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12月14日「12月10日の皆既月食レポート──幸せな2時間半」

 12月10日の皆既月食、(私のところは)見事に晴れました。みなさんは御覧になりましたか。私は初めから終わりまでばっちりと楽しむことができて、たいへん幸せな2時間半を過ごしました。ちょっと寒かったのと、月が真上に近かったので首が痛くなりましたけどね。血圧計持参で何とか頑張りました。

 さて前にも紹介しましたが、皆既月食といっても、皆既日食のようにすっかり姿が隠れてしまうわけではありません。月が地球の影に入ってしまうのですが、地球の大気に太陽の光が入り込んできます。しかも大きく散乱する青っぽい光は、大気を旅しているうちに散ってしまい、赤っぽい光だけが月面を照らすので、皆既の時の月は赤銅色になります(図1)。


(図1)皆既月食の推移

 私の観察した皆既月食のレポートをお届けしましょう。

 午後9時45分ごろ、月が左下の方から欠け始めるのが分かりました(図2)。どんどん欠けていって、10時半頃には半分以上が欠けました(図3)。月が黒ずんだ色からほんのりと赤っぽい色になっていくことに気がつきました。何だかどんどん綺麗な色調になっていくようで、ドキドキします。


(図2)午後9時48分


(図3)午後10時20分

 月は右の方が光っているのですが、その光る場所は少しずつ右下の方に移っていくようです。11時ちょっと前になると、もう光っている月の部分はほんのちょっとだけですが、欠けているところが美しい赤銅色に染まり、わずかだけど鮮やかに輝いている部分とのコントラストが、目を奪うような光景です(図4)。


(図4)午後11時

 そして月のすぐそばには、おうし座のアルデバランが赤く光、そのすぐ下にオリオン座が姿を見せています。そして雲がかかっていた低い位置から、やがておおいぬ座のシリウスも光り出しました。もちろんこいぬ座のプロキオンも、ふたご座の二つ星も見えています。少し離れた西側には、木星が明るい光を投げかけています。今日は満月だから、もともとは見えなかった星たちも、月の光が弱くなった隙をついて、私たちを喜ばせているのですね。

 11時6分ごろ、ついに皆既に入りました。やはり地球の影ははっきりとは分かりません。月はわずかながら下の方が明るいように見えます。皆既は50分あまり続きました(図5)。そして日付が変わる頃、月は左下の方から光を取り戻し始めました。あの赤銅色と光っている部分の対比的な美しさも少しずつ薄らいで行って、1時18分、月食は終わりました。


(図5)午後11時42分

 夢のような時間を感謝しながら、家路を急ぎました。

(YM)

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