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メールマガジン「週刊KU-MA」 第31号          [2009.2.4]

■目次

(1)YMコラム
     「宇宙飛行士のお母さん」

(2)ワンダフル宇宙
     「人間の宇宙飛行を先導したチンパンジー」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(31) 2009年2月4日

 宇宙飛行士のお母さん

 数日前のこと、高崎の或るライオンズクラブ創立40周年ということでお 話をさせていただきました。ご一緒したのが向井千秋さんのお母さんでし た。いやあ「この親にしてこの子あり」とはよく言ったものです。実にお 元気でびっくりしました。85歳にはとても見えませんでした。

 娘さんの千秋さんは大変早口で、私が一緒にいると何だかこっちまで早 口になってしまいます。「あれ、自分はどうしてこんなに速くしゃべって いるんだろう」と気がついてみると、「そうだ、目の前にいるこの人の話 し方が伝染したんだ」と思い当たるほどです。でも大正生まれのお母さん の方は、さすがに落ち着いていらっしゃって、どっしりと(でもやはり立 て続けに)話をされます。

 「千秋は子どものころ、飛行機の飛ぶのを見るのが好きでしてね。羽田 によく連れて行って、本物の飛行機を見せてやりましたよ」

 「千秋は小さい頃、決して泣かない子でした。それが、あの子の姪っ子 が慶応高校に入学したときは、自分の後輩になったというんで、涙を流し て喜びましてねえ」

 「私が若い頃は、アメリカと戦争をしていましたから、みんなで竹槍の 先を磨いて尖らせたりしていましたよ。こんなものでアメリカ人と戦って 役に立つのかと思っていたら、“アメリカ人ってのは青い目をしているん だ。あの青い目は、曇っているから青い色になっている。曇っているって ことは、ものがはっきりとは見えていないんだ。だからよく見えないでぼ うーっとしている間に攻撃すれば何とかなる”なんて言われて、一生懸命 竹槍を研いでいましたよ」

 「空襲とか戦後のどさくさでひどい目にあったので、私はアメリカ人が 大嫌いでした。でも千秋やその弟がアメリカへ行くとか、アメリカ人と平 気で話しているなんて聞いて、肝がつぶれましたよ。その私が、今ではア メリカに行くのが楽しみになっているんですからねえ。世の中分からない もんですねえ。長生きはするもんですよ」

 貴重なお話をお聞きしました。有難うございました、お母さん。

(YM)

■ワンダフル宇宙(31) 2009年2月4日

 人間の宇宙飛行を先導したチンパンジー

 1961年1月31日、レッドストーン・ロケットによって、「全米一賢いチ ンパンジー」の「ハム」君が、人間の飛行に先立って宇宙へ打ち上げられ ました。早く飛びたくてしょうがない飛行士たちに対して、この飛行の指 揮をとるウェルナー・フォン・ブラウンは、「人間よりもサルが先だ」と 主張して一歩も引きませんでした。

 「ザ・ライト・スタッフ」(任務にピッタリの人々)と呼ばれた7人の 宇宙飛行士たち(いわゆるマーキュリー・セブン)の面々は、この打上げ の一連の作業に付き合わされて、不満タラタラでした。「人間さまがなん で猿の後塵を拝しなくてはならないんだ」というわけです。ただしこの 「ハム」君のテストさえ順調ならば、アラン・シェパード飛行士の打上げ を3週間後に挙行する予定になっていたので、まあ我慢して、飛行士たち はじっと耐えていたのですね。

 「ハム」君に課せられた任務はどのようなものだったのでしょうか。彼 は狭い箱に入れられ、備え付けのライトが瞬くと、その瞬き方に応じて、 右または左のレバーを押すように訓練されていました。そして正しく行動 すると、ご褒美のバナナの丸薬がディスペンサーから口に放りこまれるは ずでした。その代わり間違った行動をすると、軽い電気ショックが「ハム」 君を襲うことになっていたのです。

 ところが、事実は小説より奇なり。「ハム」君を乗せたレッドストーン ・ロケットは、無事打ち上がったものの、意外な展開を見せることになり ました。エンジンが燃料を予想以上に早く使い切ったために、搭載コンピ ューターは「エンジン異常の可能性あり」と判断し、マーキュリー・カプ セルのすぐ上に装備されている脱出用タワー・ロケットに点火し、カプセ ルをロケットから切り離してしまったのです。このため、「ハム」君のテ ストの基準となる軌道がくるった上、まずいことにカプセルの電気系統に も若干の故障が重なって、「ライトの瞬き方に応じてバナナを支給するシ ステム」が大混乱に陥りました。

 「ハム」君は、飛行中に受ける最大加速度が8Gくらいと予想されてい たのですが、実際には16Gくらいかかり、彼は常に正しく左右のレバーを 押しつづけたにもかかわらず、バナナの丸薬は貰えず、電気ショックばか りに見舞われるという悲惨なことになったのです。

 海面に落下した時も衝撃が大きく、ヘリコプターが救助した時には、カ プセルに大量浸水し、「ハム」君は口をパクパクさせて、半ば溺れかかっ た状態でした。NASAはこの「勇敢な」類人猿のために祝賀会を催した のですが、半狂乱の「ハム」君は、カプセルから出されるやいなや、人と いわず物といわず、ところかまわずかぶりつくという体たらく。

 結果としては、レッドストーン・ロケットの責任者であるフォン・ブラ ウンが「もう一度無人のレッドストーンを打ち上げてから、人間を運びた い」と判断したため、2月に予定したシェパードの弾道飛行は、さらに先 へと延期されたという、アメリカ人初の宇宙飛行に先立つ、悲喜劇の一席 でした。

 その後、全米の人気者となったハム君のアルバムを以下にリストアップ してみました。たっぷりとご覧あれ

 http://images.jsc.nasa.gov/lores/G61-00337.jpg

 http://history.nasa.gov/EP-177/i5-3a.jpg

 http://ham.space.umn.edu/kris/animalgifs/ham3434.jpg

 http://history.nasa.gov/SP-4001/images/fig45.jpg

 http://grin.hq.nasa.gov/IMAGES/SMALL/GPN-2000-001002.jpg

 http://www.solcomhouse.com/images/hamnasa.jpg

 http://ngm.nationalgeographic.com/ngm/images/flashback/2007/large/0710.jpg

 http://www.apollomissionphotos.com/61mr22.jpg

 http://www.apollomissionphotos.com/reissues/enos1.jpg

 http://pro.corbis.com/images/BE057883.jpg?size=67&uid=%7BA4712C85-F43D-48C0-8321-2707A199BA7B%7D

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090202-01】 ロシア、プレセツクからTsyklon-3によるCoronas-Photonの打上げ成功
【090202-02】 JAXA、ノルウェーからオーロラ観測ロケットS-310-39号機を打ち上げ
【090202-03】 アイオワ大学、アラスカから2機のロケットでオーロラを上下から観測
【090202-04】 Eutelsatの新しい衛星W2M、機能喪失
【090202-05】 イラン、3月20日までに国産のロケットで国産の衛星を打ち上げると公表
【090202-06】 南アの国産衛星SumbandilaSat、3月25日にロシアの潜水艦から打ち上げ
【090202-07】 ESAとECの追加合意形成でGMESの衛星調達第2段階に
【090202-08】 NASA/ATK、Ares I-Xの段間分離機構の試験に成功
【090202-09】 NASA、月着陸船Altairの概念検討作業支援契約の提案要請書を発行
【090202-10】 USRA、NASAに代わってLCROSSの月面突入観測協力者の選定実施
【090202-11】 NASA、University Student Launch Initiativeへの参加20チームを決定
【090202-12】 NASA、ハッブル宇宙望遠鏡の次のターゲットを一般投票で決定
【090202-13】 ESA、宇宙のターゲットへの飛行経路最適化競争の参加受付開始
【090202-14】 NASA、広く一般に公募形式で微小重力模擬飛行の機会を提供
【090202-15】 Spaceport SwedenとSpaceport Americaが姉妹宇宙港に
【090202-16】 コロラド大学ボルダー校とSpaceDev、“eSpace”を立ち上げ
【090202-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090202-01】(関連記事:【090105-10】)
ロシア、プレセツクからTsyklon-3によるCoronas-Photonの打上げ成功

 1月30日、ロシア連邦宇宙局はプレセツクからTsyklon-3による太陽観測 衛星Coronas-Photon(またはKoronas-Foton)の打上げを行い、所期の軌道 への投入に成功した。

 この打上げは、当初29日に予定されていたが、カウントダウン中に2段 への推進薬充填ラインに不具合が見つかり、対策のために1日遅れとなっ たもの。なお、この打上げは、ロシアとして2009年初の打上げであった。

 Coronas-Photonはロシアが進めている地球周回の軌道上から太陽を観測 するCoronasプログラムの3基目の衛星であり、且つ、国際的な探査プログ ラムであるInternational Living with a Star (ILWS)プログラムにも組 み込まれている。衛星の質量は1.9トンで、高度500km、軌道傾斜82.5度の 円軌道に投入された。

 今後約3年間にわたって、X線カメラや低エネルギーガンマ線分光計など を用いて、太陽フレア、太陽風、コロナ質量放出等の観測を行う予定。

 http://en.rian.ru/science/20090130/119894077.html

【090202-02】
JAXA、ノルウェーからオーロラ観測ロケットS-310-39号機を打ち上げ

 1月26日の現地時間01:15、JAXAはノルウェーのアンドーヤロケット射 場(Andoya Rocket Range)から、オーロラ活動に伴う極域下部熱圏の力学 とエネルギー収支の研究を目的としたS-310-39号機を打ち上げた。

 今回の打上げは、1月5日から現地での準備が始められ、14日には打上げ 準備が整ったが、現地の天候及びオーロラの発生状況により、延び延びに なっていたもの。

 ロケット及び搭載機器の状態はすべて正常で、地上からの観測も良好に 行われた。ロケットは計画通り約7分間に飛翔し、アンドーヤ北方海上に 無事着水した模様。

 今回の打上げでは、中性大気風観測のためにロケット打上げ190秒後か ら発光雲を放出し、ノルウェーのトロムソ及びスウェーデンのアビスコか らの撮像に成功した。

 また、トロムソにおける地上観測も行われ、ロケット飛翔領域における プラズマと中性大気に関する貴重な同時観測が実現した。

 http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2009/0126.shtml

【090202-03】
アイオワ大学、アラスカから2機のロケットでオーロラを上下から観測

 1月29日の現地時間00:49と00:50、アイオワ大学のチームがアラスカ 州のフェアバンクス北方の観測用ロケットの射場Poker Flat Research Rangeから、オーロラ観測のために2機のNASAのロケットを打ち上げた。

 この打上げも、当初予定の14日から連日、観測に最適なオーロラの出現 を待って延び延びになっていたもの。

 今回の打上げは、Auroral Current and Electrodynamics Structure (ACES)ミッションでの打上げで、オーロラの構造を明らかにするために、 オーロラの上部と下部の両方から同時に観測することを目指したもので、 12:49に打ち上げられたのは2段式のBlack Brant IXで高度360km以上に 達し、12:50に打ち上げられたのは単段式のBlack Brant Vで高度約135 kmに達して、観測に成功した。

 http://www.uaf.edu/news/headlines/20090129163746.html

【090202-04】
Eutelsatの新しい衛星W2M、機能喪失

 1月28日、Eutelsat Communicationsは昨年12月20日打ち上げた通信衛星 W2Mの電力系に異状が発生し、衛星としての機能が失われたことを明らか にした。

 W2MはEADS Astriumとインド宇宙研究機関(ISRO)の共同開発の衛星で、現 在は未だISROの管理下にあり、打上げ後の軌道上での機能確認を済ませて、 所期の東経16度への移動中に発生した異状であった。

 Eutelsatでは、W2Mの運用は諦め、2010年の第2四半期に打ち上げる予定 のW3Bを東経16度に持って来ることとし、それまでは、現在東経16度にある W2でのサービスを継続する意向を示している。W3Bは、2008年2月にThales Aleniaに発注された衛星で、運用位置を東経 10度、16度及び36度の何れかとするフレキシビリティを持たせた設計とな っている。

 http://www.eutelsat.com/news/compress/en/2009/html/PR0509Statement-W2M/PR0509Statement-W2M.html

【090202-05】
イラン、3月20日までに国産のロケットで国産の衛星を打ち上げると公表

 1月27日、イランの宇宙機関は、3月20日までには国産の衛星を打ち上げ る予定であることを明らかにした。

 “Omid”(Hope)と名付けられた通信衛星で、打上げは昨年8月にダミー ペイロードを軌道に投入したと報じられている(関連記事:【080818-06】) 国産ロケットSafirにより行われるとされている。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-01/27/content_10727269.htm

【090202-06】
南アの国産衛星SumbandilaSat、3月25日にロシアの潜水艦から打ち上げ

 1月23日、南アフリカ共和国の科学技術省は、3月25日に災害監視等を目 的とした衛星SumbandilaSatの打上げを実施することを明らかにした。

 この衛星は2006年中にも打ち上げるとされていたもので、遅れの原因は 明らかにされていないが、漸くの打上げとなったもの。打上げはロシアの バレンツ海の海中の潜水艦から打ち上げられるロケットによって行われる。

 このプロジェクトのとりまとめはシュテレンボッシュ(Stellenbosch)大 学が、衛星の製作はSunSpace and Information Systemsが行い、運用は Satellite Application Centreが行う。

 衛星は質量80kgで高度500kmの円軌道に投入される予定。

 http://www.buanews.gov.za/news/09/09012312451005

【090202-07】
ESAとECの追加合意形成でGMESの衛星調達第2段階に

 1月28日、ESAは、欧州委員会(EC)とESAのトップ同士が、両機関が共同 で進めている全地球的環境・安全モニタリング(Global Monitoring for Environment and Security:GMES)プログラムに関する合意書の追加部分 の署名を行ったことを明らかにした。

 今回の追加合意によって、2008年2月に成立したECとESAの合意の下で走 り出したGMESプログラムの衛星調達(GMES Space Component Programme)の 第2段階(Segment 2)へ進むことが可能となった。

 Segment 2についてのESA内の合意は2008年11月のメンバー国の大臣級会 議で得られていて、ESAとしての総予算は8億3,140万ユーロとなっており、 今回の追加合意でECからの追加出資2億500万ユーロが決まった。

 Segment 2は2018年までの期間で、この間にESAは何れも初号機を発注済 みのCバンドの合成開口レーダ搭載のSentinel-1、陸域モニタを主目的と したSentinel-2及び海洋モニタを主目的としたSentinel- 3の2号機、並び に大気中の化学成分を分析する機能を有したSentinel-4及び5の初号機の 発注をすることが可能となった。

 http://www.esa.int/esaCP/SEM27RWPXPF_index_0.html

【090202-08】
NASA/ATK、Ares I-Xの段間分離機構の試験に成功

 1月30日、NASAはユタ州のAlliant Techsystems(ATK)の試験場において 前日に実施した次期の有人打上げ用のロケットAres Iの試験機Ares I-Xの 前方スカート部の実物大の供試体による分離試験が成功だったことを明ら かにした。

 2009年の夏に予定されているAres I-Xの飛行では、1、2段の分離を行い、 1段をパラシュートで回収する計画となっており、地上での分離機構の性 能確認が行われたことは試験飛行への確実な前進だとしている。

 今回の試験では、分離に使われる線形成形爆薬(linear shaped charge) が確実に作動することの確認と、爆発による衝撃の計測を目的としていた が、データのクイックルックでは正常なデータが得られている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-022_Ares_1-X_Sep_test.html

【090202-09】
NASA、月着陸船Altairの概念検討作業支援契約の提案要請書を発行

 1月28日、NASAの探査システム局は、月へ人を送り込む際の月着陸船Al- tairに関する概念検討作業の支援に関する契約の業者選定のための提案要 請書(RFP)を発行した。

 契約の範囲は、NASAが行うAltairの概念設計の評価、システム要求審査 及びシステム定義審査に向けての審査資料の準備作業の支援で、提案書の 提出期限は2月27日とされている。

 NASAでは提案を受け、審査を経て、4月までには複数の業者を選定するとしている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-018_Altair_RFP.html

【090202-10】
USRA、NASAに代わってLCROSSの月面突入観測協力者の選定実施

 1月26日、米国のUniversities Space Research Association (USRA)は、 NASAのLunar CRater Observation and Sensing Satellite (LCROSS)プロ ジェクトの観測協力として4件の提案を採択したことを明らかにした。

 LCROSSは月の南極のクレーター内の水の存在を確認する目的の探査機 で、Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)の相乗りペイロードとしてAtlas Vで打ち上げられ、LROを分離した後、上段のCentaurにより、月の南極の クレーターに衝突する軌道に投入され、最後は直前に分離したCentaurが 先に月面に突っ込み、それによって舞い上がる物体を観測した後自らも月 面に突っ込むこととなっている。

 この月面突入を地上或いは別の衛星から観測することが考えられており、 その方法及び目的についての提案の募集及び選定作業をNASAのエイムズ研 究センタ及びマーシャル宇宙飛行センタの下でUSRAが行ったもの。

 選定されたのは何れも地上からの観測で、そのタイトルと提案機関は以 下の通りである。

*“Accessing LCROSS Ejecta:Water Vapor and Particle Size and Composition from Keck, Gemini, and the IRFT Telescopes”: Southwest Research Institute

*“LCROSS Lunar Plume Observations with the Apache Point Observatory” :New Mexico State University

*“Multi-spectral Imaging of the LCROSS Impact”:Southwest Research Institute

*“Searching for Polar Water Ice During the LCROSS Impact Using the MMT Observatory”:University of Arizona

 http://www.earthtimes.org/articles/show/usra-selects-awardees-for-lcross-observation-campaign,691233.shtml

【090202-11】
NASA、University Student Launch Initiativeへの参加20チームを決定

 1月27日、NASAは2008-2009年のNASA University Student Launch Ini- tiativeへの参加チームの選定結果として20の大学のチームを公表した。

 このプログラムは、選ばれたチームが科学実験を行うペイロードを搭載 したロケットを設計、製作してその成果を持ち寄り、NASAの専門家の前で プレゼンテーションを行い審査を受けた後に打上げを行うイベントで、ロ ケットの設計、性能等を競うことよりも参加者に予算獲得から予算管理を 含む計画から設計・製作までのプロジェクトの実際を体験して貰うことを 目的としており、計画・設計・試験の段階ではNASAの専門家等のアドバイ スが貰えることになっている。

 実際の打上げは4月18日にハンツビルのNASAのマーシャル宇宙飛行セン タで行われる。最低限求められる成果は、到達高度1.6km以上と、搭載し た実験機器でのデータ取得が正常に行われることであるが、準備段階から ウェブサイトを設けて、進捗の公表及び結果の報告を行うことが求められ ている。

 更に、地域の学校或いは青少年団体の若い世代向けに技術及びロケット への興味を引きつけるイベントを行うことも要求されている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09-017_Student_Launch_Initiative.html

【090202-12】
NASA、ハッブル宇宙望遠鏡の次のターゲットを一般投票で決定

 1月28日、NASAはハッブル宇宙望遠鏡の次のターゲットを何にすべきか を広く一般からの投票で決めることを明らかにした。

 2009年の年頭からスタートした世界天文年2009(IYA2009)を記念して行 うイベントで、3月1日までの期間で、ウェブ上に掲げた6つの候補への投 票を募り、最多得票を得たターゲットを高解像度のカメラで撮影し、4月 2日から5日に予定されている“100 Hours of Astronomy”の間に一般に公 開することとしている。

 また、投票を行った全ての人を対象に抽選を行い、100人に最多得票を 得たターゲットの写真の40cm×50cmのフルカラーのコピーを進呈するとし ている。

 更に、これと並行して児童生徒を対象とした、科学と芸術と文学を組み 合わせたプログラム“Hubble Classroom Collage Activity”を展開する ことも明らかにしている。

 http://www.space.com/scienceastronomy/090128-nasa-hubble-public.html

【090202-13】
ESA、宇宙のターゲットへの飛行経路最適化競争の参加受付開始

 1月26日、ESAは4回目となるGlobal Trajectory Optimisation Competi- tionの参加受付を開始したことを明らかにした。

 2005年にESAのAdvanced Concepts Teamが、様々なミッションの最適飛 行経路を見いだす技術の向上を狙って始めた競争で、毎年、前年の勝者が 運営の責を担うこととされており、今年はフランス国立宇宙研究センタ (Centre National d’Etudes Spatiales:CNES)がその任に当たる。

 受付は2月27日までの期間を設けているが先着順で行われており、先着 の40チームに対して、3月2日に課題が示され、その後、課題と参加チーム 名がウェブ上で公開されることとなっている。

 回答の提出期限は3月30日で、4月中に何チームかが選ばれ、9月にはそ れらのチームがプレゼンテーションを行うワークショップがツールーズで 開催されて、その場で優勝者が決まり、持ち回りのトロフィーの引き渡し が行われる。

 なお、第1回、第2回の勝者は、NASAのジェット推進研究所のOuter Pla- nets Mission Analysis Group 及びトリノ技術専門学校(Polytechnic of Turin)のAerospace Propulsion Groupであった。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMI5HWPXPF_index_0.html

【090202-14】
NASA、広く一般に公募形式で微小重力模擬飛行の機会を提供

 1月29日、NASAは宇宙での応用が可能な技術開発に取り組んでいる米国 内の機関を広く対象として、公募形式で微小重力模擬飛行の機会提供を行 うことを明らかにした。

 応募者の中から選定された機関とNASAとの間でパートナーシップ契約を 結び、NASAがZero-Gravity Corporationとの間で契約を結んで行うFAST (Facilitated Access to the Space Environment for Technology Deve- lopment and Training)プログラムの下で航空機による微小重力環境での 実験機会を無償で提供するもの。

 応募の期間は3月20日までで、飛行は8月に行う予定。今回NASAは少なく とも20件を選定したいとしている。

 2008年9月にはNASAからSmall Business Innovation Research(SBIR) プログラの契約を受けて新しい技術の開発に取り組んでいる企業に実験機 会を提供しており(関連記事:【080922-14】)、今回はそれに続く2回目の 飛行シリーズとなるが、対象を広く一般に広げている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jan/HQ_09023_FAST.html

【090202-15】
Spaceport SwedenとSpaceport Americaが姉妹宇宙港に

 1月23日、Spaceport Swedenはスウェーデンのキルナ(Kiruna)において、 キルナを“宇宙都市”(Space City)にしようという目的を掲げた会合が行 われたことを明らかにした。

 この会合では、スウェーデン中から宇宙関係者及び他分野の専門家約50 人が集まり、以下の3つの課題でブレーンストーミングを行った。

* Spaceport Sweden:数年以内のキルナからの宇宙旅行への出発を目指す
* Space Campus:キルナでの過去50年に及ぶ宇宙関係の活動の実績
* The Space City of Kiruna:如何にしてキルナでの宇宙活動を更に活発にするか

 http://www.ssc.se/?id=9504&cid=9516&Year=2009

 また、1月29日には、Spaceport Swedenと米国のNew Mexico Spaceport Authorityが了解覚書(MOU)を取り交わして、Spaceport SwedenとSpaceport Americaとが“姉妹宇宙港”の関係となったことが明らかにされた。

 双方とも、商業ベースで一般人の宇宙旅行を実現しようとしているVirgin Galacticと結び付きを持っており、宇宙旅行への出発地としてのビジネスの 具体化を目指して協力をしていく。

 http://www.ssc.se/?id=9504&cid=14260&Year=2009

 更に、この日Virgin Galacticは、Spaceport Swedenで記者会見を開き、 何人かのスカンジナビアの優れた旅行専門家と同社の宇宙旅行を扱う代理店 としての契約を結ぶことを明らかにした。公募形式を取り、3月には選定結 果を明らかにしたいとしている。

 http://www.ssc.se/?id=9504&cid=14283&Year=2009

【090202-16】
コロラド大学ボルダー校とSpaceDev、“eSpace”を立ち上げ

 1月26日、コロラド大学ボルダー校とSpaceDev Inc.は、共同で“eSpace” と称する非営利の組織を立ち上げたことを明らかにした。

 eSpaceは略称で、正式には“The Center for Space Entrepreneurship” と称し、その目的として、新しい宇宙関連企業の立ち上げ、それらの企業 の技術の商業化の支援、更にそれらの企業のための働き手の養成を掲げて いる。

 主たる資金の提供者はMetro Denver WIRED Initiativeで、その他にコ ロラド州経済開発局、コロラド大学ボルダー校、SpaceDevも資金を提供し ており、立ち上げ時の資金額は100万ドルを超えている。(注:WIREDはWo- rkforce Innovation in Regional Economic Developmentの略。)

 eSpaceは@eSpace Incubator、AeSpace Venture Design、BStraight to Space(S2S)の3つの事業を推進するとしている。

 eSpace Incubatorでは、新しい宇宙関係企業の立ち上げを目指す起業家 に立ち上げのための資金として20,000ドルを提供し、更にオフィススペー スの提供、既存の試験装置・製造設備等の使用の便宜供与、起業成功者に よる指導、出資者の紹介等を行う。初年度は5件を考えている。

 eSpace Venture Designでは、コロラド大学ボルダー校の航空宇宙学科 の大学院生のチームで行う設計プロジェクトに90,000ドルの資金を提供し、 プロジェクトを通じて、商業化に繋がるような製品の開発力の養成と、し っかりしたビジネスプランを伴った新しい技術の開発を目指す。初年度の 課題は、宇宙天気予報のための小型衛星、小型無人機のためのエンジン、 大気の微妙な変化を観測するためのゾンデの3件となっている。将来的に は、ここからeSpace Incubatorに繋がる起業家が生まれることを期待して いる。

 Straight to Spaceは、主として航空宇宙産業の現場で働く人材の養成 を目的として、既存企業内でのオンザジョブトレーニングの機会を提供す るもので、受け入れ企業に対して1人当たり1,000ドルから4,000ドルを支 給するもの。

 http://www.colorado.edu/news/r/17366381460d8ddafc59c1667b47d5fa.html

【090202-17】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク


1/26 JAXAパブリックイベント「宇宙探査の始動〜Inspire the future〜」開催
1/26 広報誌「空と宙」No.28
1/27 小型実証衛星1型(SDS-1)のクリティカル運用の終了
1/27 ISS・きぼうウィークリーニュース第328号
1/27 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)のテレメトリ信号の一部異常の復旧
1/28 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)のクリティカルフェーズ運用の結果
1/28 H-IIAロケット15号機による温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)及び小型副衛星の打上げ結果(速報)
1/28 「だいち」(ALOS)によるインドネシア東部・ニューギニア島地震に関する観測結果(1)
1/28 環境教育教材に世界遺産シリーズなど計40シーンを追加
1/28 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による超鏡システム(ハイパーミラー)を使用した遠隔教育(eラーニング授業)実験実施結果
1/29 ISASニュース2009年1月号
1/29 JAXA宇宙飛行士活動レポート2008年12月
1/29 宇宙・夢・人:第54回宇宙へ毎日飛ばしたい
1/29 宇宙科学の最前線:宇宙天気の科学
1/30 宇宙連詩:第21詩を5行詩で公募
1/30 「宇宙と人間」−未来を拓く人類の活動領域の拡大−東京シンポジウムの開催
1/30 JAXAパブリックイベント『宇宙探査の始動〜Inspire the future〜』の開催
1/30 超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)国際シンポジウムの開催〜アジア太平洋における新たな絆(きずな)を目指して〜
1/30 地球が見える:ヨーロッパへの郷愁を映しだす街並み、ブエノスアイレス

イベント

2/4 第3回宇宙医学生物学ワークショップ
2/4〜6 宇宙光学システムと応用に関する国際会議(ICSOS)
2/4〜6 第3回全球地球観測システム(GEOSS)アジア太平洋シンポジウム
2/5〜7 第15回宇宙を教育に利用するためのワークショップ
2/24 超高速インターネット衛星「きずな」国際シンポジウム
2/26〜27 第23回大気圏シンポジウム
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