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メールマガジン「週刊KU-MA」 第50号          [2009.6.17]


■目次

(1)YMコラム
     「「かぐや」月面に「還る」」
(2)ワンダフル宇宙
     「オルドリン飛行士との再会間近」
(3)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(50) 2009年6月17日

 「かぐや」月面に「還る」

 一昨年9月14日の打上げ以来、世界的に注目を浴びながら活躍を続けた 月周回衛星「かぐや」は、約10カ月間に及ぶ定常運用と約7ヶ月半の後期 運用を終えて、さる6月11日午前3時25分(日本標準時)、月面の南緯65. 5度、東経80.4度に制御落下しました。「かぐや姫」の連想から「月に還 った」と言いたいのですが、先日島根大学に行ったら、そこの山本さんと いう女子学生が「あの“かぐや”は地球で生まれたものだから“月へ還る” っておかしいですよね」と言いました。その辺をちょっと気持ちの妥協は できないものかなあとも思いました(笑)が、列車の時刻が迫っていたの で、あまり話ができなかったのが心残りでした。

 「かぐや」が落下したのは、月面で日影になっている部分なので、衝突 した際に閃光を観測することのできた人が世界中にはかなりあるのではと 思いますが、日本ではこの時刻にはすっかり曇っており、無念でした。こ れまでに得られた情報では、オーストラリアのAnglo-Australian Obser- vatoryのIRIS2(赤外線カメラ&スペクトログラフ)が、衝突の瞬間の閃 光を鮮やかに捉えたものが報告されています(下のURLをクリックしてく ださい)

 http://www.spaceflightnow.com/news/n0906/10kaguya/impactfull.jpg

 なお、落下したのはGill Lと呼ばれているクレーターの辺りで、JAXAの ホームページには、「かぐや」の地形カメラが撮像したその付近の画像や 「かぐや」のレーザー高度計によるデータとともに、落下地点が重ねて記 してあります。また落下の瞬間の管制室の人々の様子も見られますよ(下 のURLをクリックしてください)

 http://www.jaxa.jp/press/2009/06/20090611_kaguya_j.html

 中国の「嫦娥1号」は3月にミッションを終了して月面に落ちました。 「かぐや」の2機の子衛星のうち「おきな」はすでに落下しました。「お うな」の方はまだ回っていますが、観測自体のスケジュールは終了してお り、今後データ較正用の観測をしばらく続けた後に落下することになるで しょう。インドの「チャンドラヤーン1号」はまだ観測を続行しています。 そしてもうじきアメリカのLRO(ルナー・リコネイサンス・オービター) が打ち上げられます。

■ワンダフル宇宙(50) 2009年6月17日

 オルドリン飛行士との再会間近

 このメールがみなさんの手元に届くと思われる水曜日、バズ・オルドリ ンと久し振りで会っている時間帯だと思います。10年ぐらい前にカリフォ ルニアのパサデナで、The Planetary Societyの評議員会の席で会って以 来ですね。彼は私よりひと回り上のウマ歳ですから、来年は傘寿を迎える わけですね。

 今回は、アポロ40年ということで、どこかの招待で訪日しているのでし ょう。この間会った時には、あの月面での星条旗をめぐる話を面白おかし く話してくれましたが、最近は火星計画に情熱を燃やしているらしいから、 その辺の話が出るかもしれませんね。それよりも、実際に月面の土を踏ん だ本人が、あれから40年を経て、そのことの意味をどのように感じている かをじっくりと訊いてみたい気がします。ご本人は、自分の身に起きた事 柄の大きさがあまりにも桁外れなので、案外社会的な意味を問い直す気持 ちはないのかもしれませんが、興味があります。

 地球帰還後の生き方が、一緒に月面に降りたニール・アームストロング さんとあまりに対照的ですね。冷静無比のアームストロングさんと比べて、 あまりにやんちゃなオルドリンは、ともすると誤解されがちな面があるの ですが、ああいった欠点も長所も丸出しの人柄が、いかにも人間くさくて いいと言う人もいます。79歳のオルドリンが、どんな感じになって現れる か、楽しみなことです。

 松江と北九州に行ってきました。松江は島根大学の教育学部の学生さん たちとの触れ合いがあって、これからの展開が非常に楽しみな時間を過ご しました。さわやかな一群の若者たち。宇宙教育の進め方について語り合 いたかったのですが、彼らは宇宙そのものに非常に関心が高く、そっち方 面への知識欲が先行してくるので、なかなか教育という話題になっていき ません。それは私自身の対応の仕方も含め、大きな反省点です。

 小さい子どもでもそうですが、あまりに「宇宙、宇宙」と求められると、 思いもよらぬ方向に子どもの心はいざなわれて行く可能性があります。こ うした熱狂的な子どもたちとどう付き合っていくのがいいのか、容易には 私も判断しかねています。長年の課題ですね。島根大学で「宇宙の学校」 を実施しようという気運は徐々に着実な盛り上がりを見せています。その 準備の議論をしながら、私自身の心の備えも進化しなければと、心を引き 締めているところです。

 先日お話したような気がしますが、ある新聞社の記者さんのおばあちゃ んが97歳で、これまで家族の誰が止めようが言う事を聞かずタバコをスパ スパ吸っていたらしいのですが、先日突然、「すすむくん、あのねえ、タ バコって体に悪いらしいよ。私もタバコをやめようと思う」と宣言したら しいのです。100歳まで生きたいと考えたのでしょうか。目標を持てば、 何歳になっても新たな決心ができるもののようです。

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090615-01】 JAXA、「かぐや」の月面への制御落下に成功
【090615-02】 NASA、小惑星・準惑星探査ミッションDawnのイオンエンジンの再作動を確認
【090615-03】 ISSの真空のモジュール内で宇宙服を着用して構成品の交換を実施
【090615-04】 STS-127 Endeavour、水素ガスベントシステムでのガス漏れで打上げ延期
【090615-05】 テキサスの2大学のピコ衛星、Endeavourから放出されGPS受信実験
【090615-06】 韓国の羅老宇宙センタ、6月11日に竣工式
【090615-07】 韓国製のDubaiSat-1、射場へ搬送・・・UAE国内ではDubaiSat-2の検討開始
【090615-08】 ESA、STS-128に搭乗するChrister Fuglesangのミッション名を公募
【090615-09】 NASA、Ares Iの最初の試験機Ares I-Xの全段組立に向け構成品揃う
【090615-10】 NASA、Orionの緊急離脱システムの代替システムの開発でロケット実験
【090615-11】 ILS、Intelsatからファーム2基、オプション1基の衛星打上げ契約獲得
【090615-12】 ISRO総裁、Ocean Satの打上げ予定・有人宇宙プログラム等について語る
【090615-13】 NASA、月の探査と利用を題材にした芸術コンテストの結果を発表
【090615-14】 NASA、地球規模の気候変動に関する教育プロジェクトの提案を募集
【090615-15】 Northrop Grumman Foundation、Weightless Flightsへの参加教師を募集
【090615-16】 米ニューメキシコ州でSpaceport Americaの起工式
【090615-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090615-01】(関連記事:【090525-04】)
JAXA、「かぐや」の月面への制御落下に成功

 6月11日、JAXAは月周回衛星「かぐや(SELENE)」を予定通り月面に制御 落下させたことを明らかにした。

 同日の02:36JSTにエンジンを点火して減速を行い、約49分後の03:25 に月面のGILLクレータ付近の東経80.4度、南緯65.5度の地点に落下させた。 落下時の速度は秒速約1.6kmであった。

 月面への衝突の際に閃光を観測できた可能性があったと考えられ、事前 に呼び掛けを行った望遠鏡等による観測について、関係機関に提供を呼び かけている。(注:閃光の観測結果としては、これまでに、オーストラリ アのニューサウスウェールズ州のサイディング・スプリング山にあるアン グロ・オーストラリアン天文台の3.9mの望遠鏡で捉えた画像が公開されて いる。)

 「かぐや(SELENE)」は2007年9月14日に打ち上げられ、2008年10月末ま でに予定していた月の全球観測を完了し、引き続き後期運用に入り、2009 年2月からは、より低高度での詳細な観測を続けていた。

 「かぐや(SELENE)」の観測データについては、11月1日からインターネ ットで公開される予定とされている。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/06/20090611_kaguya_j.html

【090615-02】
NASA、小惑星・準惑星探査ミッションDawnのイオンエンジンの再作動を確認

 6月8日、NASAは小惑星・準惑星探査ミッションDawnのイオンエンジンの 再作動の確認ができたことを明らかにした。

 2009年2月の火星フライバイ(関連記事:【090223-01】)の結果を確認し て、最初の目標である大型の小惑星Vestaへ向けての加速に入り、3基のイ オンエンジンの中の#1エンジンの作動を開始したもの。

 Dawnは現在地球から2億9,900万km離れたところを飛行しており、地球と の交信には片道17分を要する。

 http://www.nasa.gov/mission_pages/dawn/news/dawn-20090608.html

【090615-03】(関連記事:【090608-01】)
ISSの真空のモジュール内で宇宙服を着用して構成品の交換を実施

 6月10日、ISSではロシア人のコマンダーGennady Padalkaと米国人のフ ライトエンジニアMichael Barrattが宇宙服を着用して真空のロシアの Zvezdaモジュールの船内から天頂ポートのドアをドッキングコーンに交換 する作業を行った。作業は開始から僅か12分で終了した。

 この作業は5日の船外活動で行ったZvezdaの天頂方向のポートに新しく 取り付けられる予定のロシアのドッキング用のモジュールMRM-2を迎える 準備作業の続きとして行われたもので、これにより、11月にProgressによ ってISSに運ばれる予定のMRM-2の受入準備が整ったことになる。MRM-2は ドッキングポート及びエアロックの機能を有しており、6人体制となった ISSにとって、Soyuz有人宇宙船及びProgress補給船の増加への対応として 重要な要素である。

 通常、宇宙服を着用して行う作業は、宇宙船外に出るので“Extra Ve- hicular Activities” (EVA)と称され、日本語訳でも“船外活動”として いるが、今回は、船内に留まっており、宇宙服のアンビリカルケーブル (臍の緒)を繋いだままで、宇宙服の内部電源への切り替えも行われていな いことから、“internal spacewalk”という言い方をされている。

 なお、ロシアの定義では、船内であっても真空下で行う作業を“space- walk”としているが、米国では、電源を内部電源に切り替えて宇宙船を離 れた場合を“spacewalk”としている。

 http://www.space.com/missionlaunches/090609-exp20-internal-spacewalk-wrap.html

【090615-04】(関連記事:【090608-04】)
STS-127 Endeavour、水素ガスベントシステムでのガス漏れで打上げ延期

 6月13日、NASAはSTS-127ミッションEndeavourの打上げを行う予定であ ったが、外部燃料タンクへの燃料注入開始から約2時間半後の13日00:26 EDTに外部燃料タンクの外側にある水素ガスベントシステムで漏れが発見 されたため打上げは中止された。

 発生した現象は、3月のDiscoveryの打上げの時にも発生しており、その 時は、根本原因がはっきりしないまま、水素ガスベントラインの地上側の クイックディスコネクタの交換と機体側のシールの交換が行われ、カウン トダウンでの燃料充填に際して漏れが再発することがなかったことから、 打上げに問題無しと判断され、打上げが行われた。今回、如何なる処置を 行うかは14日の会議で決定され、打上げ日を何時にするかについては15日 に調整の予定とされている。

 交換作業を行った場合、一番早い打上げ日は17日となるが、この日の午 後には同じケープカナベラルからAtlas 5によるNASAのLunar Reconnaiss- ance Orbiter (LRO)及び相乗りのLunar Crater Observation and Sensing Satellite (LCROSS)の打上げが予定されていることから、調整が必要とな っている。

 LRO/LCROSSの打上げ機会は月の周期の関係で2週間毎の3〜4日間に限ら れており、今回は20日までで、次は6月30日からとなる。

 Endeavourも20日を過ぎるとISSとドッキング中の太陽の方向が発電量及 び放熱量の両面から望ましくない方向となるため、次の打上げ可能日は7 月11日となる。

 ケープカナベラルの射場の運用と飛行安全を担当する米空軍のEastern Test Rangeにおける2つの異なる打上げの間の切り替えに必要な時間は2日 間とされており、17日の早朝にEndeavourが打ち上げられれば、LRO/LCRO- SSは19日と20日の2回の打上げ機会を確保できるが、17日の午後にLRO/LCR OSSを打ち上げる場合には、Endeavourの打上げは20日にしか行えないこと になる。なお、16日間の予定となっているSTS-127のミッション期間を1日 短縮することにして、21日に打ち上げるオプションも検討の対象とはなっ ている。

 Endeavourの打上げが7月11日以降となった場合、ISSの完成までの残り のミッションを2010年9月までに完了することがかなり厳しくなることが 懸念されており、一方LRO/ LCROSSについては、6月20日までに打ち上げた 方が、月への衝突を行うLCROSSの実験目的からして2週間遅れるよりも好 都合であるという事情がある。

 http://www.spaceflightnow.com/shuttle/sts127/090613scrub/

 http://www.spaceflightnow.com/shuttle/sts127/090614repairs/

【速報】

15日の午後、NASAはEndeavourの打上げを17日の05:40に行い、LRO/ LCR- OSSは18日の夕方に打ち上げる方針を固めたことを明らかにした。但し、 Eastern Test Rangeの切り替えを1日半で行うことが可能であるか否かは 確認中であるとしている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jun/HQ_09-136_STS-127_LRO_LCROSS_launch_dates.html

【090615-05】
テキサスの2大学のピコ衛星、Endeavourから放出されGPS受信実験

 6月9日、米国のテキサス大学オースティン校が明らかにしたところによ ると、同校とテキサスA&M大学がそれぞれ製作した極小衛星(picosatelli- te)が、STS-127ミッションのEndeavourから地球への帰還の直前に放出さ れ、GPS衛星からの信号を使った軌道上での位置決定の実験が行われるこ ととなっている。

 LONESTARと称されるミッションで、両校とNASAのジョンソン宇宙センタ (JSC)が協力して進めているもので、今回はNASAが開発した新しいGPSの受 信機“DRAGON”による衛星の位置決定の実験を行うことを目的としている。

 衛星の大きさは共に12.5cm立方で質量は約3.4kgであり、一体化されて Endeavourに搭載され、軌道上に放出されてから分離して、それぞれ単独 で軌道上の位置決定を行い、それぞれの大学の中の地上局にデータを送信 する。

 衛星の設計・製造にはそれぞれ3年間で総額225,000ドルのNASAの資金が 投入されている。テキサス大学オースティン校の衛星はBEVO-1、テキサス A&M大学の衛星はAggieSat2と名付けられている。

 将来的には、極小衛星の軌道上での自動のランデブ、ドッキングの実現 を目指すもので、全体のプログラムはPARADIGM (Platform for Autonomous Rendezvous And Docking with Innovative GN&C Methods)と称されており、 今後8年間に4つのミッションが計画されている。

 http://www.utexas.edu/news/2009/06/09/picosatellite/

【090615-06】(関連記事:【090608-08】)
韓国の羅老宇宙センタ、6月11日に竣工式

 6月10日韓国政府の教育科学技術部は、11日に全羅南道高興郡蓬莱面外 羅老島で政界・官界の要人や地域住民らが参加して、韓国初の宇宙ロケッ ト発射場、“羅老(ナロ)宇宙センタ”の竣工式が行われることを明らかに した。

 建設には8年間を要しているが、7月末には早速科学技術衛星2号を搭載 した韓国初の宇宙ロケット“羅老(KSLV1)”の打上げを予定しており、世 界で10番目の人工衛星を自力で打ち上げた国となる準備が整ったことにな る。

 この射場の“羅老”の射点は、2004年にロシアとの間で締結した宇宙技 術協力協定に基づくロシアの設計によるものであるが、一時ロシアで宇宙 技術供与に関する議論が起こり、結果として、図面の供与が当初予定より 大幅に遅れて2007年3月となり、予定している時期にロケットの打上げを 実現するためには短期間での建設が求められることとなり、ロシアで建設 しても2年は掛かるとされていた施設を19ヶ月で、しかも構成部品の殆ど を輸入に頼らずに完成させている。

 http://www.chosunonline.com/news/20090611000004

 http://www.chosunonline.com/news/20090609000061

【090615-07】
韓国製のDubaiSat-1、射場へ搬送・・・UAE国内ではDubaiSat-2の検討開始

 6月9日、韓国唯一の衛星開発専門企業のSaTReC Initiativeは、独自の 技術で開発したアラブ首長国連邦(UAE)のリモートセンシング衛星Dubai- Sat-1を11日にカザフスタンの射場に向けて韓国から送り出すことを明ら かにした。モスクワを経て23日にバイコヌールに到着予定で、打上げは Dneprにより、7月25日に行われる予定となっている。

 DubaiSat-1は直径1.2m、高さ1.25mで質量180kgの小型衛星で、2.5mの解 像度で地表の画像を取得することができ、環境や災害のモニターに用いら れる。

 http://www.hellodd.com/japan/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&menu=&mark=2109

 この衛星の開発には、UAEの政府が出資しているEIAST (Emirates Ins- titution for Advanced Science & Technology)の技術者も参画しており、 彼等はこの開発を通じて韓国から学んだ技術をベースとして、既に独自に DubaiSat-2の初期検討に着手している。

 また、UAEでは、2009年12月7日から9日にアブダビのNational Exhibi- tion Centre で、第2回の“Global Space Technology Forum”が開催され ることとなっており、中東地域における宇宙開発・利用の発展に向けての 期待が高まっている。EIASTや、ドイツ企業との合弁であるLSE Space Mi- ddle East等が会議の開催を全面的にサポートすることを表明している。

 http://www.zawya.com/story.cfm/sidZAWYA20090608075204

【090615-08】
ESA、STS-128に搭乗するChrister Fuglesangのミッション名を公募

 6月10日、ESAは、8月に打上げ予定のSTS-128ミッションのDiscoveryに ミッションスペシャリストとして搭乗し、ISSでの作業を行うスウェーデ ン人でESAの宇宙飛行士であるChrister Fuglesangのミッション名を公募 することを明らかにした。応募資格はESAメンバー国18ヵ国の国民か居住 者とされており、18歳未満の場合には親か法的な保護者の同意が必要とさ れている。

 先に、現在ISSでの長期滞在が始まったベルギー人のFrank De Winneの ミッション名を公募して“OasISS”に決めたのに続く第2弾の形で、応募 はEメイルにより6月24日まで受け付けるとしている。

 応募に際してはA4サイズで1ページ以内(12pt、シングルスペース)の英 語の提案理由書の提出が要求されている。なお、拙い英語でも意図を読み 取ることができれば良いとされており、もしその提案が採用されたら、公 式の発表文に付ける提案理由書の作成にはエディターの助けを受けること ができるとされている。

 選定結果は、7月にはESAのウェブサイト上で公表され、提案者には欧州 の宇宙飛行士達の直筆サイン入りのミッションのロゴマークの額が贈られ る。

 応募に際しては、欧州が有人宇宙活動及び探査で重要な役割を担ってい ること、また、それ等の分野で国際協力を行っていくこと、更には欧州は 独自の宇宙実験室ColumbusをISSに有していること等を勘案することが求 められている。

 http://www.esa.int/esaCP/SEM6KEQORVF_Life_0.html

【090615-09】
NASA、Ares Iの最初の試験機Ares I-Xの全段組立に向け構成品揃う

 6月11日、NASAは次期有人打上げロケットAres Iの最初の試験機Ares I-X の打上げに向けた準備作業が主要なマイルストーンを迎えることを明らか にした。

 先ず、2つの主要な機体の構成要素が最終組立を行う組立棟(VAB)に運び 込まれることで、これにより、全ての構成要素が揃うことになる。そして、 6月30日からVABの中で移動発射台(Mobile Launch Platform)へのAres I-X の据付作業が開始される。新しいロケットがNASAの移動発射台に据え付け られるのは25年以上昔にあって以来のこととなる。

 VABに運び込まれるのは、1段の上部で2段との繋ぎ部分となる“前方組 立(forward assembly)”と、1段の最下部である“後方スカート(aft ski- rt)”である。

 Ares I-Xは、4セグメントのスペースシャトルの固体補助ロケットモー タにダミーの5番目のセグメントを取り付けた上に、何れもダミーの2段 と有人カプセルOrion及びその上の緊急離脱用のシステムを載せた全長約 100m、最大直径(2段部分)5.5mの細長いロケットである。

 次期有人打上げロケットAres Iの最初の試験機としてのAres I-Xの打上 げは、ハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンスミッションの打上げが5月にな ったことから、当初の計画からの遅れを余儀なくされており、NASAとして は未だ打上げ予定日を明らかにしていないが、最も早くて9月18日になる と伝えているサイトもある。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jun/HQ_09-134_Ares_I-X.html

【090615-10】
NASA、Orionの緊急離脱システムの代替システムの開発でロケット実験

 6月11日、NASAは次期の打上げシステムを開発するConstellation Pro- gramで開発している有人カプセルOrionの打上げ時の緊急離脱用システム (Launch Abort System:LAS)の開発に並行して全く独立で進めている代替 システムの開発のためのロケット実験を6月20日に行う予定であることを 明らかにした。

 実験はNASAのワロップス飛行施設から打ち上げる全長10mの単段ロケッ トによるもので、開発にはNASAのラングレイ研究センタ内にあるNASA En- gineering and Safety Center (NESC)が当たっている。

 代替システムは“Max Launch Abort System(MLAS)”と称されているが、 この“Max”は、米国初の有人プロジェクトであるマーキュリー計画での カプセルの設計者であるMaxime Fagetに由来するもので、彼は“escape tower”として知られる空中でのカプセルの緊急分離装置に関する特許の 出願者である。

 Constellation Programで開発しているLASは、カプセルの上部に1基の 固体ロケットモータを取り付けた形態であるが、MLASでは、4基或いはそ れ以上の固体ロケットモータを弾頭の形をした複合材製のフェアリングの 中に収めた形となっている。

 今回の試験飛行では、ロケットの上部にカプセル、フェアリング、ロケ ットモータのダミーを搭載し、ロケットでの加速が終わった後の慣性飛行 中のMLASの姿勢制御と安定性の確認、有人カプセルのMLASフェアリングか らの分離とその後のパラシュートでの回収が目的とされている。

 http://www.nasa.gov/centers/wallops/missions/mlas.html

【090615-11】
ILS、Intelsatからファーム2基、オプション1基の衛星打上げ契約獲得

 6月10日、International Launch Services (ILS)は、世界最大の衛星運 用業者であるIntelsatとの間で2基の衛星及びオプションとして追加の1基 の衛星のProtonによる打上げの契約を結んだことを明らかにした。

 3月23日に、Intelsat 16の打上げ契約を獲得したこと(関連記事:【090 330-04】)に続く契約獲得の報であるが、打上げ時期、衛星名等の契約条 件は明らかにしていない。

 http://www.ilslaunch.com/news-061009

【090615-12】
ISRO総裁、Ocean Satの打上げ予定・有人宇宙プログラム等について語る

 6月12日、インド宇宙研究機関(ISRO)のNair総裁は7月末か8月初めにス リハリコタからPSLVで国産の衛星“Ocean Sat”を打ち上げる予定である ことを明らかにした。

 当日開催されていたセミナーAerospace Expanding Frontiers-Techno- logies and Challengesの会場で記者団に語ったもので、この衛星は海面、 風、漁場の状況を把握することに役立つ衛星であるとしている。

 また、Nair総裁は、セミナーの開会の挨拶の中で、インドには2015年ま でに独自の有人カプセルの開発を行う力があると述べ、“Space Travel” は、ISROの今後のミッションプログラムの中で重要な位置付けを占めると の見解を示した。

 http://www.thehindu.com/holnus/008200906121521.htm

【090615-13】
NASA、月の探査と利用を題材にした芸術コンテストの結果を発表

 6月8日、NASAは第2回の“Lunar Art Contest”の結果を明らかにした。 このコンテストは中学生から大学生までを対象に、月探査や将来の月の利 用をテーマにした絵画等を募集したもので、今年は米国内の25の州及びフ ランス、ポーランド、インド、ルーマニアの70を超える学校から147人が 個人或いはチームで参加し、90点を超える作品が寄せられた。

 作品の種類は、絵画だけでなく、3次元造形、デジタルアート(ビデオを 含む)と幅広く認められており、12人の専門家による審査会でそれぞれの 種類及び大学生、中高生の部門別に優勝者が決められた。審査に際しては、 作品に添えられた作者のコメントの内容、創造性と芸術的表現に加えて、 その作品が月探査・利用の有効なシナリオに沿っているかどうかが評価さ れた。
 総合最優秀賞を獲得したのは、コロラド州レイクウッドのRocky Moun- tain College of Art and DesignのZachary Madereの“Crater Core Sam- ple”と題する絵で、月のクレーターの縁に宇宙服を着た人物が2人居て、 1人が筒状の氷のサンプルを手にしていて、後方にはローバが駐めてある ところを描いたものである。

 各種類、各部門の優勝者はワシントンDCのNational Air & Space Muse- umで、アポロミッションでの月着陸の40周年記念の式典で表彰されること となっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jun/HQ_09-130_Lunar_Art_Winners.html

【090615-14】(関連記事:【090518-14】)
NASA、地球規模の気候変動に関する教育プロジェクトの提案を募集

 6月10日、NASAは2008年から始めたGlobal Climate Change Education (GCCE)プロジェクトの下での参加機関募集の第2弾として、地球規模の気 候変動に関する教育を学生、教員及び生涯学習者に提供するプロジェクト の募集を始めることを明らかにした。

(注:GCCEは全地球規模の気候変動及び地球システム科学に関する小学校 から大学学部レベルの教育内容を高めるための研究に助成を行うプロジェ クト。)

 応募の意思の表明を7月2日までに、完全な形の提案書を8月3日までに提 出することを求めている。採択された機関にはNASAとの共同研究の契約の 下で資金が提供される。トータルの資金提供額は800万ドルとされている。

 以下の3種のカテゴリでの提案を受け付けるとしている。

* 地球規模の気候変動の教育についての教師の能力の向上

* 地球規模の気候変動の教育の強化のためのNASAの地球システムに関する  データとモデルの活用

* 大学の学部生及びコミュニティカレッジの学生或いは新任の教師及び教  師の卵に地球規模の気候変動の研究の成果・経験の伝授。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jun/HQ_09-131_Edu_Climate_Opp.html

【090615-15】
Northrop Grumman Foundation、Weightless Flightsへの参加教師を募集

 6月12日、Northrop Grumman Foundationは、4年目を迎えた中学校の理 数系の教師に航空機による微小重力を体験して貰うWeightless Flights of Discovery Programへの参加者の募集のフォローアップを行った。

 Zero Gravity Corporationの協力を得て同社のG-Force Oneを用いた体 験飛行を年に4回行い、各回最大で30人に、月の重力、火星の重力、宇宙 空間での微小重力を体験させる。今年の飛行は9月22日にアルバカーキー、 9月24日にデトロイト、9月29日にコネチカット州ノーワーク、10月2日に ワシントンDCで予定されている。

 募集は4月13日に始められたもので、これまでに、コネチカット州ノー ワークは既に定員に達しているが他の3箇所には未だ空きがある。

 選定された教師達は飛行の数週間前に1日のオリエンテーションを受け、 その後飛行中に行う実験の準備を行う。

 このプログラムは、飛行後の教師達が、教室に自らの新たなる熱意と、 飛行中の実体験と実験のビデオとを持ち帰り、生徒達に理数系に興味を 持たせる教育を行う様になってくれることを期待している。

 http://finance.yahoo.com/news/Northrop-Grumman-Foundation-pz-15516003.html?.v=1

【090615-16】
米ニューメキシコ州でSpaceport Americaの起工式

 6月15日、米国ニューメキシコ州のNew Mexico Spaceport Authority (NMSA)は、ロケット打上げの本拠地して建設するSpaceport Americaの起 工式(groundbreaking)の詳細を明らかにした。

 起工式は6月19日にニューメキシコ州知事、Spaceport Americaに本拠を 置く予定のVirgin Galacticの社長、米連邦航空局の幹部等が出席して行 われるが、前日から地元のホテルでのパブリックイベント等も予定されて いる。

 http://www.spaceportamerica.com/groundbreaking

【090615-17】
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