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9月29日「21年ぶりのプラハ」

 記憶を辿ると、最初に訪れたのは1989年だった。IACG(Inter-Agency Consultative Group for Space Science:宇宙科学関係機関連絡協議会) という宇宙科学のサミットだった。毎日。ホテルから会場まで、ヴァーツ ラフ(Vaclav)広場を歩いて通った。日本に帰国してから1週間後、この 国で「民衆蜂起」があった。旧ソ連を中心とする東欧の社会主義体制が揺 らぎ始めたのである。日本のテレビで連日ヴァーツラフ広場での大規模な 集会が報じられた。あれに巻き込まれていたら?と思うと、大変ラッキー だったのかもしれない。

 今回はIAC(International Astronautical Congress:世界宇宙会議) で来ている。文字通り世界最大規模の宇宙関連の国際会議である。会場は Visyhrad(ヴェシェフラート)にあり、宿泊しているCorinthia Hotelは 高速道路・地下鉄を挟んですぐ前にある。21年前に訪れたときは、ここら 一帯はプラハの郊外で、西田篤弘・松尾弘毅の両先輩と「モンゴルと戦っ た要塞ヴィシェフラート」をバスで訪れた記憶がある。今はプラハ市の一 つに組み込まれており、このヴィシェフラート全体がよく整備され、世界 文化遺産に登録されているという。実に行き届いた管理下にある。

 月曜日にIACのオープニングセレモニーがあった。美しい女性司会者 (図1)のもと、子どもたちの踊りから始まって(図2)、お偉いさんの挨 拶の合間にさまざまな出し物があったが、さすがに音楽を貴重とした演出 で、香りの高い雰囲気に終始した(図3)。合唱団がいろいろな国の歌を 歌ってくれたとき、日本は何が選ばれたのかな?「さくら」かな、「焼き 鳥ソング(上を向いて歩こう)」かなと考えていたら、みんなが腹に手を 添えて左右に動かし始め、「ババンババンバンバン!」とやり始めたのに は驚いた(図4)。


(図1)開会式の司会者


(図2)フォークダンス


(図3)楽器奏者も一体になって


(図4)ババンババンバンバン!

 最後に挨拶に立ったフォイエルバッハ(Feuerbach)IAC会長は、「2010 年はこれまでに実にいろいろな達成があった思い出深い年です」と始めて、 「まず日本が“はやぶさ”という……」とトップに紹介しました(図5)。 日本の活動成果が世界の先頭に挙げられるというのは、かつてないことで ある。夜のレセプションでも、1年ぶりで出会うほとんどの友人から「は やぶさ」のことが話題に持ち出された。国際的な人気者になっていること が実に大きな誇りである。その「はやぶさ」の2分の1模型を中心に、展示 スペースには日本の「はやぶさ」「あかつき」「イカロス」などが所狭し と置いてあって、スタッフが熱心に話しかけてくる外国客に丁寧に対応し ている(図6,7)。


(図5)IAAとIISLの会長を壇上に呼んでフォイエルバッハIAC会長の挨拶


(図6)JAXA展示ブースの「はやぶさ」


(図7)JAXA展示ブース

 午後は宇宙機関長会議(図8)に立川敬二JAXA理事長が登場。1年間の日 本の活動を紹介した(図9)。「これを時々騒がれて思い出される“ブー ム”の一つに終わらせることなく、宇宙活動が日本の国民にとって当たり 前の日常の話題の一環となるようなレベルまで引き上げるにはどうしたら いいんだろう」──レセプションでは、向井千秋さんと長い立ち話をした。 相変わらず率直に切り出してくる千秋さん。いつもながらよく議論が噛み 合う。国連に勤めている土井隆雄くんも顔を見せた。元気そうに見えるが、 多少あの機関の官僚的な体質に食傷気味のようでもある。


(図8)宇宙機関長(HOA)がお目見え


(図9)立川JAXA理事長が1年間の活動を紹介

(YM)

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