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メールマガジン「週刊KU-MA」 第67号          [2009.10.14]

■目次

(1)ワンダフル宇宙
     「国際宇宙ステーションの新展開を希望」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」
■ワンダフル宇宙

 国際宇宙ステーションの新展開を希望

 国際宇宙ステーションは、1980年代初頭にロナルド・レーガン大統領に よって提唱されました。いわゆる「西側」の宇宙での結束を「東側」に対 して固めるための象徴的なプログラムとして呼びかけられたものです。そ の意味では、もともと「西側国際ステーション」というべき性格のものだ ったわけです。

 が、さまざまな原因で現実のスタートが遅れたために、1986年のソ連の 宇宙ステーション「ミール」の打上げにも間に合わず、そのうちライバル のソ連が崩壊し、いくつかの理由でそのソ連までがアメリカ提唱のステー ションの建設に参加することになりました。ということは、「西側の結束」 という意味は失われ、「国際」の意味は、文字通りに近い意味を獲得した 形になりました。

 しかしその後の展開を見ると、それは確かに国際的に建設されたもので あり、参加国のそれぞれの立場から見て“inter”“nation”ではありま すが、その利用の仕方は決して「世界的」ではありません。参加している 国以外の国の人々にとってどれぐらいの恩恵があるかについては、それほ ど明確にアピールしているわけではありませんね。

 裕福な国が人類の先頭に立って宇宙進出の道を切り拓いているという構 図はあります。そしてもちろん国際宇宙ステーションが生み出しつつある ものは、それぞれの国にとって有意義なものであるだけでなく、世界全体 にとって意味の大きいものが含まれていることは確かなことですが、その 成果を本当に「人類的」にするためには、そこで実施される事柄に、人類 の現在と未来にとって真に大切なものがもっともっといっぱい含まれてい なければならないのではないかと、常々考えてきました。それは、今週出 席している韓国・大田(テジョン)でのIAC(国際宇宙会議)において、 世界の友人たち会話を積み重ねる中で、しみじみと感じているところです。

 「国際」とは言っても、それぞれの国の国民の税金が使われている以上、 それを他国の利益のために使うとなると、どうしても問題は生じるでしょ うが、それは「他国」というレベルの問題だからであって、どこの国でも それが「人類進歩」という看板に貢献するということであれば、自国の税 金を使うということも誇りをもって許されるのではないでしょうか。ミッ ションの中に、そういった発展途上国や戦火の国の人々を含んだ目的が明 確に読み取れるものを豊富に提案すべきです。そしてそうしたいくつかの 姿の中に「教育」があることは明らかですね。その中で「宇宙教育」の意 味がとりわけ光ってくると確信しています。

 具体的にどのようなものを推進すべきかについては、多少思い描いてい ることがあるのですが、議論が分散するので、とりあえずの問題提起で今 日は終えます。プランニングの手続きにおいても、また実施に当たっても、 いろいろと難しい問題が生じることは百も承知していますが、何とかそう いう議論が、世界的に巻き起こっていくことを期待しています。アメリカ のオーガスティン委員会の報告への大統領府の対応も、ぜひそういう観点 を思い切り賦与していけば、また違った観点からアメリカの宇宙開発、ひ いては世界の宇宙開発への新しい展望を開いていくことができるし、新し い政権下の日本でも同様です。

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン

【091012-01】NASAのLCROSS、月のクレーターに突入しミッション終了
【091012-02】ISSからSoyuz TMA-14で3人が無事に帰還
【091012-03】ULA、Delta IIによるDigital GlobeのWorldView 2の打上げ成功
【091012-04】Ares I-X、10月19日に射点に移動し27日に打上げ予定
【091012-05】ロシア、Progress M-03Mの打上げを10月15日に予定
【091012-06】NASA/ATK、Ares Iの1段回収用メインパラシュートの限界負荷試験実施
【091012-07】MSFC、Ares Iのアレッジモータの2回目の燃焼試験成功
【091012-08】ISSの27次から31次の長期滞在クルー決定…28/29次に古川宇宙飛行士
【091012-09】NASA、152件の革新的研究に総額9,100万ドル拠出
【091012-10】SpaceX、Falcon 9の1段及び2段の受領試験終了
【091012-11】米空軍、ULAのDelta IVとAtlas Vの生産ラインキープに9.3億ドル
【091012-12】Astrium、カザフスタンの衛星を2基受注…衛星統合センタ建設の合弁も
【091012-13】Boeing とRSC-Energia、ドッキング機構の国際スタンダードに向け協力
【091012-14】ブラジルとベルギー、宇宙技術関係での協力で合意
【091012-15】Ad Astra Rocket、高性能イオンエンジンVASIMRで出力201kWを達成
【091012-16】NASA、ISSの船外活動をビデオゲームにして提供
【091012-17】NASA、INSPIREプログラムに参加する高校生1,732人を選定
【091012-18】米コロラド州でLMの社員、太陽系を歩いて実感する施設を手作り
【091012-19】JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【091012-01】(関連記事:【091005-04】)
NASAのLCROSS、月のクレーターに突入しミッション終了

10月9日07:31EDT(20:31JST)にNASAのLCROSS (Lunar Crater Observa- tion and Sensing Satellite)を打ち上げたロケットの上段であるCentaur は、予定通り月の南極近くのCabeusクレーターに突入し、その約5分後に はLCROSS自体も同じ場所に突入した。

この突入は、永久に太陽が当たらず、過去のミッションの観測結果によ り水素が存在する可能性が示されているクレーターに質量約2.2トンの使 用済みのロケットの機体を秒速約2,500mで突入させ、舞い上がる塵等を後 から追いかけるLCROSS及び地上や軌道上の望遠鏡で観測し、氷の形での水 の存在を確認することを目的としたものであった。

LCROSSのCentaurとの分離は、前日の21:50頃月面からの距離約87,000 kmの地点で行われ、その後の月への接近の様子はLCROSSに搭載したカメラ で捉えられ、リアルタイムで地上に送られて来たが、Centaurが突入した 際の閃光或いは舞い上がった塵が光る様子は確認できなかった。

NASAではLCROSSに搭載した5種のカメラと4種の科学観測機器によるデー タ取得には成功したとしているが、地上の望遠鏡ではアリゾナ州のKitt Peak望遠鏡が、ナトリウムの存在を示す光を捉えたと報告してきている他 は閃光等の観測の報告はない。なお、軌道上のハッブル宇宙望遠鏡での観 測結果は未だ地上に送られて来ていない。

突入時の太陽光線の方向と、近辺の地形の関係で、LCROSSで捉えるため には塵等が1.5kmほど舞い上がることが必要とされ、更に地上の望遠鏡で 見ることができるためには2.5kmから3kmが必要とされていた。予想では10 kmは舞い上がると考えられていたが、観測できなかったのは、突入地点が 非常に固い岩盤であった等の予想外の事態となっていた可能性があるとさ れている。

 http://www.newscientist.com/article/dn17951-spacecraft-kamikaze-smashes-into-moon.html

【091012-02】
ISSからSoyuz TMA-14で3人が無事に帰還

10月9日、ISSを短期訪問中のCirque du Soleilの創設者であり自らもエ ンターテイナであるGuy Lalibert?は軌道上のISSと地上の14都市を結んだ “Moving Stars and Earth for Water”と題する水の大切さについての認 識を高めようという歌と踊りの2時間のショーの司会を行った。

このショーには多くの人気歌手やダンサーが出演した他、アメリカのゴ ア元副大統領もビデに収めたメッセージを送っている。ショーは広くTVで 放映され、またLalibert?が興したONE DROP Foundationのウェブサイト上 でも流された。

 http://www.ottawacitizen.com/entertainment/Cirque+Soleil+founder+leads+this+world+
 broadcast+water/2088371/story.html


このショーの司会でISS滞在9日間の“Poetic Social Mission”を終え たLalibert?は同日、ISSに197日滞在していたロシア人のGennady Padalka、 米国人のMichael Barrattと共に地球帰還に向けてSoyuz TMA-14の降下モ ジュールに移乗した。Lalibert?は道化師がつける赤い鼻をつけて地球帰 還の途についた。

Soyuz TMA-14は21:07EDTにISSを離れ、23:40から4分24秒間減速用の ロケットを作動させて速度を毎秒約115m減じて軌道を離脱し、その後前後 に結合されている軌道モジュールと推進モジュールを切り離し、高度約10 0kmで大気圏に突入し、空気の抵抗による減速後、最後はパラシュートに より、10日の00:32(現地時間10:32)にカザフスタンのアルカリクの北東 の予定の地点に降下した。

待機していた地上の回収要員が直ちに駆けつけ、6分後にはハッチを開 き、3人は元気な姿を現した。Lalibert?の宇宙滞在は12日間、他の2人の 宇宙滞在は199日間となった。Padalkaのこれまでの宇宙滞在日数は合計で 586日となり、歴代6位の記録となった。

 http://www.spaceflightnow.com/station/exp21/091010landing.html

【091012-03】
ULA、Delta IIによるDigital GlobeのWorldView 2の打上げ成功

10月8日、United Launch Alliance(ULA)はバンデンバーグからDelta II によりDigital GlobeのWorldView 2の打上げを行い、所期の軌道への投入 に成功した。衛星の軌道は高度769kmの太陽同期軌道である。この打上げ はBoeing Launch Services(BLS)がDigitalGlobeから受注し、ULAからロケ ットと打上げサービスを調達して行われた。

この衛星は国家地球空間情報局(The National Geospatial-Intelli- gence Agency:NGA)が高解像度の商業用衛星の開発に最初から関与して 行くNextViewプログラムにおけるDigitalGlobeの受注分の2基目の衛星で ある。

WorldView 2はBall Aerospace & Technologies Corp.製で質量3トン、 高さ約4.3m、太陽電池パネルを広げた時の幅約7mの衛星で、高精度の光学 式望遠カメラを用いて地上の画像を得る衛星で、解像度は白黒で46cm、カ ラーで1.8mとされている。

更に、WorldView 2ではカラー画像を得るためのマルチバンド(多波長) センサを従来の青、緑、赤、近赤外の4バンドにコースタル(Coastal)、レ ッドエッジ(Red Edge)、黄、近赤外2を加えて8バンドとし、より詳細な色 による分類を実現することが可能となっている。

DigitalGlobeでは、WorldView 2の打上げで既に運用中のQuickBird及び WorldView 1に3基目が加わることで、ライバルのGeoEyeに差をつけたいと している。

なお、日本におけるDigitalGlobeの衛星の画像の提供は、日立ソフトウ ェアエンジニアリング(株)が独占販売権を取得して行っている。

 http://www.spaceflightnow.com/delta/d345/

【091012-04】(関連記事:【090817-08】) Ares I-X、10月19日に射点に移動し27日に打上げ予定

10月6日、NASAはケネディ宇宙センタの組立棟(VAB)の中で移動発射台の 上に組み上げられている次期有人打上げロケットAres Iの最初の試験機と してのAres I-Xの全機の電気系、計測系の機能を確認する“Launch Vehi- cle Readiness Test”を行った。NASAでは、マイナーな問題点はあるもの の今後の予定に影響する様なことはないとしている。

8日には電力をオンにした時のロケット内部の温度上昇の様子をチェッ クする熱試験が行われ、こちらも問題なく終了した。

9日にはミッションマネージャのレベルの打上げ準備審査会が行われ、 10月19日に移動発射台に乗った機体を約6.8km離れた射点に移動する計画 が承認された。この計画によれば、打上げは27日に行われることとなる。 なお、予備日は射場側の事情で28日のみとされている。

なお、射点への移動から打上げまでが8日間となっているが、これは11 月12日に打上げ予定のスペースシャトルAtlantisが10月13日には射点に 移動する予定となっており、射点回りでの作業者のマンパワーを考えて、 単独作業であれば4日で可能なところを倍の日程をとっているもの。

最後のシニアレベルの飛行準備審査会(FRR)は10月23日に開催される予 定となっている。

 http://www.spaceflightnow.com/ares1x/091010lrr/

【091012-05】
ロシア、Progress M-03Mの打上げを10月15日に予定

10月6日、ロシアのミッションコントロールの責任者は、10月15日にISS に向けて無人の物資補給船Progress M-03Mの打上げを行う予定であること を明らかにした。

打上げはバイコヌールからSoyuz-U によって行われ、食料、水、燃料、 実験用機器等合わせて2.5トン余りの物資を運ぶ。

今回のProgress Mは新しいデジタル制御系を採用した3機目の機体である。

 http://en.rian.ru/russia/20091006/156367744.html

【091012-06】
NASA/ATK、Ares Iの1段回収用メインパラシュートの限界負荷試験実施

10月8日、NASAの次期の打上げロケットAres Iの1段の回収用のパラシュ ート回収システムの中のメインパラシュートの落下試験がアリゾナ州ユマ の陸軍の試験場上空で行われた。今回の試験は全部で4回予定されている メインパラシュートの単独での落下試験の3回目の試験であった。

試験はNASAとAres Iの1段の主契約者であるAlliant Techsystems(ATK) 及びATKの下でパラシュートの設計、製造を担当しているUnited Space Alliance(USA)の技術者が陸軍の協力を得て実施したもの。

試験では高度7.6kmでC-17輸送機から質量32.7トンのパレットを引き出 し、そこからパラシュートの設計限界負荷であるこれまでで最も重い質量 27.2トンの“jumbo dart”と呼ばれている供試体を分離し落下させ、所期 の速度に達したところで直径45.7mのパラシュートを開き、パラシュート に掛かる荷重を測定することを目的としたものであった。

ATKの関係者は、この試験の成功によりまた一つのマイルストーンをク リアできたとしているが、次は10月27日に打上げが予定されているAres I-Xの打上げの時にパラシュート回収システム全体としての試験が行われ ることとなる。

 http://atk.mediaroom.com/index.php?s=118&item=964

【091012-07】(関連記事:【080915-08】)
MSFC、Ares Iのアレッジモータの2回目の燃焼試験成功

10月8日、NASAのマーシャル宇宙飛行センタ(MSFC)は、次期打上げロケ ットAres Iに使用するアレッジモータ(ullage settling motor)の2回目の 燃焼試験を行い、良好な結果を得たことを明らかにした。

このモータはスペースシャトルの固体ロケットモータ分離用のモータと 同様の設計の直径23cm、長さ120cmの固体ロケットで、Ares Iの2段の後方 スカート部の外周の4ヵ所に装備され、1、2段の分離直後に4秒間燃焼し後 方に向けて燃焼ガスを噴射し、2段を1段から引き離すと共に、前向きの加 速度により2段の推進薬タンク内の液体推進薬をタンクの底に落ち着かせ る役目(タンクの底部に設けられる推進薬の取り出し口にエンジンの着火 時に気体が存在しない様にする)を持ったものである。

最初の試験は2008年9月に行われており、今回はその時の結果を反映し て、燃焼時間の増加、新しい点火器の採用、ノズルのスロートインサート の設計変更等の改良が施されている。今回までの試験は、スチール製モー タケースの試験用のモータで行われた。

2010年春以降の試験に使用する実機仕様のモータの製作については、 Ares Iの2段の主契約者であるBoeing経由ATK Space Systemsに発注されて いる。

 http://www.nasa.gov/centers/marshall/news/news/releases/2009/09-081.html

【091012-08】
ISSの27次から31次の長期滞在クルー決定…28/29次に古川宇宙飛行士

10月7日、NASAはISSに関係している各国宇宙機関の合意の下に、ISSの 第27次から第31次までの長期滞在クルーが決定したことを明らかにした (但し、第31次については半数の3名は未定)。また、併せて第22次から第 25次にアサインされていたロシアの宇宙飛行士数人の変更も明らかにした。

第27次長期滞在は2011年3月からスタートし、その後、クルーの地球帰 還用のSoyuz TMA宇宙船が長期滞在クルーの半数の3人を乗せてISSを離れ る都度に次の期に切り替わることとされており、1人の宇宙飛行士は2つの 期にまたがって長期滞在をする。

今回、JAXAの古川聡宇宙飛行士が第28次/29次長期滞在クルーの一員と して正式にアサインされている。2011年5月にバイコヌールからSoyuz TMA 宇宙船でISSに向かい、約6ヶ月間ISSに滞在することとなる。

JAXAの宇宙飛行士のISSでの長期滞在は若田光一、野口聡一に続いて3人 目となるが、他の2人と異なり、古川はこの長期滞在が初めての宇宙体験 となる。

古川は1999年に宇宙飛行士候補者として当時のNASDAに入社し、2001年 に宇宙飛行士としての認定を受け、その後2004年にSoyuz TMA宇宙船のフ ライトエンジニアの資格を、2006年にNASAのミッションスペシャリストの 資格を取得している。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/oct/HQ_09-233_Space_Station_Crews.html

【091012-09】
NASA、152件の革新的研究に総額9,100万ドル拠出

10月6日、NASAは2008 Small Business Innovation Research(SBIR)プ ログラムにおいて、152件の革新的研究課題を契約候補として選定したこ とを明らかにした。今後、契約のネゴを経て正式に契約の運びとなり、拠 出される研究費の額は1件当たり最高で60万ドルで総額9,100万ドルのプロ ジェクトとなる。

27の州の126の小規模ではあるが高い技術を有する企業が、NASAの科学 及び航空宇宙の研究目的にインパクトを与えるような新しい技術の開発を 目指す。

今回の選定は同プログラムのフェーズ2で、半年間のフェーズ1(最高10 万ドル)でのフィージビリティスタディに基づいて行われた募集に対する 332件の応募の中から、技術メリット、先進性、フェーズ1の成果、NASAに とっての価値、商業化の可能性、企業の能力等を加味して行われたもので、 研究期間は2年間である。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/oct/HQ_09-229_SBIR_Phase_II.html

【091012-10】
SpaceX、Falcon 9の1段及び2段の受領試験終了

10月5日、Space Exploration Technologies (SpaceX)は、同社が開発し ている大型の打上げロケットFalcon 9の1段及び2段の受領試験が終了した ことを明らかにした。

この試験は、各段の機体の強度が飛行に耐えるものであることを確認す る一連の試験で、2008年の夏に1段から開始し、2009年の9月末に2段に関 する試験が終わったもの。主たる試験は、機体構造全体に荷重を掛けて行 う強度試験と、推進薬タンクに内圧を掛けて行うプルーフ試験である。

この試験の完了を受けてSpaceXでは、Falcon 9の初飛行に向けての機体 の射場への持ち込みを11月に予定している。打上げ時期については、機体 の射場到着から1ヶ月乃至3ヶ月としており、明確なターゲット日を示して いない。

 http://www.spacex.com/press.php?page=20091005

【091012-11】(関連記事:【090921-09】)
米空軍、ULAのDelta IVとAtlas Vの生産ラインキープに9.3億ドル

10月5日、米国の国防総省は米空軍とUnited Launch Alliance (ULA)の 間で、ロケットの生産ラインをキープするために必要な資金を米空軍が負 担する契約が結ばれたことを明らかにした。

米空軍のEvolved Expendable Launch Vehicle (EELV)プログラムの下で 調達される米国の軍及び他の国家機関のミッションの打上げに使われる Delta IVとAtlas Vの生産拠点であるアラバマ州Decaturの工場の生産ライ ンをキープする目的のEELV Launch Capability契約で、契約額は9億2,770 万ドルとされている。

この契約は、これまでは2006年12月にBoeingとLockheed Martinが両社 の使い捨てロケット部門を統合してULAを設立する前に両社と個別に結ん だ契約のままとなっていたが、今回はAtlas Vの生産ラインがDecaturに集 結されたこともあり、一本化されたもの。

 http://finance.yahoo.com/news/United-Launch-Alliance-gets-apf-2231972844.html?x=0&.v=1

【091012-12】
Astrium、カザフスタンの衛星を2基受注…衛星統合センタ建設の合弁も

10月6日、Astriumはカザフスタンの国営企業で同国の宇宙開発計画の策 定を任されているJSC National Company Kazakhstan Gharysh Sapary (KG S)との間で、2基の地球観測衛星の製造と、衛星の組立・統合・試験を行 う衛星統合センタの建設のための合弁企業の設立に関する契約を結んだこ とを明らかにした。契約の調印は、カザフスタンの首都アスタナ(Astana) へのフランスのサルコジ大統領の訪問に合わせて行われた。

2基の衛星は、何れも光学カメラにより地上の画像を取得する衛星で、 フランスにあるAstrium Satellitesで解像度1mの衛星を、Astriumが買収 した英国のSurrey Satellite Technology Ltd. で解像度7mの衛星の製造 を行う。

契約には衛星の打上げをAstriumの責任で行うこととなっているが、現 時点では打上げロケットを何にするかには触れられていない。衛星の大き さからして、インドのPSLV、米国のSpaceXのFalcon 1e、Astriumとロシア のKhrushchevが共同出資しているドイツのEurockotのRokot、ロシアのKos motrasが打上げサービスを提供しているロシア/ウクライナのDnepr等が候 補になることが考えられる。

合弁企業では、衛星統合センタの建設を行う他、カザフスタンの宇宙計 画策定にも絡んでいくことが合意されている。

 http://www.astrium.eads.net/en/press-center/press-releases/2009/astrium-signs-major-contract-with-kazakhstan-during-president-sarkozy2019s-visit-to-astana

【091012-13】
Boeing とRSC-Energia、ドッキング機構の国際スタンダードに向け協力

10月6日、Boeing CompanyはロシアのRSC-Energiaとの間で、将来の宇宙 探査機に適用することを想定した新しい共通ドッキングシステムの開発で 協力することを記した了解覚書(MOU)を取り交わしたことを明らかにした。

両社はこれまでに、ISSの開発、組立、運用を通じて得てきた知識を統 合してドッキング機構の国際スタンダードを作り上げていくとしている。

両社はEnergiaが開発して、ISSとスペースシャトルのドッキングに使わ れてきたシステムであるAndrogynous Peripheral Docking System (APDS) をベースとして、将来、地球低軌道を超えて広がるであろう国際的な宇宙 探査に向け、どこの国が打ち上げた宇宙機でも軌道上でドッキングが可能 な環境を作り出すための機構を開発することを計画している。

 http://boeing.mediaroom.com/index.php?s=43&item=867

【091012-14】
ブラジルとベルギー、宇宙技術関係での協力で合意

10月6日、ブラジルの科学技術相は、同国とベルギーとの宇宙技術に関 する協力についての合意書の調印がベルギーのリエージェ(Li?ge)行われ たことを明らかにした。

調印はBrazilian Space AgencyとBelgian Space Center of Liegeの間 で行われたもので、有効期間は4年間とされており、地球観測、宇宙で使 用する機器の開発、衛星ペイロード開発、大学生によるナノ衛星、光学技 術等の分野の他、宇宙科学と技術の教育でも協力をしていくとしている。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-10/07/content_12189859.htm

【091012-15】(関連記事:【081215-10】)
Ad Astra Rocket、高性能イオンエンジンVASIMRで出力201kWを達成

10月5日、NASAとの間でSpace Act Agreementを結んで高性能のイオンエ ンジンVASIMR (Variable Specific Impulse Magnetoplasma Rocket)の開 発を行っているAd Astra Rocket Co.は、出力200kWクラスのエンジンVX- 200のフルパワー試験を行い、真空チャンバーの中で出力201kWを達成した ことを明らかにした。

200kWを超えたのは初めてのことで、同社ではこのエンジンのデモンス トレーションをISSで行う計画を持っており、そこへ向けての重要なマイ ルストーンをクリアしたとしている。

ISSの軌道修正にVX-200を使用すると、現在の通常のエンジンによる軌 道修正に年間で約7.5トンの推進薬を必要としているのに対して、僅か30 0kgのアルゴンガスで充分であると推算されている。

 http://www.newscientist.com/article/dn17918-rocket-company-tests-worlds-most-powerful-ion-engine.html

【091012-16】
NASA、ISSの船外活動をビデオゲームにして提供

10月6日、NASAは若者向けの教育活動の一環として、新しいビデオゲー ム“Station Spacewalk”を立ち上げたことを明らかにした。

このゲームは、自宅のコンピュータでISSでの船外活動を疑似体験でき る様に作られている。プレーヤは、実際にISSの電力供給能力を上げるた めに行われた船外活動を宇宙服の限られた酸素がなくならないうちに行わ なくてはならない。

ゲームはS6トラスの取り付け、S6ソーラーアレイ(太陽電池パネル)の展 開、ロボットアームに乗って行う太陽電池パネルの修理、使用した工具の 片付けの4ステップから構成されている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/oct/HQ_09-230_Edu_ISS_game.html

【091012-17】
NASA、INSPIREプログラムに参加する高校生1,732人を選定

10月8日、NASAは“Interdisciplinary National Science Program In- corporating Research Experience”(INSPIRE)と称するプログラムへの参 加者として全米から1,732人の高校生を選定したことを明らかにした。

このプログラムは9年次から12年次の生徒達に将来、科学・技術・工学・ 数学(STEM)の道に進むきっかけを与えることを目的としている。

参加者はオンラインで勉強するコミュニティに参加して、親子共々、仲 間の生徒達、NASAの科学者や技術者との交流を持つことができる。更に、 年齢に応じた教育活動及び討議の場やチャットルームに参加し多くのNASA での活動機会に触れることができる。

また、今回選ばれた生徒達には、2010年の夏休み中にNASAのワークショ ップに参加したり、NASAで短期的に仕事をしたり、大学に通ったりするこ とに応募して競う機会が与えられる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/oct/HQ_09-235_Edu_Inspire_Selections.html

【091012-18】
米コロラド州でLMの社員、太陽系を歩いて実感する施設を手作り

10月7日、米国コロラド州のジェファーソン郡でLockheed Martin(LM)と 同郡の公立学校は、郡内のWindy PeakとMount Evansにある“Outdoor Edu- cation Laboratory School” (OELS)に“Lockheed Martin Solar System Walking Tour”と称するアウトドアの教育施設を提供した。

この施設は、太陽系の大きさと惑星についての感覚を掴み理解して貰お うという施設で1km弱の距離を歩く間に太陽系に関する情報の野外展示を 配置したもので、コースの設計、展示の製作等はLMの社員が時間を割いて 行ったもの。

OELSには毎年約6,000人の郡内の学校の6年次の生徒が4泊5日で訪れ、屋 外での体験学習を行っている。

 http://finance.yahoo.com/news/Lockheed-Martin-and-Jeffco-prnews-4006102113.html?x=0&.v=1

【091012-19】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

10/5H-IIBロケット試験機 打ち上げ写真集
10/6ISS・きぼうウィークリーニュース第356号
10/6ISASニュース2009年9月号
10/7H-IIAロケット16号機の打上げについて
10/7データ中継技術衛星「こだま」(DRTS)の定常段階終了と後期利用計画について
10/7ISSから撮影された台風18号の映像
10/7「だいち」AVNIR-2が捉えた台風18号
10/7地球が見える:戦国時代、上杉家が活躍した国
10/8第2回「いぶき」(GOSAT)報告会のご案内
10/8「だいち」による台風18号通過後の観測結果
10/8平成20事業年度財務諸表
10/8下関から宇宙へ 希望の架橋となれ「第42回JAXAタウンミーティング」 in 下関の開催について
10/9若田光一宇宙飛行士 ミッション報告会〜若田宇宙飛行士が語る「きぼう」での4ヶ月〜の開催について
 イベント
10/12〜16第60回国際宇宙会議(IAC2009) (韓国・テジョン)
10/15〜16第22回マイクロエレクトロニクスワークショップ (つくば国際会議場)
10/17http://www.jaxa.jp/visit/tsukuba/img/topics_20090914.pdf" target="_blank">「宇宙の日」筑波宇宙センター特別公開
10/17第40回JAXAタウンミーティング in 大分 (大分県立図書館)
10/19〜20衝突・掘削・発破の手法を用いた太陽系小天体探査国際ワークショップ(ホテルヴィラフォンテーヌ汐留)
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