入会案内
コンテンツ
KU-MAについて
リンク
会員向け
KU-MAの
おすすめ

世界でいちばん素敵な
宇宙の教室


超巨大ブラックホールに迫る
「はるか」が作った3万kmの瞳


自然の謎と
科学のロマン(上)

Newton編集長の実験と工作動くもの浮くものの不思議

Newton編集長の実験と工作─光や電気の不思議─


小惑星探査機「はやぶさ2」の大挑戦 太陽系と生命の起源を探る壮大なミッション


新しい宇宙のひみつQ&A


宇宙人に会いたい!: 天文学者が探る地球外生命のなぞ


宇宙の始まりはどこまで見えたか? 137億年、宇宙の旅

他にもおすすめがあります

YMコラム
8月10日「フィットとセミ、唐津と富山」

 KU-MAの事務局で八面六臂の活躍をしている若き男性がいます。独身です。彼は、ホンダのフィット(山吹色)に乗っています。

 つい先日のこと。相変わらず遅くまでKU-MAで仕事をしてから、帰り仕度をして愛車までやってきました。ふとタイヤの片隅にヘン な色をしたものがこびりついているので、何だろうと思って近づいてみると、何ということでしょう。セミが羽化を始めている美しくも生々しい姿がそこにありました(図1、2)。


(図1)22時23分ごろ撮影。


(図2)翌9時50分ごろ撮影。

 しばらく見入っていましたが、こりゃ駄目だとあきらめて、再び事務所に戻り、1時間ほどまた仕事をしてから、また車までやってきたのですが、その生命の営みは依然として厳粛に進行中でした。みなさんならどうしますか? そうです。彼は、この日、車をおいて駅まで20分の道を歩き、電車で帰宅したのです。

 いかにもKU-MAに「フィット」するいい話ではありませんか。

 佐賀の唐津と、富山に行ってきました。さすがに唐津から富山まで電車で移動したら、景色は楽しめましたが、脚がだる〜くなってしまいました。唐津では、唐津焼の代表選手の一人で藤ノ木土平さんにお会いしました(図3)。名人というのは風格がありますね。もともと新潟のお生まれだそうで、東京に出て油絵を描いていたそうですが、スケッチ旅行で九州一円を回っている時に唐津焼に出会い、魅せられてそのままこの世界に入ったとのこと。


(図3)藤ノ木土平さん(左)

 何だかあの小川三夫さんの、法隆寺の話を思い出しました。彼は栃木の高校から修学旅行で法隆寺を訪れ、五重塔を見た途端に背骨に電気が走ったそうです。それが西岡常一棟梁に弟子入りするきっかけとなった事件だったんだそうで(図4)、宮大工も陶工も、一生を決めるインスピレーションというのは突然やって来るものらしい。素敵だと思います。


(図4)西岡さんと小川さん

 また、唐津では、一世を風靡した杜氏の井上満さんとの出会いがありました。日本一の3度も輝いた井上さんとは、あまりお話する時間がなかったのですが、次の機会にぜひと思っています。

 唐津でも富山でも、子どもたちやその親御さんたちと話しました(図5)。「この子は将来宇宙飛行士になりたいと言っているのですが、いま何をすればいいでしょうか」とか、「JAXAに就職するには、どういう勉強をすればいいのでしょうか」という質問が、相も変わらず乱れ飛びます。私はそのたびに悲しくなって、「どこに就職するとか、なりたい職業を意識するよりも、一生かけてどんなことをするかという、めざすべき中身を思い描く方が肝腎なのではないでしょうか」と答えます。今回は、いずれのお父さんやお母さんも、そのことをよく分かってくださったと感じました。土平さんや小川三夫さんの若い日のエピソードを、もっともっとみんなに知って欲しいという想いが頻繁に湧いている旅でした。


(図5)語り合い(唐津)

 それから、今日は青森県の三沢から、ひょっとしたら新たに「宇宙の学校」が始まるかもしれないという予感のする電話がありました。貪欲に追求したいと思います。

(YM)

TOPKU-MAについて入会案内リンク会員向け

このサイトの内容の無断転載・複製を禁止します