に見せて議論させると面白いですよ。みなさ んならこの写真からどんなことを読み取っていただけるでしょうか。まず 「ゲーリッケ・クレーター」に注目しましょう。クレーターというのは、 普通は地球上の火山の外輪山のように周囲に壁が聳えているものなのです が、このクレーターの東から北にかけての壁は、暗い色の物質に押し流さ れており、クレーター内の北東部もその暗い海みたいになっていますね。 ゲーリッケの西南西のクレーターの西側にも海の物質が流れているみたい だし、ゲーリッケの中には新しい小さなクレーターがあって、ゲーリッケ ができた後で別の小さな物質がそこに衝突したものでしょう。

 またゲーリッケの西側は白っぽい隆起した地形で、ここにはこまごまし た小さいクレーターがたくさんありますね。月面の小さいクレーターの衝 突が毎年同じような割合で起きていた現象ならば、小さいクレーターがた くさんある地形の方がより古いと言えます。なぜかと言えば、月では水や 空気による侵食とか風化でクレーターがなくなっていくということがない からです。

 ということは、ゲーリッケ・クレーターとその周囲の隆起している地形 は、海ができる前からあったということになり、また北東部の壁が押し流 されたのは、海ができた頃なのだろうというような推定ができていくので すね。海の中にある小さなクレーターは、もちろん海ができた後で衝突し たものでしょう。こうやって、この1枚の写真から、ゲーリッケ・クレー ター、海、陸という異なる世代の3つの地形が、どういう順序でどうやっ て歴史的にできてきたかを、少しずつ用心深くヒントを与えながら子ども に議論させるのです。地球上で地層の重なり方で年代を推定する授業があ りますが、その応用問題として使えば、いい練習になります。

 「かぐや」の届けてきているたくさんの画像から、そういったトレーニ ングをするような教材をみなさんが制作してくださると心強いのですが・・・。 そのような努力を、日本中のみなさんと一緒に粘り強く続けていきたいで すね。どうかよろしくお願いします。

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン
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【081201-01】 STS-126ミッション Endeavour無事に帰還
【081201-02】 ロシア、ISSへの物資補給船Progress M-01Mの打上げ・ドッキングに成功
【081201-03】 Delta IV HeavyによるNROの衛星の打上げ、更に遅れる
【081201-04】 NASA、木星探査ミッションJunoの具体化に向けて公式活動開始
【081201-05】 Goodrich Corp.、国防総省のORSプログラムの衛星受注
【081201-06】 NASA、Ares V開発のフェーズ1契約に向けドラフトRFPを発行
【081201-07】 NASA、Ares I及びVの開発4半期報告のビデオをiTunesで公開
【081201-08】 NRC、NASAのConstellation Systemを活かした科学ミッションについて検討
【081201-09】 日本の宇宙基本計画の骨子固まる
【081201-10】 ESA加盟国の宇宙開発担当大臣、2013年までのESAの計画を承認
【081201-11】 ESA、ISS長期滞在者が着るTシャツの絵のコンテスト結果発表
【081201-12】 イラン、実験用のロケットの打上げと回収に成功
【081201-13】 米レンセラー工科大、宇宙生物学の研究拠点を立ち上げ
【081201-14】 NASA、スモールビジネスの活用拡大のための研究課題候補選定
【081201-15】 NASA、KSCにおけるプロジェクト管理支援の契約をSAICと締結
【081201-16】 ISSでコーヒーをカップから…ISSクルーの考案
【081201-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
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【081201-01】 STS-126ミッション Endeavour無事に帰還
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 11月30日の米国西海岸の現地時間13:25(12月1日06:25JST)にSTS-126 ミッションのEndeavourは、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に無 事帰還した。

 当初は、同日の米国東部時間12:19にケネディ宇宙センタに帰還の予定 であったが、フロリダ地方の天候が不良で1日待っても回復の見通しが無 いことから、エドワーズへの帰還となったもの。

 24日の午前中にNASAのマネージャはSTS-126ミッションの1日延長を決め た。これは問題を起こしている水再生システム(WRS)のトラブルシューテ ィングに余裕を持って当たることができる様にとの配慮から決まったもの である。

 この日、今回のミッションの最後の船外活動が行われ、残っていた右舷 側の太陽電池パドル回転機構(SARJ)の最後のTrundle Bearingの交換及び 左舷側のSARJの潤滑を終えた。その後、地上から右舷側SARJの動作確認の ための太陽自動追尾の指令が発せられ、円滑に動作することが確認された。

 同じ24日に、水再生システム(WRS)の内部の尿処理装置(UPA)の固定を更 にしっかりとするためのボルトの追加が行われ、25日中には3回の運用試 験を無事終了することができた。処理されたサンプル水は地上に持ち帰ら れ、所期の処理が行われているかの確認が行われる。なお、今後数ヵ月間 サンプルの採取を継続し、確認を重ねた後に再生水をクルーの飲用に供す ることとなる。

 26日には約1.6トンの地上への持ち帰り品を搭載した多目的補給モジュ ールLeonardがISSの第2結合部HarmonyからEndeavourの貨物室に移された。

 27日18:31ESTにISSとEndeavourの間のハッチが閉ざされ、両クルーの 11日間と15分の共同作業は終了した。

 28日08:47ESTにEndeavourはISSから離れ、熱防御システムの点検を行 い、画像を地上に送った。その後のISSから離れるためのエンジンの噴射 はEndeavourへの宇宙デブリの接近を回避するために通常より遅れ、17: 23ESTに完了した。

 29日には地上において熱防御システムは健全であるとの判断が下され、 大気圏再突入には問題ないとの発表が行われた。またこの日、Endeavour から新型太陽電池に対する宇宙環境の影響を確認するための超小型衛星 の放出が行われた。この超小型衛星は今後数ヶ月に亘り軌道上で運用さ れる予定とされている。

 次回のスペースシャトルの打ち上げは2009年2月12日に予定されている STS-119ミッションのDiscoveryで、ペイロードにはS6トラスが搭載され る。この打上げには日本人の若田光一宇宙飛行士が、長期滞在クルーの 交代メンバーとして搭乗する。

  http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts126/news/
 126_status_search_agent_archive_1.html


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【081201-02】 ロシア、ISSへの物資補給船Progress M-01Mの打上げ・ドッキングに成功
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 11月26日、ロシアはバイコヌールからSoyuz-Uにより、無人の物資補給 船Progress M-01M(ISSへの飛行計画上の番号は31P)を打ち上げ、ISSへ 向かう軌道への投入に成功した。

 http://en.rian.ru/russia/20081126/118556175.html

 今回のProgressは、新しいデジタル制御システムを搭載した改良型で、 号機番号は前回のM-65の続きではなく、新しいシリーズとなり、M-01Mと されている。制御系が新しいことから、打上げ後の軌道上で最終的にISS への接近時に問題を生じないことのチェックを行うために、ドッキング までに従来は2日のところを4日掛けることとなっており、ドッキングは 30日に行われた。

 新しい制御系のチェックは問題なく終了したが、打上げ直後に、自動 ドッキングシステム用のアンテナの1つが直ぐには展開しなかったことか ら、慎重を期すためにドッキングはISSのクルーによりTORU手動ドッキン グシステムを用いて行われた。

 今回は全部で2,423kgの物資や燃料等を輸送した。この内、ドライカー ゴは1,344kgで、その他は推進薬820kg、水210kg、酸素49kgであった。

 http://en.rian.ru/russia/20081130/118615383.html

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【081201-03】 Delta IV HeavyによるNROの衛星の打上げ、更に遅れる
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 11月24日、米空軍のEELVプログラムの関係者は、11月16日に予定され ていたケープカナベラルからのDelta IV Heavyによる国家偵察局(NRO)の 衛星NROL-26の打上げが12月16日に延期されたことを明らかにした。

 この衛星の打上げは当初2005年に予定されていたが諸事情で遅れ、最 近では2008年5月9日、7月25日更には11月16日と遅れを重ねて来て、今 回の12月への延期となったもの。延期の理由は衛星側の問題とされてい るが細部は公表されていない。

 打上げはUnited Launch Alliance(ULA)の手によって行われDelta IV Heavy の打上げとしては、2004年12月、2007年11月に継いで3回目とな る。

 http://www.floridatoday.com/article/20081124/BREAKINGNEWS/81124001/1007/news02

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【081201-04】 NASA、木星探査ミッションJunoの具体化に向けて公式活動開始
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 11月24日、NASAは木星探査ミッションJunoの具体化に向けて公式に動 き出すことを明らかにした。このミッションは2005年6月にNew Frontiers Programの2つ目のミッションとして選定され、Southwest Research Institute(SwRI)の研究者が中心となって検討を進めてきたもの。

 打上げはAtlas Vにより、2011年8月に予定されており、木星到着は20 16年で、長楕円の極軌道に入り、木星の厚い雲の上から木星の起源、変 遷、構造等の理解を深めるための観測を行うことを目的としている。

 Junoにはカメラと11種類の科学観測機器が搭載される予定であるが、 電力は太陽電池によることとされており、地球の5倍以上(約7億8,000万 km)太陽から離れた所で太陽電池だけによって電力を賄う初めての探査 機となることから、機器類の電力消費は徹底して抑えられている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_08-309_Juno.html

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【081201-05】 Goodrich Corp.、国防総省のORSプログラムの衛星受注
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 11月25日、米国ノースカロライナ州シャーロットのGoodrich Corporation は米国防総省が戦術的戦闘機の支援用に迅速、低価格な衛星の打上 げを可能とするシステムの開発を目指して進めているOperationally Responsive Space (ORS)プログラムにおける初めての衛星ORS Sat-1の製造 契約を受けたことを明らかにした。

 衛星の製造はGoodrich Co.のISR Systemsの中の軍用の電子、光学セン サーシステム担当部門がATK Space Systemsが提供するバス部を用いて行 う。

 http://ir.goodrich.com/phoenix.zhtml?c=60759&p=irol-newsArticle&highlight=&ID=1230046

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【081201-06】 NASA、Ares V開発のフェーズ1契約に向けドラフトRFPを発行
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 11月25日、NASAは大型のロケットAres Vの開発のフェーズ1の契約に関 する提案要請書(request for proposals:RFP)のドラフトを公表し、12 月10日期限で、企業からの意見を求めることを明らかにした。これに関 連して、12月3日にはNASAと企業の間で情報を共有するための会議が予定 されている。

 フェーズ1の業務内容はAres Vの運用コンセプト、開発要求を定義し、 設計コンセプトを詳細化するもので、企業からの意見を取り入れた最終 版RFPの発行が1月5日、最終のプロポーザル提出期限が2月9日とされて いる。

 提案要請(即ち契約)の区分は、シュラウド(月着陸船収納部)、地球出 発ステージ、コアステージ、電子システム及び1段固体ロケットの5つの ワークパッケージとなる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_08-311_DraftRFP_AresV.html

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【081201-07】 NASA、Ares I及びVの開発4半期報告のビデオをiTunesで公開
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 11月26日、NASAは次期の有人打上げロケットAres Iと大型貨物打上げ ロケットAres Vの開発の進捗状況を収めたビデオを“iTunes”を使って 公開したことを明らかにした。

 2005年10月に開始された開発の4半期報告を2006年8月から作成して来 ており、今回2008年11月の報告までの10編をPodcastとしてまとめて公開 したもの。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_08-314_Ares_iTunes.html

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【081201-08】 NRC、NASAのConstellation Systemを活かした科学ミッションについて検討
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 11月24日、米国のNational Research Council (NRC)は、2007年11月か らNASAとの契約に基づいて行っていた、NASAが月への有人ミッション再 開に向けて開発しているConstellation Systemの将来の科学ミッション への活用の可能性についての検討結果“Launching Science: Science Opportunities Provided by NASA's Constellation System”を公表した。

 NRCでは内部に委員会を設けて、NASAがこれまでに予備的検討を行って きた11件及び委員会での検討に際して行った情報提供要求に応じて出さ れた6件の科学ミッションについて、科学的メリット、関連技術の成熟度、 Constellation Systemへのフィット度合い並びに費用の概算を行った。

 結果として、12件についてConstellation Systemを用いて行うことが 有効であるとし、その中の特に以下の5件については更に検討を進めるこ とが望ましいとの結論を得た。

* 直径8mの一体型宇宙望遠鏡

* 高速の惑星間探査機

* 海王星周回探査機
  (小型落下プローブと惑星Tritonの周回機または着陸機を含む)

* 金星より内側で太陽の極軌道を周回する画像取得用探査機

* 太陽の表面に近い軌道を周回し高温のコロナの外縁中でも機能する探査機

 なお、報告書では、科学的メリットが少ないとして、科学ミッション としては高い評価を与えなかったが、月から次のステップとして火星に 有人ミッションを送り込む前に、そのための技術の検証目的で、地球近 傍小惑星に人を送ることには別の意義があると指摘している。また、今 回の検討の対象としたミッションの中には、地球科学ミッションが無か った点を指摘し、この分野でもConstellation Systemの活躍の場はある はずとしている。

http://www.newscientist.com/article/dn16128-science-could-soar-with-worlds-most-powerful-rocket.html

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【081201-09】 日本の宇宙基本計画の骨子固まる
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 11月27日、政府の宇宙開発戦略本部の宇宙開発戦略専門調査会は、首相 官邸で会合を開き、今後5年間の宇宙基本計画の骨子をまとめた。これか ら2009年5月の基本計画策定に向けて具体的な詰めを行っていくことにな る。

 骨子では、宇宙開発利用を国家戦略として積極推進する姿勢を内外に示 すことを目指して、

(1)民間需要への対応
(2)安全保障の強化
(3)宇宙技術協力などを活用した外交の推進
(4)宇宙産業の育成
(5)子供たちに夢を与える宇宙科学研究体制

の5つの方向性を示した。なお、安全保障分野に関しては、平成21年度に 見直される防衛計画の大綱に盛り込まれることを念頭に具体化を進めると している。

 また、技術的問題が解決せず開発期間が長期化している中型ロケット 「GX」の官民共同開発については、2009年夏までに液化天然ガス(LNG) エンジンの実証機による燃焼試験や、GXの需要見通しを再調査したうえで、 平成22年度予算概算要求時までに本格開発に着手するかどうかの判断を行 うとしている。

 更に、基本計画策定に先立つ来年度の重点施策として、

(1)次期気象衛星の着実な整備、
(2)計画中の災害監視衛星の利用目的拡大、
(3)宇宙利用を促進する新たな仕組み作り、

を取り上げることを決めた。

 http://www.asahi.com/science/update/1127/TKY200811270227.html

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【081201-10】 ESA加盟国の宇宙開発担当大臣、2013年までのESAの計画を承認
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 11月25日、26日の2日間、ESA加盟の18ヶ国とカナダの宇宙開発担当大臣 の会議が開催された。会議では2009年から2013年の5年間のESAの活動につ いて議論が行われ、以下の4件の決議が採択された。

* 欧州の世界的な目標を果たすための宇宙の役割
* 2009年から2013年の予算等の資源のレベル
* ギアナ宇宙センタの運営費用の各国負担の見直し
* ESAの将来の発展についての方向付け

 予算は総額約100億ユーロとすることが決まったが、ISSへの配分が少な いとするドイツと火星への無人探査ローバを送り込むExoMars計画が重要 とするイタリア初め各国が対立する形となった。議論の結果の妥協点とし て、ExoMarsは2016年に打ち上げる計画で進めるが当面はドイツに新たな 負担を求めないという形となった。

 継続及び新規のプログラムとして以下の8件を承認している。

* 打上げロケット…
    Ariane 5の発展型及び将来ロケットに関する準備プログラムを含む
* 地球観測

* 有人宇宙活動…地球への帰還可能な輸送用の宇宙船の検討を含む

* 火星の無人探査…ExoMars及び将来の無人探査の準備

* 通信システムにおける先進研究

* 欧州独自の全地球測位衛星システム

* 宇宙環境の現状認識の開始…デブリ、磁気嵐等の脅威の認識

* 広範囲な技術サポートプログラムの継続

 http://www.esa.int/esaCP/SEMR3S9WYNF_index_0.html

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【081201-11】 ESA、ISS長期滞在者が着るTシャツの絵のコンテスト結果発表
 関連記事:
【080922-13】
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 11月25日、ESAは9月17日から10月22日の間に募集していたISSに2009年5 月から長期滞在する予定のESAの宇宙飛行士(ベルギー人)Frank De Winneが ISSの中で着用するTシャツにプリントする絵のコンテストの優勝者を明ら かにした。

 6歳から12歳の児童から、「宇宙を探査し続けるヨーロッパ」または「宇 宙から水がある惑星地球は青く見える」のテーマで直径30cmの円形でTシャ ツにプリントすることを想定した絵を募集していたもの。

 当初は最優秀者1人を決める予定であったが、1人を選ぶことは不可能で あったとして、(左から)イタリアのAlexandra Angellotti(12)、ポルトガ ルのBruno Tedim Guerra(11)ベルギーのIman Bouwens(8)の3人の絵が選ば れた。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMPW95DHNF_index_0.html

 http://www.esa.int/esaCP/SEMPW95DHNF_index_1.html#subhead1

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【081201-12】 イラン、実験用のロケットの打上げと回収に成功
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 11月26日、イラン国営テレビは、同国が2008年2月の成功に続いて2回目 の実験用ロケットKavoshgar-2 (Researcher-2)の打上げを行い、ロケット は順調に飛行し、打上げから40分後にパラシュートによる回収に成功した と報じた。

 米国メディアは、ロケットは映像から判断する限りでは、北朝鮮のノド ンミサイルの技術を導入している液体推進薬を用いる弾道ミサイルShahab -3に似ているとしている。

 イランでは、今回のロケットの打ち上げの成果を、大気観測、回収シス テムの試験、学術的プロジェクトを通じての科学者の連携であるとしてい る。

 http://www.spacedaily.com/2006/081126151123.suw1g1zp.html

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【081201-13】 米レンセラー工科大、宇宙生物学の研究拠点を立ち上げ
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 11月24日、レンセラー工科大学(Rensselaer Polytechnic Institute: RPI)は、NASAから750万ドルの資金提供を受けて行う研究の開始に際し、 拠点となる“New York Center for Astrobiology”を開設した。

 NASAのエイムズ研究センタが運営を担当する宇宙生物学に関した研究 を行うチームに資金を供与して研究の管理を行う組織であるNASA Astrobiology Institute(NAI)が去る10月にRPIを含む10の研究チームに新たに 資金提供をすることを決めている。

 New York Center for Astrobiologyでは、地球における生命の起源に 係わる化学、物理、地質の条件の理解に努め、同じプロセスが太陽系の 他の天体で起こっていないかを探ることを目指している。

 http://news.rpi.edu/update.do?artcenterkey=2517

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【081201-14】 NASA、スモールビジネスの活用拡大のための研究課題候補選定
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 11月24日、NASAは民間の研究活動の活性化を図り、国レベルの研究開発 のニーズにあったスモールビジネスの活用拡大を目的としたSmall Business Innovation Research (SBIR) Program 及びSmall Business Technology Transfer(STTR) Programのフェーズ1のフィージビリティスタディの 契約交渉に入る企業の選定結果を公表した。

 SBIRが241社の348件、STTRは29社の32件で、契約額は共に最高で10万ド ル、契約期間はそれぞれ最長でSBIRが6ヶ月間、STTRが1年間である。また STTRでは小さな企業同士或いは研究機関との共同研究が前提となっており、 24の大学や研究機関が関係している。

 今後、フェーズ1の結果を評価されてフェーズ2に進むことができると2 年間で最高60万ドルの資金提供を受けることができ、実用化研究を行うこ とができるが、その先の商業化には民間の資金またはSBIR以外の政府資金 を獲得することが求められることになる。

 http://sbir.gsfc.nasa.gov/SBIR/sbir2008/phase1/awards/press.html

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【081201-15】 NASA、KSCにおけるプロジェクト管理支援の契約をSAICと締結
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 11月24日、NASAはケネディ宇宙センタ(KSC)におけるプロジェクト管理 支援の契約をScience Applications International Corporation (SAIC) と結ぶことを明らかにした。

 NASAの月及び火星をターゲットとしたConstellationプログラムに関連 して、KSCの地上運用プロジェクトオフィスが行う、技術作業及びプロジ ェクト管理作業の支援を行う。

 契約期間は2009年2月1日から2年間で、3回の1年間のオプションがあっ て全て採用されると5年間となる。

 契約額はコスト+固定費部分が5年間で5,930万ドルで、それに加えて納 期と数量を定めない上限付きの部分の枠が1,000万ドルとなっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/nov/HQ_C08-066_KSC_Support.html

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【081201-16】 ISSでコーヒーをカップから…ISSクルーの考案
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 11月23日、STS-126ミッションのミッションスペシャリストであるDonald Pettitは、自由時間を利用して、自ら考案した宇宙用コーヒーカップのデ モンストレーションを行い、その映像“zero-G cup”はYouTubeを通じて 公開された。

 宇宙でコーヒーを飲むには、プラスチック製のパウチの中にストローを 突っ込んで吸い出さなければならないが、Pettitの考案したカップでは、 カップの縁に口をつけて吸い上げることで、より地上に近い形でコーヒー を楽しむことができる。

 オーバーヘッドプロジェクタ用のシート或いはファイルの仕切りのプラ スチックシートを用い、それを断面がやや厚めの翼型になる様に曲げて、 片方に底をつけたもので、その中にパウチの中からコーヒーを絞り出すと、 カップの内壁に触れたコーヒーは表面張力によって翼の後縁部分に当たる 尖った空間に捕らえられ、それが底の部分まで続く形で収まるので、それ を縁から吸い上げると途切れることなく連続して口に入るということにな る。

 Pettitはこのカップのアイデアの根拠となる理論は、宇宙空間でエンジ ンに燃料を供給する推進系のタンクに使われている理論と同じであると説 明している。

 27日の感謝祭の食事の際には、同じカップを他のクルー用にも作り、 “乾杯”(但し、食後のコーヒーで)をしている。

 http://www.reuters.com/article/scienceNews/idUSTRE4AQ7A420081127

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【081201-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
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11/25 第2回理工系教育シンポジウムの開催について
11/25 ISS・きぼうウィークリーニュース第320号
11/25 広報誌「空と宙」No.27
11/25 宇宙・夢・人:第52回図書室で逢いましょう
11/25 きぼうの科学:第3回マランゴニ対流実験で新たな発見が
11/26 地球が見える:グリーンランド西部の融ける氷床
11/26 温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)−「いぶき」リーフレット改定
11/27 H-IIAロケット用LE-5B-2エンジン領収燃焼試験の実施について
11/27 第59回国際宇宙会議(IAC)へ参加しました
11/27 かぐや(SELENE)「第5回音の出る地図コンテスト」参加レポート
11/27 日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」にJAXAも出展
11/28 新たな展開を迎える日本の宇宙輸送
11/28 「きぼう」運用管制室を大公開!見学ツアースタート
11/28 宇宙連詩:第14詩を3行詩で公募
  
【イベント】

12/4〜5 平成20年度宇宙航行の力学シンポジウム
      
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