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メールマガジン「週刊KU-MA」 第77号          [2009.12.23]

■目次

(1)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■宇宙茫茫ヘッドライン

【091221-01】 ロシア、ISSに向けSoyuz TMA-17の打上げに成功…野口宇宙飛行士搭乗
【091221-02】 ロシア、Protonによる3基のGlonassの打上げに成功
【091221-03】 中国、長征4号丙によるリモセン衛星“遥感8号”の打上げに成功
【091221-04】 Arianespace、Ariane 5GSによる偵察衛星Helios 2Bの打上げに成功
【091221-05】 Spirit、依然として動きは僅か…止まっていた右前輪の動きが確認される
【091221-06】 NASA、水星の全球マップを公表
【091221-07】 ESAの閣僚級会議、ExoMarsにGOサイン
【091221-08】 ESAとCNES、協力して高精度の原子時計のISSへの打上げを計画
【091221-09】 ATK、Orionの緊急離脱システムの姿勢制御用モータの地上燃試に成功
【091221-10】 ESA、保留していた契約を締結…3基の衛星/Ariane 5の改良/有翼実験機
【091221-11】 SES、公開入札で軌道上のProtoStar 2を取得
【091221-12】 Orbital Sciences、Intelsat 23とHYLAS 2を相継ぎ受注
【091221-13】 韓国、アリラン3A号の主契約者候補として韓国のSaTReC Initiativeを選定
【091221-14】 日本政府、GXロケットの開発中止を決定…LNG推進系は開発継続
【091221-15】 NASA、ティーンエイジャー向けのウェブサイト“Mission:Science”を立ち上げ
【091221-16】 文科省、子供向けのウェブサイト“宇宙ワンダー”を立ち上げ
【091221-17】 韓国の醴泉宇宙センタ、XCOREの“Lynx”を宇宙観光飛行用に採用
【091221-18】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【091221-01】(関連記事:【091207-06】)
ロシア、ISSに向けSoyuz TMA-17の打上げに成功…野口宇宙飛行士搭乗

 12月21日のモスクワ時間00:52(06:52JST)にロシアはバイコヌールか らSoyuz-FGによるSoyuz TMA-17の打上げを行い、無事ISSに向かう軌道へ の投入に成功した。ISSとのドッキングは、およそ2日後のモスクワ時間で 23日01:52に予定されている。

 搭乗しているのはISSの第22次長期滞在クルーに合流するロシアのOleg Kotov、米国のTimothy Creamer及び日本の野口聡一の3人で、ISSの第22 次/23次長期滞在クルーとして約6ヶ月間ISSに滞在し、2010年5月15日に 打上げ時と同じSoyuz TMA-17で帰還する予定となっている。

 日本人宇宙飛行士がSoyuz TMA宇宙船で、ISSに向かうのは今回が初め てであり、野口宇宙飛行士にとっては2005年7月のSTS-114ミッションで ISSを訪れて以来4年ぶり2回目の宇宙飛行である。また、日本人宇宙飛行 士のISSへの長期滞在は2009年の3月から7月まで滞在した若田光一宇宙飛 行士に続き2人目となる。(注:日本人のバイコヌールからのSoyuz宇宙船 による打上げは今回が2人目で、1990年12月にTBSと当時のソビエト連邦 の宇宙総局との間の協定の下で、“宇宙特派員”として宇宙に向かい、 ソ連の宇宙ステーションMirに短期滞在した秋山豊寛が最初であった。)

 http://en.rian.ru/science/20091221/157307949.html

 http://www.jaxa.jp/press/2009/12/20091216_sac_noguchi_j.html

【091221-02】
ロシア、Protonによる3基のGlonassの打上げに成功

 12月14日、ロシアはバイコヌールからProtonにより、測位衛星システム を構成する3基のGlonassの打上げを行い、所期の軌道への投入に成功した。

 この打上げ成功により、軌道上の衛星の数は22基となり、当面の目標で あるロシア国内をカバーするための衛星数18基の確保には問題が無い状態 が維持された。

 しかしながら、全世界をカバーするための24基態勢を2009年末までに確 立するという目標は、10月に予定していた3基の打上げが延期されたまま になっていることもあり(関連記事:【091026-04】)、達成されなかった。

 http://en.rian.ru/science/20091214/157234486.html

【091221-03】
中国、長征4号丙によるリモセン衛星“遥感8号”の打上げに成功

 12月15日、中国国家航天局(CNSA)は、山西省の太原衛星発射センタか ら長征4号丙(Long March 4C)によるリモートセンシング衛星“遥感8号” (Yaogan-8)の打上げを行い、所期の軌道への投入に成功した。

 遥感8号は中国航天科技集団公司傘下の上海航天技術研究院製で、主に 科学実験、資源調査、農作物の作況調査、災害予防などに使用される。

 この打上げの相乗り衛星として、国内の青少年の研究的利用に供するこ とを目的とした小型衛星“希望1号”が打ち上げられた。この衛星は中国 航天科技集団公司傘下の東方紅衛星公司が製作したものである。

 今回の打ち上げは長征ロケットシリーズにとって121回目の打ち上げで、 遥感シリーズの衛星は12月9日の遥感7号(関連記事:【091214-01】)に続 き8基目となった。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-12/15/content_12649743.htm

【091221-04】(関連記事:【091214-05】)
Arianespace、Ariane 5GSによる偵察衛星Helios 2Bの打上げに成功

 12月18日、Arianespaceはギアナの射場からAriane 5GSによるフランス の偵察衛星Helios 2Bの打上げを行い、高度680kmの太陽同期軌道への投入 に成功した。

 Helios 2Bはフランス国防省がベルギー、ギリシャ、イタリア、スペイ ンと協力して構築しようとしている第2世代の偵察衛星の2号機であり、 Astrium製で、質量は4,200kgである。

 今回の打上げはAriane 5の全部で49回目、2009年に限ると7回目の打上 げであり、連続35回の打上げ成功を達成した。

 http://www.arianespace.com/news-press-release/2009/12-18-09-mission-success.asp

【091221-05】(関連記事:【091214-03】)
Spirit、依然として動きは僅か…止まっていた右前輪の動きが確認される

 12月15日にNASAのジェット推進研究所(JPL)が明らかにしたところによ ると、火星ローバSpiritの11月28日に動かなくなってしまった右の後輪に ついて12日に再確認を行ったが、依然として動きはなく、且つ電気抵抗は 高いままの状態が続いている。

 同じ12日に右後輪との比較を目的として2006年の春以来動かなくなって いる右前輪のモータの電気抵抗の測定を行ったところ、予想に反して、正 常な抵抗値を示しており、更に0.25度と非常に僅かではあるが車輪の動き が確認されている(車輪を動かすコマンドは送っていない)。

 http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2009-197

 16日には4回の車輪を動かすコマンドを送り各車輪の動きを確認した。 右前輪は、その内3回までは正常な動きを見せたが4回目の最初に停止して しまった。右後輪は動かないままであった。この間他の4輪は前進の動き を見せた。この日のコマンドのトータルは10mの前進相当であったが、実 際の動きは前方に2mm、下方に4mmであった。この下方への動きの一部には 右前輪が回転したことが寄与したと見られている。

 16日の試験は15日に行われる予定であったが、12日の試験中に本来電位 差がない筈のローバのアース点とシャーシの間に電位差があることが判り、 その確認試験の準備のために1日遅れた。

 16日の前進のコマンドの前及び最中に電位差を測定したところ、車輪を 動かすモータの回転に伴って電位差が変化することが判り、これがモータ を制御するボードに起因しているのではないかとの考えられ、右後輪が動 かないこととも関連があるのではないかと見られている。

 今後の予定としては、右側の3輪の低電圧試験、4ステップの前進コマン ドが考えられている。なお、前進コマンドの際は右前輪にはコマンドを送 らず、右前輪は各ステップ毎に単独で動かしてみることとされている。

 http://www.jpl.nasa.gov/news/news.cfm?release=2009-201

【091221-06】 NASA、水星の全球マップを公表

 12月15日、NASAの水星探査機MESSENGER (MErcury Surface, Space, EN- vironment, GEochemistry and Ranging)のチームは9月末までに行った3回 の水星スイングバイの際に取得した画像及び1970年代にMariner 10が取得 した画像を用いて作成した水星の全球マップを公表した。画像を繋ぎ合わ せて作成したいわゆるモザイク画像である。

 100mから900mと画像によって異なる解像度、画像毎の光の当たり具合の 違い等に加えて、撮像は秒速2kmで動きながら行われたということで、モ ザイクの作成にはかなりの技術が要求されたが、米国地質調査所の地図作 成の専門家も関わったことにより、画像のブロックの繋ぎの部分の最終的 な誤差は約100mに、全体の絶対的な位置誤差は約2kmに収まっている。

 このマップは主として、MESSENGER が2011年に水星周回軌道に入ってか ら行う観測の計画立案に用いられることとなる。

 http://asunews.asu.edu/20091215_mercurymosaic

【091221-07】
ESAの閣僚級会議、ExoMarsにGOサイン

 12月18日、ESAは、前日まで2日間に亘って開かれていた加盟国の閣僚級 の会議において、ExoMarsプログラムへの8億5,000万ユーロの拠出を認め る決定が下されたことを明らかにした。これにより、NASAと共同で進めよ うとしている2016年と2018年の火星へのミッションを本格的に進めること ができる様になった。

 2016年に予定されているミッションでは、ESAが火星着陸システム(EDLS :Entry, Descent and Landing System)と周回機を、NASAが周回機に搭載 する機器類を提供し、2018年のミッションではNASAがEDLSを、ESAが長い ドリル及び宇宙生物学関係観測機器を備えたローバを提供する。打上げは 両方ともNASAが行う計画となっている。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMIH8AK73G_index_0.html

【091221-08】
ESAとCNES、協力して高精度の原子時計のISSへの打上げを計画

 12月15日、ESAとCNES(フランス国立宇宙研究センタ)は、高精度の原子 時計をISSの欧州実験棟Columbusに取り付ける計画に関する協力について の合意書を取り交わしたを明らかにした。

 PHARAO (Projet d’Horloge Atomique par Refroidissement d’Atomes en Orbite)と称される長期に亘る安定性と精度を持つセシウム原子時計を CNESが開発し、ESAが開発するSpace Hydrogen Maser (SHM)とをESAで組み 合わせてAtomic Clock Ensemble in Space (ACES)を構成し、1×10-16の 精度(3億年で1秒の狂い)を実現することを目指している。

 ACESによりアインシュタインの一般相対論の高精度の検証が可能になる と共に、国際原子時(TAI)及び協定世界時(UTC)の精度維持等の役に立つこ とが期待されている。

 ACESは日本のISSへの物資補給船HTVの非与圧貨物室或いはSpaceXのDra- gonに搭載できる様に設計される。打上げは2013年後半に予定されている。 ESAはNASAとの間で、ISSに取り付けるCupolaを提供する代わりに5種の船 外実験用のペイロードを打ち上げる権利を有しており、ACESの打上げはそ の内の1つとして行われる。

 http://www.esa.int/esaCP/SEMRDI9K73G_index_0.html

【091221-09】
ATK、Orionの緊急離脱システムの姿勢制御用モータの地上燃試に成功

 12月15日、Alliant Techsystems (ATK)は、自社の試験場において、NASA の次期有人カプセルOrionの打上げ時の緊急離脱システム(Launch Abort System:LAS)に用いられるAttitude Control Motor (ACM)の地上燃焼試験 を無事終了したことを明らかにした。

 このモータの地上燃焼試験のシリーズの6回目の試験で、初の実機仕様 のモータでの試験であった。

 ACMは、固体燃料を用いたガス発生器で得られた高圧のガスを直径約0.9 mのモータの外周8等分の位置に配置した制御バルブを通してノズルから噴 出させて緊急時にOrionを引っ張って飛び出した後のLAS(+Orion)の姿勢 制御を行うもので、LASの先端部分に取り付けられ、高圧ガスの噴出によ り最大で約3.2トンの制御力を発生するもの。

 http://www.atk.com/Customer_Solutions_MissionSystems/documents/ACM_press_release.pdf

【091221-10】
ESA、保留していた契約を締結…3基の衛星/Ariane 5の改良/有翼実験機

 12月18日付けのSpaceNews.comが伝えるところによると、ESAは2010年の 秋までに4億ユーロに上る支出超過の可能性があるとして、11月中旬以来 先送りにしていた契約案件に関し、支出超過がそれほどでもないことが明 らかになったとして、総額5億ユーロを上回る契約の締結を行った。

 先ずは、全地球的環境・安全モニタリング(Global Monitoring for En- vironment and Security:GMES)プログラムのCバンドの合成開口レーダ搭 載のSentinel-1、陸域モニタを主目的としたSentinel-2及び海洋モニタを 主目的としたSentinel- 3の何れも2号機となる、Sentinel-1B、Sentinel- 2B、Sentinel-3Bの調達契約で、Sentinel-1Bは1億2,880万ユーロでThales Alenia Space Italyと、Sentinel-2Bは9,860万ユーロでAstrium Satelli- tesと、Sentinel-3Bは1億4,310万ユーロでThales Alenia Space Franceと 契約を結んだ。

 何れの企業もそれぞれの初号機を受注しており、各社が見積もりの有効 期限としていた年内に契約締結できたので、2基分の機器類を同時に製作 することを前提とした契約額で、何れも初号機の半分前後となっている。

 次の契約は、Ariane 5の改良に関するAstrium Space Transportationと の契約で、新しい再着火可能な上段用エンジン“Vinci”を採用した上段 システムについての提案の評価を行う契約であり“Ariane 5 Midlife E- volution Program”と称されている。契約期間は2年間で契約額は1億5,7 00万ユーロである。

 この検討の結果に基づき、2011年の最後か2012年の初めには、Ariane 5の静止トランスファ軌道への衛星投入能力を12トンとするVinciを用い た上段の開発についてESAの閣僚級会議での議論が行われることになる。

 最後の契約は、Thales Alenia Space Italyとの間の契約で、2012年或 いは2013年に予定されている大気圏への再突入の実験を行う長さ5m、質 量1.8トンのIntermediate Experimental Vehicle (IXV)と称される有翼 の機体の初期段階の検討を行う契約で、契約期間は18ヶ月、契約額は3,8 40万ユーロである。

 http://www.spacenews.com/civil/2009-12-18esa-signs-new-contracts-worth-over-500-million-euros.html

【091221-11】(関連記事:【091109-11】)
SES、公開入札で軌道上のProtoStar 2を取得

 12月17日、SES S.A.は、ProtoStar Ltd.が連邦破産法11条の適用を申請 したことに関連して16日に行われた軌道上の衛星ProtoStar 2の公開入札 で、関連会社のSES Satellite Leasingを通じて落札したことを明らかに した。落札額は1億8,500万ドルで全額現金での支払いが条件となっている。

 ProtoStar 2は2009年5月に打ち上げられたもので(関連記事:【090518- 05】)、東経107.7度に静止しており、SESとしてはこの衛星の運用をSES World Skiesが行うとしているが、この衛星のSバンドのペイロードはイン ドネシアのIndovisionがIndoStar 2として運用していることから、今後ど の地点での運用となるかが注目されている。

 http://www.spacenews.com/satellite_telecom/2009-12-17ses-wins-auction-for-protostar.html

【091221-12】
Orbital Sciences、Intelsat 23とHYLAS 2を相継ぎ受注

 12月17日、Orbital Sciences Corporationは、Intelsat, S.A.から静止 通信衛星Intelsat 23 (IS-23)の設計、製造、軌道上納入の契約を受けた ことを明らかにした。

 IS-23はOrbitalのSTAR-2プラットフォームをベースとした衛星でKuバン ド及びCバンドのトランスポンダを搭載し、西経53度に静止の予定で、米 大陸、欧州、アフリカへの通信サービスを提供する。

 Orbitalでは、2001年以来Intelsatから9基の衛星の発注を受けており、 今回のIS-23で10基目となった。

 http://www.orbital.com/NewsInfo/release.asp?prid=713

   また、Orbitalは、12月21日にロンドンをベースとするAvanti Commu- nications Group plcから、静止通信衛星HYLAS 2を受注したことを明らか にした。

 この衛星はOrbitalのSTAR 2.4プラットフォームをベースとした質量約 4トンの衛星で、 2012年の早い時期にArianespaceによって打ち上げられ る予定とされている。

 http://www.orbital.com/NewsInfo/release.asp?prid=715

【091221-13】
韓国、アリラン3A号の主契約者候補として韓国のSaTReC Initiativeを選定

 12月15日、韓国航空宇宙研究院は、開発を進めている赤外線カメラを搭 載した衛星アリラン3A号の衛星本体の主契約者決定に向けて、優先協議対 象企業として韓国の大徳所在のSaTReC Initiativeを選定したことを明ら かにした。

 11月3日に開始されたアリラン3A号の衛星本体製造の入札には、SaTReC Initiativeの他、大韓航空、韓火、航空宇宙産業とAPシステムの共同体が 参加していたが、技術評価と入札価格評価の結果、SaTReC Initiativeが 協議の優先権を得たもの。

 今後、契約協議と多目的実用衛星推進委員会の承認を経て、12月末には 正式契約の運びとなるとされている。契約締結となればSaTReC Initiati- veは韓国の人工衛星開発を主導する初の国内民間企業となる。

 なお、SaTReC InitiativeはこれまでにマレーシアのRazakSAT及びアラ ブ首長国連邦のDubaiSat-1を製造している。

 http://www.hellodd.com/Japan/news/news_view.asp?t=dd_jp_news&mark=2249

【091221-14】
日本政府、GXロケットの開発中止を決定…LNG推進系は開発継続

 12月16日のプレスリリースで、政府の宇宙開発戦略本部の事務局は、同 日付で内閣官房長官、宇宙開発担当大臣、文部科学大臣、経済産業大臣が 取りまとめた「GXロケット及びLNG推進系に係る対応について」を公表し た。

 これは2010年度の概算要求において、GXロケットについては本格的な開 発に着手しないとして、LNG推進系に係る経費のみを計上したが、その時 点で、需要の見通しなどの諸課題への対応に進展が見られた場合に必要な 対応を行うとしたことから、諸課題への対応状況の検討結果をまとめ、そ れに基づいて政府としての方針をまとめたものである。

 結論としては、GXロケットの開発には着手せず、取り止める、LNG推進 系については、これまでの研究開発の成果を活用しつつ、技術の完成に向 けて必要な研究開発を推進する(2010年度予算において必要な措置を講ず るべき)、としている。

 GXロケットの開発中止の理由として挙げられていることは;

* 国内に十分な需要があるとは言い難く、且つ、海外の需要確保につい   ても価格面を含めた競争力から見て、確実な受注見通しがあるとは判 断できない。

*  今後の開発に約940億円が必要とされており、この負担が政府の衛星 開発に影響を及ぼし、結果としてGXロケットにより打ち上げる衛星 の開発が遅れ、ロケットとしての需要の減少、更には開発の遅れに 繋がる。

*  政府が所管する中型衛星の打上げについては、GXロケットが無くて も、現状と変わらずH-IIAロケットでの対応が可能である。

*  現状では安全保障分野での需要の見通しが立っていないので、これ が明確になるまで判断を先送りすることも考えられるが、開発に当 たる民間企業が、現時点で明確な判断が下されない場合には事業の 継続は困難であるとしていることから、安全保障分野での需要の創 出を待つことができる状況ではない。

 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/index.html

【091221-15】
NASA、ティーンエイジャー向けのウェブサイト“Mission:Science”を立ち上げ

 12月14日、NASAはティーンエイジャー向けの新しいウェブサイト“Mis- sion:Science”を立ち上げたことを明らかにした。

 このサイトからNASAの衛星のデータへのアクセスができ、それを学校で の科学プロジェクトに使うことができる。更にNASAの科学者との共同作業 を経験することができたり、夏にNASAが受け入れる研修生に応募すること ができる。

 NASAは既に幅広い年齢層の学生に多くの情報をオンラインで公開してい るが、今回の新しいサイトは対象を10代の若者に絞って、その年齢層の特 性に合わせた内容としている。

 このサイトは情報を提供するだけではなく、ソーシャルネットワーキン グの道具としても使える形となっている。

http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/dec/HQ_09-287_Mission_Science_Web_site.html

【091221-16】
文科省、子供向けのウェブサイト“宇宙ワンダー”を立ち上げ

 12月21日、文部科学省はゲームなどを楽しみながらロケット開発につい て学べるウェブサイト“宇宙ワンダー”を立ち上げた。

 20XX年の種子島宇宙センタを舞台に、人工知能“サテラ”と共に人工衛 星の開発からロケット打上げまでのミッションをクリアする設定で、ゲー ムを通じて、ロケット打上げの仕組みや技術を学ぶことができる。また、 これまで3回スペースシャトルで宇宙に飛び立った若田光一宇宙飛行士の インタビューも視聴できる。

 文科省では、これまでに潜水調査船で深海の生物を観察する“深海ワン ダー”、ペンギン型ロボットと南極観測体験に出掛ける“南極ワンダー” を公開しており、今回はこれらに続く第3弾である。

 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/12/1288225.htm

【091221-17】
韓国の醴泉宇宙センタ、XCOREの“Lynx”を宇宙観光飛行用に採用

 12月18日、韓国の醴泉(イェチョン)宇宙センタ(Yecheon Astro Space Center)は、同センタからのサブオービタル打上げサービスを行う機体と して、米国XCORE Aerospaceが開発中の“Lynx”を採用することを明らか にした。

 醴泉宇宙センタは非営利団体で、ソウルの東南240kmに位置しており、 航空宇宙訓練施設、天文研究センタ、プラネタリウム、スペースキャン プ、ヘリコプタ観光等を行っている。

 Lynxは小型飛行機サイズで液体ロケットエンジンを備えたロケットで、 飛行計画によるとパイロットと乗客1人を乗せて水平離陸をし、数分間の 微小重力状態の体験及び大気圏外からの地球展望を楽しんだ後、大気圏 に戻り、最大4Gの減速をして滑空に入り、飛び立った飛行場に水平に着 陸する。XCORでは1日に4回までの飛行が可能であるとしている。

 現在、高度60kmに達するLynx Mark Iを開発中で2011年の初めまでには 試験飛行を行いたいとしており、高度100kmに達するMark IIを2013年ま でには開発するとしている。

 Lynxを韓国で飛行させるためには、米国政府の輸出許可と韓国政府の 飛行許可の取得が必要であり、かなりの困難が予想されるが、XCOREで は、機体を輸出するのではなく、航空機の賃貸契約で行われているウェ ットリース方式によることで、輸出許可が受けやすくなるのではないか としている。ウェットリース方式は機体の他、乗務員、機体整備等の運 用に必要な全てをリースの対象にする方式である。

 http://www.xcor.com/press-releases/2009/09-12-17_South_Korean_Space_Center_Selects_XCOR_and_LYNX_for_Suborbital.html

【091221-18】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

12/14H-IIBロケット2号機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の実施について
12/14「すざく」が明かした新タイプの超新星残骸
12/15H-IIBロケット2号機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の結果について
12/15ISS・きぼうウィークリーニュース第366号
12/15平成21年12月理事長定例記者会見
12/16人工衛星セミナー資料(第6回)を公開しました
12/17「あかつき」メッセージキャンペーン〜の募集期間延長について
12/17宇宙科学の最前線:全天X線監視装置MAXI 激動する宇宙が見え始めた
12/17宇宙・夢・人:第63回天文学者を夢見た管制官
12/17きぼうの科学:第14回地球の大気を診断する超伝導サブミリ波リム放射サウンダ
12/18衛星『きずな』を活用して、大学教育における国際性の日常化を実現!!
12/21ソユーズ宇宙船(21S)は順調に飛行中
12/21H-IIBロケット2号機用LE-7Aエンジン領収燃焼試験の結果について
12/22ISS・きぼうウィークリーニュース第367号
12/22飛行2日目、ソユーズ宇宙船(21S)は3回目の軌道制御を完了
12/22「第3回EFD/CFD融合ワークショップ」開催のご案内
12/22ISASニュース2009年12月号
12/22「だいち」によるフィジーのサイクロン被害にともなう観測結果
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