コンテンツ
KU-MAについて
入会案内
リンク
会員向け

KU-MAの
おすすめ


超巨大ブラックホールに迫る
「はるか」が作った3万kmの瞳


自然の謎と
科学のロマン(上)

Newton編集長の実験と工作動くもの浮くものの不思議

Newton編集長の実験と工作─光や電気の不思議─


小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッション


新しい宇宙のひみつQ&A


宇宙人に会いたい!: 天文学者が探る地球外生命のなぞ


宇宙の始まりはどこまで見えたか? 137億年、宇宙の旅

他にもおすすめがあります

YMコラム
7月21日「なでしこ、世界一! 紙上中継」

 一昨日の早朝、3時に目を覚ました私は、試合開始まで眠い眼をこすりつつ、本を読みながら待っていました。読んでいた本がちょっといけなかった。カントだったのです。ますます眠くなりつつ、ついに試合開始。日本のキックオフから始まってすぐ、「こりゃあ、いかん」と思いました。だって、身体能力から一つ一つの技まで、全く差が大きいように見えたからです。相手が、世界ランク一位のアメリカということが、どうしても頭に昇って来るのですね。これはスポーツに限らず、よく起きる現象ですね。でも前半は防ぎ切りました。少し希望をもちながら後半の開始を待ちます。

 そして後半24分、アメリカに先制された時(図1)は、「やはり」と感じてしまいましたが、日本のボール占有率がだんだんと伸びているのではないかと思い始めている自分に気づきました。やがて後半36分、あの宮間選手の左足外側から繰り出された見事なプッシュボールが、完全のキーパーの裏をかいた時(図2)はびっくりしましたね。あれは咄嗟の判断でしょうかね。だとすれば素晴らしい反射神経ですね。私は前のスウェーデン戦以来、この宮間選手に注目していたので、この同点ゴールは非常に納得のいく結果でした。そして日本のパスがかなり通るようになって来て、ホイッスル。延長です。


(図1)後半24分、アメリカ先制


(図2)後半36分、宮間の同点ゴール

 スタミナにおいて、日本が圧倒しているように見え始めた時、実にオーソドックスなヘディングをアメリカのエース、ワンバック選手に決められました(図3)。「うーん、さすが」。ワンバックって、フェアプレーに徹底した素敵な選手ですね。時間が迫って来ました。あと3分ぐらいかなと思った時、コーナーキックのチャンスが来ました。蹴るのは宮間。何か宮間とキャプテンの澤が話し合っています。きっと「どう攻めるか」の確認だろう。と見る間に、宮間がえらく近いところにボールを送った(図4)。


(図3)口惜しいけど絵にかいたようなワンバックのヘディングシュート.


(図4)近間にコーナーからキックした宮間のボール

 澤がアメリカの選手と争うようにダッシュする。澤の右脚が前へ出た。と見る間に、ボールがアメリカの選手の肩で小さくバウンドして、ゴールに吸い込まれた。同点ゴール!(図5) 何だかキツネにつままれたような足技。澤の脚に当たったようだが、その脚のどの部分で蹴られたのか、よく確認できない、信じられないゴールだった。そして試合はPK戦にもつれ込んだ。


(図5)澤の執念のゴール

 円陣を組む両チーム。アメリカの円陣がとても緊張に包まれている。あれ? 日本の円陣には笑いがある。佐々木監督はなぜ笑ってるんだろう? 私は何となく日本の勝利を感じた。それからPK戦に入って、キーパー海堀の2本の好セーブはすごかった(図6、7、8、9)。そして20歳の熊谷に勝利を決するPKが託された。いともリラックスした感じで、世界一のゴールキーパーのジャンプを嘲笑うように左上隅のネットを揺らした(図10)。優勝!


(図6)1本目のPKを防ぐ海堀(1)


(図7)1本目のPKを防ぐ海堀(2)


(図8)3本目のPKを防ぐ海堀(1)


(図9)3本目のPKを防ぐ海堀(2)


(図10)熊谷の優勝を決めたPK

 金色の紙吹雪の舞うもとで、高くトロフィーを掲げる澤主将のまわりにずらりと並んだ「なでしこ」たち(図11)。これ以上はないタイミングで、厳しい祖国に巨大な感動と力をくれたチームに、心から拍手を送りたい。


(図11)なでしこ優勝

(YM)

TOPKU-MAについて入会案内リンク会員向け

このサイトの内容の無断転載・複製を禁止します