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6月9日「「はやぶさ」が地球を眺めてる!」

 6月13日の地球帰還をめざして、一路孤独な旅を続けている「はやぶさ」 が、ついに地球をとらえました。さる5月12日、「はやぶさ」搭載のスタ ートラッカ―(STT)が、−8.3等の地球と−4.6等の月を視野におさめた のです。地球が明るすぎて一部スミアがあるものの、故郷の鮮やかな姿を 確認しながら時速18000 km(地球との相対速度:5 km/sec)の身を引き締 めたことでしょう(図1〜3)。

 図1、2、3「はやぶさ」が見ている空

 (図1)「はやぶさ」が見ている空

 (図2)「はやぶさ」が見ている空

 (図3)「はやぶさ」が見ている空

 この地球や月の光をCCDに収納したのは地球から1350万kmも離れていた 時でした(図4)。この後、「はやぶさ」は(図5)のような経路をたどって 地球に帰って来るのです。「はやぶさ」が地球をカメラにおさめた2週間 後、漫画家の里中満智子さんからの応援メッセージも届きました(図6)。

 (図4)「はやぶさ」が地球を見た位置

 (図5)「はやぶさ」の地球接近軌道

 (図6)里中満智子さんの応援イラスト


 そして緊張のうちに迎えた軌道修正TCM-3。すでに6月2日の夕刻、降下 地点となるオーストラリアの政府は、「はやぶさ」の軌道の順調さを確認 し、軌道修正オペレーションについてGOサインを出しました。6月3日正午 (日本時間)からイオンエンジンを使って始まったTCM-3は、実に50時間、 6月5日13時44分まで続けられ、その後正常に実施されたことが、軌道情報 から確認されました。ついに「はやぶさ」は、オーストラリアのウ―メラ の着陸想定地域へ誘導の狙いを定めることに成功したのです。

 このTCM-3の前までは、そのまま飛べば地球をかすめて飛び去る軌道で したが、TCM-3の間に、地球に降下する軌道に変更され、さらにその降下 地点が、太平洋から少しずつオーストラリア大陸に接近移動してきて、6 月5日の午前2時22分にオーストラリア上陸が確定し、TCM-3を終えた時点 で、ついにオーストラリアのウ―メラ地区に降下することが約束されたの です。地球上の特定の地点を出発して地球重力圏の外の天体に着陸・離陸 し、地球上の特定の地点に帰還するという人類史上初の難事業が達成され ようとしています。

 2003年5月9日に地球を発ってからの総飛行距離は延々60億km。ラストス パートに入った「はやぶさ」がこれからすることは、9日(水)にTCM-4、 おそらくこれが最後の軌道修正になるでしょう。これにより、さらに誘導 目標を狭めてウ―メラ制限立ち入り区域の東南隅を狙うことになります。 そしてカプセル分離、パラシュート開傘、着陸(図12)!

(図12)「はやぶさ」帰還スケジュール

 そのプロセスを、池下章裕さんの迫真のイラストでお楽しみください (図7〜11)。

 (図7)カプセル分離

 (図8)カプセルの闘い1

 (図9)カプセルの闘い2

 (図10)カプセル降下1

 (図11)カプセル降下2

 ですから、次の注目点は、「分離」「開傘」ですね。ただし一応設計寿 命は4年だったわけですから、何が起きても文句は言えないわけで……。 いろいろと感慨がこみ上げてきます。あと数日、「はやぶさ」の健闘を願 いつつ。

(YM)

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