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メールマガジン「週刊KU-MA」 第26号          [2008.12.24]
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■目次----------------------------------------------------------------
(1)YMコラム
     「さあ来年!」

(2)ワンダフル宇宙
     「2009年を展望する」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」
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■YMコラム(26) 2008年12月24日
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 さあ来年!
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 今年も最後のYMコラムとなりました。KU-MAを始めたのが6月。辛抱強 くお読みいただき、有難うございました。

 それにしても、この半年の歩みは、「意外」の連続でした。

 マイナスの「意外」は、思ったよりもはるかに財政も作業も厳しかった ことです。この種の仕事が初めての人間ばかりがやっていることですが、 それにしてもいろいろな面で予想を覆されることが起きました。一生の仕 事だとハラをくくっていることではありますが、だんだんといろいろなこ とに慎重になっていく自分を発見してびっくりする瞬間が、たびたびあり ました。来年は、事務的にも財政的にも、見通しをしっかりともって前進 しようと、年末に向けて心を引き締めております。それが、今年あたたか い声援を送ってくださったみなさんへの最大のお礼であると信じておりま す。

 プラスの「意外」は、各地を回って感じた宇宙教育への熱い期待です。 もちろんそれが存在することは、過去の経験から知ってはおりましたが、 何と言っても、これまで「宇宙開発の現場」と「社会貢献の宇宙教育」と いう二足のわらじでは感じることのできなかった社会の襞に、この半年で 入り込みつつあることを実感しています。日本の社会は、これからの日本 と世界を担う子どもたちを何とか元気にたくましく育てたいという願望と 意志に満ち満ちています。それは、半年前に私が想像していたよりもはる かに日本社会のすみずみに浸透しており、火がつきさえすれば、燎原の火 のように広がる可能性があります。

 各地でバラバラにやられている大人のたちの取り組みを、自己満足のた めではなく、自己宣伝のためではなく、上意下達のものではなく、エゴイ スティックな勢力拡張のためではなく、本当に新しい日本を築くという共 通の夢を軸にして巨大な流れに合流させなければなりません。そういうき わどく危ない時代に入っているという思いが、各地の人々の口から何度も 吐き出されました。

 嬉しい出会いもいっぱいあり、宇宙教育の同志としての杯を交わしたこ ともたびたび。来年は、糖尿病を完治させるべく、ウーロン茶に転向しま すが、相変わらずよろしくお願いします。

 KU-MAは、まずは家庭と地域と学校の絆を飛躍的に強めていくための 「宇宙学校」を日本の各地で実行していくことを柱にしようと考えていま す。KU-MAの会員のみなさんが、それぞれの地域で力を貸してくださるよ う、大いに期待しています。事務局からも具体的に声をかけさせていただ きますので、よろしくお願いします。

 今年の準備期間をもとに、来年をKU-MA宇宙教育の元年にすべく、一層 の奮闘をするつもりでおります。みなさま、どうか健やかに、よい顔で、 よいお年をお迎えください。

(YM)

■ワンダフル宇宙(26) 2008年12月24日
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 2009年を展望する
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1 世界天文年

 2009年は、まずは、1609年からちょうど400年目ということ です。1609年、イタリアのガリレオ・ガリレイが、しばらく前に発明 されていた望遠鏡を、見よう見まねで自作し、夜空に向けました。その時 ガリレオが見た月は、カニのいる月ではありませんでした。実はイタリア では、月にはウサギがいるのではなく、カニがいると言われていたのです。 ガリレイの見たのは、カニなどではなく、穴ぼこだらけの険しい地形でし た。ガリレイは、月面にクレーターや山、そして黒い部分(ガリレオはそ こを海と考えた。)があることを発見しました。

 ガリレイは、その月の観察データをもとに、月までの距離や月の大きさ を推定しました。そして、オリオン座からプレアデス星団、オリオン大星 雲の中にある星、かに座のプレセペ星団などのスケッチを残したのです。 さらに、木星とその周辺を回る4つの衛星、金星の満ち欠け、土星のリン グなどについてもさまざまな発見をして、天文学に偉大な貢献をしたので した。望遠鏡での観測で太陽黒点を観測した最初の西洋人となったのも、 また、天の川が無数の恒星の集合であることも見つけたのもガリレイです。 あれから400年、来年は世界中の人々が宇宙に目を向けることが奨励さ れる「世界天文年」になっています。さまざまな行事が世界中行われるこ とでしょう。

2 アポロ11号の月面着陸から40年

 1960年代にアメリカと旧ソ連は、月に人間を送る激しい競争をして いました。勝利したのはアメリカでした。今から40年前の1969年7 月、アメリカの宇宙飛行士たちがアポロ11号宇宙船に乗って地球を飛び立 ち、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンの二人の飛行士が、ア ポロ11号の着陸船イーグル号に乗って月面に着陸したのでした。

 着陸から6時間半後、人類として月に第一歩を記したニール・アームス トロング飛行士は、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類 にとっては偉大な飛躍である」という名言を残しました。続いてオルドリ ンも月面に降り、二人は月面を掘削してコア・サンプルを採ったり、写真 撮影を行なったり、岩石を採集したりして約2時間半の間滞在した後、地 球に帰還しました。

 アポロ計画は1972年まで続き、12人の飛行士が月面に足跡を記し ましたが、残念ながらそれから現在まで、人間が月に行ったことはありま せん。

 あのアポロ11号から40年。現在は、日本の「かぐや」、中国の「嫦娥」、 インドのチャンドラヤーンと、三機の探査機が月の周りを回っており、来 年はアメリカの探査機LRO(ルナー・リコネイサンス・オービター)も打 ち上げられます。世界中が寄ってたかって月の探査を行う「月ラッシュ」 の時代を迎えているのです。その先頭に立っているのが日本の「かぐや」 であることに、私たちは誇りをもっていいと思います。

 昨年から今年にかけて全世界に発信した「かぐや」のハイビジョンカメ ラや地形カメラの画像その他の貴重なデータは、月をめざす時代に大きな 励ましと展望を与えたことでしょう。

 すでにこれまでの研究から、月が、人間はもちろん、地球上のさまざま な生き物の生活と深いかかわりを持っていることが明らかにされています。 これからは、月面に天文台を作って素晴らしい宇宙観測を行うことや、い ずれは月面に基地を建設して、人類が大規模に月で生活するような時代が 到来するかも知れませんね。

3 皆既日食

 そうした折も折、来年の7月22日には、月が太陽を覆ってしまう皆既 日食が、日本の南の地方で見られます。滅多に見ることのできない皆既日 食をぜひとも見逃さないよう、これから計画を立てましょう。

 皆既日食の見られる各地で、すでに観測態勢の準備が進められています。 KU-MAでは、JAXA宇宙教育センターや日本宇宙少年団(YAC)とも協力しな がら、「木洩れ日キャンペーン」を展開します。皆既日食の見られる地域 はごく限られていますが、その他の地域でも部分日食が観察できます。

 木洩れ日の綺麗なところで見ていると、にぎやかな葉の間から洩れて来 る太陽の光は、丸い形をしていますね。それが、部分日食のときには、地 面に映っている木漏れ日も一部が欠けているのです。ピンホールカメラの 原理なのですね。そうした部分日食の木漏れ日を全国各地で呼応して画像 におさめ、一緒にネットにアップして比較しましょう。お化け企画になる 可能性のあるこのキャンペーンに、みなさん、ぜひ参加してくださいね。

4 JAXAの活動計画

 さてJAXAの2009年としては、1月21日にH-UAロケット打ち上げ。 温室効果ガス観測技術衛星GOSAT(いぶき)です。2月12日、若田光一 飛行士がスペースシャトルでISS(国際宇宙ステーション)へ。彼は3度目 の飛行です。12月には野口聡一飛行士がソユーズでISSへ。彼はシャト ルとソユーズの両方に乗る初の日本人になります。

 さあ、宇宙が盛り上がりそうな来年、世間の不景気を宇宙の力でぶっと ばしましょう。

■宇宙茫茫ヘッドライン
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【081222-01】 中国、リモセン衛星“遙感五號”の打上げ成功
【081222-02】 Arianespace、Ariane 5 ECAによるHOT BIRD 9とW2Mの打上げ成功
【081222-03】 NASAのSolar Dynamics Observatory、MSLの遅延で打上げ機会獲得
【081222-04】 Boeing、イタリアのCOSMO-SkyMed 4号機の打上げ契約を獲得
【081222-05】 Arianespace、チリの地球観測衛星SSOTをギアナからSoyuzで打ち上げ
【081222-06】 ハイブリッド衛星BSAT-3c/JCSAT-110R、製造はLM打上げはArianespace
【081222-07】 NASA、Ares Iの振動対策にアクティブなダンピング装置は不要との結論
【081222-08】 インド、国産の極低温エンジンの初飛行に向けて領収燃焼試験終了
【081222-09】 中国主導で「アジア太平洋宇宙協力機構」(APSCO)発足
【081222-10】 Boeing、GOES-Rの業者選定に対し異議申し立て・・・LMでの作業ストップ
【081222-11】 Hamilton Sundstrand、新しい宇宙服システムの開発でOceaneeringの下に
【081222-12】 LMとThales Alenia、新しい地球観測用レーダ衛星開発で協力
【081222-13】 Scaled Composites、WhiteKnightTwoの初飛行に成功
【081222-14】 FAA、ニューメキシコのSpaceport Americaからのロケット商業打上げに許可
【081222-15】 XCOR、Lynx用のエンジンの燃焼試験に成功
【081222-16】 Google Lunar X PRIZE、2チーム新たに挑戦・・・秘密チームはベールを脱ぐ
【081222-17】 NASA、引退後のシャトルの展示のアイデア求める
【081222-18】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
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【081222-01】中国、リモセン衛星“遙感五號”の打上げ成功
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 12月15日、中国は山西省の太原衛星発射センタから長征4号Bによるリモ ートセンシング衛星 “遙感五號”(Yaogan-5)の打上げを行い、所期の軌 道への投入に成功した。

 この日の太原衛星発射センタの気温は摂氏マイナス29度まで下がってお り、恐らく世界で一番低温の状態での打上げであったと思われる。

 この衛星は、既に打ち上げられている遙感一號から四号までと同じく、 科学探査、国土資源調査、農作物の作柄調査、防災等に用いられる。

 なお、遙感四號の打上げが、射場は異なるが甘粛省の酒泉衛星発射セン タから12月1日に行われたばかりであった。(関連記事:【081208-01】)

  http://news.xinhuanet.com/english/2008-12/15/content_10507101.htm

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【081222-02】Arianespace、Ariane 5 ECAによるHOT BIRD 9とW2Mの打上げ成功
 
関連記事:【081215-03】
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 12月20日、ArianespaceはAriane 5 ECAによるEutelsatの衛星であるHOT BIRD 9とW2Mの打上げを行い、所期の軌道への投入に成功した。

 HOT BIRD 9はEADS Astrium製で質量4,880kg、W2MはEADS Astriumとイン ド宇宙研究機関(ISRO)の共同開発で質量は3,463kgである。

 この打上げは、Ariane 5の2008年の6回目、これまでで42回目の打上げで、 28回連続打上げ成功を記録した。

  http://www.arianespace.com/news-press-release/2008/20-12-08-HOTBIRD9-W2M-launch-success.asp

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【081222-03】NASAのSolar Dynamics Observatory、MSLの遅延で打上げ機会獲得
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 12月19日付けのSpaceflight Nowは、先に打上げが2年後に変更となった Mars Science Laboratory(MSL)の打上げ機会であった2009年秋に、打上げ が遅れていたSolar Dynamics Observatory (SDO)の打上げをAtlas Vで行 うことでNASAとUnited Launch Alliance(ULA)が合意したと報じている。

 SDOの打上げの契約は、2004年9月に、当時Atlasによる打上げサービス を提供していたInternational Launch Services (ILS)とNASAの間で結ば れ、2008年4月の打上げを目指すとされていたが、その後ILSがAtlasによ る打上げサービスを扱わないことになり、ULAに引き継がれる中で、様々 な理由によるAtlas V全体の打上げの遅れの犠牲となって打上げの目処が 立っていなかったもの。

 今回の合意で、打上げはケープカナベラルから2009年の10月8日から11 月6日の間に行われることとなった。

 衛星は宇宙気象に対する太陽の影響を探る目的で、太陽をほぼ連続的に 観測し、大量のデータを衛星上にストアすることなく殆ど連続的に一箇所 の地上局(ホワイトサンズ)に送ることができる様に、赤道に対して傾いた 同期軌道(高度約36,000kmで地球の自転周期と同じ周期の軌道)に投入され る予定。

  http://www.spaceflightnow.com/news/n0812/19sdo/

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【081222-04】Boeing、イタリアのCOSMO-SkyMed 4号機の打上げ契約を獲得
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 12月19日、Boeingは、Boeing Launch ServicesがThales Alenia Space からイタリアの衛星COSMO-SkyMedの4号機の打上げ契約を獲得したことを 明らかにした。(COSMO:Constellation of Small Satellites for Medi- terranean basin Observation)

 打上げは、2010年に、Boeing Launch Servicesが打上げ用のロケットと 打上げサービスをUnited Launch Alliance(ULA)から調達する形でDelta II により行われる。

 COSMO-SkyMedはイタリアのThales Alenia Space製のイタリア宇宙事業団 (ASI)とイタリア国防省のデュアルユースの合成開口レーダ搭載の地球観測 衛星で、質量は約1.9トン。高度620kmの軌道上で4基で衛星群を構成する ことになっており、Boeingでは既に2007年6月から2008年10月の間に3基の 打上げを行っている。

  http://www.boeing.com/news/releases/2008/q4/081219a_nr.html

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【081222-05】Arianespace、チリの地球観測衛星SSOTをギアナからSoyuzで打ち上げ
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 12月20日、Arianespaceは、EADS Astriumとの間で、チリの地球観測衛 星SSOT (Sistema Satelital para Observaci?n de la Tierra)の打上げ契 約を結んだことを明らかにした。打上げは、2010年の前半にギアナの射場 から太陽同期軌道へSoyuzによって行われる予定。

 SSOTは、Astriumがチリ政府からの契約に基づき、Myriadeプラットフォ ーム(AstriumがCNESと共同で開発した小型衛星用のプラットフォーム)を 用いて製造している軍用と民生用のデュアルユースの衛星で、地図作成、 農業資源及び天然資源の管理、自然災害の予知等に用いられる。

 
http://www.arianespace.com/news-press-release/2008/20-12-08-SSOT-contract.asp

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【081222-06】ハイブリッド衛星BSAT-3c/JCSAT-110R、製造はLM打上げはArianespace
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 12月15日、Lockheed Martin(LM)は、日本の(株)放送衛星システム(以下、 B-SAT)及びスカパーJSAT(株)から、放送衛星と通信衛星のハイブリッド衛 星の製造契約を得たことを明らかにした。打上げまでをカバーする契約で、 軌道上引き渡しが条件となっている。

 衛星はLockheed Martin Commercial Space Systems (LMCSS)製のA2100A プラットフォームをベースとしたもので12の直接放送チャンネルと12の固 定直接通信のチャンネルからなる2系統の独立したKuバンドの機器を搭載 して、質量は約3トンとされている。

 衛星の名称はBSAT-3c/JCSAT-110Rとされている。放送/通信の相乗り衛 星は日本では初めてであり、B-SATとスカパーJSATはそれぞれ放送衛星部 分及び通信衛星部分の専有使用権を有する。

 LMによるB-SATの衛星の製造の受注はBSAT-3a、-3bに続いて 3基連続と なり、スカパーJSATの衛星の製造の受注はJCSAT-9から-12に続いて5基連 続となる。

  http://www.lockheedmartin.com/news/press_releases/2008/1215ss_BSAT.html

 また、12月20日、ArianespaceはLMとの間でBSAT-3c/JCSAT-110Rの打上 げに関する契約を結んだことを明らかにした。打上げは、ギアナの射場か らAriane 5 ECAにより2011年の第2四半期に予定されている。

  http://www.arianespace.com/news-press-release/2008/20-12-08-BSAT3c-JCSAT110R-contract.asp

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【081222-07】NASA、Ares Iの振動対策にアクティブなダンピング装置は不要との結論
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 12月18日付けのaviationweek.comは、NASAでは9月に開催された次期打 上げロケットAres Iの予備設計審査(PDR)の結果として問題が残った1段の 燃焼末期の振動問題についての特別なチームでの検討結果、アクティブな ダンピング装置は必要無いとの結論に達したと報じている。

 ロケットの後端部分にアクティブなスプリング-マス系を装備してマス を動かすアクチュエータをコンピュータで制御することが検討されていた が(関連記事:【080818-08】)、スペースシャトルの打上げ時に計測した 固体ロケットモータの燃焼終了時点近くでの振動データに基づく解析の結 果、機体後端のパッシブなスプリング-マス系と1、2段の分離部にスプリ ング/リング形式の緩衝構造を持つことでクルーに有害な振動が伝わるこ とは回避できるとの結論に達したもの。これまでの計算に用いた振動モデ ルは厳し過ぎるものであったとしている。

  http://www.aviationweek.com/aw/generic/story.jsp?id=news/Damp121808.xml&headline=Ares%20I%20Active%20Damping%20Unneeded&channel=space

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【081222-08】インド、国産の極低温エンジンの初飛行に向けて領収燃焼試験終了
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 12月20日、インド宇宙研究機関(ISRO)は、国産の極低温エンジンの飛行 に向けての領収燃焼試験が無事終了したことを明らかにした。

 このエンジンは真空中推力73kN、真空中比推力454秒を目標に開発され てきたもので、今回の燃焼試験では定格推力より13%高い推力で予定の20 秒間の燃焼を行い、予測通りの性能値を達成できたとしている。

 エンジンは2段燃焼形式で、燃焼中に最適状態を実現できる様に推力と 推進薬の混合比の制御をクローズドループで行う機能を有している。また、 3軸姿勢制御のための2基の推力2kNのエンジン備えている。

 インドでは、このエンジンを静止衛星打上げ用ロケットGSLVの3号機か ら適用する計画を持っている。

  http://www.ptinews.com/pti%5Cptisite.nsf/0/C90848A0075F223A652575250047235A?OpenDocument

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【081222-09】中国主導で「アジア太平洋宇宙協力機構」(APSCO)発足
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 12月16日、アジア太平洋地域の国が宇宙開発の国際協力を推進するアジ ア太平洋宇宙協力機構(Asia-Pacific Space Cooperation Organization: APSCO)が北京で正式に発足した。宇宙開発における政府間協力を推進す る組織としては、欧州宇宙機関(ESA)に次ぐ存在となる。

この機構の設立は1992年に中国、パキスタン、タイの3国が提唱したもの で、2005年10月に中国が主導する形で、中国、バングラディシュ、インド ネシア、イラン、モンゴル、パキスタン、タイ、ペルーの8ヵ国により、 「アジア太平洋宇宙協力機構条約」の調印が行われ、各国での批准手続き が進められていたもの。

 今回、上記の中のインドネシア以外の7ヵ国の加盟で正式発足したもの で、本部は北京に置かれる。なお、インドネシアとトルコが現在加盟手続 き中である。

 中国では、この機構の設立はアジア太平洋地域諸国が宇宙技術とその応 用分野の交流・協力を一層拡大し、宇宙事業の発展を加速し、アジア太平 洋地域の経済・社会発展と共同の繁栄を図るのに役立つ、としている。

  http://www.cctv.com/english/20081217/102833.shtml

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【081222-10】Boeing、GOES-Rの業者選定に対し異議申し立て・・・LMでの作業ストップ
 
関連記事:【081208-10】
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 12月15日、Boeing Co.は先にNASAが行った、次期の静止気象衛星GOES-R の製造業者の選定に関する異議を米国議会の調査機関であるGovernment Accountability Office(GAO)に対して申し立てた。

 NASAはLockheed Martin Space Systems Company(LMSSC)を選定したが、 競合していたBoeingは、NASAから何故同社が落とされたかの詳細な説明を 受けた結果、明らかにされた選定基準に照らせば同社が選定されて然るべ きであっととして、LMSSCでの作業の中止の申立ができる期限である、説 明を受けた日から5日以内に申立を行ったもの。

 これを受けて、NASAは16日にLMSSCに対して作業の中止を指示した。

 なお、もう一つの競合企業であるNorthrop Grummanは、19日になって異 議の申立は行わないことを明らかにしている。

  http://finance.yahoo.com/news/Boeing-protests-satellite-rb-13838995.html

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【081222-11】Hamilton Sundstrand、新しい宇宙服システムの開発でOceaneeringの下に
 
関連記事:【080818-09】
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 12月16日、Hamilton Sundstrandはやり直しとなっているNASAの新しい 宇宙服システムの開発業者選定の入札に単独では加わらずに、最初にNASA が選定した業者であるOceaneering International Inc.の下で開発に加わ ることを明らかにした。

 6月に明らかにされたNASAの選定結果に対してHamiltonが異議を申し立 て、その処理最中にNASAがOceaneeringを選定した過程に法律上の問題が あることが判明したことから、NASAは8月に決定を取り消し、対象をOce- aneeringとHamilton(実際には同社とILC Doverとの合弁会社であるExplo- ration Systems & Technology)に絞って再入札を行っていたもの。

 今回のHamiltonの決定により、2009年2月が期限とされている入札に応 じるのはOceaneeringの一社となる。

 Hamiltonではこれまで40年以上の間、NASAに独占的に宇宙服を供給して 来たプライドを捨て、Oceaneeringの下に入るという実を採った形である が、実際にどの様な役割を担うことになるかは明確にされていない。

  http://www.courant.com/business/hc-spacesuit1217.artdec17,0,6880280.story

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【081222-12】LMとThales Alenia、新しい地球観測用レーダ衛星開発で協力
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 12月18日、Lockheed MartinとThales Alenia Spaceは、新しい宇宙ベー スのリモートセンシング・システムを開発し、広く全世界のユーザに提供 して行くことを目的として戦略的協力関係を構築することを明らかにした。

 Thales Alenia Spaceの持つ合成開口レーダの技術とLockheed Martin Space Systems Companyの小型衛星の技術を組み合わせて様々なユーザに 対して、新しい地球観測衛星を売り込んでいくことを目論んでいる。

 なお、今回の合意は2007年に両社の間で合意されている協力関係の枠組 みの中での具体的な動きの一つである。

  http://biz.yahoo.com/prnews/081218/aqth512.html?.v=29

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【081222-13】Scaled Composites、WhiteKnightTwoの初飛行に成功
 
関連記事:【080804-12】
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 12月21日、Scaled CompositesはVirgin Galacticが目指す宇宙空間への 弾道観光飛行を行うロケットSpaceShipTwoの母機として開発している航空 機WhiteKnightTwoの初飛行に成功した。

 この日の朝、米国カリフォルニア州のモハーベ砂漠にあるMojave Air and Space Portに隣接する同社の格納庫を出た双胴の航空機は、Pratt and Whitney製の4発のPW308Aターボファンエンジンで離陸して約1時間の飛行 を行い、その後無事に着陸した。

 なお、同社ではSpaceShipTwoの開発状況について一切明らかにしていな いが、運用を行うVirgin Galacticの予約客の中の“Virgin Galactic's Founders”?と称される高額の予約金を払っている最初の100人の中から、 微小重力状態となる数分間は、座席に座っているのではなく、機内を自由 に動き回りたいという声が上がり、現状の設計ではそれは無理なので、設 計が進んでいないとの報道もある。

  http://www.space.com/missionlaunches/081221-whiteknighttwo-test.html

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【081222-14】FAA、ニューメキシコのSpaceport Americaからのロケット商業打上げに許可
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 12月15日、米国ニューメキシコ州のNew Mexico Spaceport Authority (NMSA)は、ロケット打上げの本拠地とすることを目論んでいるSpaceport Americaに対する、連邦航空局の商用宇宙輸送部門からのロケットの垂直 及び水平打上げ許可が下りたことを明らかにした。

 また、同時に環境アセスメントの結果を認めるEnvironmental Impact Study Record of Decisionも受領しており、これで宇宙港建設に、ここ を本拠地とする予定のVirgin Galacticとの間での施設のリース契約が締 結され次第入れることになった。このリース契約は年内にも行われる予 定である。

 なお、18日にNMSAは、Spaceport America建設の全体を管理する企業と して、Gerald Martin Constructionを選定したことを明らかにしている。

  http://spaceportamerica.com/news/press-releases/18-spaceport-press-articles/185-faa-issues-launch-site-operators-license-for-spaceportamerica.html

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【081222-15】XCOR、Lynx用のエンジンの燃焼試験に成功
 
関連記事:【081208-16】
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 12月17日、XCOR Aerospaceは、弾道宇宙飛行用の2人乗りロケット機Lynx に使用するエンジンの初の地上燃焼試験に成功したことを明らかにした。

 5K18と称されるエンジンで、推進薬はケロシン/液体酸素で推力は約1,20 0kgf、今回の試験では推進薬の供給はタンクに加圧する方式によっているが、 実機ではピストン・ポンプを用いて供給する。

 XCORではこれまで9年間10種類のロケットエンジンを開発してきており、 地上での燃焼試験の回数は3,600回を超えている。また、この間2種のロケ ットエンジンを装備した航空機を開発しており、それらで66回の飛行を行 って来ている。

  http://www.xcor.com/press-releases/2008/08-12-17_Lynx_engine_first_fire.html

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【081222-16】Google Lunar X PRIZE、2チーム新たに挑戦・・・秘密チームはベールを脱ぐ
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 12月16日、Google Lunar X PRIZEは、月面軟着陸に挑む新たな2つのチ ームを明らかにした。

 デンマークをベースとして、スイスやイタリアにいる友人、親族のチー ム“Eurolunar”及び上海在住のドイツ人が中心となる初の中国のチーム “SELENE”である。

 この2チームの参加で総額3,000万ドルの賞金の獲得を目指すのは16チー ムとなった。

  http://www.googlelunarxprize.org/lunar/featured-article/two-new-teams-announced-in-google-lunar-x-prize

 また、17日には、参加表明を5番目にしていながら、チームの素性を明 らかにしていなかったチームの全貌が公表された。このチームは米国の企 業、研究所等の専門家が参画している本格的なチーム“Next Giant Leap” で、全体とりまとめには、小型衛星の開発で実績のあるMicroSat Systems Inc.が当たり、Draper Laboratory、マサチューセッツ工科大学の航空宇宙 工学科、Aurora Flight Sciences、Busek Co. Inc.が参画している。

 Google Lunar X PRIZEはGoogleがスポンサーになり、民間のチームを対 象として、月に最初にローバを軟着陸させて、月面を500m走行した上で、 動画、画像、データを地球に送ることに成功したチームに2,000万ドルを 与えるというもの。その他にボーナスの設定もあり、賞金総額は3,000万 ドルである。

  http://www.space.com/news/081217-lunar-x-prize-ngl.html

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【081222-17】NASA、引退後のシャトルの展示のアイデア求める
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 12月17日、NASAは、引退後のスペースシャトルの公開展示についてのア イデアを求める情報提供要請(RFI)を発行した。

 引退する3機の中の2機及び6基のメインエンジンの公開を考えており、 教育機関、科学博物館、地域の組織等からの提案を求めている。提案の提 出期限は2009年3月17日で、その後、NASAでは集まったアイデアを参考と して展示の方法をまとめるとしている。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2008/dec/HQ_08-330_Shuttle_retirement.html

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【081222-18】JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク
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