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YMコラム
4月28日「小型の無人往還機X-37Bが打ち上げ成功!」

 さる4月22日の夕刻、太陽が美しく西の空を染め始めたころ、アメリカ ・フロリダ州のケープカナベラルから、スペースシャトルを小さくしたよ うな形の無人の探査機が、発射されました。X-37Bと呼ばれる全長9メート ル弱のこの軌道テスト機は、アトラスVロケットの先端部に搭載されて打 ち上げられ、地球を回る軌道に投入されました。

図1 X-37Bを打ち上げたアトラスVロケット

 このX-37は、これから約270日にわたって軌道飛行をした後、カリフォ ルニアのバンデンバーグ空軍基地の4.5 kmの滑走路に帰ってくる予定と見 られています。成功すれば、初めての無人宇宙往還機になります。この滑 走路は、スペースシャトルの緊急着陸用に作られたものなのですが、これ まで実際には一度も使用されたことがありません(図2)。

図2 滑走路でテストするX-37B軌道テスト機

 スペースシャトルが今年いっぱいで引退することになっている今、無人 とはいえX-37に寄せるアメリカの人々の関心は非常に高く、その打ち上げ 日には、そのライブ中継をしたウェブサイトを見ようとする人々があまり に多かったため、あぶれて見られなかった人がいっぱい出たということで す。

NASA(米国航空宇宙局)が1999年に開発を開始していたX-37は、財政難 に陥って2004年に空軍に開発の主体が移されました。図3にわずかに顔を 見せていますが、自律的な飛行制御システム、新世代の耐熱タイル、ユニ ークなV字形の尾翼など、現在のスペースシャトルに大幅な技術改良を試 みている今回のX-37Bは、スペースシャトルの4分の1の大きさです。空軍 の強力な技術力と予算を活用して、今後のアメリカの宇宙輸送に、新境地 を開く可能性があるものと言えます。

図3 X-37Bの概念図

 このミニシャトルのペイロードベイには、軍事技術の新たな最先端のテ ストがいっぱい詰まっていると言われますが、詳細は不明です。こうして、 アメリカという国は、表面上NASAの技術開発が一頓挫したように見えても、 どっこい軍の方で密やかに重厚な研究開発が進められていますから、その 総体としての底力は、まだまだはかり知れないものがあるわけですね。

 さて、先週の土曜日に家を出て、米原経由で福井へ行き、芦原温泉駅か ら車で20分くらいのところにある「青年の家」で、「宇宙の学校・福井」 で挨拶。30分の予定が大幅に超過して1時間ぐらい話した後、恐縮しなが らそこを後にして、すぐに京都経由で奈良へ。近鉄奈良駅に迎えに出てく れていたYAC(宇宙少年団)大和まほろば分団の分団長さんの運転で、御 所市の「かつらぎの宿」へ。入口に「神々のやどる郷」と書いてあって、 一瞬厳粛な気持ちになって、中へ。

 一泊の後、県立青翔高校で講演。平城遷都1300年記念行事で賑わう古都 での講演のタイトルは「古代の宇宙観と現代━いのちの大切さ」。終了後 またまた車で奈良市内まで送っていただきました。一路、三輪山へ。間に 合いました、はるか二上山のあたりに沈んでいく夕陽に浮かぶ大和三山の おだやかなたたずまいを、茫然と見つめることができました。そのおかげ で、すでに始まっている平城遷都1300年記念祭の喧騒には参加できず、翌 日の朝早くJR奈良駅そばのホテルを発ち、近鉄奈良線の車窓から、右に 大極殿、左に朱雀門といの遠景をはるかに臨んだのが、この大行事とのわ ずかな触れ合いでした。

   そのため、先々週にお約束した「心」の論議は、またまた来週に。あし からず。

(YM)

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