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メールマガジン「週刊KU-MA」 第29号          [2009.1.21]


■目次

(1)YMコラム
     「チューブワームのこと」

(2)ワンダフル宇宙
     「チャンドラヤーン1号が永久影を覗く」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(29) 2009年1月21日

 チューブワームのこと

 ガラパゴス諸島沖の深い海の底で生物の一大群集が見つかったのは、19 77年のことでした。発見した潜水艇の乗組員たちは驚愕したことでしょう。 当時は、こんな2600メートルもの深海底に生き物がいるなんて、世界の誰 ひとりとして考えもしなかったでしょうから。

 マグマ活動が盛んな深い海底では、熱い玄武岩に触れた海水が、温泉と いうにはあまりに熱い350℃もの温度になって噴出しています。こんな温 度になってどうして「水」なのかと言えば、ここは超高圧だからです。極 端な沸点上昇のため水蒸気になれないでいるわけですね。しかもいろいろ な鉱物が混じって懸濁しながら噴き出している熱水の柱は、まさに真黒な 怪物のような姿です。「ブラックスモーク」と呼ばれる所以でしょう。

 私が小さい頃には、地球上の生命は浜辺の浅い海で誕生したと考えられ ていたようです。だって、植物が二酸化炭素と水から光合成で作り出した デンプンで、動物が生きているとすれば、光が届くはずがなく光合成の不 可能な深海底では、生物が誕生するはずもなかったわけでしょう。そんな 深い海の底に、いかにも幸せそうに悠々と群れて生きている生き物なんて、 想像を絶する存在でした。

 とりわけ注目を集めたのは「チューブワーム」と名づけられた管の形を した生き物です。たとえば以下のホームページに、その奇妙な生き物の写 真が載っています

 http://dgukenvis.nic.in/image-galaryfo.htm
 http://www.newscientist.com/data/images/ns/cms/dn10653/dn10653-3_600.jpg

 チューブワームは、自ら作り上げたチューブに入って、入り口から紅色 の頭をのぞかせています。今では駿河湾などでも見つかっているチューブ ワームは、数十センチから2メートルもの大きさのものもあり、不思議な のは、胃腸も肛門も持っていません。つまり消化器官がないのですね。上 記のホームページで見ると、まるでお花畑のようで、不気味な美しささえ 湛えていますね。

 体のつくりとしては、先端にエラがあり、つづいてそのエラの動きをつ かさどる筋肉、そして最後尾に栄養体があって、その栄養体の細胞には、 「イオウ酸化細菌」と呼ばれるバクテリアが住みついているのです。チュ ーブワームは、このバクテリアたちと共生して、この自分の体内にいるバ クテリアが生産する有機物を食べて生きているため、消化器官を必要とし ないというわけです。

 この「イオウ酸化細菌」は、最も下等な単細胞植物と言えるでしょうが、 光から隔絶された深海で、一体どうやって有機物を作り出すのでしょうか。 どうもそれは、湧き出てくる硫化水素が海水の酸素と反応を起こす際に出 てくるエネルギーを活用して、有機物を生産するらしいのです。つまりは、 チューブワームは、あの不気味な紅いエラからバクテリアが欲しがる硫化 水素・酸素・二酸化炭素などをとり入れてあげ、バクテリアがそれらを使 って化学合成によってエネルギーを発生させて有機物を作り出していくと いう仕組みです。

 このチューブワームを主人公とする深海底の不思議で魅力的で驚異的な 生き物の群れは、浅い海の生き物に勝るとも劣らない勢いで成長し続けて いるというのですから、まだまだ私たちの想像を超えた世界が、この地球 には存在しているのですね。太陽の恩恵を受けない生き物たち──彼らに とっては「母なる太陽」ではなくて、「母なる地球」あるいは「母なるマ グマ」なんですねえ。そしてこのような生き物のいる事実は、私たちの心 を、木星の衛星エウロパやガニメデ、土星の衛星タイタンやエンケラドス などへと向けていきます。他の星の生命を求めて。

(YM)

■ワンダフル宇宙(29) 2009年1月21日

 チャンドラヤーン1号が永久影を覗く

 昨年9月21日にインドのサティッシュ・ダワン宇宙センターから打ち上 げられたインドの月探査機チャンドラヤーン1号は、11月に月を周回し始 めた後、各種機器の調整を終え、いよいよ本格観測に入っていく。11個あ る観測機器のうち、アメリカが提供している二つの機器の一つ、合成開口 レーダーMini-SARが、このたび極地域の永久影を覗き込んだ。

 月の自転軸は、黄道面に対して直立しているので、極地域のクレーター には真横から陽が射すことになり、クレーターの内部には永久に太陽の光 の届かないものがある。Mini-SARは、極地域を対象にしてそのテスト撮影 を行ったが、11月17日に獲得した画像が、南極のハワース・クレーターと 北極近くのシアレス・クレーターの西縁を映し出した。

 http://www.astronomy.com/asy/default.aspx?c=a&id=7833

に、その画像が掲載されているので参照されたい。

 永久影を持つクレーターの内部には、水の氷が存在している可能性も指 摘されている。因みに、日本の「かぐや」も、永久影を持つ「シャクルト ン・クレーター」の中の表面を調べてみたが、そこでは水の存在を残念な がら確認できなかった。「かぐや」とともに「チャンドラヤーン1号」の、 これからのより精細な観測が楽しみである。

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090119-01】 21日予定のH-IIAロケット15号機による「いぶき(GOSAT)」の打上げ延期
【090119-02】 ULA、Delta IV Heavyによる偵察衛星NROL-26の打上げ成功
【090119-03】 NASAのStardust-NExT、地球フライバイで加速しTempel 1へ向かう
【090119-04】 NASA、Mini-SARによる月の極地方のクレーター内部の初の画像を公開
【090119-05】 STS-119のDiscovery、射点に移動…2月12日が打上げのターゲット日
【090119-06】 MHI、H-IIAによる衛星打上げを海外から初受注…韓国のKOMPSAT-3
【090119-07】 バイコヌールでTelstar 11Nの打上げ準備開始…2月26日に打上げ予定
【090119-08】 米空軍、機能停止となったDSP 23の調査に技術試験衛星MiTExを利用
【090119-09】 PlanetSpace、NASAのISSへの民間輸送手段の業者選定に異議申し立て
【090119-10】 Orbital Sciences、IntelsatからNew Dawnの設計・製造を受注
【090119-11】 米空軍、WGS-6へのオーストラリア政府の出資を認めBoeingとの契約確定
【090119-12】 Rocketdyneのスロッタブル極低温エンジンの燃焼試験結果良好
【090119-13】 SpaceX、Falcon 9の射点設備とのインタフェース確認終了
【090119-14】 パリのユネスコ本部で“世界天文年2009”の開幕記念式典開催
【090119-15】 ESA、大学院生に論文テーマの微小重力環境下での実験機会を提供
【090119-16】 南極で試験中の膨らむ家の名称、“Resolution”に決まる
【090119-17】 EC、EADS AstriumによるSSTLの買収を認可
【090119-18】 関西宇宙イニシアティブ、市民参加型の小型衛星“KaSpI-1”を提案
【090119-19】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090119-01】(関連記事:【081110-04】)
21日予定のH-IIAロケット15号機による「いぶき(GOSAT)」の打上げ延期

 1月19日、三菱重工業(株)とJAXAは、1月21日に予定していたH-IIAロケ ット15号機による温室効果ガス観測技術衛星「いぶき(GOSAT)」及び小 型副衛星7基の打上げを22日以降に延期するたことを明らかにした。

 延期の理由は、21日の打上げに向けて行うカウントダウン作業中に天候 の悪化が予想されるためで、22日の打上げ可否については20日以降の天候 状況を踏まえて再度判断するとしている。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/01/20090119_h2a-f15_j.html

【090119-02】
ULA、Delta IV Heavyによる偵察衛星NROL-26の打上げ成功

 1月17日、United Launch Alliance(ULA)は米空軍のEELVプログラムの下 で、ケープカナベラルからのDelta IV Heavyによる国家偵察局(NRO)の衛 星NROL-26の打上げを行い所期の軌道への投入に成功した。秘密の偵察衛 星であるため、投入軌道、衛星質量等の情報は公表されていない。

 この打上げは、再三に亘って延期を繰り返して来ており(関連記事: 【081201-03】)、 今回の打上げ前の一連の動きの中では、1月13日に予定 されていた打上げが機体の断熱材に小さな損傷があることが発見されその 補修のために延期され、更に14日には地上系の窒素ガス配管のリリーフバ ルブに不具合が見つかって、予定打上げ時刻の1時間半ほど前にカウント ダウンが中止された。

 その問題の解決のためと天候の悪化があったために、15日と16日には打 上げカウントダウンに入ることはなく、17日の打上げとなったもの。この 打上げは、現在米国で最大の打上げ能力を有するDelta IV Heavy の3回目 の打上げであった。

 http://sev.prnewswire.com/aerospace-defense/20090118/SF6014017012009-1.html

【090119-03】
NASAのStardust-NExT、地球フライバイで加速しTempel 1へ向かう

 1月14日、彗星Tempel 1のフライバイを行い核の近接映像の取得を目指 しているNASAの探査機Stardust-NExTが、地球フライバイによる軌道変更 を行い、目標に向かう軌道に入った。地球への最接近距離は9,157kmで、 その時の速度は時速36,000kmであった。

 このミッションは1999年2月に打ち上げられ、2006年1月に所期のミッシ ョンを完了した探査機Stardustに第2のミッションとして与えられたもの である。

 Stardustは打ち上げられた後、2004年1月2日には彗星Wild 2に240kmま で接近しその核の中の塵を採取すると共に、途中で宇宙空間の塵の採取を 195日間に亘って行い、2006年1月に回収カプセルを地球に戻すことに成功 している。

 今回の地球フライバイに関するコマンドの送信は、NASAのジェット推進 研究所での解析結果に基づいて探査機を製造したLockheed Martinのコロ ラド州デンバーのミッション支援施設から行われた。最終の軌道修正は1 月5日に行われ、10日には最後のコマンドセットが送られた。

 http://www.spaceref.com/news/viewpr.html?pid=27357

【090119-04】
NASA、Mini-SARによる月の極地方のクレーター内部の初の画像を公開

 1月16日、NASAはインドの月周回探査機Chandrayaan-1に搭載されている NASAが提供した小型の合成開口レーダMini-SARによって得た月の極地方の クレーターの内部の画像を公開した。

 月の極地方のクレーターの内部には常に日陰になっているために地球か らは暗くて見えない部分があり、それを初めて明らかにするもので、公開 されたのは2008年11月17日に取得された、南極近くのHaworthクレーター の1部と北極近くのSearesクレーターの西側の縁の部分の何れも帯状の画 像である。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-010_Moon_radar_pictures.html

【090119-05】
STS-119のDiscovery、射点に移動…2月12日が打上げのターゲット日

 1月14日、NASAはISSへ向かうSTS-119ミッションのスペースシャトルDi- scoveryの組立棟から39A射点への移動を完了した。

 STS-119は、2月12日を打上げターゲット日としており、14日間に4回の 船外活動を行って右舷側の最後のトラストなるS6トラスの取り付け及びそ の先への最後の太陽電池パドルの取り付けを行うこととなっている。

 なお、NASAは今後本格的な打上げ準備が始まる前にDiscoveryの液体水 素タンクの圧力を適正な範囲に保つシステムを構成している3個のFlow Control Valve(FCV)を交換することとしている。

 これは、STS-126ミッションのEndeavourの打上げ時に1個のFCVが異状を 呈したことから、帰還後に調査したところポペットに損傷が見つかり、安 全を見て、予め問題がないことを確認した予備品との交換を行うことにな ったもの。

 この交換作業が適切に行われたことの確認は、今後予定されている打上 げ準備審査会(FRR)で行われる。スペースシャトルプログラムレベルのFRR は1月21日、22日に、NASAとしての最後のFRRは2月3日に予定されている。

 http://www.nasaspaceflight.com/2009/01/discovery-completes-rollout-fcv-latest/

【090119-06】(関連記事:【081103-08】)
MHI、H-IIAによる衛星打上げを海外から初受注…韓国のKOMPSAT-1

 1月12日、三菱重工業(株)(MHI)は、韓国航空宇宙研究院(KARI)から同国 の多目的実用衛星3号(Korea Multipurpose Stellite-3:KOMPSAT-3)の打 上げサービスを受注したことを明らかにした。同社が海外顧客から衛星打 上げを受注するのは初めてのことである。

 打上げは2011年度にH-IIAにより種子島宇宙センタから、JAXAの水循環 変動観測衛星(GCOM-W)との相乗りで行い、太陽同期軌道へ投入する予定。

 KOMPSAT-3は直径2m、高さ3.5mで、質量は900kgとされており、高い解像 度を持つ光学機器を搭載し、地球の地理情報解析に必要な高解像度画像の 提供や各種の環境観測などを行う予定。

 http://www.mhi.co.jp/news/story/0901124778.html

【090119-07】
バイコヌールでTelstar 11Nの打上げ準備開始…2月26日に打上げ予定

 1月12日、Space Systems/Loral (SS/L)は、カナダのTelesatの衛星Tel- star 11Nを、バイコヌールの射場に運び込んだことを明らかにした。

 2月26日に、Sea Launch Companyが提供しモスクワにベースを置くSpace International Servicesが打上げを担当する Land LaunchシステムのZenit -3SLB/DM-SLBによって打ち上げられる予定となっている。

 Telstar 11NはSS/Lの1300プラットフォームをベースとしており質量は 4,010kgで、39本の高出力のKuバンドのトランスポンダを備え、西経37.55 度に静止して、北米、西ヨーロッパ、アフリカを繋ぐ通信サービスを提供 する。

 http://investor.loral.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=358738

【090119-08】
米空軍、機能停止となったDSP 23の調査に技術試験衛星MiTExを利用

 1月14日、米空軍は昨年10月8日の軌道修正コマンドに応答せずに、現在 静止軌道を外れて1週間に1度の割合でドリフトしているNorthrop Grumman 製のミサイルの早期警戒衛星DSP 23の状況を確認するために、軍関係の技 術試験衛星Micro-Satellite Technology Experiment:MiTEx)を用いるこ とを明らかにした。DSP 23の打上げは2007年11月にDelta IV Heavyの最初 の実用打上げとして行われた。

 MiTExは2006年に打ち上げられた米国防総省のDefense Advanced Rese- arch Projects Agency(DARPA)と米空軍、米海軍の共同のミッションで、 小型衛星関連技術の実証を目的としており、Orbital SciencesとLockheed Martin製の2基の小型の衛星で構成されている。

 MiTExの2基の衛星の軌道変更は既に始められており、DPS 23に接近後は 写真撮影、電気的な遠隔チェック等により不具合の原因究明に繋がる情報 取得を試みる。

 MiTExの試験の中に静止軌道上で対象となる衛星の周囲を回って状況を 確認する技術試験も含まれており、既にその試験を含め、予定された試験 は終了している。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n0901/14dsp23/

【090119-09】(関連記事:【090105-04】)
PlanetSpace、NASAのISSへの民間輸送手段の業者選定に異議申し立て

 1月14日、PlanetSpaceは先にNASAが行った、ISSへの民間輸送手段(Com- mercial Resupply Services:CRS)の調達に関する業者選定に関する異議 を米国議会の調査機関であるGovernment Accountability Office(GAO) に対して申し立てた。

 NASAはSpace Exploration Technologies (SpaceX)、Orbital Sciences Corp.(OSC)の2社を選定したがPlanetSpaceでは選定過程に関する説明を受 けた後、選定基準に照らせば同社が選定されて然るべきであったとして異 議の申し立てを行ったもの。

 NASAのSource Evaluation Board (SEB)の評価結果は総合評価で、Pla- netSpaceはOSCを上回っており、且つ金額的にも他の1社を下回っていたこ とがはっきりしている。

 http://www.comspacewatch.com/news/viewpr.html?pid=27372

 この異議申し立てを受けて、NASAは選定した2社との契約締結を保留し た。今後30日以内にNASAとしての見解をGAOに提出することが求められ、 GAOとしての結論は4月29日までに示されることとなっている。

 http://www.reuters.com/article/marketsNews/idUSN1554476120090116

 NASAにおいて今回の決定に至った経緯について、NASAの内部事情を伝え ることに特化しているサイトであるnasaspaceflight.comは、提案要請時 に示した判断基準に従って行われたSEBでの評価結果を覆したのは、Space Operations(宇宙運用局)のBill Gerstenmaier局長の考えであると伝えてい る。

 Gerstenmaierは、PlanetSpaceは、その下にAlliant Techsystems(ATK)、 Lockheed Martin、Boeingの3社を従えるチーム構成であることから、“過 去の実績”では最高の評価を得ているが、それは決して“PlanetSpaceの 成果”ではないとしており、むしろ、今後のプログラムの推進に対しては 巨大な3社の存在が足枷となることが考えられるとしている。特に、契約 形態について、NASAとはfixed-priceの契約を結びながら、これらの3社と はcost-pulsの契約を結ぼうとしている点を問題としている。

 また、Gerstenmaierは、PlanetSpaceの提案では打上げロケットとして 既存のロケットを活用するとしているが、これはかえって新しいミッショ ンに対して適合することを新たに確認していかねばならず、リスク含みで あるとし、更に、NASAが要求しているフルレンジのサービスに入れる時期 がOSCよりも約1年遅いことも不利な点であるとしている。

  http://www.nasaspaceflight.com/2009/01/planetspace-officially-protest-nasas-crs-selection/

【090119-10】(関連記事:【081215-11】)
Orbital Sciences、IntelsatからNew Dawnの設計・製造を受注

 1月14日、Orbital Sciences Corporationは、Intelsat, Ltd.からアフ リカを対象とした通信、ブロードバンド、TV放送サービスを行う衛星New Dawnの設計、製造、試験の契約を受けたことを明らかにした。

 New DawnはOrbital Sciences のSTAR-2プラットフォームをベースとし た衛星で、2011年の早い時期に打ち上げられ、Intelsatが南アフリカの Convergence Partnersがとりまとめる投資グループと立ち上げる合弁企 業の所有となり、東経32.9度の赤道上で運用される予定とされている。

  http://www.orbital.com/NewsInfo/release.asp?prid=681

【090119-11】
米空軍、WGS-6へのオーストラリア政府の出資を認めBoeingとの契約確定

 1月15日、Boeing Companyは、米空軍が同社に発注しているWideband Global SATCOM (WGS)のBlock IIの3基目の衛星WGS-6に対して最終的にオ ーストラリア政府の出資を認める決定を下したことを明らかにした。これ により、WGSのBlock I及び IIの全てについて米空軍とBoeingの間の契約 が確定したことになる。

 オーストラリア政府がWGS-6の製造資金を提供するのと引き替えに、オ ーストリア軍がWGSのサービスを利用することができるとの合意が2007年 11月に米空軍とオーストラリア政府の間で成立しており、Boeingでは同年 12月に米空軍にWGS-6のロングリードアイテムについての調達開始を認め られていた。

 WGS-6に対するオーストラリアの負担額は2億3,400万ドルとされており、 全契約額はBlock IとIIの3基ずつ合計6基の衛星に、関連地上施設、ミッ ション固有のソフトウェア、衛星シミュレータ、ロジスティックサポート、 運用要員トレーニング、更には衛星の最終整備と打上げ準備作業、軌道上 での初期運用と試験を合わせて18億ドルに上る。

  http://www.boeing.com/ids/news/2009/q1/090115b_nr.html

【090119-12】
Rocketdyneのスロッタブル極低温エンジンの燃焼試験結果良好

 1月14日、NASAはPratt & Whitney Rocketdyneで進めていた将来の月着 陸船Altairの降下用のエンジンに繋がるCommon Extensible Cryogenic Engine(CECE)と称される極低温エンジンの開発において、3回目の燃焼 試験シリーズを成功裏に終了したことを明らかにした。

 今回の燃焼試験シリーズでは、低い推力レベルで発生する燃焼圧力変動 (chugging)の発生を抑えることに主眼を置いたインジェクタ及び推進薬供 給系の設計変更の成果を確認する試験を行い、推力レベル104%から8%ま での変更を問題なく行えることが確認された。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-005_Cryo_engine_test.html

【090119-13】
SpaceX、Falcon 9の射点設備とのインタフェース確認終了

 1月12日、Space Exploration Technologies Corp. (SpaceX)は、大型ロ ケットFalcon 9を初めて射点で起立させる作業を行い様々なインターフェ イスや手順の確認含めて、作業を無事終了したことを明らかにした。

 SpaceXでは昨年の12月30日までにケープカナベラルの射点近くで水平状 態でのFalcon 9の1段と2段の結合を終了し、その後、機体を自社製の運搬 及び起立用のシステムに移しており、1月10日に射点へ移動し、起立させ る作業を行い、所要時間約30分で最大直径5.2m、長さ54.9mの機体の起立 を終了した。

 SpaceXでは、運用段階で、Falcon 9のハンガー出発から打上げまでを1 時間以内で行うことを目標として掲げているが、今回の試行の成功でその 実現性は高くなったとしている。なお、ハンガーは現在整備中で今回の結 合は屋外で行われた。

 今回の作業終了後12日には機体を射点から降ろし、結合を解いて製造工 場及び試験場に戻し、残された試験を実施するとしており、射点での作業 は3月に再開の予定で、3月中にはカウントダウンリハーサルで推進薬を充 填する計画となっている。

  http://www.spacex.com/press.php?page=20090112

【090119-14】
パリのユネスコ本部で“世界天文年2009”の開幕記念式典開催

 1月15日、16日の両日、パリのユネスコ本部において、“世界天文年 2009” (International Year of Astronomy 2009:IYA2009)の開幕を記 念する国際的な式典が開催された。

 式典は、国際連合、ユネスコ、国際天文学連合(IAU)が開催したもの で、世界の100を超える国と地域から、第一線の科学者をはじめ将来を担 う学生など800名を超える招待者が参加した。

 IYA2009はイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を夜空 に向け、宇宙への扉を開いた1609年から400年を記念して“The Universe - Yours to discover”(宇宙 - 解き明かすのはあなた)のスローガンの 下で行われる世界的なイベントで、世界企画として11の主要企画(Corn- erstone Projects)が計画されている。

  http://www.esa.int/esaCP/SEM6TAVPXPF_index_0.html

【090119-15】
ESA、大学院生に論文テーマの微小重力環境下での実験機会を提供

 1月12日、ESAは教育局が“Fly Your Thesis!”のタイトルの下で募集し ていた欧州の大学院生を対象とした、修士論文或いは博士論文のテーマに 関連した航空機による微小重力模擬環境での実験の提案の選考結果を明ら かにした。
 欧州の大学院生からなる多くの応募の中から最終選考会には16のチーム が残り、詳細な実験のプロポーザルの提出と一堂に会しての口頭でのプレ ゼンテーションを経て、ノルウェイ、ドイツ、イギリス、スペインの4つ のチームが選定された。

 選定されたチームは、Airbus A300 Zero-G機でのそれぞれのテーマの実 験を目指して、実験装置の設計、製作を行うこととなる。

  http://www.esa.int/esaCP/SEMHUXTTGOF_index_0.html

【090119-16】(関連記事:【081027-13】)
南極で試験中の膨らむ家の名称、“Resolution”に決まる

 1月13日、NASAとChallenger Center for Space Science Educationは、 昨年の10月から行っていた“Name that Habitat” キャンペーンの結果を 明らかにした。
 このキャンペーンは南極のマクマード基地で基礎データ取得のために20 08年の1月から1年間の試験に供されているILC Dover製の膨らませて用い る居住区“Inflatable Habitat”の名称を募集していたもの。

 選ばれた名称は9年生のHoly Crossが提案した“Resolution”で、これ は1773年に初めてJames Cookの指揮下で南極圏に入った帆船の名前に因ん だものであると同時に、米国の宇宙探査の意志を的確に表す言葉だとして いる。

  http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09007_NASA_Names_Winner.html

【090119-17】
EC、EADS AstriumによるSSTLの買収を認可

 1月13日、EADS Astriumは、昨年4月にサリー大学(University of Surr- ey)との間で合意に達していた、同大学が興した小型衛星開発会社Surrey Satellite Technology Limited(SSTL)のAstriumによる買収が、12月に欧 州委員会(EC)によって認められたことを明らかにした。

 これにより、SSTLの株式のおよそ80%をオランダに本拠を置くEADS As- trium NVが取得し、SSTLはその傘下に入るが、独立した英国の企業として 存続し、そのブランドを継続して使用し、小型衛星に特化するというアプ ローチにも変わりはない。

  http://www.ballard.co.uk/press_releases/company_releases.aspx?company=SSTL&story=1330

【090119-18】
関西宇宙イニシアティブ、市民参加型の小型衛星“KaSpI-1”を提案

 1月7日、NPO法人関西宇宙イニシアティブは、世界初の市民参加型の小 型衛星プロジェクト“カスピ(KaSpI)-1”の提案書を公表した。

 NPO法人関西宇宙イニシアティブは、2008年3月に設立、2009年1月7日に 大阪府からNPO法人としての認証を得た法人で、関西における様々な宇宙 開発の努力を支援することを目的としており、Kansai Space Initiative から“KaSpI”を略称としている。

 提案では、サイズ50cm立方以下、質量50kg以下の衛星に電光掲示板と、 それと背景の地球を一緒に撮影することができるカメラを搭載した衛星を、 地球周回低高度円軌道に投入し、一般の市民が衛星に向けて直接メッセー ジを送り、それを電光掲示板に表示してカメラで写し画像を地上で受けた り、地上からのコマンドで衛星の姿勢を制御したりすることが可能となる システムを目指している。

  http://www.kaspi.jp/worksss.html#kaspi1

【090119-19】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

1/13 ISS・きぼうウィークリーニュース第326号
1/13 かぐや画像ギャラリー:リレー衛星中継器(RSAT)月全球の重力異常データ
1/13 ミミネタリウム:第1回おうし座
1/14 第13回国際宇宙大学(ISU)年次シンポジウム学生派遣プログラム参加者募集
1/14 H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の状況について
1/14 だいち画像ギャラリーに掲載している「だいち」が観測した日本、世界各地の画像出力サービスを開始
1/14 地球が見える:紅い荒野に突如現れた首都、ブラジリア、ブラジル
1/15 打ち上げ間近!あいのり小型副衛星、H-IIAロケット15号機「いぶき」に6機搭載!
1/15 「だいち」〜宇宙から地球の未来を拓く〜
1/16 宇宙連詩:第19詩を5行詩で公募
1/16 第4回学際領域における分子イメージングフォーラム開催報告
1/16 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による超鏡システム(ハイパーミラー)を使用した遠隔教育(eラーニング授業)実験の実施について
1/16 シーズンレポート2008年10月−12月
1/16 平成21年度JAXAタウンミーティング募集要項
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