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メールマガジン「週刊KU-MA」 第42号          [2009.4.22]


■目次

(1)YMコラム
     「まくらことば」

(2)ワンダフル宇宙
     「デカルトと虹」

(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(42) 2009年4月22日

 まくらことば

 私の父の能は宝生流であった。土曜日になると、決まって江田島にいっ た。お弟子さんが20人ぐらいそこにはいたらしい。だから週末はよく私も お伴をして江田島に渡った。行くとお弟子さんたちの子どもが待ち受けて いて、一緒に遊んだ。遊び場所の一つは、あの「同期の桜」の周りだった。 当時は意味も分からず「きさまとお〜れ〜と〜は、どうきのさ〜く〜らぁ」 などと合唱したりしていた。数年前に所用で江田島に行ったら、「同期の 桜」は、あの頃と同じ場所にまだ立っていた。甘酸っぱい空気を嗅いだよ うな気がした。

 私の父は何かにつけて和歌を詠んだ。いつもポケットには手帳が入って おり、電車に乗っていても、思いつけば取り出しては書きつけていた。歌 を詠む人はそうしたものなのだろう。父が88歳になった年に、ふと思いつ いて父の歌の中から数百を選んでオフセット印刷にして300冊ぐらいプレ ゼントしたら、喜んでくれた。

 電話でその相談をした時、「表紙の色はどうしようか?」と質問したら、 「ああ、何でもいいよ」と言うので、「まあ米寿の祝いだからベージュに しようか」と問いかけた。いつものノリで、笑いながら窘められると思い きや、「うん、それでいい」とアッサリ答えたのが、妙に気になった。ど うも気にかかるので兄貴に電話したところ、「うん、そうなんだ。そろそ ろ来てるらしい」とのことだった。その頃から父の言動に危うい感じが始 まっていたらしい。いずれは通る道とは言っても、やはり悲しかった。

 父がいつか「枕詞」について話してくれたことがあった。柿本人麻呂の 歌を例に引くことが多かったような気がする。たとえば、

 あかねさす 日は照らせれど ぬばたまの 夜渡る月の 隠らく惜しも

 などは、ご丁寧にも第一句と第三句に枕詞が使われており、私は幼な心 ながら気になって、三十一文字しかない詩の中に枕詞を使うことが、どう しても納得がいかなかった。言いたいことがいっぱいあれば、枕詞を入れ ない方が効率的に思えたのである。

 しかし父は、枕詞の効用は、その枕詞がかかっていく下の言葉の「情感 が膨らむ」と説明していた。私には今でもその枕詞の意義がよく理解でき ていないように思うのだが、先日、斎藤茂吉の『赤光』をめくっていたら、 次のような歌を発見した。

 のど赤き つばくらめふたつ はりにゐて たらちねの母は しにたまふなり

 そしてしばらくぶりで父の声を思い出した。この歌のことを父がよくし ゃべっていた。「茂吉は、第一句や第三句以外のところに、つまり七音句 にところに枕詞を使うんだよね。これは彼の独創だよ」と。もともと枕詞 の意義が分かりにくかった私なのに、この「たらちねの」については、何 だかその「情感が膨らむ」感じがかすかに分かるような気がしたことも思 い出した。それは、亡き母への茂吉の想いに対する気持ちの盛り上がりだ ったのかも知れないと、今にして思い当たった。ひょっとして、枕詞こそ は、日本人の精神構造によく合った「歌のわざ」なのかも知れない。万葉 集を思い切り楽しみたい気分が、たびたび湧き起こってくるのはなぜなの だろうか?

(YM)

■ワンダフル宇宙(42) 2009年4月22日

 デカルトと虹

 『古事記』の上巻に、イザナギ、イザナミが天の沼矛を使ってオノコロ 島をつくる時、天の浮橋に立つというシーンがありますね。私には、あれ はどう見ても現実の虹から連想されたものではないかと思えるのです。

 1980年代に何度かフロリダのココアビーチを訪れました。その何回目か の訪問の時、ホテルを出たら、まばゆいばかりの二重虹が天空にかかって いました。そばを歩いていたソ連の代表ロアルド・サグジェーエフが、 「うわっ、きれいなダブル・レインボー!」と叫び、しばらく虹談議が弾 みました。

 サグジェーエフは、小咄が好きで、酒を飲むと決まってロシアの小咄で みんなを沸かせました。アイゼンハワーの孫娘と結婚してアメリカに渡っ たのでした。でもそれはその時から数年の後のこと。

 彼はあのダブル・レインボーの時、一緒にいたレフ・ゼリョーヌィとい う同僚に話しかけました。「レフ、虹がどうやってできるかを最初に説明 した人が誰だか知ってるかい?」レフはすかさず答えました。

 「デカルトでしょう?」

 「その通り。ではデカルトはどうして虹を数学的に分析したくなったん  だと思う?」

 「えーと、虹は、水滴が浮かんでいる大気に、観察している人の背後から太陽の光がやってきて、いろいろに屈折して綺麗な円錐を作るというのが、彼の数学的センスを刺激したんでしょうかね」

 「君の説明はいつだって半分だけ正しいんだな。肝腎のことを忘れてるよ」

 「えーっ、いじめないで教えてくださいよ」

 サグジェーエフは、悪戯っ子のような笑みを浮かべて言いました。

 「それはね、デカルトが虹を美しいと思ったからだよ」

 ゼリョーヌィは一本とられた顔をして、「うーん」とうなっていました。

 印象的な会話でした。ゼリョーヌィは現在のロシア宇宙科学研究所の所 長です。そしてサグジェーエフはその前の前の所長だった人です。

 『古事記』の原型になった神話を作った人も、きっと虹を心から美しい と感じたからこそ、イザナギとイザナミをその「天の浮橋」に立たせたん だと思いますね。それは縄文の頃だったのか、弥生の頃だったのか・・・。

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090420-01】 中国、西昌から長征3号Cによる北斗導航衛星2号の打上げ成功
【090420-02】 NASA、系外地球型惑星探査機Keplerが取得した最初の画像を公開
【090420-03】 Endeavour、救援ミッションに備え射点に移動・・・その後STS-127でISSへ
【090420-04】 Falcon 1によるマレーシアのRazakSatの打上げ、振動環境問題で遅れ
【090420-05】 NASA、Mars Science Laboratoryのパラシュートの確性試験無事終了
【090420-06】 ILSによるIndoStar II/ProtoStar IIの5/14打上げに向けた準備始まる
【090420-07】 Land Launch、6月にバイコヌールからマレーシアのMEASAT-3aを打ち上げ
【090420-08】 Arianespace、Ariane 5 or SoyuzでのIntelsat New Dawnの打上げ契約獲得
【090420-09】 ULA、Delta IV Heavyでの偵察衛星NROL-15の打上げ契約獲得
【090420-10】 SpaceX、アルゼンチンの地球観測衛星2基のFalcon 9での打上げ契約獲得
【090420-11】 スカパーJSAT、JCSAT-13の製造をLMと、打上げをArianespaceと契約
【090420-12】 NASA、Node 3を“Tranquility”と命名・・・“Colbert”はトレッドミルに
【090420-13】 NASA、中小企業向け研究費助成対象候補16件選定
【090420-14】 NASA、“地球に関わる事項でNASAの最大の成果は何か?”を投票で
【090420-15】 米国のAerospace Safety Advisory Panel、NASA評価の年次報告書公表
【090420-16】 フロリダ州ジャクソンビル、宇宙ポートの建設に一歩近付く
【090420-17】 イラン大統領、“より洗練された衛星を軌道に乗せる計画あり”と明言
【090420-18】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

■速報
ISROによるRISAT-2とANUSATの打上げ及びSea LaunchによるSICRAL 1Bの打 上げは共に4月20日に行われ、成功した(詳細は4月27日付け宇宙茫茫で)。

【090420-01】
中国、西昌から長征3号Cによる北斗導航衛星2号の打上げ成功

 4月15日、中国は現地時間の00:16に西昌衛星発射センタから長征3号C により、中国独自の測位衛星システムである“北斗衛星導航系統”(英語 名:Compass)の2基目の中高度衛星となる“北斗2号(BeiDou-2) ”の打上 げを行い、所期の高度21,500km、軌道傾斜55度の円軌道への投入に成功し た。

 同様の軌道への北斗1号の打上げは2007年4月14日に行われており、2年 振りの打上げであり、この間に衛星の性能向上が図られて来たものと考え られる。

 この測位衛星システムは静止衛星4基と中高度衛星として高度21,500km で軌道傾斜55度の3つの異なる軌道面に各9基の合計31基の衛星で構成させ ることとなっており、中国では2015年までに完成させる計画を持っている (関連記事:【090126-09】)。

 打上げに用いられた長征3号Cは長征3号Aと長征3号Bの打上げ能力を補完 するロケットで、今回が2回目の打上げであった。長征3号Cコア機体の構 成は長征3号Bと同じであるが、補助ブースタの数を、長征3号Bの4本から、 2本に減らした構成となっている。第1段、第2段及び補助ブースタは常温 で液体の自燃性推進薬(N2O4/UDMH)を使用し、第3段は極低温推進薬(LOX/ LH2)を使用している。

 なお、今回の打上げは、中国として117回目の衛星打上げ成功で、長征 シリーズとしては116回目の打上げであり、西昌衛星発射センタからの打 上げとしては、1984年の長征1号の打上げ以来50回目の打上げ成功であっ た。

 http://www.nasaspaceflight.com/2009/04/china-open-2009-schedule-with-beidou-2-compass-g2-launch/

【090420-02】(関連記事:【090309-01】)
NASA、系外地球型惑星探査機Keplerが取得した最初の画像を公開

 4月16日、NASAは3月6日に打ち上げた系外地球型惑星の発見を目的とし た探査機Keplerが取得した最初の画像を公開した。

 4月8日に主鏡の保護カバーを外した直後に撮影された画像で、白鳥座と 琴座方向の100平方度の範囲にある約1,400万個の星を捉えている。

 このミッションは、今後3年半に亘り10万個の恒星を観測して、主星の 前を惑星が横切る際に生ずる光の明るさの変化を捉えることで、地球サイ ズで、地球にとっての太陽の様な主星からの距離が、生物が存在すること の要件の1つとなる水が液体で存在しうる温度を保てる範囲にある惑星を 発見することを目指しており、今後数週間で観測機器の調整と試験を行っ た後に本格的な観測を開始する。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/apr/HQ_09-085_Kepler_First_Light.html

【090420-03】
Endeavour、救援ミッションに備え射点に移動・・・その後STS-127でISSへ

 4月17日、NASAはスペースシャトルEndeavourのケープカナベラルの39B 射点への据え付けを行った。

 近接する39A射点で5月12日を打上げターゲット日として準備が進められ ているハッブル宇宙望遠鏡に向かうSTS-125ミッションのAtlantisに救援 ミッションが必要となる事態に備えて、並行してEndeavourの打上げ準備 が進められることとなる。

 これは、ハッブル宇宙望遠鏡に向かうAtlantisはISSの組立ミッション と異なり、万一機体に損傷が見つかり、帰還ができなくなった場合にISS を避難所として救援を待つことができないためにできるだけ早い救援ミッ ションの打上げが必要とされることから採られている処置である。なお、 2機のシャトルが射点に並ぶのはこれまでの28年間の運用の中で18回しか なかったことで、今回が最後となる。

 Atlantisが救援を必要とすることなく無事に帰還した後にEndeavourは 射点39Aに移され、6月13日を打上げターゲット日とするSTS-127ミッショ ンの打上げに向けて準備作業が続けられることとなっている。

 STS-127ミッションでは日本の実験棟「きぼう」の船外実験プラットフ ォーム及び船外パレットの組立てが行われ、「きぼう」が完成する。ま た、第18次/19次長期滞在クルーとしてISSに3月から滞在している若田宇 宙飛行士は、このミッションで帰還する予定となっている。

 http://www.space.com/missionlaunches/090417-endeavour-rescue-shuttle.html

 なお、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道は、ISSの軌道と比較して宇宙デブリ との衝突の危険性が3倍高いとされており、これまでに試算された宇宙デ ブリ或いは宇宙塵との衝突によって致命的な損傷を受ける確率は185分の 1とされていたが、4月16日にNASAが明らかにしたところによると、最近 の見直しの結果221分の1までの改善が確認された。

 これにより、シャトルの打上げ条件としてこの確率が200分の1を上回 る場合には特別の許可が必要とされているが、その事態は避けられる見 込みとなった。これまでに特別の許可を必要としたミッションは1993年 12月にハッブル宇宙望遠鏡に向かったSTS-61だけで、その時は150分の1 と計算されていた。この確率が60分の1以上の場合にはシャトルの打上げ は許可されない。(注:200分の1とは、200回のミッションで1回損傷を受 ける可能性があるということ。)

 http://blog.wired.com/wiredscience/2009/04/spacedebris-1.html

【090420-04】(関連記事:【090323-06】)
Falcon 1によるマレーシアのRazakSatの打上げ、振動環境問題で遅れ

 4月17日、マレーシアのメディアが、同国の科学技術環境省の高官が、4 月21日に予定されていた地球観測衛星RazakSatのFalcon 1による打上げが 最短でも6週間遅れると語ったことを報じている。

 詳細は明らかにされていないが、打上げ時の機体の振動が衛星にとって 許容できないレベルに達することが確認されたために、対策が必要になっ たとされている。

 この件について、打上げを請け負っているSpace Exploration Techno- logy (SpaceX)からは19日遅くにミッションの成功に向けて、影響を最小 限に抑える手立てを考えているとのコメントが出されている。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n0904/19falcon1/

【090420-05】
NASA、Mars Science Laboratoryのパラシュートの確性試験無事終了

 4月14日、NASAは、3月から4月にかけて行っていた大型の火星ローバで あるMars Science Laboratory(MSL)の火星着陸時に用いるパラシュート の確性試験を無事終了したことを明らかにした。

 このパラシュートはPioneer Aerospace製で、直径16mの傘に長さ50m以 上の80本の吊り下げ索をつけたもので、火星の大気に突入する際にマッハ 2.2で開傘して、約30トンの力に耐える様に設計されている。

 試験は、NASAのエイムズ研究センタ内にある米空軍のアーノルド技術開 発センタが運用する実物大の空力研究施設(National Full-Scale Aerod- ynamics Complex)の幅37m、高さ24mの大型風洞で行われた。

 http://www.nasa.gov/mission_pages/mars/images/msl-20090414.html

【090420-06】(関連記事:【080121-09】)
ILSによるIndoStar II/ProtoStar IIの5/14打上げに向けた準備始まる

 4月15日、Boeing Companyは、ProtoStar Ltd.から2008年1月に受注した 衛星ProtoStar IIを自社の製造工場から打上げが行われるバイコヌールに 向けて送り出したことを明らかにした。

 衛星はIndoStar II/ProtoStar IIとしてInternational Launch Servi- ces(ILS)が提供する Proton/Breeze Mにより、5月14日に打ち上げられる 予定となっている。

 ProtoStarはバーミューダ籍で米国サンフランシスコに本拠を置き、シ ンガポールを活動のベースとしてインド、インドネシア、台湾、フィリピ ン及び東南アジアの各国の放送通信業者に衛星チャンネルの提供を行って いる。

 http://www.boeing.com/news/releases/2009/q2/090415a_nr.html

【090420-07】(関連記事:【080818-03】)
Land Launch、6月にバイコヌールからマレーシアのMEASAT-3aを打ち上げ

 4月13日、Sea Launch CompanyとロシアのSpace International Servi- ces Ltd. (SIS)は、共同で展開しているZenit 3SLBによるバイコヌールか らLand Launchによって、Intelsatとの契約で打ち上げるマレーシアのME- ASAT Satellite Systemsの直接TV放送及び通信用の衛星MEASAT-3aの打上 げを6月に行うことを明らかにした。

 この衛星は2008年8月に打ち上げられる予定であったが、推進薬の充填 を終えた衛星を3段ロケットであるBlock DM-SLBに搭載した後に、地上装 置の移動に使用されていた天井クレーンが誤って衛星に衝突して損傷を与 え、製造元の米国のOrbital Sciences Corporationに戻されて修理が行わ れていたもの。

 http://(www.kyivpost.com/world/39491

【090420-08】(関連記事:【090119-10】)
Arianespace、Ariane 5 or SoyuzでのIntelsat New Dawnの打上げ契約獲得

 4月14日、ArianespaceはIntelsatと南アフリカのConvergence Partners がとりまとめる投資グループとの合弁であるNew Dawn Satellite Company Ltd.の衛星Intelsat New Dawnの打上げ契約を受注したことを明らかにした。

 打上げは2010年末頃にギアナの射場からAriane 5かSoyuzで行われる。

 衛星は米国のOrbital Sciences Corporation製の質量3,000kgで、アフリ カを対象とした通信、ブロードバンド、TV放送サービスを行う。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/04-14-09-new-dawn.asp

【090420-09】
ULA、Delta IV Heavyでの偵察衛星NROL-15の打上げ契約獲得

 4月16日、United Launch Alliance (ULA)は、米国国家偵察局(National Reconnaissance Office:NRO)から偵察衛星NROL-15の打上げ契約を受注し たことを明らかにした。

 契約額は1億8,400万ドルで、打上げは2011年にケープカナベラルからDe- lta IV Heavyで行われる予定とされている。

 この契約は、ULAが3月にNASAから得た4基の衛星のAtlas 5による打上げ の契約(関連記事:【090323-08】)と共に、2010年のスペースシャトルの リタイアから、次のAres Iの打上げまでの間のギャップを埋める打上げ作 業をフロリダにもたらすということで地元から歓迎されている。

 http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/2009/04/ula-snares-another-gap-filling-launch.shtml

【090420-10】
SpaceX、アルゼンチンの地球観測衛星2基のFalcon 9での打上げ契約獲得

 4月16日、Space Exploration Technologies (SpaceX)は、アルゼンチン 国家宇宙活動委員会(Comisi?n Nacional de Actividades Espaciales: CONAE)との間で、Falcon 9による2基の衛星の打上げ契約を結んだことを 明らかにした。

 衛星はLバンドの合成開口レーダー(Synthetic Aperture Radar:SAR)を 搭載した地球観測衛星SAOCOM 1A及び1Bで、2012年から2013年に太平洋上 のマーシャル諸島のクワジェリン環礁のオメレク島(Omelek Island、北緯 9.1度)の射場から打ち上げられ太陽同期軌道に投入される予定。

 2基の衛星は打上げ後、イタリアのXバンドのSARを搭載した4基のCOSMO- SkyMedとItalian-Argentine System of Satellites for Emergency Mana- gement (SIASGE)衛星群を形成して共同して観測を行うこととされている。 COSMO-SkyMedは既に2007年〜2008年に3基の打上げが行われており、4基目 も2010年には打ち上げられる予定となっている(関連記事:【081222-04】)。

 http://www.spacex.com/press.php?page=20090416

【090420-11】
スカパーJSAT、JCSAT-13の製造をLMと、打上げをArianespaceと契約

 4月16日、我が国唯一の衛星通信事業者であるスカパーJSAT(株)は、新 しい衛星JCSAT-13の調達と打上げの契約を締結したことを明らかにした。

 これにより、現在東経124度で運用中のJCSAT-4Aの後継機の確保とアジ ア・オセアニアへのビジネスの展開を目指すとしており、調達契約はLo- ckheed Martin Corporationと、打上げ契約はArianespaceと結んだもの。

 JCSAT-13は、Lockheed Martin Commercial Space SystemsのA2100AXプ ラットフォームをベースとした衛星で、2013年にAriane 5でギアナの射場 から打ち上げられる予定とされている。

 http://www.sptvjsat.com/news/news_pdf/090416_tuusinneisei1.pdf

【090420-12】(関連記事:【090413-08】)
NASA、Node 3を“Tranquility”と命名・・・“Colbert”はトレッドミルに

 4月14日、NASAは2010年2月に打上げを予定しているISSの新しいモジュ ール“Node 3”の名称を明らかにした。

 ケーブルテレビジョンのチャンネルComedy Centralで放映された“The Colbert Report”に出演した女性宇宙飛行士のSunita Williamsが番組の 中で公表したもので、NASAが行った一般投票で、NASAが挙げた候補名以外 の書き込みの中で8番目の得票を集めた“Tranquility”(静寂)が採用され た。

 この決定についてNASAは、今年がアポロ11号による月面着陸の40周年に 当たることから、その着陸地点である“Sea of Tranquility”(静かの海) に因んだものと説明している。

 3月20日に締め切られた一般投票では、この番組の司会者Stephen Col- bertが自分の名前を書き込む様に呼び掛けた結果、“Colbert”がトップ の座を占めたが、NASAはISSの構成要素に現存する人物の名前は付けない という原則に則り、これをNode 3の名前とすることはしないと説明してい る。

 その一方で、最高得票を得た名称に敬意を表すとして、2009年8月に打 ち上げられる予定の新しいトレッドミルの名称の省略形を“COLBERT”と することを同じ番組の中で明らかにした。このフル名称は“Combined Operational Load Bearing External Resistance Treadmill”で、これは Tranquilityの打上げ後にその中に移設される計画となっている。

 http://www.ku-ma.or.jp/img/o90420-01.jpg

“Tranquility”と顔写真は、Stephen Colbert

 なお、番組に出演をして、名称の発表を行ったSunita Williamsは、 ISSに長期滞在中の2007年4月16日に米国で行われたボストンマラソンに正 式にエントリーしていて、ISS内のトレッドミル上で42.195kmを4時間24分 で完走しており、新しいトレッドミルの名称発表を行うのに最も適した人 物であったと言える。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/apr/HQ_09-082_Node3_Name.html

【090420-13
】 NASA、中小企業向け研究費助成対象候補16件選定

 4月15日、NASAはSmall Business Technology Transfer (STTR)プログラ ムのフェーズ2へ進むための契約交渉の対象としての研究課題を選定した ことを明らかにした。

 STTRは中小企業を対象とした連邦政府による研究開発資金の助成制度の 1つで、中小企業と非営利の研究機関が共同で実施する「市場化が期待さ れる研究開発」への助成で、NASAを含む5つの政府機関で実施している。

 今回のフェーズ2の選定では、2007年にスタートしたフェーズ1の研究を 終えた中からの25件の応募を対象に、フェーズ1の結果の他、NASAにとっ ての価値、商業化の可能性、企業の能力等を総合的に判断し、契約交渉の 対象として16件が選定された。契約が成立すれば、最長2年間で最高60万 ドルの助成を受けることができる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/apr/HQ_09-084_STTR_selections.html

【090420-14】
NASA、“地球に関わる事項でNASAの最大の成果は何か?”を投票で

 4月14日、NASAはこの日から21日までの間、ウェブ上で、これまでにNASA が地球の探求と地球上での生活の向上のためにに成し遂げた最も大きな成 果は何であったかを決めるための投票を受け付けることを明らかにした。

 4月22日の“Earth Day”に向けての活動で、結果は22日にNASAのウェブ サイト上で発表されることとなっている。

 投票は、NASAが候補として選定した10件の地球に関連する成果の中から 1人で3件までを選んで投票する方式で、ウェブ上で時々刻々の得票数が判 る様になっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/apr/HQ_M09-058_Earth_poll.html

【090420-15】
米国のAerospace Safety Advisory Panel、NASA評価の年次報告書公表

 4月15日、NASAの全ての活動に関する安全と品質システムに関して独立 した立場から評価と助言を行う委員会であるAerospace Safety Advisory Panel (ASAP)が、NASA長官及び議会に宛てた報告書“2008 Annual Report” の内容を明らかにした。

 本文11ページの簡潔にまとめられたレポートであるが、スペースシャト ルのリタイアの時期、ロシアのSoyuzの信頼性と安全性、各種探査プログ ラムの向かうべき方向、人材の確保と維持、安全性の向上等の重要事項を カバーしている。また、2002年のColumbiaの事故調査委員会(Columbia Accident Investigation Board:CAIB)の提言の適用状況及び広くNASAの マネージメントとカルチャーのあり方についての評価も行っている。

 報告書に記されたASAPとしての見解の中での主な事項は以下のとおり

* ASAPは、スペースシャトルの運用を2008年12月に決めた飛行計画に従い  ISSの建設を終えた時点を超えて延長はしないというNASAの考え方を強く  支持する。

* ASAPは、追加の予算等を注ぎ込むことによってConstellation Program  で開発を進めている打上げロケットAres I及び有人宇宙船Orionの運用  開始時期をかなり早めることができるという考え方には賛成できない。

* ASAPは、現在進められている民間企業による宇宙輸送系の開発が、シャ  トルのリタイアと開発中のConstellation Programの運用開始のギャップ  を埋めることはできないと結論付けた。Commercial Orbital Transpor-  tation Services (COTS)プログラムで開発中のロケットをギャップを最  小限にするために必要な時までに有人打上げできる様にできるという保  証は全くない。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/apr/HQ_M09-061_ASAP_Annual_Report.html

【090420-16】
フロリダ州ジャクソンビル、宇宙ポートの建設に一歩近付く

 4月16日、米国連邦航空局(FAA)は、フロリダ州のジャクソンビル(Jack- sonville)の元の海軍航空基地Cecil Fieldの飛行場への商業目的の宇宙ポ ートの建設に関する環境評価の報告書のドラフトを公表した。

 FAAは2007年5月に飛行場を管轄するJacksonville Airport Authorityに 対して商業目的の宇宙ポートの建設許可の取得を認める決定を下している が、具体的許可の発行には環境評価が必要だとしており、このほど漸くそ の評価が終わり、結果が明らかにされたもの。評価結果として特に重要な 環境上の問題点は見出されなかったとしている。

 これによって、宇宙ポートの建設及びと運用ライセンスの取得が見えて 来たと言えるが、最後の確認として、今回公表されたドラフトをベースと して5月20日まで、パブリック・コメントの受付が行われ、この間、5月14 日にはパブリック・ヒヤリングが開催される。

 Cecil Fieldの飛行場は、シャトルの緊急着陸用飛行場に指定されており、 長さ3,750mの滑走路を有している。

 http://www.news4jax.com/news/19201001/detail.html

【090420-17】
イラン大統領、“より洗練された衛星を軌道に乗せる計画あり”と明言

 4月15日にAP通信が伝えたところによると、イランのアハマディネジャ ド大統領は、イラン政府がより洗練された衛星を軌道に乗せる計画を持っ ていることを明らかにした。

 イランは2月3日に初の国産人工衛星の打ち上げに成功し、50日間の軌道 上運用にも成功している(関連記事:【090316-05】)。これに引き続いて より高度な衛星の打上げ計画があることを示したもので、イランの宇宙開 発計画促進に西欧諸国の懸念が高まっている。大統領は新しい計画の具体 的な打ち上げ予定日については明らかにしていない。

 イランは宇宙開発および核開発プログラムは平和目的のためだけに行わ れていると主張し続けているが、宇宙開発プログラムの進展と呼応して核 兵器の開発もさらに促進しているのではないかとの懸念が高まるようにな っている。

 イラン政府高官によると、イラン政府は米国がアフガニスタンやイラク を監視する衛星を所有していることに警戒感を示しており、イランも同様 の衛星を持つべきだとの考え方があるとしている。

 http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5jYnmzu4Ly3pD9lFxUj6EqZ8tOJ5AD97IE9PO0

【090420-18】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

     
4/13H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の結果について
4/13日本人宇宙飛行士による「きぼう」有償利用の実施について
4/13ISSの過去の可視情報が確認できるようになりました
4/13APRSAF-16水ロケット大会(AWRE)派遣日本代表募集
4/13平成21年4月理事長定例記者会見
4/14ISS・きぼうウィークリーニュース第337号
4/14若田宇宙飛行士ウィークリーレポート
4/14「だいち」によるチリ・ジャイマ火山噴火における緊急観測結果
4/15「きぼう」における文化・人文社会科学利用パイロットミッション(芸術利用)の実施
4/15体験学習プログラム参加者募集のお知らせ−「第8回君が作る宇宙ミッション」
4/16地球が見える:この春、林野火災が頻発
4/16H-IIBロケット試験機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の結果について
4/17宇宙ステーション補給機(HTV)種子島宇宙センターへ向け出発
4/17第2回 H-IIBロケット第1段実機型タンクステージ燃焼試験(CFT)の実施について
イベント
4/26春のキッズデー2009
4/26国際宇宙ステーション利用の成果 国際シンポジウム
5/16地球観測センター「科学技術週間」施設一般公開
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