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メールマガジン「週刊KU-MA」 第73号          [2009.11.25]


■目次

(1)ワンダフル宇宙
     「日本の月探査戦略の議論をめぐって」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■ワンダフル宇宙

 日本の月探査戦略の議論をめぐって

 いま宇宙開発戦略本部のもとで、「有人飛行を視野に入れた月探査懇談 会」というものが、開催されています。すでに3回行われました。1年ぐ らいかけて「懇談」するらしいですが、実質的な議論はあと2,3回と見 られています。

 この懇談会は、宇宙戦略本部が招集した「専門調査会」の議論を経て設 けられたただ一つの懇談会です。ただし、過去3回の懇談会の中では、す でに発表された「宇宙基本計画」全体の中での月探査の位置づけが一度も 説明されていないのが、私は気になっています。そもそもこの月探査は、 アメリカの月と火星を目指すSpace Exploration Initiatives(宇宙探査 戦略)を前提に考えられていたはずなのです。その後アメリカの宇宙論議 は混迷の度を深めています。オーガスティン委員会のレポートを見ても、 月探査への想いは後退しているのです。

 日本独自の戦略を立てることが第一義的に重要ですが、その際にも国際 的な動きを見極めることが必須です。日本の月探査の位置づけについても、 専門調査会で再度検討していただく方がいいのではないかと思えるのです がね。まあそれを措くとしても、月探査の戦略を練るのであれば、月の 「何を」探るのかを中心に議論すべきです。これまで報告されてきている のは、「二足飛行ロボットを使うのかどうか」みたいなものばかりで、JA XAから出席している委員の方が月探査の関係者の意見を集約して報告され ている「戦略案」については全く議論されていないのです。方法は目的に 従属する事柄です。

 しかしながらそれも何となく分かるような気がするのは、この懇談会で 「何を探るのか」ということを議論することは、ほとんど不可能なのです。 この議論のためには、月探査に関する世界的な動向を見極めるべきですが、 本懇談会のメンバーには、月の専門家が一人も含まれていないのです。こ れでは見識も力も不足しています。何だか妙な展開ですね。

 それから、「宇宙基本計画」が公表された直後に募集したパブリック・コ メントのことが、一度も紹介されていないのもどうかと思っています。国 民目線という指摘を強調されている委員が大勢おられる状況を勘案すると、 たくさん寄せられたパブリック・コメントの概略を、懇談会の席上でまと めて紹介していただくことを提案したいですね。せっかくのコメントが表 に一度も出てこないのは異常なことです。

 この「懇談会」は、「有人を視野に入れた」「月探査懇談会」となってい たと思うのですが、有人の議論は一度もなされていません。このままでは 時間切れで有人の議論は棚上げになると予想されます。もともと有人と月 とは本質的に結びついていることではないので、ぜひ「有人」を正面に据 えた懇談会を、何人かの宇宙飛行士を交えた形でセットアップしていただ きたいと要求しています。

 JAXAから提案されている報告の中では、2015年の月面軟着陸と いう中間目標は世界の月探査の動向をにらんでも大変妥当な目安であると 思っています。それを起点として、「石を持って帰る」という方向を重視 するのか、「拠点作り」を重視するのかという選択肢が出されていますが、 そのときに初めて、アメリカのオーガスティン・レポートの行方に関係し た事柄も含めて、世界の情勢を考慮することが肝要でしょう。

 ともかく、報告ばかりで議論のない懇談会というのは珍しいので、もっ と焦点を絞り、互いの意見をかみ合わせた話し合いをいっぱいやってほし いと願っています。言いっぱなしの報告が多すぎるのです。夢を作り出す はずの懇談会が、委員も傍聴者も欲求不満のまま経過していくのは、何と も歯がゆいばかりです。懇談会は公開で行われているので、余計なことと は思いましたが、一応中間報告をしておきます。

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン

【091123-01】 「はやぶさ」、帰還に向けてイオンエンジンの運転再開
【091123-02】 STS-129ミッション、ISSでの作業は順調
【091123-03】 NASA、火星ローバSpiritの砂地からの救出作業を開始
【091123-04】 ロシア、軍事目的の衛星の打上げ成功
【091123-05】 ILS、Eutelsatの通信衛星W7の打上げ計画公表
【091123-06】 ULA、AtlasとDeltaの新打上げ予定日決定…Atlasは打上げ成功
【091123-07】 JAXAの星出宇宙飛行士、ISSの第32次/33次長期滞在クルーに決定
【091123-08】 NASA/NOAAとISROの合意でOceansat-2のデータの米国内利用可能に
【091123-09】 中国、8月の長征3号乙の3段の不具合調査結果を公表
【091123-10】 11/30にニュージーランド初のロケット打上げ予定…高度120kmを目指す
【091123-11】 ロシアで開発中のロケットAngaraの射点建設、軍からの資金不足で遅延
【091123-12】 SSTL、スリランカの宇宙開発に協力…先ず地球観測衛星を提供
【091123-13】 NASAのCentennial Challenges、宇宙飛行士用手袋開発競技会終了
【091123-14】 コロンビアの通信衛星調達、応札1社のみとなり対応に苦慮
【091123-15】 NASA/Microsoft、楽しみながら火星を知ることができるサイトを立ち上げ
【091123-16】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【091123-01】(関連記事:【091116-03】) 「はやぶさ」、帰還に向けてイオンエンジンの運転再開

 11月19日、JAXAは小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常に 対する対応策の検討を進めた結果、スラスタAの中和器とスラスタBのイオ ン源を組み合わせることにより2台合わせて1台のエンジン相当の推進力が 得られることが確認できたことから、帰還のための運転を再開したことを 明らかにした。

 イオンエンジンは、推進剤のキセノンガスをマイクロ波でイオン化し、 電気的に加速して噴射することで推力を得ているが、キセノンのプラスイ オンが噴射されると探査機本体はマイナスに帯電してしまうので中和器か らキセノンの噴流に電子を流して中和して帯電を避ける仕組みとなってい る。

  
イオンエンジン A, B の接続図

 スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合わせることで1台の エンジンとして機能させることができたのは、電気回路に予めこの形への 移行を想定してダイオードを一つ組み込んであったためである。なお、2 基のエンジンを運転することで必要な電力は増えるが、「はやぶさ」は現 在太陽に近付きつつあるので、太陽電池の電力発生量は増えており対応可 能となっている。

 11月4日にエンジンDの中和器の電圧上昇が起きて停止に至った時点で、 それまで運転していたエンジンC及びDは5mNの推力しか発生できていなか ったが、上記の組み合わせでの運転では6.5mNの推力が得られており、帰 還までに必要とされる毎秒200m程度の加速は残り約2,000時間の作動で達 成できるので、この状態が3月中旬まで維持できれば6月の帰還が可能と なる。

 今後は、上記の組合せでの運転を行い、エンジンCを予備として持つ形 となるが、もし、2009年中に上記の組合せでの運転ができなくなると推 力の低いエンジンC単独では充分な加速が得られないので、地球への帰還 は2013年にずれ込むことになる。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/11/20091119_hayabusa_j.html

【091123-02】(関連記事:【091116-02】)
STS-129ミッション、ISSでの作業は順調

 11月17日、打上げ後2日目を向かえたAtlantisでは、ロボットアーム(SR MS)とセンサ付き検査用延長ブーム(OBSS)を用いて、機体外部の耐熱タイ ルと、翼前縁部及びノーズキャップの強化炭素複合材の表面の検査が行わ れた。この点検完了後、クルーはSRMSでペイロードベイの中のExPRESS Logistic Carrier 1(ELC-1)を把持してISSへの移送の準備を行った。

 18日10:51CST(米国中部標準時)にAtlantisはISSに無事ドッキングし、 12:28にはハッチが開けられた。ドッキングに先立ち、AtlantisはISSか ら約180mの位置に停止し、その位置で9分間掛けて機体を縦方向に360度回 転させ、この間にISS内部からの耐熱シールドの高解像度の写真撮影が行 われた。

 ドッキング後にELC-1はSRMSによってAtlantisのペイロードベイから取 り出され、ISSのロボットアーム(SSRMS)に引き渡され、SSRMSによってISS の左舷側のP3トラスに設置された。

 19日にはRobert SatcherとMichael Foremanによる第1回目の船外活動 (6時間37分)が、21日にはMichael ForemanとRandy Bresnikによる第2回目 の船外活動(6時間8分)が行われた。何れも順調に作業をこなし、管制官か ら指示された追加の作業も問題無く終えている。

 また、21日には、SRMSとSSRMSを用いて、ELC-2を右舷側のS3トラスに設 置した。

 http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts129/
 news/129_status_search_agent_archive_1.html


【091123-03】(関連記事:【091116-07】)
NASA、火星ローバSpiritの砂地からの救出作業を開始

 11月17日01:00PST(米国太平洋標準時)にNASAのJPLは、火星ローバSpi- ritに砂地からの抜け出す試みのための最初のコマンドを送った。

 2回に分けてそれぞれ2.5m前進するだけの車輪の回転を行うコマンドを 送る予定であったが、最初のコマンドを送った直後(1秒以内)に本体の許 容以上の傾きが検出されたために動きは自動停止された。ローバの本体の 傾きの許容値は1度に設定されていた。その後、2度目のコマンドは送信さ れなかった。

 この結果を慎重に検討した結果、本体の傾きに関する情報を修正した上 で、改めて19日に同じコマンドが送られた。最初の2.5mの前進相当のコマ ンドの結果、移動量が限界としていた1cmを超えたので、地上管制官の判 断で、2回目の2.5mの前進相当のコマンドの送信は見送られた。19日の動 きは前方に12mm、左に7mm、下方に4mmであった。

 21日には同じく2.5mの前進相当のコマンドを送ったが、今回は右後輪の 回転をやや遅くすることで右の真ん中の車輪の摩擦が大きくなる様にして いる。

 Spiritは、毎回コマンドに従った動きを終えた後には、搭載している各 種のカメラを総動員して、状態の変化を把握して地上へ送って来ている。

 http://www.jpl.nasa.gov/freespirit/

【091123-04】
ロシア、軍事目的の衛星の打上げ成功

 11月20日、ロシア宇宙軍の報道官は、プレセツクからSoyuz Uにより軍 事目的の衛星の打上げを行い、所期の軌道への投入に成功したことを明ら かにした。

 衛星は、軌道上でCosmos 2455と称されることとなり、ミサイル早期警 戒に関連したものと見られているが、公式には目的は明らかにされていな い。

 この打上げはロシアとして2009年の16回目の打上げであった。

 http://en.rian.ru/science/20091120/156918854.html

【091123-05】
ILS、Eutelsatの通信衛星W7の打上げ計画公表

 11月17日、International Launch Services (ILS)は、23日に予定して いる(関連記事:【090914-09】)Eutelsatの通信衛星W7の打上げ計画を明 らかにした。(注:23日の朝の時点で打上げが1日遅れることが明らかにさ れている。)

 打上げはProton M/Breeze Mにより、バイコヌールから現地時間の20: 19に行われる予定で、目標とする軌道は35,596km×4,920km、軌道傾斜20 .9度の静止軌道へのトランスファ軌道であり、Proton Mの3段までの燃焼 で、上段をサブオービタル軌道に投入し、その後、上段のBreeze Mの5回 の燃焼で、最終軌道に投入する。

 衛星はThales Alenia Space製でSpacebus 4000 C4をベースとしており、 質量5,627kgとされている。

 http://www.ilslaunch.com/NEWS-111709

【091123-06】
ULA、AtlasとDeltaの新打上げ予定日決定…Atlasは打上げ成功

 11月18日、United Launch Alliance (ULA)は、何れも打上げ延期となり、 その後の打上げ予定日が決まっていなかったAtlas VとDelta IVの新しい 打上げ予定日を明らかにした。

 Atlas VによるIntelsat 14の打上げが11月23日の00:50〜02:20の間に、 Delta IVによる米空軍のWGS-6の打上げが12月2日の19:21〜20:41の間に 行われる。

 http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/2009/11/atlas-v-delta-iv-get-new-launch-dates.shtml

 11月23日01:55にAtlas VによるIntelsat 14の打上げが行われ、所期の 軌道への投入に成功した。この打上げは00:50に行われる予定で最後の4 分間の自動カウントダウンの前のホールドまでは順調にカウントダウンが 行われたが、その時点で上空の雲と風の状況が悪くなり、打上げ予定時刻 は01:15、01:35、01:55と3回延期され、漸く01:51にカウントダウン が再開され、01:55の打上げに至ったもの。

 http://www.floridatoday.com/content/blogs/space/2009/11/atlas-v-launches-communications.shtml

【091123-07】
JAXAの星出宇宙飛行士、ISSの第32次/33次長期滞在クルーに決定

 11月18日、JAXAは星出彰彦宇宙飛行士が、ISSの第32次/33次長期滞在ク ルーに決定したことを明らかにした。

 ロシアのSoyuz TMA宇宙船によりISSの往復を行い、滞在は、2012年初夏 から約6ヶ月間の予定で、ISSのフライトエンジニアとして科学実験、ISS の各施設及びシステムの運用、ISSのロボットアームの操作を担当する。

 今回の決定により、星出宇宙飛行士は、JAXAの宇宙飛行士として若田 (完了)、野口(第22次/23次)、古川(第28次/29次)各宇宙飛行士に継いで4 人目のISS長期滞在クルーとなる。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/11/20091118_iss_j.html

【091123-08】
NASA/NOAAとISROの合意でOceansat-2のデータの米国内利用可能に

 11月19日、NASAと米国海洋大気庁(NOAA)は、インド宇宙研究機関(ISRO) との間で、ISROが2009年9月23日に打ち上げた海洋観測衛星Oceansat-2の 観測データの利用に関する予備的合意書(letter of intent)を取り交わし た。

 これにより、米国の研究、教育及びその他多くの公共事業に関係する政 府機関でのOceansat-2の観測データの利用が可能となった。

 http://www.deccanherald.com/content/36716/nasa-signs-agreement-isro-use.html

【091123-09】(関連記事:【090907-01】)
中国、8月の長征3号乙の3段の不具合調査結果を公表

 11月19日、中国で長征シリーズのロケットによる打上げサービスを提供 している中国長城工業総公司(CGWIC)は、2009年8月31日にインドネシアの 通信衛星Palapa-Dを所期の軌道に投入できなかった長征3号乙(Chang Zhe- ng-3B:CZ-3B)の不具合調査委員会の結論を明らかにした。

 3段の再着火時に2基の3段エンジンの内の1基の性能が充分でなかったこ とが原因で最終軌道が低くなったものと結論付け、地上での再現試験を行 って根本原因を追及した結果、ガスジェネレータの吹き抜けが原因と推定 している。更に吹き抜けの原因は配管への外部からの異物或いは、液体水 素のインジェクタ部分にできた氷の混入によるものとしている。

 再発防止策として、フィルターの追加を行い、設計変更の確認のために 年内には国内の衛星の静止トランスファ軌道への投入を目指した打上げを 行うとしている。

 これに先立ち、11月16日には、衛星の製造及び打上げの責任を負ってい るThales Alenia Spaceが、衛星搭載の推進系を用いて軌道の修正を行い 静止軌道に投入することができた衛星は、軌道上での各種の確認試験を終 了し、実運用に入れる状況となったことを明らかにしている。衛星の推進 薬を使用したことから、15〜16年とされていた衛星の寿命は短くなって10 年半と推定されている。

 http://www.spacenews.com/civil/091119-burn-through-blamed-long-march-mishap.html

【091123-10】
11/30にニュージーランド初のロケット打上げ予定…高度120kmを目指す

 11月16日、ニュージーランドでロケットの開発を行っているRocket Lab Ltd.は、11月30日に初の打上げを行う予定であることを明らかにした。

 打上げを行うのは、同社が開発している“?tea-1”と称される直径150mm、 長さ6m、全備60kgの2段式のロケットで、2kgのペイロードを搭載して高度 120kmに達し、先端部分をパラシュートで回収する計画となっている。

 このロケットの推進系はポリマーベースの固体燃料と亜酸化窒素を組み 合わせたハイブリッドエンジンで、打上げは、ニュージーランド北東のコ ロマンデル(Coromandel)半島の東沖にあるGreat Mercury島から行われる。

 Rocket Labでは、直径250mmの?tea-2の開発も行っており、ニュージー ランドをベースに実験や教育目的のユーザへの安価な打上げ手段の提供を 目指している。

 初回の打上げのペイロードのメインはロケットの性能を確認するための 機器類であるが、一部は、TradeMeとeBayが運営するオークションを通じ て一般の人の記念になるような品物を搭載するスペースとして提供される。

 http://www.nbr.co.nz/article/first-nz-space-rocket-ready-blast-114972

【091123-11】
ロシアで開発中のロケットAngaraの射点建設、軍からの資金不足で遅延

 11月18日、ロシア国営のRIANovosti通信が伝えるところによると、ロシ ア連邦宇宙局のAnatoly Perminov長官は、開発中の大型ロケットAngaraの 初打上げが予定している2011年から少なくとも1年は遅れるとの懸念を示 している。

 Perminov長官は、この遅れの原因は、2010年には完成とされているプレ セツクでの新しい射点の建設に対する国防省の支出が予定を大きく下回っ ていることを挙げている。一方で、ロケットの開発は計画に沿っていると している。

 http://en.rian.ru/russia/20091118/156889970.html

【091123-12】
SSTL、スリランカの宇宙開発に協力…先ず地球観測衛星を提供

 11月16日、英国のSurrey Satellite Technology Limited (SSTL)はスリ ランカの電気通信規制委員会(Telecommunications Regulatory Commissi- on:TRC)との間で、SSTLがスリランカの宇宙開発に協力することを確認す る了解覚書(MOU)の署名が行われたことを明らかにした。

 このMOUの下で、SSTLはスリランカに地球観測衛星を提供すると共に同 国初の静止通信衛星の設計の支援を行い、更に、スリランカ宇宙機関の設 立に向けての助言を行う。

 スリランカが地球観測衛星を持つことによって、同国は国連の指導の下 でSSTLが各国に協力して打ち上げている災害モニタ用の衛星群(Disastar Monitoring Constellation:DMC)の一角を構成することになる。

 http://www.sstl.co.uk/News_and_Events/Latest_News/?story=1493

【091123-13】
NASAのCentennial Challenges、宇宙飛行士用手袋開発競技会終了

 11月19日にフロリダ州タイタスヴィル(Titusville)のAstronaut Hall of FameでNASAのCentennial Challengesプログラムの一つである宇宙飛行 士用手袋開発(Astronaut Glove Challenge)の競技会が開催された。

 現行の宇宙飛行士用の手袋の性能を上回るものの開発を競って、耐圧性、 可撓性、快適性の3つの性能で争うもので、競技会の運営にはVolanz Aero- space Inc.が当たり、タイタスヴィルのSecor Strategies LLCがスポンサ ーとして協力した。

 優勝は2007年の競技会でも優勝したメイン州サウスウェストハーバーの Peter Homer(個人)で、賞金25万ドルを獲得した。2位は2007年の競技会に 参加はしたが結果を残せなかったニューヨーク州ブルックリンのTed Sou- thern(個人)がリベンジを果たし、賞金10万ドルを獲得した。

 多くの項目で両者の差は殆ど見られず、Homerの方がジョイントのフレ キシビリティと耐圧テストで僅かに優れた結果を残した。

 Centennial Challengesプログラムは新しい宇宙探査計画のサポートと なる様な技術ブレークスルーを期待して、種々の課題を決められた期限ま でにクリアしたチーム(または個人)に賞金を出すプログラムである。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/nov/HQ_09-277_glove_challenge.html

【091123-14】
コロンビアの通信衛星調達、応札1社のみとなり対応に苦慮

 11月20日付けのSpace News(ウェブ版)が伝えるところによると、コロン ビアの技術開発・通信相は、同国が計画している通信衛星Satcolの製造と 打上げ及び運用の業者選定をどの様に行うべきかを12月初めには決めなく てはならない状況にある。

 元来、入札の形式をとって企業間の競争を期待しており、興味を示して いた企業は4社ほどあったが、入札に応じたのはロシアの企業であるInte- rsputnikだけであったということを受けて、無競争での決定の可否が問わ れている事態となっており、条件の変更もあり得るとされている。同国で はSatcolを2012年には運用したいとしており、そのためには12月の業者決 定がリミットとなっている。

 TelesatやSES World Skiesが興味を示しながら競争に参加しなかったの は、コロンビア政府の考え方が、衛星のトランスポンダのかなりの部分を 低価格で政府に提供するように求める等多額のコストと大きなリスクを衛 星の運用業者に負わせるものであったことが影響しているとされている。

 http://www.spacenews.com/civil/091120-colombian-solicitation-expected-december.html

【091123-15】
NASA/Microsoft、楽しみながら火星を知ることができるサイトを立ち上げ

 11月17日、NASAはMicrosoft Corp.と協力して、一般の人が楽しみなが ら火星に関する知識を増すことができるウェブサイトを立ち上げたことを 明らかにした。

 “Be a Martian”と名付けられたサイトで、そこではNASAの火星ミッシ ョンで得られたデータをベースとして、誰でもが探検家になった気分で火 星の地図の作成や、火星の科学的探求に参加したり、或いは色々な疑問点 についての質問をしたりできる様になっている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/nov/HQ_09-268_Be_a_Martian.html

【091123-16】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

11/16宇宙科学の最前線:静電浮遊法を用いた超高温液体の研究
11/16宇宙・夢・人:第62回趣味は衛星設計
11/16きぼうの科学:第13回宇宙初の植物実験を目指す
11/16「第7回航空機による学生無重力実験コンテスト」実施テーマの選定結果について
11/17ISS・きぼうウィークリーニュース第362号
11/17パンフレットダウンロード:小型ソーラ電力セイル実証機「IKAROS」
11/18突撃!きずな実験レポート第2回
11/18地球が見える:アジアの新空港を宇宙から見る
11/19平成21年11月理事長定例記者会見
11/19「きぼう」日本実験棟において、カイコの卵を用いる宇宙放射線の生物影響実験が開始されました
11/20陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)を用いた防災利用実証実験に関する新潟県と宇宙航空研究開発機構との協力について
11/20開発完了コンポーネントカタログを更新しました
イベント
10/30〜12/20地球(ほし)にPEACEを 宇宙から見た世界遺産(銀座ソニービル)
11/26JAXA宇宙航空技術研究発表会(みらいCANホール)
12/6第45回JAXAタウンミーティング in 姫路(姫路科学館 プラネタリウム)
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