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メールマガジン「週刊KU-MA」 第34号          [2009.2.25]


■目次

(1)YMコラム
     「誕生日のプレゼント」

(2)ワンダフル宇宙
     「地球のダイアモンド・リング」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(34) 2009年2月25日

 誕生日のプレゼント

 さる2月23日は、恥ずかしながら私の誕生日でした。ささやか家族の小 さなケーキでお祝いをしてくれた後、テレビを見ていたら、予期せぬプレ ゼントが飛び込んできました。2月23日を「富士山の日」に決めたという のです。誰が決めたのかは定かではありませんでしたが、幼い頃から大好 きだった富士山と私が、まさか誕生日の縁で結びつくとは思っていなかっ たので、思わず快哉を叫びました。これからは、頻繁に乗車する新幹線で、 今までよりも愛情をこめて車窓から見つめたいと思います。

 新横浜から乗って10分ほどすると、進行方向に向かって一番右の席から 身を乗り出して前方を見ていると、霊峰が姿を現します。それから約10分 ぐらいは心行くまで楽しめるわけです。ところで、名古屋の方からやって くるときにも、進行方向に向かって右の窓からも富士山が見える場所があ ることをご存知ですか? 湾曲した地形ならではの現象ですが、以前にボ ーっと窓の外を見ていて、突然前方に見たことのある山が出てきたので、 「あれ、そんなはずはないけど」と思って何度も見直したのですが、あれ はまぎれもない富士山でした。今度乗ったときに、どの辺でその珍現象が 拝めるか、ちゃんと確認しておきますね。

 さてそれはさておき、先日、国分寺の小学校の体育館で「宇宙の学校」 の閉校式をやったとき、JAXA宇宙教育センター長の平林久さんと一緒に 「宇宙質問教室」をやりました。実にバラエティに富んだいい質問ばかり が寄せられて、非常に「こわい」思いをしました。その中に「雨雲はどう して黒いのですか?」「雲はなぜ浮かんでいるのですか?」というのがあ りました。実にいい質問だと思いませんか。いつもいつも雲を見ては疑問 に思っていたんでしょうね。というわけで、これから少しの間、空や宇宙 と光や色の関係についてお話をしようかと思っています。難しく言えば 「空と光の物理学」。来週から何回かに分けてやりますので、ご家族での 話題にもしていただければ。

 とりあえず、富士山についての嬉しい(私及び2月23日生まれの人々だ けが嬉しいのですが)ご報告でした。

(YM)

■ワンダフル宇宙(34) 2009年2月25日

 地球のダイアモンド・リング

 日本の月周回衛星「かぐや」に搭載したNHKのハイビジョン・カメラ が、実に珍しい「地球のダイアモンド・リング」を撮影しました。まずは 見てください。

 http://jda.jaxa.jp/jda/v4_j.php?v_id=b707e90bb077c70832add379687eed39&mode=search&genre=5&category=5025&mission=5026&format=2

 2009年2月10日(日本時間)に、地球が太陽の大部分を覆い隠し、「か ぐや」から見ていると地球がダイヤモンド・リングのように見える瞬間が 訪れました。この絶好のチャンスを逃さず、カメラに捕らえたものです。 この現象が月から撮影されたのは、世界で初めてのことです。月を極軌道 で周回する「かぐや」が月食に遭遇するのは、多くても年に2回程度です から、これは非常に貴重な映像ですね。どういう配置になっていれば、こ のような写真が撮れるのかを図解しましたので、以下を参照してください。

 http://www.ku-ma.or.jp/member/news/backnumber/diamondring.ppt

 http://www.ku-ma.or.jp/member/news/backnumber/diamondring.pdf
  (Microsoft PowerPointがインストールされていない方はこちら)

※上記ファイルを開くとユーザー名とパスワードが必要です。
 ユーザー名:member パスワード:kuma0808

 まず図1は、地球のダイアモンド・リングが起きた瞬間の静止画像です。 図2はそこに至る過程です。図3に、ダイアモンド・リングの起きるとき の、太陽と地球と月の大体の位置関係を示しました。緑がカメラの位置で すね。

 最後に図4を見てください。カメラは月のすぐそばを回っているので、 もちろん月が一番大きく見えており、地球がその次、そして太陽が一番小 さいでしょう。というのは、ご存知の通り、地球から見ると太陽と月は同 じぐらいの大きさですよね。それは、月が太陽の400分の1ぐらいの大き さなのに、地球からの距離も400分の1の距離にあるからです。ということ は、月の近くから見ると、月の4倍の大きさである地球は太陽よりもかな り大きく、図4のように地球の陰に完全に隠れてしまうくらいに見えてい ます。図4のような配置になっていると、カメラから見て月は下のほうに 大きく横たわり、地球の陰に隠れていた太陽が地球の縁に現れる瞬間に、 地球の地形のでこぼこの間からそのまぶしい光をのぞかせる、その瞬間が ダイアモンドリングとなって見えたわけです。いかがでしょうか。きわど いカメラワークですね。

 パワーポイントがインストールされているみなさんは、スライドショー にして見ていただければ、上記の説明が、より分かりやすいかと思います。 なかなか見られない地球のダイアモンド・リング──たっぷりとお楽しみ ください。

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090223-01】 NASAの小惑星・準惑星探査ミッションDawn、 火星フライバイで増速
【090223-02】 米国国家地球空間情報局、GeoEye-1の画像を承認
【090223-03】 NASA、STS-119ミッションDiscoveryの打上げを更に後送り
【090223-04】 JAXA、3月にエジェクタロケットの実験をCAMUIロケットで実施
【090223-05】 NASA、アラスカで高層大気の乱れを探るロケット実験を実施
【090223-06】 ESA、ATVの2号機を“Johannes Kepler”と命名
【090223-07】 NASA、ISSに取り付けるNode 3の名称候補への一般投票を受け付け
【090223-08】 韓国、初の人工衛星打上げ用ロケットKSLV1の名前を公募
【090223-09】 NASAとESA、木星の衛星探査で協力することに合意
【090223-10】 MDA、国際的な宇宙探査プログラムへのカナダの参画戦略をスタディ
【090223-11】 NASAと米国商工会議所、月面システムに関するワークショップを開催
【090223-12】 MSFC、月面の有人基地での電力システムに繋がる地上試験を開始
【090223-13】 Boeing、NASAのAres V設計のフェーズ1のRFPに応じて提案提出
【090223-14】 バイオ燃料の既存のロケットエンジンでの燃焼試験結果良好
【090223-15】 英国でエアブリージングロケットエンジンの技術デモプログラム始動
【090223-16】 XCOR、Lynxによる弾道宇宙飛行に90歳の“Tuskegee Airmen”を招待
【090223-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090223-01】
NASAの小惑星・準惑星探査ミッションDawn、火星フライバイで増速

 2月18日、NASAの小惑星・準惑星探査ミッションDawnは、予定していた 火星フライバイによる増速を無事に終了した。

 2007年9月に打ち上げられたDawnは、ほぼ連続して270日間作動した3基 のキセノンを燃料としたイオンエンジンでゆっくりと増速しながら火星に 近付き、2008年10月末にイオンエンジンを止め、火星への最接近に備えて いたもの。

 今回は火星に約550kmまで近付き、火星の重力による加速を得て、最初 の目標である大型の小惑星Vestaへと向かう軌道にほぼ入った。なお、今 回の火星フライバイではVestaと同じ傾きの軌道面に入るために5度以上の 軌道面変更を行っている。

 6月半ばまでに、今回の軌道変更の結果を詳細に検討し、その後改めて イオンエンジンを作動させて徐々に加速しながらVestaに向かうこととな る。今後のイオンエンジンの作動は少なくとも720日間は必要とされてお り、Vestaへの接近は2011年9月1日と想定されているが、今回の軌道決定 の結果で変動する。

 DawnはVestaの観測を半年ほど行った後に、もう一つの目標である準惑 星Ceresに向かい、2015年の初めに到達する計画となっている。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n0902/18dawnmars/

 なお、今回の火星接近に際して、搭載しているガンマ線及び中性子の計 測装置GRaND (Gamma-Ray and Neutron Detector)の機能確認及び火星を対 象とした計測を行い、火星周回軌道上で既に7年間計測をしてきているOd- ysseyによる計測結果と照らし合わせることによるキャリブレーションが 行われた。

 http://www.psi.edu/press/archive/20090212dawngrand/

【090223-02】(関連記事:【090209-14】)
米国国家地球空間情報局、GeoEye-1の画像を承認

 2月20日、衛星で取得した地表の画像を扱っているGeoEye, Inc.は、米 国国家地球空間情報局(National Geospatial-Intelligence Agency:NGA) から同社の衛星GeoEye-1が、NGAが求める画像に対する要求を満足してい るとの承認を得たことを明らかにした。

 GeoEye-1はNGAのNextViewプログラムの下で開発を行って来た衛星であ り、今回の承認で、得られた画像のNGAへの提供が開始されることとなり、 GeoEyeは、毎月1,250万ドルの収入を得ることとなる。

 http://finance.yahoo.com/news/GeoEye1-Satellite-Attains-prnews-14427791.html

【090223-03】(関連記事:【090216-04】)
NASA、STS-119ミッションDiscoveryの打上げを更に後送り

 2月20日、NASAはSTS-119ミッションDiscoveryの発射準備審査の一環と して、健全性及び安全性の確認が必要とされているFlow Control Valve (FCV)についての試験結果等を検討したが、結論として、更なるデータ或 いは試験が必要との判断となり、2月27日に設定されていた打上げターゲ ット日を取り消したことを明らかにした。

 当面、スペースシャトルプログラム(SSP)に対してDiscoveryに装備され ているのと同じバルブを検査する計画を立てることが求めら、2月25日に その計画を評価するための会合が持たれることとなった。SSPによる新た な打上げターゲット日の設定は、その会合の後となるものと考えられる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/feb/HQ_09037_STS-119_Postponed.html

【090223-04】
JAXA、3月にエジェクタロケットの実験をCAMUIロケットで実施

 2月18日、JAXAは3月に実施予定のエジェクタロケットの研究用モデルの 亜音速飛行実験の計画を明らかにした。

 エジェクタロケットは、ロケット噴流によるエジェクタ(空気吸込み)効 果によって周りから空気を吸込み、その中で更に燃料を燃焼させることで 高性能を達成することを狙ったエンジンで、JAXAでは将来の宇宙輸送機用 エンジンの性能向上を目的としたロケット複合エンジンの研究の一環とし て、北海道大学と共同研究を進めている。

 今回の実験はNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)に委 託して、同法人のCAMUIロケットを利用してロケット噴流による亜音速で のエジェクタ効果のデータの取得を目指すもので、3月16日に北海道広尾 郡大樹町で行われる予定となっている。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_camui_j.html

【090223-05】
NASA、アラスカで高層大気の乱れを探るロケット実験を実施

 2月18日、NASAはアラスカ州のフェアバンクス北方の観測用ロケットの 射場Poker Flat Research Rangeから高層大気の乱れを探るための4機の観 測ロケットを打ち上げた。

 “Turbopause”と名付けられた、サウスカロライナ州のクレムソン(Cle- mson)大学の研究者によるプロジェクトで、ロケットから空中に放出した トリメチルアルミニウムの霧の動きを地上の3ヵ所の観測点から捉えて乱 流圏界面の上下の高度80km〜130kmでの大気の乱れを観測することを目的 としたもの。

 ロケットは長さ約11mの2段式のTerrier Orionsで、打上げはアラスカ時 間の00:59、01:29、01:59及び02:49に行われた。トリメチルアルミニ ウムによる霧は無害で、発生から約20分で消滅しており、同じ場所に繰り 返し霧を発生させて観測した。

 http://www.twine.com/item/1214xb1sx-103/four-rockets-launch-from-poker-flat-research-range

【090223-06】
ESA、ATVの2号機を“Johannes Kepler”と命名

 2月19日、ESAはISSへの物資補給船であるAutomated Transfer Vehicle (ATV)の2号機をドイツの天文学者にして数学者の名前を取って“Johannes Kepler”と命名したことを明らかにした。(初号機は“Jules Verne”であ った。)

 Johannes Kepler (1571-1630)は、デンマークの天文学者Tycho Braheが 火星を観測した結果から、惑星の運動は太陽を焦点の一つとする楕円運動 で、太陽からの動径が単位時間に描く面積は一定であり、その公転周期の 2乗は長半径の3乗に比例するという3つの法則(ケプラーの法則)を明らか にしたことで知られる。

 2009年はガリレオが天体望遠鏡による観測を始めた年から400年を記念 して世界天文年(IYA2009)とされているが、ケプラーが上記の3法則の中の 初めの2つを明らかにしたのも同じ400年前の1609年であったことから、こ のことを記念した命名とされている。(第3法則は1619年に明らかにされた。)

 Johannes Keplerの打上げは2010年の中頃に予定されており、現在はド イツのブレーメンにあるEADS Astriumの工場で製造中である。

 http://www.esa.int/SPECIALS/Operations/SEMGNHWX3RF_0.html

【090223-07】
NASA、ISSに取り付けるNode 3の名称候補への一般投票を受け付け

 2月20日、NASAは2009年12月に予定しているSTS-130ミッションで打ち上 げてISSに取り付ける予定の“Node 3”の名前を一般からの投票で決める ことを明らかにした。

 Node 3には8個のラックが収まる様になっていて、ISSに取り付けられた 後に、各所に分散しているISSの生命維持系統のラックが集められること になっており、更に同時に打ち上げられる予定の周囲に6個と天井に1個の 合計7個の窓を持った司令塔兼観測窓となる“Cupola”が取り付けられる こととなっている。

 名前を決めるための投票は、3月20日までウェブ上で行われており提示 されている4つの名前(Earthrise、Legacy、Serenity及びVenture)から選 ぶか、自分の好みを書き込む様になっている。決定した名前は4月28日に Node 3がケネディ宇宙センタで公開されるときに発表される。

 既にISSに取り付けられているNode 1とNodo 2は“Unity”及び“Harm- ony”と名付けられている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/feb/HQ_09034_Name_Node3.html

【090223-08】(関連記事:【081027-09】)
韓国、初の人工衛星打上げ用ロケットKSLV1の名前を公募

 2月22日、韓国の教育科学技術部は、23日から3月末までの間に、韓国初 の人工衛星打上げ用ロケットKSLV1の名前を公募することを明らかにした。

 対象は大韓民国の国民で、同ロケットの発射キャンペーンのサイトにア クセスして応募することができる。

 大賞として300万ウォン、優秀賞2人に200万ウォン、奨励賞3人に30万ウ ォンが用意されている。

 http://www.chosunonline.com/news/20090223000001

【090223-09】
NASAとESA、木星の衛星探査で協力することに合意

 2月18日、NASAとESAは将来の惑星探査についての協議を行った結果、当 面の目標として、木星の衛星を探査する“Europa Jupiter System Mission” を共同で進めて行くとの合意が得られたことを明らかにした。

 このミッションでは、NASAとESAが2020年にそれぞれ別々に探査機を打 ち上げ、目標とする木星の衛星に2026年に到達して探査を行うことが考え られており、ミッションのコストはNASAが25〜30億ドル、ESAが10億ドル とされている。

 NASAは氷で覆われており内部には大量の水が存在するのではないかと考 えられている衛星“Europa”を目指し、ESAは太陽系の惑星の衛星の中で 最大で且つ唯一内部磁場を有する衛星であり更にこちらも内部に水の存在 が考えられている“Ganymede”を目指すとしている。

 今回の合意では木星の衛星の探査が優先されたが、土星の衛星Titanと Enceladusを共同で探査する計画“Titan Saturn System Mission”も検討 されており、こちらについても共同で計画を詰めて行くことにも合意が得 られている。

 なお、ESA内部では、木星の探査は、Laplaceと称されて次期の科学ミッ ションの候補の1つとして挙げられていて、正式に取り上げられるか否か は2011年にならないと決まらないという状況にあり、その結果次第では、 木星の探査はNASAが単独で行うことになる可能性もある。

 http://www.aviationweek.com/aw/generic/story.jsp?id=news/JOVE021809.xml&headline=NASA,%20ESA%20Join%20On%20Jovian%20Moons%20Mission&channel=space

【090223-10】
MDA、国際的な宇宙探査プログラムへのカナダの参画戦略をスタディ

 2月17日、カナダのMacDonald, Dettwiler and Associates Ltd.(MDA)は、 カナダ宇宙庁(CSA)から、将来の国際的な宇宙探査プログラムへのカナダ の参画の仕方についてのコンセプトをまとめる契約を受けたことを明らか にした。契約額は180万カナダドルで作業は2009年中には完了する。

 CSAは次の3分野での可能性について検討する様に求めている。

* カナダ製のロボットによる軌道上でのサービス

* カナダ製のローバによる月面での有人活動

* カナダ製の無人機による月面着陸ミッション

 MDAではカナダの有力企業及び大学の知恵を借りて有効なコンセプトと その中でのカナダの役割を明らかにするとしている。

 http://www.newswire.ca/en/releases/archive/February2009/17/c9175.html

【090223-11】
NASAと米国商工会議所、月面システムに関するワークショップを開催

 2月20日、NASAと米国商工会議所の宇宙企業会議(Space Enterprise Co- uncil)は、2月25日から27日に月面システムに関するワークショップを開 催することを明らかにした。

 ワークショップでは、2020年に再び人類が月面に立つことを目指してこ れまでにNASAが行って来た月面探査用の建造物の検討状況を明らかにする と共に、NASAの探査システム局とConstellation Programの下でNASA内部 及び企業、大学で進められてきた将来月面に展開するシステム関する概念 検討(関連記事:【080804-10】)の結果を共有し、新たな方向付けを探る ことを目指す。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/feb/HQ_M09029_Lunar_Surface_Workshop.html

【090223-12】
MSFC、月面の有人基地での電力システムに繋がる地上試験を開始

 2月19日からNASAのマーシャル宇宙飛行センタ(MSFC)で、将来の月面の 有人基地で使用される可能性がある電力システムに関する試験が始まった。

 試験は、月面での使用が想定される原子力発電システム(核分裂を利用) における原子炉部分から電力変換器への熱の移動プロセスのシミュレート を核物質を用いないで可能とする装置とNASAのグレン研究センタが開発し たスターリングエンジンを結んで行われている。スターリングエンジンは 熱を電力に変換する機能を有している。

 シミュレータには、米国エネルギー省が提供している特別のポンプとナ トリウムカリウム合金が満たされている冷媒の管路があって、実際の月面 での発電設備で用いられる原子炉からと同じ条件でスターリングエンジン への熱の供給を行うことができる。

 この試験によって月面の過酷な条件の中で使用される原子力発電システ ムの技術的問題点の詰め、開発リスクの低減等を行うことができる。試験 は2009年一杯続く予定とされている。

 http://www.nasa.gov/centers/marshall/news/news/releases/2009/09-009.html

【090223-13】(関連記事:【090112-04】)
Boeing、NASAのAres V設計のフェーズ1のRFPに応じて提案提出

 2月18日、Boeing Companyは、NASAが1月初めに次期の大型ロケットAres Vの設計のフェーズ1の業者選定を行うために発行した提案要請(RFP)に応 えて提案書を提出したことを明らかにした。RFPの提出期限は2月9日とさ れていた。(注:これまでのところ、Boeing以外の企業の提案書の提出に 関する情報は見当たらない。)

 BoeingはNASAが指定した5つのワークパッケージの中の固体補助ロケッ トを除く4つ、即ち、シュラウド、地球出発ステージ、コアステージ、ソ フトを含む電子システムについての提案書を提出したとしている。

 http://www.boeing.com/news/releases/2009/q1/090218d_nr.html

【090223-14】
バイオ燃料の既存のロケットエンジンでの燃焼試験結果良好

 2月18日付けのDiscovery News(ウェブ版)は、バイオ燃料をケロシンを 燃料とする既存のロケットエンジンで燃焼させた結果について報じている。

 カリフォルニア州にあるFlometricsが、大型ロケットの1段のバーニア エンジンとして用いられていた推力約400kgfのRocketdyne製のLR-101エン ジンを用いて実験を行った結果を報じたもので、1つのエンジンで同じ条 件で燃料だけ石油系のRP-1からディーゼルエンジン用のバイオ燃料“Bio- Diesel(B100)”に変更して地上燃焼試験を行ったところ、推力は約4%下 回ったが、燃焼は安定しており、特に問題となる点は無かったとしている。

 Flometricsでは、今後、混合比を変える、計測項目を増やす等して燃焼 試験を行いたいが、資金面の問題があり、直ちには行えないとしている。

 http://dsc.discovery.com/news/2009/02/18/biofuel-rocket.html

【090223-15】
英国でエアブリージングロケットエンジンの技術デモプログラム始動

 2月19日付けのFlight International(ウェブ版)は、ESAから100万ユー ロの資金提供を受けることが決まったのを受けて、英国のReaction Engi- nes Ltd.が、600万ポンドの予算で、吸い込んだ空気を酸化剤として利用 するロケットエンジン(air-breathing rocket engine)の技術デモンスト レーションプログラムをスタートさせたと報じている。

 このプログラムは、Reaction Enginesが計画している水平離着陸の単段 式の大型宇宙機SkylonのエンジンであるSabreの技術を固めるのが目的で、 EADS Astrium、ブリストル大学及びドイツ航空宇宙センタ(DLR)の協力を 得て行われる。

 http://www.flightglobal.com/articles/2009/02/19/322765/skylon-spaceplane-engine-technology-gets-european-funding.html

【090223-16】
XCOR、Lynxによる弾道宇宙飛行に90歳の“Tuskegee Airmen”を招待

 2月21日、2人乗りロケット機Lynxによる弾道宇宙飛行の実現を目指して いるXCOR Aerospaceは、“Tuskegee Airmen”と称される、第2次世界大戦 の時に初めてアフリカンアメリカンの飛行士(パイロット、航法士、爆撃 手等)養成のために作られたアラバマ州タスキギー(Tuskegee)の訓練基 地で訓練を受けた元飛行士の1人を、Lynxによる弾道宇宙飛行に招待する ことを明らかにした。

 この日、行われたTuskegee Airmenを讃える式典の中で明らかにしたも ので、招待を受けるのは仲間の元飛行士から、最も元気であるとして推薦 された現在89歳8ヶ月のMr. Gilleadで、実際にLynxに搭乗するときには93 歳になってしまうことになる。

 Lynxは、パイロットと乗客1人を乗せて水平離陸をし、数分間の微小重 力状態の体験及び大気圏外からの地球展望を楽しんだ後、大気圏に戻り、 最大4Gの減速をして滑空に入り、飛び立った飛行場に水平に着陸するもの で、XCORではこの飛行をRocketShip Tours, Inc.を通じて95,000ドルで売 り出している。

 なお、Tuskegee Airmenの生き残り約200人が、1月20日のオバマ大統領 の就任式に招待されていた。

 http://online.wsj.com/article/SB123526306172441241.html

【090223-17】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

2/17  ISS・きぼうウィークリーニュース第331号
2/17  平成21年2月理事長定例記者会見
2/18  地球が見える:流氷の季節到来2009
2/18  H-IIBロケットの開発状況
2/18  月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による半影
 月食時の地球の撮影成功
2/18  月周回衛星「かぐや(SELENE)」の状況
2/19  平成21年度科学技術週間筑波宇宙センター特別公開のお知らせ
2/19  「宇宙航空研究開発機構パンフレット」改定
2/20  K&Cモザイク PALSAR50mオルソモザイクプロダクト
2/20  宇宙連詩:第24詩を3行詩で公募
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