2009年2月28日
金子涼子さん講演「宇宙の生活、目指してみませんか?」

 2月28日(土)国分寺市科学教室の閉校式の記念講演で、会員の金子涼子さんが講師を勤めました。
あいにく、国分寺市内の小学校ではインフルエンザが流行していて、普段は満杯になる会場に 半分ぐらいの児童しか来られませんでしたが、「宇宙の生活、目指してみませんか?」という、生で聞 く機会が中々無い、宇宙での生活や飛行士の訓練の話に、子どもも大人も聞き入っていました。




講演の様子

講師を勤めた金子涼子さんより、当日の感想を頂きました。

 先日、東京・国分寺市が小学5・6年生を対象に開いている「科学教室」でお話をさせて いただきました。KU-MA理事の遠藤先生を通じて機会を得まして、事務局の山村さんや田口さんに写真や動画を準備するにあたって多大なご協力をいただきました。

 話のテーマは「宇宙の生活、目指してみませんか?」

 私が以前、TBS宇宙特派員としてモスクワ郊外の星の街宇宙飛行士訓練センターで 訓練をを受けた際の経験をもとに、宇宙ステーションでの生活や様子などを紹介させて いただきました。

 私の話は時間をオーバーした上に予定した話の最後まで行き着かず、実にお恥ずかし い限りでしたが、さすがに「科学教室」に通われるほどのお子さんたちは学ぼうという 気持ちが強いのでしょうか、忍耐強く最後まで付き合ってくださいました。お土産に、 ミウラ折りの用紙をお配りしたのですが、会場の外の机もない所で一生懸命折っている お子さんたちを見かけて慰められました。私の話は拙いものでしたが、この子たちだっ た何かしら面白がってくれたのではないかと思いました。

 私にも5歳の息子がいますが、バーチャルリアリティのあふれる社会で、どうしたら ゲームや携帯に溺れずに育ってくれるかと、ハラハラしながら子育てをしています。ゲ ームや携帯にさらされるのはいずれ避けようもないのですが、のめりこむ前に、もっと 面白い世界があるということを伝えてやりたいと思います。自分で物を作ったり、自分 で外へ出て行って見聞したり体感したり。でも子供は親の思うとおりにはなかなかなり ません。

 それで、この国分寺の「科学教室」に参加されたお子さんたちや、閉講式にわざわざ 列席された市長、教育委員長、各校の校長先生方のお姿を見て、不安だらけの心がホッ と温かくなったように思いました。頼もしく感じました。

 また子供たちが面白い世界を見つけていくお手伝いができたらうれしいなと、 そう思わされた一日でした。

金子涼子