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メールマガジン「週刊KU-MA」 第51号          [2009.6.24]

■目次

(1)YMコラム
     「奥の細道と宇宙」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■YMコラム(51) 2009年6月24日

 奥の細道と宇宙

 日曜日、函館に「宇宙の学校」の担い手候補を訪ね、月曜日に帰京して 六本木アカデミーヒルズで日本のロケット史(ビジネスセミナー)を講演。 この六本木セミナーは、さる19日から東陽町最寄の竹中工務店内1階にあ るギャラリー「エイクワッド」で始まっている「的川泰宣展」の紹介を意 識しながら準備していただいた模様。翌火曜日にはKU-MAの総会。参加者 の意欲満々の議論に、KU-MAの発展の可能性を強く感じることができました。

 水曜日は広島県の福山へ、木曜日は東京へ帰って上記の竹中で宮大工の 小川三夫さんと対談、翌日山口の周南市へ。それにしても、広島→東京→ 山口という旅程を想像しているとき、芭蕉さんは途中で江戸へとんぼ返り しなくてよかったからいいなあとも思います。

 「奥の細道」を、芭蕉の一生の中に位置づければ、落ち着いて自然と向 き合いながら、途中で「かるみ」の境地を見出したものとされています。 私も「落ち着いて子ども・宇宙・未来と向き合う」必要を強く感じるよう になっていることに気づきます。

 芭蕉は、あの「のみしらみ 馬の尿(ばり)する まくらもと」の句を 詠んで尿前(しとまえ)の関を越えた後、山形・立石寺で「閑(しずか) さや 岩にしみ入る 蝉の声」で一挙に苦境が透き通ったように感じます ね。あの立石寺の断崖から梅雨明け間近な緑の大地を遠望して、宇宙全体 の静かさに身を横たえたのでしょうか。ここから越後に至るまでの句は、 私にとっては実に懐かしい響きを持つものになっていきます。

     涼しさや ほの三か月の 羽黒山
 →   雲の峰 いくつくずれて 月の山
 →   あらたうと 青葉若葉の 日の光
 →   暑き日を 海に入れたり 最上川
 →   文月や 六日も常の夜には似ず
 →   荒海や 佐渡に横たふ 天の河

 いかがでしょうか。こうして、月→太陽→銀河との出会いを経て、芭蕉 は「不易流行」を新しい境地で洗いつづけ、ついにその行く先で「かるみ」 の境地に至ったのです。旅をつづけ、深みを追い続けて新しい高みに行き 着きたい――私には、宇宙教育をめぐって、そんな心の旅が始まっている ような気がしてなりません。その到着点は、まだはっきりとは見えてきて いませんが・・・。

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン

【090622-01】STS-127 Endeavour、再度水素ガス漏れ発生で打上げは7/11以降に延期
【090622-02】ULA、Atlas 5によるNASAの月探査機LROとLCROSSの打上げ成功
【090622-03】Sea Launch、バイコヌールからZenit 3SLBでMEASAT-3aの打上げ成功
【090622-04】JAXA/IHIエアロスペース、LNG実機型エンジンの燃焼試験実施
【090622-05】Lockheed Martin、“Curiosity”の耐熱シールドを完成
【090622-06】ギアナ宇宙センタからのSoyuzとVegaの打上げ、共に2010年にずれ込む
【090622-07】ESAとArianespace、打上げサービスに関する枠組み契約を締結
【090622-08】Arianespace、Ariane 5 ECAの次の35機分のフェアリング等の調達契約締結
【090622-09】ESA、Galileo衛星のLong Lead Item調達の契約を2社と締結
【090622-10】Arianespace、次々と打上げ契約を獲得
【090622-11】ESA、1段用高推力液ロエンジンのデモンストレータの開発契約締結
【090622-12】ESA、Thales Aleniaとリエントリ実験機IXVの開発作業着手で合意
【090622-13】Thales Alenia、Orbital Sciencesに与圧モジュールを供給
【090622-14】ロシアのISS ReshetnevとThales Alenia、衛星製造に関する協力覚書
【090622-15】Astrium、カザフスタンの衛星統合センタの建設に関する最初の契約を締結
【090622-16】ISS短期訪問のバックアップクルーにBarbara Barrett
【090622-17】生まれ変わった“Commercial Spaceflight Federation”、ウェブサイト立ち上げ
【090622-18】JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【090622-01】(関連記事:【090615-04】)
STS-127 Endeavour、再度水素ガス漏れ発生で打上げは7/11以降に延期

 6月17日の01:55EDTにNASAは05:40に予定していたSTS-127ミッション Endeavourの打上げを中止した。13日の打上げ中止の時と同じく、外部燃 料タンクへの燃料注入の最中に外部燃料タンクの外側の水素ガスベントシ ステムのアンビリカル部で漏れが発見されたための中止であった。

 13日の中止の後、14日から15日にかけて、3月のDiscoveryの時と同様に シールの交換を行い、常温でのリーク試験を行って漏れは生じていなかっ たが、極低温の液体水素が充填されたことによる温度低下の影響で漏れが 生じたものと考えられている。

 今回のEndeavourの打上げ可能期間は、6月20日までとなっており、18日 に予定されているNASAの月探査機の打上げが予定通り行われた場合には、 20日にもう一度打上げ機会があったが、敢えてそこでトライすることは止 め、打上げは次の打上げ可能期間が始まる7月11日以降に延期された。今 回の延期により、後続のミッションの打上げターゲット日の変更も必要に なる可能性が高い。

 6月21日以降に打上げができないのは、ISSの軌道面と地球から太陽に向 かうベクトルの成す角度“β”が60度以上になる期間に入るためで、この 期間に入ると軌道上のISSが地球の陰に入る時間が短くなって熱的な問題 が生じることからスペースシャトルのドッキングが禁じられている(“be- ta angle cut-off”と称される制約)。
(注:ISSの場合、βの最大値は、地球の軌道面に対する地軸の傾き23.4度 とISSの軌道傾斜51.6度の和である75度である。)

 7月の打上げ可能期間は、7月24日に打上げが予定されていて、遅くとも 5日後の29日までにはISSにドッキングしなければならないロシアの無人の 物資補給船Progressの到着前にEndeavourはISSを離れなくてはならないの で16日間のミッションを完遂するには7月14日までの4日間に限られてしま っている。その後は、Progressの到着後にISSとドッキングすることが必 要なので、打上げ可能期間は7月27日からとなる。

 NASAでは、漏れの原因の究明と対策を施した後の推進薬充填試験を7月1 日までには行いたいとしている。

 http://www.spaceflightnow.com/shuttle/sts127/090617scrub/

【090622-02】(関連記事:【090518-07】)
ULA、Atlas 5によるNASAの月探査機LROとLCROSSの打上げ成功

 6月18日、United Launch Alliance (ULA)はケープカナベラルからAtlas 5でNASAのLunar Reconnaissance Orbiter (LRO)と相乗りのLunar Crater Observation and Sensing Satellite (LCROSS)の打上げを行い、所期の軌 道への投入に成功した。NASAが月に探査機を送るのは11年振りである。

 両ミッションは米国の月への回帰の準備段階としてマーシャル宇宙飛行 センタがとりまとめのLunar Precursor Robotic Programの一部を成すも ので、LROはゴダード宇宙飛行センタが、LCROSSはエイムズ研究センタが とりまとめている。

 LROは高度50kmの極軌道に投入される予定で、7種の観測機器を搭載して おり、低高度から月面の詳細な地図作成や、有人月探査時の着陸地点の選 定のためのデータを取得する。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jun/HQ_09-142_LRO_Launch_Success.html

 LCROSSは、Atlas 5の2段のCentaurに結合されたまま月に向かい、6月23 日に行う月のスイングバイで観測機器のキャリブレーションを行いつつ軌 道変更を行って月の地球回りの軌道面に略垂直で月と地球を周回する極軌 道に入り、周期約37日のその軌道を略3周した後の10月9日に、月に水が存 在する証拠を得ることを目的として、月面に衝突する予定となっている。 衝突の場所は今後のLROによる観測結果等を勘案して検討されるが、氷の 存在が考えられる永久に太陽が当たらない南極近くのクレータとなる予定。

 衝突前に上空約87,000kmでLCROSSはCentaurから分離し、減速すること によって質量2,366kgのCentaurを先に月面に衝突させ、後方からの衝突の 閃光や舞い上がる塵による雲の状況の観測及び雲の中を通過しながらの物 質の組成の分析を行いつつ、4分遅れで質量585kgのLCROSSも衝突する予定 となっている。この2回の衝突による閃光や雲は、地球上及び軌道上にあ る望遠鏡でも観測される。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/jun/HQ_09-143_LCROSS_Launch_Success.html

【090622-03】(関連記事:【090420-07】)
Sea Launch、バイコヌールからZenit 3SLBでMEASAT-3aの打上げ成功

 6月22日の現地時間03:50に、Sea Launch CompanyとロシアのSpace In- ternational Services Ltd. (SIS)はバイコヌールからZenit 3SLB(Land Launch)によるマレーシアのMEASAT Satellite Systemsの直接TV放送及び 通信用の衛星MEASAT-3aの打上げを行い、所期の軌道への投入に成功した。

 MEASAT-3aは米国のOrbital Sciences CorporationのSTAR-2プラットフ ォームをベースとした質量2,366kgの衛星で、東経91.5度に静止の予定と なっている。

 当初2008年8月に打ち上げられる予定であったが、衛星を3段のBlock DM-SLBに搭載した後に、地上装置の移動に使用されていた天井クレーンが 誤って衛星に衝突して損傷を与え、製造元に戻されて修理が行われていた もの。

 なお、MEASAT Satellite SystemsのCSR(企業の社会的貢献)活動の一環 として、マレーシア、インド、インドネシア、フィリピン及び英国の優秀 な14人の学生がこの打上げの見学の機会を与えられていた。学生達の予定 には、打上げ見学の他に、モスクワ近郊のStar City訪問も含まれている。

 http://www.bernama.com/bernama/v5/newsbusiness.php?id=419693

【090622-04】(関連記事:【090608-14】)
JAXA/IHIエアロスペース、LNG実機型エンジンの燃焼試験実施

 6月19日、JAXA並びに(株)ギャラクシーエクスプレス、(株)IHIエアロス ペース及び(株)IHIは、LNG(液化天然ガス)実機型エンジンの設計の妥当性 を確認することを目的としたエンジンの燃焼試験をIHIの相生事業所内の 試験設備で行うことを明らかにした。

 この試験はJAXAがIHIエアロスペースとの間で研究開発を進めているLNG 推進系開発の一環として行われるもので、最初の試験は6月22日に初期作 動確認試験として3秒間の燃焼が予定されている。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/06/20090619_lng_j.html

 その後、実施予定日は明らかにされていないが、都合12回の試験が予定 されており、技術データ取得試験として行われる試験では長秒時(500秒2 回及び600秒1回)の燃焼試験も予定されている。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/06/20090619_lng_plan_j.html

【090622-05】(関連記事:【081020-08】)
Lockheed Martin、“Curiosity”の耐熱シールドを完成

 6月16日、Lockheed Martin(LM)はMars Science Laboratory(5月末にCu- riosityと命名された)の耐熱シールドの製造と試験を終了したことを明ら かにした。

 これで、2008年10月に完成しNASAのジェット推進研究所に納入された後 方シェルと合わせて、Curiosityの火星到着までの保護と軟着陸のために 用いられる直径4.5mのこれまでで最大のエアロシェルが完成したことにな るが、打上げは当初予定より2年遅れて2011年の秋に予定されているので、 完成した耐熱シールドはこのまま工場で保管され、2011年の初めにケネデ ィ宇宙センタ(KSC)に搬入されることとなる。

 なお、KSCへの出荷までに、工場では火星大気への突入時に耐熱シール ドの温度と大気圧を計測するためのNASAのラングレー研究センタ製のMSL Entry Descent and Landing Instrumentation (MEDLI)が装着される。

 耐熱タイルにはこれまでの火星ミッションで用いられていたSuper Li- ghtweight Ablator (SLA ) 561vに代わって、火星ミッションとしては初 めてPhenolic Impregnated Carbon Ablator (PICA)が用いられている。

 http://www.lockheedmartin.com/news/press_releases/2009/0616ssMSLHeatShield.html

【090622-06】
ギアナ宇宙センタからのSoyuzとVegaの打上げ、共に2010年にずれ込む

 6月15日から21日まで、パリ郊外のルブルジェ(Le Bourget)で世界最大 の航空展示会である“第48回パリエアショー”が開催され世界各国の企業 の盛んな受注活動が展開された。

 その中での関係者の発言として、ギアナ宇宙センタからのSoyuzとVega の打上げが共に2010年にずれ込むことが報じられている。

 Soyuzについてはギアナ宇宙センタでロシアと共同で進められている新 しい射点の建設作業に遅れが生じており、2009年12月の予定となっていた 初打上げは難しく、2010年前半になるとされている。

 また、ESAが開発を進めているVegaについては、2009年11月とされてい た初打上げの予定が、2009年中に機体と射点の双方とも完成はするものの、 その後の組み合わせ試験に6ヶ月以上を要し、打上げは早くとも2010年10 月になると見られている。

 http://www.flightglobal.com/articles/2009/06/14/327885/paris-air-show-soyuz-french-guiana-launch-delayed-to.html

【090622-07】
ESAとArianespace、打上げサービスに関する枠組み契約を締結

 6月15日、ESAとArianespaceはパリエアショーの場において打上げサー ビスに関する枠組み契約(Frame Contact)の締結を行ったことを明らかに した。

 この契約の主たる目的は、今後のESAのミッションにおいて、最大限ギ アナの射場からArianespaceが打ち上げるAriane、Vega及びSoyuzを利用す ること(但し、適切な競争力のある価格において)を明確にし、更に、ESA が調達する場合の基本的な契約条項を設定することとされている。

 この契約は、ESAの閣僚級会合で決めた打上げサービスの調達に関する ポリシーを具現化するものでもある。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMAP73XTVF_index_0.html

【090622-08】(関連記事:【090209-11】)
Arianespace、Ariane 5 ECAの次の35機分のフェアリング等の調達契約締結

 6月15日と16日に相次いでArianespaceはパリエアショーの場において、 以下の通りAriane 5の構成品の調達契約を結んだことを明らかにした。

* ペイロード・アダプタ:スウェーデンのRUAG Aerospace及びスペインのEADSCASA Espacio
* 衛星フェアリング:スイスのOerlikon Space AG

 これらは、2009年1月にEADS Astrium Space Transportationとの間で 結んだ35機のAriane 5 ECAの調達(PB batchと称される2度目の大量調達) に関連したものである。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-15-09-RUAG-Aerospace-Ariane-5-payload.asp

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-16-09-Arianespace_signs_contract_with_EADS_CASA_Espacio.asp

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-15-09-Oerlikon-Space-AG-fairings.asp

【090622-09】(関連記事:【080707-06】)
ESA、Galileo衛星のLong Lead Item調達の契約を2社と締結

 6月15日、ESAはパリエアショーの場において、欧州の新しい測位衛星シ ステムであるGalileoシステムの衛星の製造に関係する調達に長期間を要 する品目(Long Lead Item)の調達の契約を2社と結んだことを明らかにし た。

 1社はAstrium Gmbhで、衛星プラットフォーム部品とナビゲーション関 係の搭載品で契約額は700万ユーロとされている。

 もう一つはOHB-System AGとSurrey Satellite Technology Ltd.が中心 となっている入札に向けた共同体で、品目としては上記と同じであるが、 契約額は1,000万ユーロとなっている。なお、衛星の調達契約は2009年末 までには締結される予定である。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMQP63XTVF_index_0.html

【090622-10】
Arianespace、次々と打上げ契約を獲得

 6月15日と16日に相次いでArianespaceはパリエアショーの場において衛 星の打上げ契約を締結したことを明らかにした。

 15日には、ESAとの間でGalileoシステムの最初の4基の衛星の打上げ契 約を締結した。同システムの軌道上での検証プログラム(In Orbit Vali- dation:IOV)の位置付けで、2010年の夏頃にギアナの射場から2回のSoyuz の打上げにより2基ずつ高度23,000kmの円軌道に打ち上げられる予定。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-15-09-launch-first-Galileo-satellites.asp

 16日には、Singapore Telecommunications Ltd.と台湾のChunghwa Te- lecom Company Ltd.の合弁であるST-2 Satellite Ventures Pte Ltd.との 間で通信衛星ST-2の打上げ契約を締結した。この衛星は三菱電機(株)の標 準衛星バスDS2000をベースとした質量5,100kgの衛星で、2011年の第2四半 期にギアナの射場からAriane 5 ECAによって打ち上げられる予定。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-16-09-Arianespace_to_launch_ST-2.asp

 同じ16日には、Asia Broadcast Satelliteとの間で通信衛星ABS-2の打 上げ契約を締結した。この衛星はSpace Systems Loral のLS 1300プラッ トフォームをベースとした質量約6,000kgの衛星で、2012年の前半にギア ナの射場からAriane 5 ECAによって打ち上げられる予定。

 なお、この契約締結はArianespaceとして2009年の初めから数えて11件 目の打上げ契約の締結であった。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/06-16-09-Arianespace_to_launch_ABS-2.asp

【090622-11】
ESA、1段用高推力液ロエンジンのデモンストレータの開発契約締結

 6月17日、ESAはパリエアショーの場において、次期の打上げロケットの 1段用の高推力液体ロケットエンジンのデモンストレータ(High Thrust Engine Demonstrator)の開発に関する追加契約をAvio SpA (伊)、Astrium GmbH (独)、Snecma(仏)の共同体との間で締結したことを明らかにした。

 この開発は、2007年から始まっている欧州の次期の打上げロケット用を 開発するFuture Launchers Preparatory Programme (FLPP)の一環として 行われるもので、今回の契約額が2,000万ユーロとされており、全体では 契約額は3,300万ユーロに上る。

 次期の打上げロケットは2020年から2025年に運用開始を目指しているも ので、エンジンの開発に関しては2010年の半ばまでに基本となる設計を選 定し、中規模のサイズのエンジンの燃焼試験を2014年頃に行う計画となっ ている。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMHBUZO0WF_index_0.html

【090622-12】(関連記事:【081013-11】)
ESA、Thales Aleniaとリエントリ実験機IXVの開発作業着手で合意

 6月16日、ESAはパリエアショーの場において、Thales Alenia Spaceと の間で大気圏再突入(リエントリ)の実験機Intermediate eXperimental Vehicle (IXV)の開発作業着手に関する合意を確立したことを明らかにし た。

 IXVの開発は、ESAのFuture Launchers Preparatory Programme:FLPP) の一環として、欧州の優れたリエントリ技術及びシステム設計技術を結 集して独自のリフティングボディー形態の地球周回の低軌道からのリエ ントリ機の開発を目指して行われているもので、今回の合意により、本 格的開発段階に移行することになる。

 IXVは質量約1,800kgで、ESAでは2012年にギアナの射場から新しい小型 の打上げロケットVegaにより打ち上げることを目指しており、この打上 げでは、IXVは高度450kmに達し、そこから落下することによりリエント リの際の速度は低軌道からの帰還時に相当する毎秒7.5kmになり、大気中 ではフラップとスラスタを用いて姿勢制御をしつつ降下し、最後はパラ シュートにより減速して太平洋上に落下するとされている。

 なお、低軌道からの安全なリエントリの技術は、有人ミッションにと っては不可欠な技術であるが、ESAでは、現時点では技術開発を目的とし ており、このリフティングボディー形態を採用する実機の計画はないと している。

 http://www.esa.int/esaCP/SEM52E3XTVF_index_0.html

【090622-13】
Thales Alenia、Orbital Sciencesに与圧モジュールを供給

 6月17日、Thales Alenia Spaceはパリエアショーの場において、米国の Orbital Sciences Corporation (OSC)との間でISSへの物資輸送に用いる 与圧モジュール9基の設計、開発、製造及び供給に関する契約を締結した ことを明らかにした。

 OSCはNASAから、ISSへの民間輸送手段(Commercial Resupply Services :CRS)提供の契約を受けており(関連記事:【090105-04】)、2011年の春 から2016年末までに貨物モジュールCygnusによる8回の物資輸送を行うこ ととなっている。

 今回Thales Alenia Spaceが受けた契約は、CygnusのPressurized Cargo Module (PCM) 9基を2010年12月から2015年の中頃にかけて納入するもので、 契約額は1億8,000万ユーロとされている。

 初号機は、OSCが別途NASAから受けているCommercial Orbital Transpor- tation Services (COTS) Demoプログラムの契約(関連記事:【080616-08】) で2011年3月に実施予定の打上げロケットTaurus IIとCygnusの組み合わせ のデモンストレーション飛行に用いられることとなる。

 その後の8基がCRS向けで、2基はスタンダード仕様で、搭載できる物資 の量は2,000kg、残りの6基は発展型で2,700kgを搭載することができると されている。

 http://www.thalesgroup.com/Press_Releases/space_cygnus(2)/?pid=1575

【090622-14】
ロシアのISS ReshetnevとThales Alenia、衛星製造に関する協力覚書

 6月15日、ロシアを代表する衛星製造企業であるInformation Satellite Systems Reshetnev (ISS Reshetnev)はパリエアショーの場において、Tha- les Alenia Spaceとの間で、衛星製造に関する協力についての覚書を取り 交わした。

 2008年4月に両社の間で交わされている包括的な協力覚書に基づくもの で、今回はロシアの衛星Express AM5とAM6の製造に関わる協力について取 り決めている。

 ISS Reshetnev は2009年5月に、競争入札に勝ってRussian Satellite Communications Company (RSCC)からExpress AM5とAM6の製造契約を獲得 している。

 http://en.rian.ru/business/20090615/155255099.html

【090622-15】 Astrium、カザフスタンの衛星統合センタの建設に関する最初の契約を締結

 6月17日、Astriumはパリエアショーの場において、カザフスタンのJSC National Company “Kazakhstan Gharysh Sapary”との間で、同国の衛星 統合センタの建設に関する最初の契約を締結したことを明らかにした。

 衛星統合センタは、将来カザフスタンの宇宙センタに発展することを想 定して建設されるものであるが、最初の契約では実際の建設に掛かる前段 階として、その構成固めを行う。

 この契約は2009年5月に両者間で取り交わされた技術並びに戦略的協力 関係に関する合意書(関連記事:【090525-14】)に基づくものである。

 http://www.astrium.eads.net/en/press-center/press-releases/2009/astrium-signs-contract-to-develop-a-satellite-integration-centre-in-kazakhstan

【090622-16】(関連記事:【090608-16】)
ISS短期訪問のバックアップクルーにBarbara Barrett

 6月15日、Space Adventures, Ltd.は、先にロシアのSoyuz TMA-16によ るISS短期訪問が決まったGuy Laliberteのバックアップクルーとして米国 人のBarbara Barrettがモスクワ郊外のStar Cityで宇宙飛行士の訓練を開 始していることを明らかにした。

 Barbara Barrettは国際ビジネスと航空関係の弁護士で現在はモンタナ 州にある高級リゾートTriple Creek Guest Ranchの社長兼CEOであり、20 08年4月から2009年1月までは駐フィンランドのアメリカ大使を務めていた。 なお、彼女の夫Craig BarrettはIntelの元会長兼CEOである。

 http://www.spaceadventures.com/index.cfm?fuseaction=news.viewnews&newsid=716

【090622-17】
生まれ変わった“Commercial Spaceflight Federation”、ウェブサイト立ち上げ

 6月15日、これまで米国で民間企業による有人宇宙飛行の実現に向けて 活動してきた“Personal Spaceflight Federation”は、有人飛行に限ら ない商業目的の宇宙飛行のプロモートへの発展を期して、名称を“Comme- rcial Spaceflight Federation”に変更すると共に新しいウェブサイトを 立ち上げたことを明らかにした。

 Commercial Spaceflight Federationのメンバーは現在、企業及び関連 機関合わせて20機関で、運営に当たる理事会の議長にはSierra Nevada Corporationの副社長でSierra Nevada Corporation Space Systemsの取締 役会議長であるMark Sirangeloが新たに就任しており、役員にはSpace AdventuresのCEOのEric Anderson、XCOR AerospaceのCEOのJeff Greason、 SpaceXの社長のGwynne Shotwell、Virgin Galacticの社長のWill White- horn、Mojave Spaceportの総支配人の Stuart O. Wittが選ばれている。

 その他の理事会のメンバーとして、SpaceXのCEOのElon Musk、X PRIZE Foundationの会長兼CEOのPeter Diamandis、Scaled Compositesの社長の Doug Shane等が名を連ねている。

 http://www.personalspaceflight.org/?cat=23

【090622-18】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

6/15若田宇宙飛行士ウィークリーレポート:2J/Aミッションに向けた準備など
6/15長野から始まる新宇宙物語〜宇宙を知って地域に活かす〜「第35回JAXAタウンミーティング」 in 長野
6/17「だいち」によるサリュチェフ火山噴火における緊急観測結果
6/17月周回衛星「かぐや」(SELENE)プロジェクトについて
6/17新たな半導体単結晶製造技術の開発について
6/17地球が見える:7月22日、皆既日食が見られる屋久島
6/18平成21年6月理事長定例記者会見
6/18日本の宇宙技術の主なスピンオフ事例(2008年版)
6/18「だいち」によるサリュチェフ火山噴火における緊急観測結果(2)
6/19大気球放球実験B09-02終了
6/19語ろう!宇宙と地球の未来「第36回JAXAタウンミーティング」 in 大阪

イベント

6/25〜26電子情報通信学会 宇宙・航行エレクトロニクス研究会 宇宙応用シンポジウム
7/5トークと音楽でつづる宇宙への誘い〜心に宙を〜by 土井宇宙飛行士/平原綾香
7/5〜12第27回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)つくば大会
7/7第27回ISTS JAXA特別企画「進化する宇宙食」
7/9JAXAシンポジウム2009〜「きぼう」から遥かなる宇宙へ〜
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