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4月26日「糸川英夫先生生誕100年」

 先週と同じテーマです。そういうことで、今年11月に内之浦(現在は肝付町)で記念式典をすることになっています。その際先生の銅像の除幕式をやるわけです。除幕式と言えば必ず思いだすエピソードがあります。もうだいぶ前のことですが、ミュンヘンに行った帰りの飛行機で、私は森鴎外の『興津彌五右衛門の遺書』という本を読んでいました。隣に座っている人が何となく私の本をチョロチョロ見ているような気がしていたのですが、そのうちその人がもう我慢の限界とばかりに、「あのう、それは鴎外ですか?」と話しかけてきました。それで、「はいそうですが……」と応じたら、その人が「実は、……」と言いながら名刺を懐から出しました。見ると、「明治大学教授、田上耕人」とあり、訊いてみると鴎外の研究者というではありませんか。これにはこっちが驚きました。たまたま鴎外を読んでいる私のそばに鴎外を研究している人が座るという偶然なんてそうあるものではないでしょう。

 その時の田上先生は、ベルリンで森鴎外の銅像の除幕式があるというので招待されたんだそうです。いざ除幕の瞬間が来て、サッと幕が取り払われ、堂々たる鴎外の立像が現れ、主催者が満足そうに辺りを見回した時、田上先生はアッと叫びました。銅像下に浮き彫りにされている日本語の名前が「鴎森外」になってる! 仕様がないので、田上先生は正直に、これ間違ってる、と指摘したそうです。すると、またサッと幕が掛けられて、正式の除幕式をいずれ改めて行うということになったそうです。

 糸川先生の銅像が完成するのは今年10月末です。東京芸術大学の本郷寛先生に制作を依頼してあり、いますでに懸命に仕事にかかっていただいているはずです。本郷先生は、アンネ・フランクや田中正造などの香り高い像をいくつも手掛けられている彫刻家です(図1,2)。ただしそのための募金活動は難航を極めることが予想されます。いずれ町の準備が整い次第、本格的な募金が始まります。日本の宇宙を愛する人たちの力で、立派な立像を作り上げられるよう、その節はよろしくお願いいたします。


(図1)アンネ・フランク像(JR綾部駅北口、本郷寛)


(図2)田中正造像(佐野市郷土博物館、本郷寛)

(YM)

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