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■目次

(1)ワンダフル宇宙
     「紙飛行機の話題から」

(2)宇宙関連ニュース「宇宙茫茫」

■ワンダフル宇宙

紙飛行機の話題から
 相模原市にある藤野小学校で、年末にミニ宇宙学校をやりました。メイ ンは傘袋のロケットづくりだったのですが、その前に紙飛行機を使って空 気の力と飛行のバランスについて話しました。古典的な紙飛行機を折って、 水平尾翼や垂直尾翼の微妙な調整で、飛び方がいかに劇的に変わるかをや ってみせました。左の水平尾翼をちょっと上に折り曲げるとどっちに曲が るか推定させましたが、いろいろと意見が出てまとまりません。そこで、 一人の男の子に前に出てもらい、私の方に歩いて来させ、私がすれ違いざ まに左の肩にドンとぶつかると、彼はクルッと左に回ってしまいました。 これでみんなは納得しました。

 たった1枚の素朴な紙飛行機でも、先端を折り曲げたり、ビニールテー プをくっつけたり、尾翼を上や下に片方折り曲げたり、両方折り曲げたり して飛び方を慎重に観察することで、飛行力学の定性的・情感的な理解に 達することが可能です。小学校の3年生の女の子が「365枚の紙飛行機」と いうセット商品をもらって、1日に10枚も20枚も折って遊んでいるので、 叱りつけました。「紙も時間も無駄にしている」と。紙だって貴重な品と なっている国はいくらでもあります。そんな国では、私が子どもの頃のよ うに、1枚の紙飛行機をとことん飛ばしながら、その遊びの中から無数の ワザを会得したものです。紙がふんだんにあるために、また子どもを楽し く遊ばせるために大人が工夫をすればするほど、子どもの真の学習の機会 が遠ざかっていくことは、日本の恐るべき現状です。

 飢餓感のない子どもたちに、学習の動機づけをどう感じさせたらいいの か――私たちの国は重大な課題に直面していると言わざるを得ません。そ してそれはきっと、資本主義の発達した国の大人と子どもが経験しつつあ る共通の課題であるとも言えると思います。いやそれだけではなく、これ までの人類の歴史で興隆した国々が、必ず突き当たった問題であるに違い ありません。そしてその教育の問題を解決できなかった国から順に、繁栄 した国のリストから消えて行ったのでしょう。今の日本は、子どもも、そ しておそらくは大人も、本当の意味での心の底から湧きあがるような学習 の動機をどのように見つけて行ったらいいのか、混迷の状態にあるようで す。

 世界の宇宙教育の舞台で、この課題が未成熟にしか受け止められていな いことを、ここ数年間の国際宇宙教育会議での議論を通じて、私は痛感し てきました。核兵器と地球環境という、人類がアキレス腱を抱えるように なった現代に、そのアキレス腱をどうするのか、時代を見事に乗り切るた めには、私たちはいったいどうすればいいのか。いずれにしろ、もし乗り 切った暁には、世界の人々から、「ああ、あの時代に日本という国があっ てよかった。日本から提出された宇宙教育のメッセージが大きな役割を果 たした」と評価されるような活動を創り出したいと考えています。年頭に 当たり、KU-MAのみなさんに、今年の益々のご協力をお願いします。力を 合わせて新しい年に新しい時代の宇宙教育を推進しましょう。宇宙教育は、 まだまだ未知の領域を抱えた魅力的で大切な活動であることを、今一度思 い起こすことにしましょう。

(YM)


■宇宙茫茫ヘッドライン

【100104-01】 Soyuz TMA-17、無事ISSにドッキング…野口宇宙飛行士ISSでの活動開始
【100104-02】 NASAの火星ローバSpirit、着陸6周年なるも越冬が困難な状況
【100104-03】 NASAの冥王星探査機New Horizons、地球と冥王星の中間点を超える
【100104-04】 ILS、バイコヌールからProton Breeze MによるDIRECTV-12の打上げに成功
【100104-05】 NASA、Tranquilityを1月8日にマスコミに公開
【100104-06】 NASA、Ares Iの1段の振動問題の解決策決定
【100104-07】 ロケットの問題で米空軍のSBSS衛星の打上げ遅れる…保管契約締結へ
【100104-08】 NASAとアルゼンチン宇宙機関共同の海洋観測ミッションの打上げ遅れる
【100104-09】 NASA、New Frontiers Programの次期ミッションの候補として3件を選定
【100104-10】 NASA、28の大学生のチームに微小重力模擬飛行での実験機会を提供
【100104-11】 SS/L、Nimiq 6とEchoStar XVIの製造契約獲得
【100104-12】 Orbital Sciences/Thales Alenia、OverHorizonの衛星を共同受注
【100104-13】 コロラド大学、高エネ荷電粒子観測のための小型衛星製作に資金支援獲得
【100104-14】 中国の次期月探査機、2010年末打上げに向けてシステム試験に入る
【100104-15】 Spaceport Americaのエプロン部分の工事始まる
【100104-16】 小型衛星の手軽な打上げに向け低価格エンジンの地上燃焼試験実施
【100104-17】 JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

【100104-01】(関連記事:【091221-01】)
Soyuz TMA-17、無事ISSにドッキング…野口宇宙飛行士ISSでの活動開始

 12月23日07:48JSTに、日本の野口宇宙飛行士等3人が搭乗しISSに向か っていたSoyuz TMA-17は無事ISSにドッキングした。

 その後、09:30JSTにISSとの間のハッチが開けられ、Oleg Kotov、Tim- othy Creamer及び野口聡一の3人がISSに移乗し、第22次長期滞在クルーの Jeffrey Williams及びMaxim Surayevと合流した。第22次長期滞在の後半 は5人体制となる。

 5月半ばまでの予定のISS滞在中の野口宇宙飛行士の主な任務は以下の通り;

* 米国、ロシア、欧州宇宙機関、日本の各モジュールから構成されるISS システムの運用・維持管理。

* 「きぼう」の実験運用のとりまとめ並びに、Columbus(欧州実験棟)及 びDestiny(米国実験棟)での実験運用の実施。

*  スペースシャトルによるISS組立てミッションでの共同作業、Soyuz 宇宙船で到着するISSの交代クルーへの業務引継ぎ等。

 3月にはJeffrey Williams及びMaxim Surayevが帰還し、3人体制での第 23次長期滞在に移行し、その後4月には新たに3人を迎えて再び6人体制と なる予定となっている。

 野口宇宙飛行士がメンバーの一員である第22次/第23次長期滞在の特徴 を挙げると;

* 野口宇宙飛行士は日本人初のSoyuz宇宙船フライトエンジニア

* 日本人宇宙飛行士によるISSの管理・実験を目的とした本格的なISS 長期滞在開始

* 「きぼう」船内実験室のエアロックの初運用

* 補給物資、ラック、設備類の移送作業

* Tranquility(第3結合部)とCupolaの到着

*  野口宇宙飛行士とスペースシャトルでISSに向かう山崎宇宙飛行士の 軌道上共同作業(ISSでの初めての日本人宇宙飛行士の複数滞在)

*  実験運用/利用活動の本格化

 http://iss.jaxa.jp/iss/jaxa_exp/noguchi/news/index.html

【100104-02】(関連記事:【091221-05】)
NASAの火星ローバSpirit、着陸6周年なるも越冬が困難な状況

 1月3日の20:35PST(4日13:25JST)に、NASAの火星ローバSpiritは火星 へ着陸して丸6年を迎えた。(PST:米国太平洋標準時)

 NASAは火星面を移動しながら探査する無人探査車として、2003年6月10 日と7月7日に同型のローバSpirit(MER-A)とOpportunity(MER-B)を打ち上 げた。Spiritは2004年1月3日に火星への軟着陸に成功し、その3週間後の 24日にOpportunityも軟着陸に成功した。

 2基のローバは当初90日間の活動を予定していたが、その後活動を続け、 地球の年数で6年、火星の年数で3.2年を経過した現在も機能を保っており、 この間に、火星に過去に水があった可能性を強く示唆する複数の痕跡や火 星に落下した隕石の発見等、多くの科学的成果を上げてきている。

 ところが2009年4月から、Spiritは車輪を砂地に取られて動けない状態 が続いており、運用チームによる脱出作戦が続けられているが、芳しい成 果は得られていない。  赤道付近で活動しているOpportunityに比べればやや高緯度の南半球で 活動するSpiritは、季節の変化を大きく受け、冬期は厳しい低温と電力低 下に見舞われる。

 Spiritはこれまで3度の越冬に成功しているが、また冬に向かっている 現在、これまでの越冬時の様に電力の低下を避けるために、北向きの斜面 に移動して太陽電池パネルを北の方の低いところを通る太陽に向けること ができないので、2010年5月に冬至を迎えるまで電力が保たないのではな いかと見られている。

 運用チームではSpiritを動かすことを最優先事項としているが、それが 叶わない場合には太陽電池パネルを少しでも多くの太陽光を受けられる向 きに傾けることを目指すとしている。太陽電池パネルは現状では約5度南 に傾いている。

 NASAでは2010年2月にSpiritを含む火星ミッションについて期待できる 科学的成果と必要な経費の関係について見直しを行うとしており、その時 点でSpiritの運用が停止される可能性は高い。

 現在Spiritは動けない状態ではあるが、その場で火星内部の状態の観測、 気象の観測、車輪が掘り起こした堆積物の分析等を続けている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/dec/HQ_09-297_Mars_Rovers_Year6.html

【100104-03】
NASAの冥王星探査機New Horizons、地球と冥王星の中間点を超える

 12月29日、米国のジョンズホプキンス大学のApplied Physics Labora- toryは、NASAが2006年1月19日に打ち上げ、冥王星に向かっている探査機 New Horizonsが地球と冥王星の中間点を超えたことを明らかにした。

 New Horizonsは丁度土星と天王星の軌道の中間点を少し超えたところで、 29日現在、地球から約24億6,300万km、冥王星から約24億6,200万kmの位置 にあり、一日当たり120万kmの割合で冥王星に近付いている。

 冥王星との最接近は2015年7月14日に予定されている。

 http://pluto.jhuapl.edu/news_center/news/20091229.php

【100104-04】(関連記事:【091130-09】)
ILS、バイコヌールからProton Breeze MによるDIRECTV-12の打上げに成功

 12月29日、International Launch Services(ILS)はバイコヌールから Proton Breeze Mにより、米国のDIRECTVの衛星DIRECTV-12の打上げを行い、 所期の静止トランスファ軌道への投入に成功した。ILSとして2009年の7回 目のProtonの商用打上げであった。

 Protonの第3段までの燃焼の後に上段のBreeze Mと衛星は弾道軌道上で 分離され、Breeze Mの1回目の燃焼でパーキング軌道に入り、その後Breeze Mの4回の燃焼で衛星は35,778km×5,118km、軌道傾斜20.7度の軌道に投入 された。

 衛星はBoeing Companyの702プラットフォームをベースとしており、質 量は殆どロケットの能力一杯の5.9トンで、米国の利用者向けの高品位TV、 インターネット及び通信のサービスに供される。

 http://www.ilslaunch.com/news-122909

【100104-05】(関連記事:【090420-12】)
NASA、Tranquilityを1月8日にマスコミに公開

 12月21日、NASAは2月7日に打上げ予定のスペースシャトルEndeavourで ISSに運ぶNASAとして3つ目のノードであるTranquilityを1月8日に報道陣 に公開することを明らかにした。

 Tranquilityには8個のラックが収まる様になっていて、ISSに取り付け られた後に、各所に分散しているISSの生命維持系統のラックが集められ ることになっており、更に同時に打ち上げられる予定の周囲に6個と天井 に1個の合計7個の窓を持った司令塔兼観測窓となる“Cupola”が取り付け られることとなっている。

 http://www.nasa.gov/centers/kennedy/news/releases/2009/release-20091221.html

【100104-06】
NASA、Ares Iの1段の振動問題の解決策決定

 12月21日、NASAはウェブサイト上のブログにおいて、次期有人打上げロ ケットAres Iの1段燃焼末期の振動問題の解決策が決まったことを明らか にした。

 Ares Iは2008年9月に予備設計審査(PDR)を終え、設計が進んでいたが、 PDR時に1段の固体ロケットモータの燃焼振動が上部のクルーカプセルOrion に伝わり、クルーが許容し難いレベルの振動になる現象が問題とされ、解 決のための特別チームが設けられて検討を進めてきたもの。

 2009年9月の1段固体ロケットモータの地上燃焼試験時のデータ及び、10 月のAres I-Xによる弾道飛行時のデータを検討した結果、当初考えられて いたアクティブな振動吸収装置は必要無く、1段の上端部に“C-spring isolator”を設けることと、2段の液体酸素タンク内にダンパーを付ける ことで問題無くなるとの結論に達したとしている。

 http://wiki.nasa.gov/cm/blog/Constellation.blog/posts/post_1261434125038.html

【100104-07】
ロケットの問題で米空軍のSBSS衛星の打上げ遅れる…保管契約締結へ

 12月31日付けのSpaceNews.comが伝えるところによると、米空軍は、打 上げロケットの技術的問題で打上げが遅れているSpace-Based Space Su- rveillance (SBSS)システムの衛星を、ロケットの目処が立つまで保管す る契約を結ぶ準備を進めている。

 打上げに用いられる予定のロケットはOrbital Sciences Corporationが とりまとめているMinotaur 4で、2009年10月にこのロケットの初打上げで SBSS衛星を打ち上げる予定とされていた。このロケットは米空軍のミサイ ルPeacekeeperを転用した低軌道へ約1.7トンの打上げ能力を有する4段ロ ケットである。

 問題の詳細は公表はされていないが、第3段のガスジェネレータがエン ジン停止後も作動を続けることによって、残留推力発生の原因となり、所 期の軌道への衛星の投入の障害になることが問題であると報じられている。

 問題解決の目処は立っておらず、2010年中の打上げは無いのではないか との見方から、衛星保管の契約の動きとなっているもの。

 SBSSシステムは将来的には幾つかの衛星によって、地上からではなく宇 宙空間から素性のはっきりしない衛星やデブリを検知・追跡するシステム で、収集した情報は国防総省が軍事用に用いる他、NASAにおいて有人ミッ ションの衝突防止用にも用いられる。

 http://www.spacenews.com/military/091231-launcher-issues-blamed-sbss-slip.html

【100104-08】
NASAとアルゼンチン宇宙機関共同の海洋観測ミッションの打上げ遅れる

 12月26日付けのSpaceflight Nowが伝えるところによると、NASAとアル ゼンチン国家宇宙活動委員会(CONAE)の共同ミッションである、海洋観測 を行う衛星SAC-Dの打上げが予定の2010年5月から大幅に遅れる状況となっ ている。

 この衛星はCONAEにおいて製造されており、NASAは“Aquarius”と名付 けられたLバンドの散乱計、放射計からなる海面の塩分変化を観測する機 器を提供し、他にアルゼンチン、イタリア、フランスが提供する6種の観 測機器を搭載することになっている。NASAは既に2009年6月にAquariusを CONAEに引き渡している。

 遅れの原因は明らかにされていないが、CONAEにおける衛星全体取りま とめと試験が遅れており、打上げは2011年初めまでずれ込む状況となって いる。なお、打上げはバンデンバーグからDelta IIにより行われる予定と されている。

 http://www.spaceflightnow.com/news/n0912/26aquarius/

【100104-09】
NASA、New Frontiers Programの次期ミッションの候補として3件を選定

 12月29日、NASAはNew Frontiers Programの下での太陽系内の天体向け の次期ミッション候補として、寄せられた8件の提案の中から3件を詳細検 討に入るミッションとして選定したことを明らかにした。

 これらの提案に対しては、今後1年間のミッション計画のために330万ド ルが与えられ、その結果に基づく最終選考は2011年半ばに行われる。選定 されたミッションは2018年までの打上げを目指して総予算6億5,000万ドル 以内で本格的開発に移行する計画となっている。

 今回選定されたミッションは;

* “Surface and Atmosphere Geochemical Explorer”(SAGE) コロラド  大学ボルダー校

 金星にプローブを投下し、降下中に大気の組成の観測を行い、着陸後は 地表の分析の他、地表を削ることで大気に触れていない地表下の組成の分 析も行うミッション。

* “Origins Spectral Interpretation Resource Identification Securi- ty Regolith Explorer”(Osiris-Rex) アリゾナ大学

 小惑星にランデブして観測を行った後、50g弱のサンプルを表面から採 取し、地球に持ち帰るミッション。

* “MoonRise” ワシントン大学

 月の南極近傍のエイトケン(Aitken)盆地に着陸機を降ろし、約900gの土 壌サンプルを持ち帰るミッション。

 New Frontiers Programは中規模の太陽系探査ミッションを公募で選定 するプログラムで、これまでに2006年に打ち上げられて冥王星を目指して いるNew Horizons、2011年8月に打ち上げられる予定の木星探査ミッショ ンJunoが選定されている。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/dec/HQ_09-296_New_Frontiers_Candidates.html

【100104-10】
NASA、28の大学生のチームに微小重力模擬飛行での実験機会を提供

 12月22日、NASAは2つのプログラムで合わせて28の大学生のチームに微 小重力模擬飛行での実験機会を提供することを明らかにした。

 一つはReduced Gravity Student Flight Opportunitiesプログラムでも う一つはSystems Engineering Educational Discovery (SEED)プログラム である。いずれも2010年夏にNASAの航空機による微小重力模擬飛行での実 験を行う。

 前者は、微小重力下での実験の、提案・設計・製作・実験・評価の一連 の流れを学生のチームだけで経験するもので、実験の際には専門のジャー ナリストに依頼して実験の状況をドキュメント化して貰うことができる。

 後者はNASAの科学者、エンジニアと一緒に衛星の構成品や衛星運用の手 順に関する実験を微小重力環境で行うもの。SEEDに選ばれたチームはNASA のDigital Learning Networkを利用したビデオ会議に少なくとも2回は参 加して他の機関のメンバーとも一緒に仕事をする機会を与えられる。

 http://www.nasa.gov/home/hqnews/2009/dec/HQ_09-295_Edu_Micro-g_Flights.html

【100104-11】
SS/L、Nimiq 6とEchoStar XVIの製造契約獲得

 12月30日、Space Systems/Loral (SS/L)は、相継いで2基の衛星の製造 を受注したことを明らかにした。

 一つはカナダのTelesatが発注した直接TV放送用の衛星Nimiq 6で、この 衛星は全て  Bell TVにリースすることが決まっている。もう一つはEcho Star Corporationの、こちらも直接放送用のEchoStar XVIである。共に、 SS/L 1300プラットフォームをベースとした衛星で打上げは2012年に予定 されている。

 この受注で、2009年のSS/Lの衛星製造の受注は7基となった。

 http://investor.loral.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=433549

 http://investor.loral.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=433635

【100104-12】
Orbital Sciences/Thales Alenia、OverHorizonの衛星を共同受注

 12月23日、Orbital Sciences CorporationとThales Alenia Spaceは、 共同受注の形でOverHorizon LLCから静止通信衛星を受注したことを明ら かにした。打上げは2012年の早い時期に予定されている。

 OrbitalのSTARTM 2.3プラットフォームにThales Aleniaが提供する通信 機器を搭載するもので、同様の組合せでの受注はSESのAMC-21、KT Corpo- rationのKoreasat 6に継いで3基目となった。

 http://www.orbital.com/NewsInfo/release.asp?prid=716

【100104-13】
コロラド大学、高エネ荷電粒子観測のための小型衛星製作に資金支援獲得

 12月28日、コロラド大学ボルダー校は、学生が製作する小型の衛星に対 してNational Science Foundationから84万ドルの資金支援を受けること が決まったことを明らかにした。

 この衛星はColorado Student Space Weather Experiment(CSSWE)と称さ れている質量2kg強の食パンの様な形をした衛星で、太陽から地球に向か って飛んでくる高エネルギー荷電粒子の観察を行い、太陽フレアとその地 球大気への作用についての理解を深める目的を持っている。

 資金支援は3年間に亘って、コロラド大学の大気及び宇宙物理研究所(LA- SP)及び航空宇宙工学科に対して行われるもので、約50人の主として航空 宇宙工学の学生が衛星製作に関与しており、2010年の春には製作を開始し 2012年の打上げを目指している。

 http://www.colorado.edu/news/r/e8d70dd6a33ec62c048d324c42a84172.html

【100104-14】(関連記事:【091130-10】)
中国の次期月探査機、2010年末打上げに向けてシステム試験に入る

 12月28日、中国の国防科学工業局は国防科技工業工作会議開き、中国の 月探査計画の第2段階は順調に進んでおり、特に2010年末に打上げを計画 している次の月探査機“嫦娥二号”(Chang’e-2)は、最終組立が完了し、 システム試験の段階に入っていることを明らかにした。

 中国の月探査計画は、周回・着陸・帰還の3段階で構成されており、嫦 娥二号は、第2段階の着陸機である嫦娥三号に先行して、着陸のための情 報収集やソフトウェアの確認等を行う中国としては嫦娥一号に継いで2基 目の月周回探査機となる。

 http://news.xinhuanet.com/english/2009-12/28/content_12713146.htm

【100104-15】
Spaceport Americaのエプロン部分の工事始まる

 12月28日、米国ニューメキシコ州のNew Mexico Spaceport Authority (NMSA)は、建設中のSpaceport Americaのエプロン部分の工事担当業者と して幾つかのプロポーザルを評価した結果、同州アラメダ(Alameda)のDa- vid Montoya Construction, Inc.を選定したことを明らかにした。

 工事範囲は宇宙港のハンガーの前のエリア約4万uで、契約額は575万ド ルとされている。なお、David Montoya ConstructionはSpaceport Ameri- caの滑走路の部分の工事契約も受けている。

 同社はヒスパニック系経営の企業の全米のトップ500社に入るとの評価 を得ている。

 http://www.spaceportamerica.com/news/press-releases/290-apron-construction-contract-awarded-for-spaceportamerica.html

【100104-16】
小型衛星の手軽な打上げに向け低価格エンジンの地上燃焼試験実施

 12月21日、米国アラバマ州のハンツビル国際空港の西側の綿花農場に囲 まれたトレーラーの中で、推力約1,100kgfの液体ロケットエンジンの5秒 間の燃焼試験が行われた。

 米陸軍のSpace and Missile Defense Command(SMDC)からMultipurpose NanoMissile Systemのロケットの開発契約を受けているColsaの下で、推 進系の副契約者であるOrion Propulsionが実施した試験で、亜酸化窒素と エタンを推進薬とするエンジンで複雑なターボポンプを持たないことによ り、低コストを実現している。

 このエンジンの推進薬は低温では液体であるが、混ぜ合わされて熱せら れるとガス化して、ロケットのタンク内の圧力を自然に高めて推進薬をエ ンジンに送り出すことができる。しかし、この過程は非常に不安定なもの であり、安定させる手段については現時点では明らかにされていない。

 http://blog.al.com/breaking/2009/12/new.html

【100104-17】
JAXAのウェブサイト内の注目記事へのリンク

12/23野口宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在開始について
12/24「はやぶさ」地球引力圏まであとわずか
12/24東京駅丸の内北口前地下通路で「地球観測画像特別展」を開催
12/24 野口宇宙飛行士のISS到着後の作業状況
12/24地球が見える:ダイヤモンドの採掘跡、南アフリカ共和国
12/25「だいち」によるマヨン山火山活動に対する緊急観測結果
12/25超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による「宇宙から メリークリスマス。」メール配信の実施結果について
12/28JAXA宇宙飛行士活動レポート2009年11月
12/28JAXAの太陽系惑星探査
 イベント  
1/07第10回宇宙科学シンポジウム (相模原キャンパス) [〜8日]
1/09宇宙学校・おおふなと (大船渡市民文化会館)
1/09第46回JAXAタウンミーティング in 仙台 (仙台市天文台)
1/12GCOM PIワークショップ2010 (東京国際交流館) [〜14日]
1/14平成21年度宇宙輸送シンポジウム (相模原キャンパス) [〜15日]
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