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9月7日「宇宙教育の3つの心」

 宇宙教育センターを立ち上げる時に、「宇宙を通して子どもの心に火をつける」と、その動機を語ったのが、今を去る8年前である。そして子どもの心の中に潜む「好奇心」「冒険心」「匠の心」という3つの要素をとり出し、その基盤に「いのちの大切さ」を据えた図1のようなものを掲げて、「いのちのトライアングル」と名づけた。


(図1)いのちのトライアングル

 この3つの要素は、昔から人間が認識する価値を「真・善・美」と言うので、これを人類の宇宙進出の歩みの中に具体的に読み取ろうとする努力の過程で抽出したものである。それはこの8年間でさまざまな場面で議論され、「子どもの心に火をつける」という言葉の醸し出す魅力と共に、それなりには深められてきたと思っている。

 しかし、それを具体的な活動に生かすための工夫について言えば、私にはいま一つ物足りない感じがずっとしていた。「好奇心」「冒険心」「匠の心」? うんうん、よく分かる、いい言葉じゃないか。それが子どもの心に強く認められるようになれば、さぞやいいだろうなあ。でもだからと言って、それがどうした? という感じが、常に付きまとってきたのである。

 昨日開催されたKU-MAの運営委員会で、理事の遠藤純夫先生から、雑談の時だが、この3つの要素について問題提起がされた。この長年にわたる私のいちばん気になっていたモヤモヤの中に、まさに手を突っ込まれた気持ちがして、まさに「遂に来たか」という感じであった。そしてそれはまさに私の敬愛する遠藤先生ならではの鋭い指摘であった。

 好奇心も冒険心も匠の心も、外から子どもに与えるものではない。それは子どもの心の内部に燃料のような状態でぐずつきながら火がつくのを待っており、それにいわば酸化剤か何かを注ぐことによって「火をつける」のが、(宇宙)教育の役目だと思ってきた。遠藤先生は、「そこの部分はまあいいとしよう。しかし、火がついた後をどうしようか」と問いかけた。

 実はここに宇宙教育の非常に大切な問いかけがあると思っている。いまその点をめぐって頭が忙しく動き始めたところである。みなさんのお知恵を拝借することになると思うので、今日のところは、ひとまず問題提起の第一歩だけを記した。また別の機会に思い切り展開したい。

(YM)

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