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6月1日「二十二の瞳」

 相模原市の青根小学校を訪問しました。あの木村拓哉さんが「チェンジ」という映画でここの学校教師から総理大臣へと巣立ったロケ現場です。学制が布かれてからすぐに創立された歴史ある小学校。何度目かの改築を経て、今もなお堂々たる美しい木造校舎。校門を入った途端に視界に飛び込んできた景色は、限りなく昔の香りがする懐かしいものでした。校庭には、巨大な楠。背後にはトトロを思わせる深い森。校舎に入ると、これがまた胸を締め付けられる思いのたたずまいで、二階へ昇る階段も、ゆったりとしたピッチで、膝の痛みを忘れさせてくれるものでした。

 校長先生のお話だと、全校生徒が合わせて13人。この日はお葬式があって、私が会うことのできたのは11人でした。「二十六の瞳」が「二十二の瞳」に。青色申告会からの企画として出かけたものなので、税務署その他から応援の人たちがおいでになり、新聞社からの取材も2社からあったため、保護者の方々も含め、大人はざっと子どもの3倍以上になって、狭い教室は華々しいことに相成りました。

 1,2年生が一緒、3,4年生が一緒、5年生は5人いるので単一のクラス、6年生はいないということで、普段3つのクラスで授業が行われているということです。1年生は1名だけ。でも子どもたちの実にはきはきとした元気に、こちらも明るく溌剌とした気分が伝染して行きました。「いま日本で生きること」というタイトルで話をしましたが、タイトルを2年生が元気に読んでくれました。話の初めの方で見せた金子みすゞの「みんなちがってみんないい」という詩も、5年生が綺麗な声で朗読してくれました。

 すずも、小鳥も、わたしも、生きているか否かにかかわりなく愛情を注いだ金子みすゞの詩の中に、科学にとって最も大切な動機づけを見出したいという訴えは、少しだけ響いてくれたかなとも思います。少しだけ「はやぶさ」への人々の共鳴について、音楽が与える感動との比較をしながら話しました。1年生から5年生までのひろがりの中での会話は、やはり私のような素人にはなかなか。でも一生懸命やりました。最後はスーパームーンから宇宙と地上のつながりへ。

 その後は「傘袋ロケット」をつくって飛ばしました。びっくりしたのは、作った後で投げるのがみんなうまいこと。それから1年生でも実に上手に鋏その他の道具を上手に使っていること──よく遊んでるなあという実感です。おおはしゃぎしながら体育館の端から端までよく飛ぶロケットを製作してくれました。







 11人と一緒に給食を食べました。何ともおいしい食事を、語り合いながら終えると、2年生の男の子が「しりとり」を仕掛けてきました。10分ほど相手をしていたら、急に「ライオン」と叫んで、自ら終止符を打ったので、「えっ」と不審そうに見たら、「もう時間がないから」と。気の利いた終わり方ですね。一本やられました。こころが底から洗われた1日でした。子どもたち、ありがとう。またみんなと会いたいな。

(YM)

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