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メールマガジン「週刊KU-MA」 第74号          [2009.12.2]


■目次

(1)ワンダフル宇宙
     「太陽のような天体をめぐる惑星(?)を初めて撮影──すばる望遠鏡の快挙」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■ワンダフル宇宙

太陽のような天体をめぐる惑星(?)を初めて撮影──すばる望遠鏡の快挙

 フォーマルハウトという星がある。全天で18番目の明るさを持つ「みな みのうお」座の1等星である。私たちからの距離は25光年。この星を囲む 巨大なドーナッツ状の塵の円盤が確認されている(図1)。この円盤が、 かなりの赤外線を放っているので円盤が見えた。

 http://www.ku-ma.or.jp/img/wonda091204-01.jpg

 主星のフォーマルハウトからは非常に離れているので、どうもこれは私 たちの太陽系でいうところの「カイパーベルト」に相当するのではないか と考えられている。フォーマルハウトの周りに惑星系が形成された後に残 された微惑星の集まりではないかというわけである。ということは、その 内側には惑星があるはずと見て、ハッブル宇宙望遠鏡の画像を仔細に調べ たら、……?

 あった、あった! 2004年と2008年に撮影していた画像の中に、その惑 星「フォーマルハウトb」が見つかった(図1参照)。それは昨年のこと である。可視光による太陽系外惑星の初めての撮影だった。何しろこの惑 星は、その惑星は主星フォーマルハウトに比べると明るさが10億分の1な ので、従来の望遠鏡では、とてもじゃないが見えなかっただろう。わが太 陽系にある木星の3倍よりはちょっと軽いぐらいのもので、フォーマルハ ウトからの距離は約170億km。太陽と海王星の距離の4倍もの遠さである。 870年の周期で悠々と公転している。

 これまで天文学者たちは、太陽系外の惑星を300以上も見つけているが、 それらはいずれも、その惑星による主星の動きのゆらぎを観測したり、惑 星が主星の前面を通過するときの主星の明るさの変化を観測することによ って「間接的に」発見してきたものである。それが、ついに「直接撮影」 によって太陽系外惑星が見つかったのだから、これは大ニュースであった。

 そしてハワイのマウナケア山頂のジェミニ北望遠鏡とケック天文台(図 2)とが、赤外線によって、HR8799という恒星のまわりにも3つの惑星 を発見した(図3)。この星は私たちから約130光年のところにあり、ペ ガサス座に位置している。太陽の1.5倍ぐらいの質量である。その3つの 惑星は、主星から36億km、57億km、102億km離れた軌道を周回している (図4)。それぞれ木星の質量の10倍、10倍、7倍ぐらいという。これら はいずれも形成されてから6000万年ぐらいしか経っていない、天文学的 には「フレッシュな」惑星なので、熱をまだかなり放っているのであろ う。

 http://www.ku-ma.or.jp/img/wonda091204-02.jpg

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 そしてこのたび、ハワイにあるご存知「すばる」望遠鏡が、太陽と同 じぐらいの質量の主星のまわりに、惑星(と思われる天体)を直接撮影 した(図5、図6)。快挙である。主星の名はGJ758。質量も温度もわが 太陽と同じぐらいで、私たちから50光年のところでその周囲を回ってい る惑星(と思われる天体)はGJ758Bと命名されている。GJ758Bの主星か らの距離は、太陽と海王星ぐらいの距離である。ただしこのGJ758Bは、 木星の質量の10倍から40倍程度で、本当に惑星かどうか、ひょっとする と褐色矮星かもしれないとのことなので、もうちょっと見極めが必要と のこと。

 http://www.ku-ma.or.jp/img/wonda091204-05.jpg

 http://www.ku-ma.or.jp/img/wonda091204-06.jpg

 たとえ褐色矮星であると判明したとしても、これはこれで大きなニュ ースである。太陽のような恒星が褐色矮星をお供にしていること自体が 非常に珍しいことだからである。天文学に新たな問題を投げかけるに違 いないニュース──「すばる」の追報を心待ちにしよう。

(YM)

■宇宙茫茫ヘッドライン

【091130-01】 MHI/JAXA、H-IIAによる情報収集衛星光学3号の打上げに成功
【091130-02】 STS-129ミッションAtlantis、無事ケネディ宇宙センタに帰還
【091130-03】 NASAの火星ローバSpiritの救出、第2段階に入る
【091130-04】 ILS、バイコヌールからProton MによるEutelsatのW7の打上げに成功
【091130-05】 Land LaunchシステムによるIntelsat 15の打上げ、予定時刻の直前に中止
【091130-06】 海面の風観測に活躍したNASAのQuikSCAT、運用停止に
【091130-07】 Soyuz TMA-17のクルー、最終テストを終了…日本の野口・古川参加
【091130-08】 NASA、12月9日にバンデンバーグから赤外望遠鏡WISEを打上げ予定
【091130-09】 ILS、12月29日にバイコヌールからDIRECTV-12を打上げ予定
【091130-10】 中国、2010年10月に嫦娥二号の打上げを計画…2013年には月着陸を
【091130-11】 JAXA、鹿児島での協力会でH-IIBの2号機/HTVの打上げ時期を表明
【091130-12】 SES、Astriumから直接TV放送用衛星を4基まとめて調達
【091130-13】 米議会下院の委員会で有人宇宙飛行関連公聴会2件開催
【091130-14】 オーストラリアで宇宙政策策定の動き本格化…研究の公募も開始
【091130-15】 世界の宇宙港が集まって“Spaceports Council”を設立
【091130-16】 Blue Origin、New Shepardで行う微小重力実験を3件選定
【091130-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【091130-01】
MHI/JAXA、H-IIAによる情報収集衛星光学3号の打上げに成功

 11月28日10:21、三菱重工業(株)とJAXAは種子島宇宙センタからH-IIA による情報収集衛星光学3号の打上げを行い、所期の軌道への投入に成功 した。

 今回の打上げはH-IIAの16機目の打上げで、6号機の打上げの失敗以降連 続10機、全体で15機目の成功であった。

 政府は地球上の特定地点を毎日1回は撮影可能とするため情報収集衛星 として、光学、レーダ衛星各2基の同時運用を目指しているがH-IIAの6号 機の打上げ失敗やレーダ1号機の故障で4基体制の構築は遅れている。今回 の光学3号機は、設計寿命が過ぎた光学1号機の後継機であり、光学衛星は 2基体制を維持するがレーダ衛星を含めた体制の整備は2011年度以降とな る。

 http://www.jaxa.jp/press/2009/11/20091128_h2a-f16_j.html

 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20091129-OYT8T00105.htm

【091130-02】(関連記事:【091123-02】)
STS-129ミッションAtlantis、無事ケネディ宇宙センタに帰還

 11月27日の現地時間09:45(23:45JST)に、STS-129ミッションのAtlantis は無事ケネディ宇宙センタに帰還した。ミッション経過時間は10日と19時 間16分13秒であった。

 今回の帰還は、ISSの第20次/21次の長期滞在クルーとしての80日間を含 んで全部で87日間ISSに滞在していたNicole Stottを加えて7人での帰還で あり、このStottの帰還でシャトルによるISSのクルー交換は最後となった。

 23日にはRandy BresnikとRobert Satcher Jr.によるSTS-129ミッション として3回目で最後となる5時間42分の船外活動を無事に完了し、翌24日の 12:12CST(米国中部標準時)に、ISSとの間のハッチを閉め、25日の03:53 にISSを離れた。ドッキング時間の合計は6日17時間2分であった。

 ISSからの分離後は約180mの距離を保ってISSの回りを1周するフライア ラウンドを行い、ISSの状態を記録するための写真とビデオの撮影を行い、 その後、約5時間を掛けてロボットアーム(SRMS)とセンサ付き検査用延長 ブーム(OBSS)を用いて、翼前縁部及びノーズキャップの強化炭素複合材の 表面の検査を行った。

 26日には翌日の着陸の準備を進めつつ、感謝祭の食事をとり、地上の報 道陣との会見を行った。

 http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/shuttlemissions/sts129/news/
 129_status_search_agent_archive_1.html


【091130-03】(関連記事:【091123-03】)
NASAの火星ローバSpiritの救出、第2段階に入る

 11月24日、NASAのSpirit救出チームは、21日のコマンドに対する動きの 中で右後輪が失速した様相を呈していたことから、診断のための動きを幾 つか行った、その結果、車輪の状況は正常であることが明らかになった。

 この日、1.5mの前進相当のコマンドが実行され、結果として、前へ2.1mm、 左に1.1mm、下方に0.3mmの移動が確認された。17日から24日までの合計の 移動距離は前に15.7 mm、左に9.9mm、下方に4.8mmとなっている。

 26日以降に新たに2段階の動きをさせるためのコマンドを送ることして いる。今回も各ステップは2.5mの前進相当の車輪の回転を行うもので、車 輪の向きは真っ直ぐで、全ての車輪の回転速度は同じとする。このコマン ドに対する結果については、30日に検討を行う予定としている。

 http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2009-179

【091130-04】(関連記事:【091123-05】)
ILS、バイコヌールからProton MによるEutelsatのW7の打上げに成功

 11月24日、International Launch Services (ILS)はバイコヌールから Proton M/Breeze MによるEutelsatの通信衛星W7の打上げを行い、所期の 軌道への投入に成功した。

 この打上げは当初23日に予定されていたが、当日の朝になって特に理由 を明らかにすることなく1日延期が発表されたものであったが、その延期 の理由については、射場を所有してロシアとの間で射場のリース契約を結 んでいるカザフスタンが打上げの許可を与えなかったからとの報道がある。

 更に、その裏にはロシアが度々予定を変更してしかもその連絡を適切に 行っていないとしてカザフスタンが避難をしているとの報に、ロシアが必 要なドキュメントの提出等は適切に行っていると反論しているとの報道も あったが、その後、カザフスタン側は特別のもめ事があった訳ではなく、 単なる誤解があっただけだと報道を否定している。

 http://en.rian.ru/science/20091124/156972429.html

   http://en.rian.ru/world/20091125/156978520.html

【091130-05】
Land LaunchシステムによるIntelsat 15の打上げ、予定時刻の直前に中止

 11月24日、Sea Launch Companyは、同社とモスクワにベースを置くSpace International Services(SIS)が一緒になって提供する打上げサービスで ある Land Launchシステムによる米国の衛星Intelsat 15の打上げを現地 時間の11月29日に行う準備が行われていることを明らかにした。

 SISがロケットの調達と打上げの責任を持ち、バイコヌールからZenit- 3SLB/DM-SLBにによって静止トランスファ軌道への打上げを行うものであ る。

 衛星はOrbital SciencesのSTAR-2.4プラットフォームをベースとして22 本のKuバンドのトランスポンダを搭載しており、質量は2.48トン、設計寿 命は17年、静止位置は東経85度で、Intelsat 709の後継機となる予定とさ れている。

 打上げの当日に、技術的な問題(詳細は明らかにされていない)が発生し て打上げは予定時刻の3時間14分前に中止され、その後、新しい打上げ予 定日の決定は行われていない。

 http://www.sea-launch.com/news_releases/2009/nr_091124.html

 http://en.rian.ru/science/20091130/157033116.html

【091130-06】
海面の風観測に活躍したNASAのQuikSCAT、運用停止に

 11月24日、NASAは、全地球の海洋表面の約90%という広い範囲の風の観 測をほぼリアルタイムで行うことができ、世界中で気象予測に利用されて いた衛星QuikSCAT (Quick Scatterometer)のアンテナが回転しなくなっ てしまったことを明らかにした。

 この衛星にはSeaWindsと名付けられた散乱計が搭載されており、アンテ ナを回転させて幅1,800kmの範囲をカバーすることができ、他の観測手段 のない陸地から遠く離れた海洋やハリケーンの中の風速データの収集には 欠かせない衛星であった。

 アンテナのベアリングの摩擦が徐々に大きくなっていることは数ヶ月前 から認識をされていたが、特に打つ手もなく遂に停止となり、回復の可能 性は小さいと見られている。

 QwikSCATは、1999年6月に打ち上げられたものであるが、2年間程度の観 測のギャップを埋めることを目的として急いで製作された衛星で、ベアリ ングの設計寿命は5年とされており、10年を超えての運用には無理がある ことは自明のことであったが、後継機の開発のための予算確保ができない ままこの衛星に頼る状況が続いていた。

 この衛星を急いで製作する事態となった裏には、1996年8月に日本が打 ち上げた環境観測技術衛星「みどり(ADEOS)」にNASAが搭載した散乱計 “GSCAT”が、1997年6月に生じた不具合による「みどり」の運用停止で役 立たなくなったことがあった。

 その時点で5年先に予定されていた「みどり」の後継機「みどりII (ADEOS II)」の打上げまでの観測のギャップを少しでも埋めようとの考え でNASAが、「みどりII」が運用を開始するまでの繋ぎとして「みどり」の 運用停止から2年間という短期間で打上げに漕ぎ着けたもの。

 ところが、2002年12月に打ち上げた「みどりII」は2003年の10月に発生 電力が落ちるという不具合で運用できなくなり、そのままQwikSCATに頼る こととなっていた。

 NASAでは、この先、日本が計画している水循環変動観測衛星(GCOM-W2) に散乱計を搭載する意向を持っているが、打上げはまだ先のことであるの で、当面はかなり精度が落ちるESAのMetOp及びインドのOceansat 2に頼る ことになる。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n0911/24quikscat/

【091130-07】
Soyuz TMA-17のクルー、最終テストを終了…日本の野口・古川参加

 11月26日と27日に、モスクワ郊外の宇宙飛行士訓練センタにおいて、12 月21日にISSに向けて打上げが予定されているロシアの宇宙船Soyuz TMA- 17のクルー候補者の最終テストが行われた。

 メインクルー候補は、ロシアのOleg Kotov、米国のTimothy Creamer及 び日本の野口聡一の3人、バックアップクルー候補はロシアのAnton Shka- plerov、米国のDouglas H. Wheelock、及び日本の古川聡の3人で、メイン クルー候補とバックアップクルー候補がそれぞれ1日ずつISSのロシアセグ メントのシミュレータとSoyuz宇宙船のシミュレータでのテストを受けた もので、この結果に基づいてクルーの最終決定が12月3日に行われる。

 http://en.rian.ru/russia/20091126/156987569.html

【091130-08】(関連記事:【061023-09】)
NASA、12月9日にバンデンバーグから赤外望遠鏡WISEを打上げ予定

 11月25日、NASAは、バンデンバーグからDelta IIによるWide-field In- frared Survey Explorer (WISE)の打上げを12月9日に行うことを明らかに した。

 WISEは高度500kmの太陽同期軌道上で、全天空をこれまでの500倍以上の 感度の赤外望遠鏡でサーベイしようという衛星でこれまでに観測されてい ない物体、例えば最も冷たい星、宇宙で最も輝かしい銀河、最も暗い地球 近傍小惑星或いは彗星等を観測することが期待されている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/nov/HQ_M09-225_WISE_advisory.html

【091130-09】
ILS、12月29日にバイコヌールからDIRECTV-12を打上げ予定

 11月27日、ロシアのKhrunichev Space and Research Centerは、12月29 日にバイコヌールからProton-Mで打上げ予定の米国のDIRECTVの衛星DIRE- CTV-12が射場に搬入されたことを明らかにした。

 DIRECTV-12はBoeing Company製で、質量約6トンであり、米国の利用者 向けの高品位TV、インターネット及び通信のサービスに供されることとな っている。

 打上げはInternational Launch Services(ILS)がDIRECTVからの契約を 得て行うもので、2009年の9機目のProtonの打上げであり、これまで全て では350機目の打上げとなる。

 http://en.rian.ru/russia/20091127/157005620.html

【091130-10】
中国、2010年10月に嫦娥二号の打上げを計画…2013年には月着陸を

 11月27日、中国の国営メディアは、中国を代表する宇宙科学者であり、 最初の月探査機嫦娥一号(Chang’e-1)の主任設計者である葉培建(Ye Pei- jian)が語ったとして、中国では、次の月探査機“嫦娥二号”の打上げを 2010年10月に、最初の月面ローバの打上げを2013年以前に行う予定である と伝えている。

 嫦娥二号には高解像度のCCDカメラを搭載し、嫦娥一号よりも100km低い 軌道を周回して、より良いデータの収集を行うとしている。

 最初の月着陸機とローバは嫦娥三号で、着陸地点は“Sinus Iridium” (虹の入り江)で、有用な資源の発見を目指して月の地質学的構造を探る。

 中国の月探査の最終目標は2050年までに月に恒久基地を建設することで、 その前段階として2020年には月への有人ミッションを達成したいとしてい る。

 http://en.rian.ru/science/20091127/157004962.html

【091130-11】
JAXA、鹿児島での協力会でH-IIBの2号機/HTVの打上げ時期を表明

 11月14日に鹿児島市で開かれた県宇宙開発推進協力会・宇宙空間観測協 力会においてJAXAはISSへの無人物資補給機HTVを搭載したH-IIBロケット の2号機を2010年度冬期に打ち上げることを明らかにした。打上げ時期は 2011年の1、2月期となる。

 この協力会ではH-IIBの初号機の打上げ結果や、情報収集衛星光学3号機 を搭載して打ち上げられるH-IIA 16号機に関する報告も行われた。

 http://www.373news.com/modules/pickup/area.php?areaid=35&storyid=19902

【091130-12】
SES、Astriumから直接TV放送用衛星を4基まとめて調達

 11月27日、世界的な衛星サービス提供企業でルクセンブルクに本拠を置 くSESは、4基の直接TV放送用の衛星をAstrium Satellitesから調達するこ とを明らかにした。正式の契約の締結は11月30日に行われる予定となって いる。

 今回の業者選定では、9月の時点でAstrium SatellitesとThales Astra Spaceの2社に絞られていたが、その後の競り合いにおいて両社の差は微妙 で決着に時間を要し、SESが当初予定していた10月中の契約締結には至ら なかった。

 契約額は約5億ユーロに上り、SESとして1件の発注額としては過去最大 であり、2009年の世界の商用衛星の発注数及び発注額の15%以上を占める。

 4基の衛星はSESの子会社であるSES Astraが運用することとなっており、 2012年から6ヶ月毎に納入される。その内3基は東経28.2度にある衛星As- traの後継機となり英国、アイルランド向けのTV放送配信に使用され、残 る1基は東経31.5度に配置され中欧から東欧向けサービスの強化のために 用いられる。

 http://www.spacenews.com/contracts/091127-astrium-lands-four-satellite-deal-with-ses.html

【091130-13】
米議会下院の委員会で有人宇宙飛行関連公聴会2件開催

 11月27日付けのSpace Newsが伝えるところによると、12月2日に米国議 会の下院の2つの委員会が、民間による有人宇宙飛行のためのロケットが 開発されている現状の中で、それを含む宇宙飛行の安全性に関しての公聴 会を開催する。

 一つは、スペースシャトルの後の米国の有人打上げ手段に関する安全性 に関してのもので、下院の科学技術委員会の宇宙航空小委員会で行われ、 スペースシャトル引退後のISSへのクルー輸送の唯一の手段となるロシア のSoyuz宇宙船の安全性、NASAが開発している次期有人打上げ用ロケット Ares Iの安全性確保の手法、ISSへのクルー輸送手段として民間開発のロ ケットを活用することの是非等に関する証言が求められる。

 他の一つは下院の運輸経済基盤委員会の航空安全小委員会が開くもので、 宇宙旅行業を対象として、連邦航空局(FAA)が果たすべき役割について、 安全の確保と商業宇宙マーケットの拡大との間のバランスの確保等につい て質すこととなる。

 http://www.spacenews.com/policy/091127-two-hearings-examine-private-spaceflight-safety.html

【091130-14】
オーストラリアで宇宙政策策定の動き本格化…研究の公募も開始

 11月23日、オーストラリアの改革産業科学研究相は、政府の宇宙政策策 定及び宇宙科学と技術の発展支援に対して戦略的助言を呈する責任を持っ た“Space Industry Innovation Council”を設置することを明らかにした。

 オーストラリアでは、議会上院が宇宙科学と産業についての調査を経済 委員会に求め、それに応じて2008年11月に委員会がオーストラリアとして 宇宙科学と産業に関した方向付けを行う必要性を指摘した報告書をとりま とめており、2009年11月19日に、それに応えて政府の対応が明らかにされ ている。

 その中で、政府は改革産業科学研究省内に“Space Policy Unit”を設 けること、そこが中心となって“Australian Space Research Program” を進めること、及び“Space Industry Innovation Council”を設置する ことを約束している。

 Space Policy Unitは宇宙開発関係で政府への高度な助言の提供と4年間 で予算4,000万ドルを注ぎ込むAustralian Space Research Programの推進 に当たる機関として既に2009年7月1日に活動を開始しており、研究プログ ラムの最初のテーマ募集が10月21日から12月4日を期限として進められて いる。

 またSpace Policy Unitでは、オーストラリアの国家宇宙政策の策定に 着手しており、これに対してSpace Industry Innovation Councilは、現 在の宇宙関連活動の評価、強みと弱みの明確化、リスクの評価等を行い、 政策としての実施項目の戦略的プライオリティ付けを行うことになる。

 http://www.electronicsnews.com.au/Article/Space-council-to-be-established-to-advise-Government/506192.aspx

【091130-15】
世界の宇宙港が集まって“Spaceports Council”を設立

 11月23日、米国で民間企業による商業目的の宇宙飛行のプロモートを行 うことを目的としている団体Commercial Spaceflight Federation (CSF) は、“Spaceports Council”の設立と最初の構成メンバーを明らかにした。

 Spaceports Councilは、CSFのバックアップを受けて活動する世界中の “宇宙港”の関係者の集まりであり、代表者の定期的会合と、事務局レベ ルの調整、協力を通じて、共通の関心事項である、宇宙港の設備、アクセ ス、法律的側面、運営の標準化等の議論を行い、関係者に対しての必要な 働き掛けも行っていくことを考えている。

 最初の構成メンバーは以下の各機関の代表者である。

 ・Spaceport America
 ・Aeroports de Catalunya
 ・Cecil Field Spaceport
 ・Mojave Air and Space Port
 ・Oklahoma Spaceport
 ・Space Florida
 ・Spaceport Indiana
 ・Spaceport Scotland
 ・Spaceport Sweden
 ・Wisconsin Aerospace Authority

 http://www.commercialspaceflight.org/?p=903

【091130-16】
Blue Origin、New Shepardで行う微小重力実験を3件選定

 11月23日、Blue Origin, LLCは、開発中の垂直離着陸方式の完全再使用 型のロケット“New Shepard”を利用した微小重力実験のテーマを3件選定 したことを明らかにした。

 Amazon.com.の創始者Jeff Bezosが後ろ盾となって高度100kmへの観光宇 宙船の打上げを目指しているBlue Originが、開発中のロケットによる研 究、教育目的の実験機会の提供を謳ってテーマを募集していたもの。

 New Shepardは与圧されたクルーカプセル(CC)と推進モジュール(PM)か らなり、打上げ後約2分半の加速の後、慣性飛行で上昇し3分以上の質の良 い微小重力状態を経て、CCとPMは分離して別々に地上に戻る。CCはパラシ ュートにより降下して軟着陸する。実験装置はCCの中に搭載され、実験デ ータは飛行状態とシンクロさせて記録され、CCの回収後に提供される。

 選定された実験は、パーデュー大学、セントラル・フロリダ大学、ルイ ジアナ州立大学の提案したもので、2011年に計画されている最初の無人の 試験飛行の時に搭載される予定となっている。

 http://www.space.com/news/091123-blue-origin-bezos-rocket.html

【091130-17】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

11/24広報誌「空と宙(そらとそら)」No.33
11/24ISS・きぼうウィークリーニュース第363号
11/24モデル生物(線虫)を使って、筋肉の増加・減少メカニズムに関係する遺伝子情報を調べる実験が始まりました
11/25カイコの卵を使った宇宙放射線影響評価実験(RadSilk)が無事終了しました
11/25「はやぶさ」の現状について
11/25地球が見える:標高マイナス400メートルの塩湖と聖書の世界:死海
11/26第14回国際宇宙大学(ISU)年次シンポジウム学生派遣プログラム参加者募集
11/26「きぼう」船外実験プラットフォーム利用ミッション全天X線監視装置(MAXI:マキシ)が世界最速で全天X線画像を取得
11/27超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による「宇宙からメリークリスマス」メール配信について
イベント
10/30〜12/20地球(ほし)にPEACEを 宇宙から見た世界遺産(銀座ソニービル)
12/3第44回JAXAタウンミーティング in 宇都宮(宇都宮市文化会館)
12/3〜6宙博(ソラハク)2009(東京国際フォーラム)
12/4第25回宇宙構造・材料シンポジウム(JAXA相模原キャンパス)
12/4宇宙からの地球観測講演会「宇宙からの自然災害の監視と防災」(鳥取環境大学)
12/6第45回JAXAタウンミーティング in 姫路(姫路科学館)
12/7JAXA−名大連携協力協定 宇宙航空シンポジウム@名古屋大学(名古屋大学)
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